グラファイト・エッジ(アクセル・ワールド)

登録日:2017/09/27 (水) 00:47:30
更新日:2024/03/20 Wed 20:22:44
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俺の名はグラファイト・エッジ。ロータスの師匠だって言った方がわかりやすいかもな


グラファイト・エッジとは、ライトノベルアクセル・ワールド』の登場人物である。
CV.???(ゲーム)


◆概要

最初に《Brain Burst 2039》を与えられた《オリジネーター》の1人。最古参だけあって現在のレベルは8とかなり高い。
彼の存在はかなり序盤から言及されていたが、本人の初登場は17巻と遅め(回想等での出番はあった)。リアルに関しては一切不明。

主な二つ名は《矛盾存在(アノマリー)》、通称は「グラフ」。偶に「剣が本体のヒト」とか呼ばれたり。

デュエルアバターは細見のM型で、翼のような黒いリアスカートと交差させて背中に携えた2本の長剣が特徴。
カラーは《黒鉛(グラファイト)》で、遠目には黒く見えるが実際は彩度の低い青系。アイレンズはグリーンだが、挿絵によってはサーモピンクだったりする。

かつてはレギオン《ネガ・ネビュラス》の幹部《四元素(エレメンツ)》が「土」として黒雪姫の剣の師匠を務めていたが、《帝城攻略戦》の折に四神ゲンブが守護する北門で《無限エネミー・キル》に陥り、そのままネガビュが解散してしまったことで消息不明となっていた。
しかし、実は心意技の第三段階によって外側ではなく城の内側に逃げ込んでおり、自由に《無制限中立フィールド》を出歩く事こそ出来ないものの、無限EKからは脱している。

また消息不明になっていた3年の間にアズール・エアー(トリリード・テトラオキサイド)を《子》にしており、彼に剣技や心意を教えている。

ネーミングセンスが絶妙に壊滅的であり、ロータスを「ロッタ」呼びするのはまだいい方で、メイデンを「デンデン」とかいう可愛らしい言い方をして彼女らからしょっちゅう顰蹙を買っている。
実力はトップクラスに高いがこの通り常にノリが軽く、飄々とした態度を崩さない。やけに古いオンラインゲーム用語を使ったり、エネミー狩りで無茶な作戦を立ててあっけなく逃げ帰ったり、自分も実年齢は精々高校生の癖に周囲をどこか子供扱いしたりと色々気が抜けていて、旧ネガビュメンバーからの評価は「無鉄砲」だの「お調子者」だの「バカ」だの散々。

加速世界に限らず現実のネットワークに関する知識と技術も高く、レギオンメンバーが集うクローズドネットを立ち上げたり、どんなに強固なセキュリティでも書き換えられるプログラム《SSSオーダー》を制作していたりと、その気になればちょっとしたサイバーテロを起こせるレベル。

加速世界について多くのバーストリンカー達が到底知り得ない情報を数多く知っており、《心意》に関しても楓子/レイカー以上に精通している。現在の登場人物で一番真相に近い人物であろうというのは間違いない。
彼が加速世界誕生の発端になった事柄について語る際、一応「直接経験した訳じゃない」と言ってはいるが、明らかに見てきたような言い方をしたりするなど、明らかにハルユキ達に話した以上の事を何か知っていると思われる。
また、行方不明になる直前、レベル9に上がれるだけのバーストポイントを保持していたことが明かされており、カレントから「レベル9に上がる人柱」に利用されそうになったことがあるとか。
結局その話は流れたが、もしかしたら「レベル9サドンデスルール」を知っていた可能性もある。


◆本編での活躍

原作で1番最初の出番は17巻本編の最後と、同時収録の短編《黒の双剣、銀の双翼》。レベルアップ・ボーナスに迷うハルユキに「師の教え」と称して黒雪姫がデュエルを挑んだ時。
彼らの対戦に挟まる形で、黒雪姫/ブラック・ロータスと彼のデュエル、そして師弟関係が描かれた。

17巻における現在の時間軸での初登場はシルエットだけだったが、続く18巻ではいきなり高度230Mからのジャンピング土下座というギャグ全開の挨拶。
ハルユキはじめ彼を知らないメンバーからは驚愕されていたが、逆に黒雪姫と《四元素》の面子は呆れかえっていた。グッさんは無反応。
しかし本人は至って真面目で、ネガビュ・グレウォの大真面目な会談に土下座エントリー…という選択も、ネガビュ側に色々ごめんなさいしないといけなかった為。
前述の無限EK脱出はもちろん(この時点では話していない)、現在は緑レギオン《グレート・ウォール》に幹部待遇(しかも第一席)でお世話になっていること、ネガビュ解散の際グレウォに当時のネガビュ領地《渋谷第一エリア》及び《渋谷第二エリア》を預け、ネガビュ新生後に再び《返還》を申し込む時の「人質」としてグレウォに移籍していた事――等々、存外に色々やらかしている。

また「自分が《人質》となって対価を払ったとはいえ、それだけでは事情を知らないグレウォのメンバーを納得させられない」と、《バトルロイヤル・モード》を使った疑似的な《領土戦》をネガビュに仕掛け、勝利を条件に渋谷エリアの返還を申し出る。
当然グラフはロータスとの一騎打ちに出、互角の戦いをするも、グランデの防御が破られたこと、ロータス達顔なじみのこわーいネガビュ女子メンバーに四方を固められたことで降参する。結局ロータスとの決着は着かず仕舞いだった。

その後リードとの再会の約束を果たすため、ハルユキと楓子が帝城に突入した際再登場。挿絵ではピースサインまでしていやがる。
《無限EK》から脱出していたこと、リードを子にしたことはここで明かし、ハルユキ達に「心意技の第三段階」や七番目の七星外装である《ザ・フラクチュエーディング・ライト》、そして「加速世界そのものが出来た原因」について教えた後、リードをクロウ達と共に帝城から脱出させた。


◆戦闘能力

主に背中の長剣を用いた一刀流、という戦闘スタイル。デュエルアバターの利き腕は中の人に準拠するが彼は両利きで、左右どちらでも自由に剣を扱えるほか、状況に合わせて二刀流も使いこなす。
彼がロータスの剣の師匠足り得たのも、始めからこのアバターが「剣での戦い」を前提としたものだから。

前述の通り心意にも精通しており、数少ない《心意の第三段階》の修得者。誰か師匠が居たのか、独学で学んだのかは不明。ロータスの扱う心意技は彼が編み出し授けたもの。
彼曰く第三段階の心意技は「結果のごり押し」。自分を絶対だと思い込むことによって、過程を介さず結果だけをもたらす。どうやら《ハイエスト・レベル》から情報に直接干渉しているらしく、彼はこれを《絶対理論》と呼んでいる。

2本の剣と心意を用いた戦闘は「凄まじい」の一言で、その戦闘能力は高位のエネミーである《メタトロン》をソロで倒すほど。
純色たる《黒の王》で他を寄せ付けない戦闘力を持つロータスとも互角に打ち合い、現在はともかく3年前の対戦ではその最中に軽口を漏らす余裕を見せている。

装備は双剣型の強化外装《ルークス》《アンブラ》のみ。腹側の素材は加速世界最高度硬度を誇る《ハイパーダイヤモンド》、刀身はグラフェンの積載素材で、所謂「単分子ブレード」となっている。
見た目は刃渡り80cm、厚さ8mmとかなり華奢だが、グラフの技量と先述の《絶対理論》と併せ何でも斬る事が出来るし、腹側を重ねてクロスガードすれば鉄壁の防御を誇る。

他にも《柔法》という「受けて流す」技術を習得しているため徒手空拳での戦闘もある程度はこなせるが、何分アバター自体の装甲がかなり脆いのであまり向かない。
ポテンシャルのほぼ全てを剣に注いでいる上に心意を除き遠隔攻撃力を一切持たない為、一般の対戦の範囲では遠距離型の相手に一方的に打ち負ける事もある。

◆主な使用技

  • 《スラント》
必殺技。剣を右斜め上から左下に振り下ろす単発技。

  • 《バーチカル・スクエア》
必殺技。目にも止まらぬ速度で剣を垂直に4回斬り払う。その速さはハルユキの動体視力をもってしても残像すら見えないほど。

  • 奪命撃(ヴォーパル・ストライク)
第二段階心意技。《射的拡張》に属する心意技で、血のように赤い長槍を剣の切っ先から打ち出す遠距離技。

  • 星光連流撃(スターバースト・ストリーム)
第二段階心意技。自分の周囲に16個の星屑を作り出し、それを双剣を振りかぶると共に一瞬で撃ち出す、遠近両用の万能技。

  • 光環連旋撃(ジ・イクリプス)
第二段階心意技。高速回転しながら周囲一帯に強力な27発の斬撃を撃ち込む広範囲技。グラフはこれを2~3秒でこなすらしい。

  • 解明剣(エルシデイター)
第三段階心意技。刀身を分子レベルにまで薄くして、対象を切断する。
こうしてみると地味な技に思えるが、「究極的に薄くて鋭い刃だから何でも斬れる」という絶対理論によって"対象が切断された"という結果だけをもたらす為、回避も防御も許さない、ハイエスト・レベルからの直接干渉なので距離も無関係――という厄介なシロモノ。
しかし《心意技》である以上イマジネーションの産物なので「強固なイメージによって事象を上書き(オーバーライド)する」という手順は省略できず、またこのレベルのオーバーライドを戦闘中に行うのはまず不可能なため、離れた場所への奇襲くらいにしか攻撃には使用できない。


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最終更新:2024年03月20日 20:22