交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1

登録日:2017/09/23 (土) 19:59:51
更新日:2021/08/11 Wed 22:56:44
所要時間:約 14 分で読めます







というわけで、これから始まるのは
「出会い」と「別れ」についてのあれこれ


見た物、聞いた事、出会った人たち、別れた人たち…そして、あの時のこと…

あの娘のこと





『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』とは、日本の劇場用アニメーション作品。
2017年9月16日より、全国の劇場で公開中。
配給はショウゲート。




【概要】

TVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』から12年、パラレルワールドを描いた劇場版『ポケットが虹でいっぱい』、続編TVアニメ『エウレカセブンAO』などを経て製作されることとなった『ハイエボリューション』。
本作はその三部作の一作目にあたる。

これまでの作品と同じく製作はボンズ(BONES)
監督の京田知己、脚本の佐藤大、キャラクターデザインの吉田健一をはじめ主要スタッフも初代TVシリーズからの面々が多く参加している。


本作はTV版をマテリアルにしつつ、そこに様々な要素を加えた作品となっており、総集編等とはまた異なる新たな物語として再構築されている。
その最も分かり易い部分はこれまでのシリーズでは断片的にのみ語られていた「ファースト・サマー・オブ・ラブ」に纏わる過去を描く前半部分である。
そして、後半部分はレントンによる回想シーンとしてTV版における「家出編」の部分を編集した物であり、話の大筋はTV版に準じている。
しかし全編通して細かな設定の変更なども多く、映像こそTV版とほぼ同じであるもののそこに至る背景設定などに差異が多い。

その他、「用語などに関する簡易的な解説字幕の挿入」、「レントンの主観に沿ってこれまでの出来事が時系列を前後して描かれる」など、演出、構成でもこれまでのシリーズとはやや異なる趣を持っている。


エウレカセブンの売りであるロボットアクション、音楽センスは健在で、特にサマー・オブ・ラブ部分の映像は鮮やかで迫力のある出来となっている。
一方、TV版を編集している都合上、後半部分のほとんどは画面が4:3になっている(サイドの黒枠を回想のフレームに見立てている)ため、そこが気になるという人もいる。
また、主人公とヒロインが乗る主役機の活躍シーンが皆無であるため、ロボットアニメ的には残念に感じる場合もあるかもしれない。
まぁ、TV版からして序盤は二人の活躍シーンはあんまり無いけど。


なお、本作の公式ホームページ開設に合わせ、TV版やAOの公式ホームページは閉鎖となっている。



【主題歌】

「Glory Days」-尾崎裕哉
収録CDの発売に先立ってアニメ版MVなども配信されている。



【ストーリー】


10年前――2305年。

地球を覆うスカブコーラルを排除するため、人類はネクロシス作戦を発動した。
多数のKLFと抗体コーラリアンが激突する中、人類はスカブの中枢・司令クラスターへ決戦弾頭シルバーボックスを着弾させることに成功する。
しかし、作戦を立案した張本人であるアドロック・サーストンは人型コーラリアン・エウレカを連れ、オリジネート・ゼロに乗り込み作戦を阻止しようと独断で出撃。
アドロックは友軍を撃墜してでも作戦を止めようとするが間に合わず、暴走したシルバーボックスによって世界は無数の巨大な光・マルチブライズに呑み込まれ始めてしまう。

そして、自分を止めに来たホランドにエウレカと子どものことを託し、オリジネート・ゼロと共に光の中心に突入したアドロックは現象を止めるが、自身もその閃光の中へと消えてしまった。


それから10年後の2315年――現在。

大災害サマー・オブ・ラブからの復興の途上にある地球。
そのアトランティック大陸。
夕焼けに染まる荒野の上で野犬の群れから逃げる一人の少年がいた。
彼の名はレントン・ビームス。
英雄アドロックの息子。

何故彼は一人でこんな場所にいるのか、どこから来て、どこに行こうとしているのか。
これから始まるのはそれを知るための物語である。



【用語】


◆スカブコーラル
はるか昔、地球に出現した情報生命体。珊瑚のような形質を持つ。
現在地表のほとんどはこのスカブに覆われ、大陸の形さえ変わってしまっている。
ウッドストック、旧天山山脈部にはスカブの密集体(司令クラスター)が存在している。
基本的な性質はTV版と同じ。

◆トラパー
正式名「トランサパランス・ライト・パーティクル」。
スカブから放出される特殊な粒子。大気中に漂っており、リフライダーやKLFライダーはこのトラパーの波を読み、リフボードを使うことで空中をサーフィンのように飛行することが出来る。
一方、高濃度のトラパーは人体の免疫機能を阻害してしまうため危険。

◆コーラリアン
スカブから発生する生命体の総称。
スカブが大規模な破壊を受けた際出現する「抗体コーラリアン」のほか、スカブが人間とコミュニケーションをとるため生み出したとされる「人型コーラリアン」などが存在する。

◆KLF
正式名「Kinetic Levitating assault Fighter」。
リフボードを用いて空中を飛行する人型機動兵器の総称。スカブから発掘された「アーキタイプ」に装甲や武装を取り付けた物。
今作では「LFO」とは呼ばれない。
一部の機体はTV版と同じデザインだが、名称が変更されている。

◆公共福祉査察軍
施設局の長である三賢人の下、統治活動を行う軍隊。
対コーラリアン戦闘の主力「機動航空軍」、コーラリアン研究の拠点「生化学即応軍」、市民の保護、及び治安維持を行う「統合威力接敵軍」の三つから成る。
TV版における塔州連邦軍に相当する。

◆社会保障評議会
通称「カウンシル」。
限られたリソースから食料の生産から配給を管轄する組織。
軍とは別に警備局(ビューロー)を傘下に持ち、この警備局にファシリティ・ガードが所属している。

◆ファシリティ・ガード
警備局所属の部隊だが、実態はエウレカを保護するため組織された戦闘集団。
文芸誌「野生時代」を発行しているが、カウンシルのプロパガンダ誌とも揶揄されている。
TV版におけるゲッコーステイトに相当するが、今作ではほとんど描かれることはない。

◆ヴォダラク
作中世界に存在する宗教。少数故難民になっている者も多く、一部過激派の中にはテロリスト同然の者もいる。

◆ネクロシス作戦
10年前、軍がスカブとの最終決戦として発動した攻撃作戦。発案者はアドロック。
ネクロシスは「壊死」を意味する。
シルバーボックスによってスカブを殲滅する作戦だったが、最終段階において未知の現象マルチプライズを誘発。
更に次元境界面共有領域(次元トンネル)が開かれたことで世界はそこに呑みこまれ始めてしまう。
アドロックの行動で事態は終息するが、空は雲に覆われ大地には大きな爪痕が残された。

◆サマー・オブ・ラブ
マルチプライズを止める為突入したアドロックが言い残した言葉。
現在はネクロシス作戦に付随して起こった一連の大災害を指す通称として広まっている。




【登場人物】


レントン・ビームス(レントン・サーストン)
CV:三瓶由布子/年齢:4歳→14歳/身長:158cm/体重:47kg/BMI:18.83
本作の主人公。
辺境の街ベルフォレストに住む少年。
アドロックの死後はビームス夫妻に引き取られ養子となっているが、中学校に入ってからは閉鎖された旧有限会社ガレージ・サーストンの敷地で一人暮らしをしていた。
「英雄アドロックの息子」として見られることに疲れながら愛用のボードでのリフを唯一の楽しみに生活していたが、ある日空から降ってきたニルヴァーシュ、そしてエウレカと出会い、彼女に惹かれファシリティ・ガードのスカウトを受ける。
しかし、突如起こったアクペリエンスの中で負傷したエウレカをコーラリアンとして正面から受け入れられず、ゲッコー号を下りて路頭に迷った末チャールズたちと再会。
久しぶりの養父母との生活の中、これまでのことを振り返りながら再び歩き出す決意をする。

TV版から大きな変化は無く相変わらず愚直で表情豊かなガキンチョ。
本作の後半は彼の回想シーンとして描かれている。


〇エウレカ
CV:名塚佳織/年齢:?
ヒロイン。
スカブコーラルから生まれた人型コーラリアンの少女。
10年前、アドロックと共にオリジネート・ゼロに乗り込み戦うが、自身の生還を望んだアドロックによって無理矢理脱出させられてしまう。
その後はホランドと行動を共にし、ファシリティ・ガードに所属する。コーラリアン故か、10年後の現在においてもその姿に変化は無い。
レントンと共にニルヴァーシュに乗り込むが、アクペリエンスが発生した際に分解症状が起こり負傷してしまう。
作中時点では再生のため療養中であり、後半はあまり出番が無い。

TV版同様未だ人間らしさを身に着けきってはいないものの、アドロックと別れた際には涙を流し、レントンと接すると心拍数が上がるなど人間的感情を備えつつあることが窺える。


〇アドロック・サーストン
CV:古谷徹/年齢:35歳/階級:大佐
生化学即応軍に所属していた科学者であり、レントンの実父。
チャールズたちの上司で、ノヴァク兄弟の師にあたる人物。
コーラリアンであるエウレカを自分の娘のように扱い、彼女に人間のなんたるかを教えようとしていた。
しかし自身が発案したネクロシス作戦の誤りに気付きこれを阻止するためエウレカと共にオリジネート・ゼロを強奪し反乱同然の出撃を行う。
ホランドにエウレカと自分の子供のこと、そして「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」という言葉を託し、シルバーボックスへ突入。この時開いた次元境界面共有領域から別の世界を垣間見る。
そして世界の持つ生命力に心打たれ涙を流し、レントンに同じ光景を見せたかったと呟きながら、光の中へと消えて行った。
それから現在に至るまで「命と引き換えに世界を救った英雄」としてその名は世界に知れ渡っている。

TV版では描かれていなかった人間的な部分が強調され、父性と苦悩を秘めた人物として描かれている。
また、声優がキャスティングされるのは今作が初。


〇デューイ・ノヴァク
CV:辻谷耕史/年齢:24歳→?/階級:兵長→?
機動航空軍独立即応強襲体(SOF)部隊に所属する青年。
天才的なリフライダーで、KLFライダーとしてもトップクラスの技量を備える。
アドロックの教えを受けた一人であり、彼を師と仰ぐ。
弟であるホランドに比べると幾分落ち着いてはいるものの、若く活発な性格。
ネクロシス作戦の際、シルバーボックス修復のため単身捨て身の突入を行うがその先で未知の現象に遭遇。
事件後、司令クラスター爆心地から唯一の生存者として生還するが、直前の負傷や機体の損傷が消えていた。
現在の動向は不明。


〇ホランド・ノヴァク
CV:森川智之/年齢:19歳→29歳/階級:1等兵→-
元機動航空軍SOF部隊のKLFライダーであり、現ファシリティ・ガードのリーダー。
リフの腕においては兄に負けず劣らずの天才であり、共にアドロックの教えを受けた弟子。
ネクロシス作戦では兄と共に出撃するが、アドロックを撃つことが出来ず彼に協力。そして師からエウレカを託され離脱し、生還する。
その後、軍の再編に合わせてエウレカを連れカウンシルへと移籍し、ファシリティ・ガードを率いる。
しかし落ち着きが無く、口よりも先に手が出てしまうなど性格に難アリで、レントンと衝突する。

今作の製作時、TV版で声をあてた藤原啓治氏が活動休止中だったため、代役として森川氏が担当声優となっている。


〇タルホ・ユウキ
CV:根谷美智子/年齢:16歳→26歳/階級:少尉→-
士官学校を飛び級で卒業した天才少女。
10年前には機動航空軍少尉としてネクロシス作戦の指揮にあたっていた。
その後、ホランドと共にファシリティ・ガードへと移籍した。
ホランドとは恋人関係。


〇ハップ
〇マシュー(CV:中村彰男)
〇ウォズ
ファシリティ・ガードのメンバー。
お馴染みゲッコーステイトの面々だが、今作で出番はほとんどなく台詞があるのはマシューのみ。


〇ツエイ・ブラヤ(CV:麦人)
〇ニコ・コーダ(CV:赤司まり子)
〇テルヒ・クゼミ(CV:?)
施設局のトップである三賢人。
それぞれが西半球、東半球、極圏の行政府の最高責任者・主任行政官を務める。
10年前のネクロシス作戦発動を支持したが、突如起こったマルチプライズに驚愕を隠し切れず、アドロックの犠牲でなんとか自体を収拾。
現在まで世界の復興を指揮している。


チャールズ・ビームス
CV:小杉十郎太/年齢:25歳→35歳/階級:上級曹長→少尉(予備役)
査察軍に所属する凄腕KLFライダー。
アドロックの部下の一人で、ネクロシス作戦にも抗体コーラリアン迎撃のため参加していた。作戦後レイと結婚し、9年前に身寄りのなかったレントンを自分たちの養子として引き取った。
豪快ながらも良識と深い愛情を持つ男であり、自分たちに対して未だに他人行儀なレントンにも親として向き合おうとしている。
現在は予備役ということで、民間軍事企業スターリング・ソリューション・サービスに出向中。


レイ・ビームス(レイ・ノートン)
CV:久川綾/年齢:22歳→32歳/階級:軍曹→上級曹長(予備役)
査察軍所属のKLFライダーであり、アドロックの部下の一人。
当時恋人だったチャールズと共にネクロシス作戦に参加したが、その時重傷を負い臓器の一部を義体化している。
現在は夫と共にスターリング・ソリューションへ出向中。
チャールズとはラブラブで、養子となったレントンに対しても愛情を向けている。相変わらずいい尻。


〇ヴォダラクの少女
CV:無し/年齢:?
チャールズの仕事に同行したレントンが出会ったヴォダラク教徒の少女。
重病で既に意識も無い状態だが、街で起こったヴォダラク教徒によるテロの影響で治療を続けられなくなってしまう。
両親の計らいで命ある内にヴォダラクの聖地へと向かう段取りとなっていたが、納得できないレントンに連れ出される。

TV版からの変化は無い。



【メカニック】


■KLF


◆AΩ級0系統(通称:オリジネート・ゼロ)
アドロックとエウレカが強奪した最重要秘匿KLF。
白と赤主体のボディが特徴。背面には上下式の複座型コクピットを有しており、下の拘束型操縦席にはコンパク・ドライヴとアミタ・ドライヴが設置されている。
コクピットブロック下には二基の大型プロペラントタンクが装着され、武装として大型のレーザーライフルを装備。
専用リフボードによって高い機動性を発揮しており、優れた戦闘能力を誇る。
type ZEROと似た機体だが、全体的にやや無骨で旧式然としたデザインとなっている。

最初はロボットらしい姿だったが、戦闘中アーキタイプが変異を始め、頭部のカメラアイが眼球状になり額にはV字状の角が出現。
更にエウレカを脱出させた後には全身の装甲が変形し、吹き飛んだプロペラントの根元から翼状の四本腕は生えてくるなど異形の姿に変貌。
最後はアドロックと共に司令クラスター崩壊の閃光の中へと消える。


◆発掘起動兵器N型(通称:ニルヴァーシュ)
3年前、司令クラスター爆心地のクオーツの中から発掘された機体。
アミタ・ドライヴを装着することでTV版のセブンスウェルに似た「アクペリエンス」と呼ばれる超常現象を引き起こす。
ファシリティ・ガードに所属したエウレカとレントンの乗機となるが、今作ではアクションシーンはほとんど無い。

見た目はTV版などでお馴染みのtype ZEROそのもの。しかし同地点で行方不明となったオリジネート・ゼロとの関連は不明。
なお、作中では自動車形態が「ビールモード」と字幕で表示されている。…犬なのだろうか?


◆CR-78
10年前の統合威力接敵軍の主力KLF。
簡素な四角いボディが特徴で、背面に設置されたアームを介して後頭部にリフボードを接続することで飛行する。陸戦を行う際には邪魔になるボードはパージされる。
武装はパルスマシンガンやアサルトパルスカノンの他、対地・対空クラスター爆弾などを装備可能。
装備によってA型、B型、C型、D型などのバリエーションが存在しており、チャールズは青いB型、レイは赤いC型を使用していた。


◆TB-303
トップクラスのKLFライダーのみが操縦可能な高性能機。
デザインや武装はこれまでの作品にも登場したTB-303と同一だが、本作ではこれまでと同様の銀色の機体が初号機、そして新たに金色の二号機が登場。
また、薬物投与などの描写は無い。

初号機にはデューイが搭乗しシルバーボックス突入後未知の現象に巻き込まれロストするが、事件後デューイ共々無傷な状態で発見される
一方、ホランドが乗る二号機はオリジネート・ゼロと共に戦いエウレカを託された後、マルチプライズ終息の余波で墜落し大破した。


◆SH-101
現在、チャールズが使用している青いKLF。
腰部に装備したサーカスマニューバによってボードを使わずトラパーを捉え飛行する。
TV版におけるスピアヘッド。


◆TR-909
現在、ホランドが使用しているマゼンタカラーのKLF。
TV版におけるターミナス type R909。


◆MS10
査察軍の現行主力KMF。
ミサイルやサブマシンガンを装備する重装備な機体。本作に登場するのはC型装備。
TV版におけるモンスーノ。


◆DR-100
民間にも出回っている比較的小型のKLF。
作中では盗賊の使用する3機のカスタム機が登場するが、チャールズのSH-101にあっさりと倒された。
TV版におけるワイルドボア。


■船舶


◆フジ号
査察軍所属の超弩級戦艦。ネクロシス作戦の指揮所となった。
デザインはTV版に登場した銀河号に似ている。
KLF母艦としての機能を備えるが、アドロックが奪ったオリジネート・ゼロの内部からの攻撃で損傷を受けた。


◆エイフェックス
トラパー領域外射出用弾道弾発射爆撃機。
機体の数十倍サイズの大型巡航ミサイルを装備可能な無人爆撃機で、ネクロシス作戦ではシルバーボックスを内蔵したオレンジ弾頭発射を行った。
TV版と違い「AFX」ではなく「エイフェックス」表記。


◆空中空母
査察軍で運用されている横長の大型飛行空母。
作中では「第17打撃群所属・ユウヅル」などが登場。


◆クリコマ級空中ミサイル巡洋艦
査察軍所属の空中飛行艦。
作中では「3番艦・クロシオ」などが登場。


◆メガロード
旧・恒星間移民船団旗艦、現・中央政府「施設局」最高府。
第1軌道エレベーターに接合されており、三賢人の座となっている。


◆ハクチョウ号
ビームス夫妻が使用している航空巡洋艦。二人とレントンの自宅となっており、後半はこの艦が舞台となる。
基本的にTV版の白鳥号と同一。


◆ゲッコー号
ファシリティ・ガードの拠点である航空打撃艦。
TV版ではゲッコーステイトの家として活躍したが、今作ではブリッジや医務室といった艦内の一部や艦影が遠景で描写されただけで全容は描かれていない。


■その他


◆DA-20(通称:ドンカマティック)
統合威力軍で使用されていた多脚戦車。
上部に搭載する武装により「6連装地対空ミサイル装備型」「2連装地対空機関砲装備型」「2式砲撃型」「3式誘導弾搭載型」などのバリエーションがある。


◆決戦弾頭シルバーボックス
ネクロシス作戦の要として造られた「人類の叡智の結晶」。
その実態は音楽兵器であり、オレンジ弾頭に搭載され司令クラスターに着弾した後、その筒状の外装を花弁のように開き、内蔵された巨大機器から爆音と無数のレーザービームを放つ。
その様子は「フェス」と形容された。
作戦開始後、発射された弾頭の内一基が司令クラスターに着弾。
そのままスカブと同期し、Aサウンドを響かせれば人類は勝利すると考えられていたが、突如暴走を始めマルチプラウズを引き起こしてしまった。
最後はオリジネート・ゼロとアドロックによって破壊され、現象はおさまった。


















チャールズたちに軍から原隊復帰とゲッコー号への攻撃及びエウレカの殺害命令が下されたと知ったレントンはエウレカと再び向かい合うため歩き出すことを決める。
そして、悲しみながらも息子の意思を後押しするチャールズとレイにお礼を告げたレントンはハクチョウ号を下りた。
それは「家出」ではなく「旅立ち」だった。



――現在。アトランティック大陸。
ハクチョウ号から降り立ったのは、夕焼けに染まる荒野の上。
必死の思いで野犬を撃退したレントンは再び走り出した。
父が遺した「ねだるな、勝ち取れ」という言葉を胸に。
あの少女と――エウレカと再会するために。





人型コーラリアン(通称:エウレカ)の再会まであと18時間と24分





EUREKASEVEN
HI-EVOLUTION
1




追記・修正はトラパーの波を読んでからお願いします。

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予告


車のトランクを開いて中身とにらめっこするレントン

シルクハット片手に踊る半透明の幼生ジ・エンド

荒野に突き刺さったゲッコー号

サッカースタジアムの中、ボールを前にユニフォームを着て整列するtype ZEROspec3spec-Vspec-V3RA272トゥルースら歴代のニルヴァーシュたち

閃光を放つ謎のKLFたち

見慣れぬ美少女達と共に煌びやか衣装を身に纏いステージに立つアイドル・アネモネ

そして、緑色の左腕と翼を持ち、何かを呼びかけるエウレカ




次回
『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション2』
ワン・ワールド・ワン・フューチャー

つづく!!



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最終更新:2021年08月11日 22:56