キカイヒーロー(デュエル・マスターズ)

登録日:2017/09/11 Mon 21:38:11
更新日:2024/04/08 Mon 10:50:47
所要時間:約 5 分で読めます






貴様の悪行もそこまでだ!

天が見逃してもこのハッスルが見逃しはしない!




キカイヒーローはデュエル・マスターズの種族である。

概要

不死鳥編から登場している水文明と光文明(例外として火文明単色のキカイヒーロー、炎機混成ボルスレン・バスターがある)の種族で、グレートメカオーサポート種族

種族名はまんま「機械の英雄」っていうところ。
この名前が後に登場したヒーローとまとめられて、種族カテゴリが生み出されるなんて誰が思ったか。
今後このカテゴリが発展……する訳ないだろいい加減にしろ!
元々のヒーロー自体もカード数が少ないし、背景ストーリー的にも繋がりないし……。

デザインは名前の通りに、人型の男児向け作品ヒーロー物の雰囲気を醸したロボットという容姿。
言動や台詞も正義を気取ったヒーロー的な物が多く、キカイヒーローの性格が読み取れる。

命名ルールは、光が「キャプテン・~」で水が「コマンダー・~」。
多種族などは「機士」で、進化クリーチャーは存在しないため不明。

このような特徴が合わさって、全体的にアメコミっぽい匂いを出している種族と言える。

ゲーム面での種族の特徴としては、グレートメカオー同様に軽量で3コストのクリーチャーが多い印象を受ける。
重量級コストのクリーチャーもいるが、基本的にパワー設定は低め。
サポート能力を中心とした戦略を取っている種族だが、不死鳥編のサポート種族の中では単体で戦えるクリーチャーも少しはいる。
グレートメカオー側にもこの種族を参照とした能力を持つクリーチャーがいる。

不死鳥編サポート種族の例に漏れずに扱いは良くないが、その中ではまだ恵まれている方。

サポート種族の中では不死鳥編第2弾のDM-20での登場で、セイント・ヘッド同様にやや出遅れている。
とは言え高レアカードが用意されるなど、扱いはサポート種族の中でも登場当時からやや優遇されていた。
不死鳥編以降は目立つこと無くなったが、エピソード1まで続けて新規カードが出るなど意外と息が長かった。

だが、流石に現在では新規カードを見る機会は殆どなくなっている。
超ブラック・ボックス・パックに新規が出たりもしているが。

逆風が吹いたのは、当のグレートメカオーがハイブリッド種族の中でもトップレベルに優遇されたことである。
グレートメカオー自身がプッシュの中で自種族でサポートを行えるカードを得てしまい、キカイヒーローの投入率が下がってしまった。
そのため、現在ではグレートメカオーデッキにキカイヒーローが入らないことも珍しくない。

不死鳥編サポート種族としては扱いは良いほうだが、それ以上に相棒のグレートメカオーの扱いが良すぎたことが支障になってしまったと言える。

デュエル・マスターズ プレイスでは、不死鳥編のカードが本格参戦する7弾での登場に合わせてグレートメカオーに統合され、消滅した。
同じくドリームメイトと統合されたビークル・ビーと比べると、元々が同じ機械モチーフということで違和感は少ないか。
種族自体の消滅ということで一抹の寂しさはあるが、種族が統一されたことで自身もサポートを受けられるようになったり、よりグレートメカオーでデッキを固めやすくなったりと、扱いやすさは遥かに上がった。

主なカード

コマンダー・テクノバスター 水文明 (7)
クリーチャー:キカイヒーロー 6000
相手がカードを引く時、それと同じ枚数のカードを引いてもよい。
W・ブレイカー

サポート種族ながら初登場補正か、いきなりベリーレアになったキカイヒーロー。

相手がカードを引く時に任意で自分も同枚数引けるという、相手へハンドアドバンテージを与えない効果を持つ。
相手がドローを重視したデッキでなくとも、ターン最初のドローには確実に反応可能なのも良い。

今は残念なことに実質上位互換の《龍素記号Bg ニュートン専用パンツァー》がいるので引退状態に。

キャプテン・メチャゴロン 光文明 (3)
クリーチャー:キカイヒーロー 1500
スリリング・スリー:グレートメカオー(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。表向きにしたグレートメカオー1体につき、次のT3能力を1回行ってもよい。その後、表向きにしたカードをすべて、好きな順序で山札の一番下に戻す。)
T3-バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップする。

グレートメカオーを対象にしたスリリング・スリーで、出た数に応じたタップを行える。

種族デッキで使えば高確率で2~3体のタップが可能で、コスト以上の見返りが得られるだろう。
序盤から敵の小型クリーチャーを殴って場のアドバンテージを制圧する働きが期待される。

キャプテン・ミリオンパーツ 光文明 (7)
クリーチャー:キカイヒーロー 4500
バトルゾーンにあるグレートメカオーとキカイヒーローはすべて「ブロッカー」を得る。
バトルゾーンにある、グレートメカオーとキカイヒーロー以外のクリーチャーは、ブロックすることができない。

サポート種族ながらスーパーレアにまで上り詰めた記念すべき一枚。

敵味方問わずグレートメカオーとキカイヒーローにブロッカー付与。
また、敵味方問わずにグレートメカオーとキカイヒーロー以外のブロッカーのブロック能力を事実上無効化する。

グレートメカオーが大量展開が得意なだけあって、ブロッカー付与で防御を広げられる。
ブロッカー付与で破壊されやすくなるデメリットもあるが、グレートメカオー自身が元々死にやすいのであんまり気にならないか。
地味にブロック能力の停止化が強く、トドメの一撃を与えることを容易にする。

だが、こいつ自身が重いのでグレートメカオーデッキでは出すのに苦労が必要になりそうな点が難点。
1000時間かけた体に不可能の文字は無いとこのクリーチャーは豪語しているが、TCGでは不可能という文字はどうしても存在する。

デュエプレでは4マナと軽くなり、ブロッカー付与も味方のみと取り回しが良くなった一方で、パワーが3000まで下がっている。

コマンダー・イノセント 水文明 (4)
クリーチャー:キカイヒーロー 3000
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。
このクリーチャーの上に、どの種族の進化クリーチャーを置いてもよい。

《無垢の宝剣》系統の全種族に対応した進化元化の能力を持つブロッカー。

ブロッカーを持っていることで、種族進化以外にもブロッカー進化に対応可能。
更に水文明なので水文明にしか存在しない手札進化にも対応できたりする。

進化がキーワードになっている神化編らしさの詰まった低レア。

天雷機士フィリッポ 光文明 (3)
クリーチャー:キカイヒーロー/ナイト 1500
S・トリガー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の墓地にあるコスト1の呪文を1枚、手札に戻してもよい。

騎士でもある機械英雄で、cipでコスト1の呪文を墓地から回収する。

天雷王機ジョバンニX世》と比較されがちだが、こっちは即効性があるので差別化できるか。
というかジョバンニX世自体が温泉に入ってしまったので、もはやあちらを意識する必要性は薄いか。

別格の超人 水/自然文明 (7)
クリーチャー:ジャイアント/キカイヒーロー 8000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
W・ブレイカー
相手のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、そのクリーチャーを相手のマナゾーンに置く。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、山札の一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
相手が呪文を唱えた時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、カードを2枚引く。

超ブラック・ボックス・パックにて登場した、ジャイアントとの多種族キカイヒーロー。

相手のクリーチャーや呪文の動きに応じてガチンコ・ジャッジを起動し、勝った場合に能力を発動する。
クリーチャーを出された場合のガチンコ・ジャッジは相手クリーチャーのマナ送り、呪文の場合は2枚ドロー。

強力なカードではあるが、ガチンコ・ジャッジ自体が不安定な要素であるために、それを補うプレイヤーの実力の程が問われやすいカード。

実はこのクリーチャーは、DMの開発にも携わっていたMtGの伝説的存在である故・石田格氏を元にしたカードである。
ジャイアントとキカイヒーローは石田氏が特に好んでいた種族であったと言われる。
名前の「イタリック」も、石田氏が開発したMtGのデッキタイプ「イタリックブルー」が元ネタ。

コマンダー・ラッキーロトファイブ 水文明 (2)
クリーチャー:キカイヒーロー 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手は自分自身の山札の上から進化クリーチャーではないクリーチャーが出るまでカードを表向きにする。相手は出たクリーチャーをバトルゾーンに出し、その後、表向きにしたそれ以外のカードをすべて、好きな順序で山札の一番下に戻す。

ローソンとのコラボで誕生した、2マナパワー6000で攻撃可能の非進化クリーチャーという低コストとしては破格なクリーチャー。

その破格な設定の代償として、相手に山札から進化でないクリーチャーを出させてしまうというドジをやらかす。
名前の元ネタだろう宝くじ「ロト6」のようなギャンブルを相手にプレゼントするのだ…元ネタより当たりやすくない?

下手すれば自分が即死しかねないカードだが、マグナム系統のカードと組み合わせれば一応デメリットは消え…消すまでの価値あるか……?

と、思われていたこのカードは、後にドラグ変怪というカードとの凶悪コンボ(ライブラリアウトコンボ)が発覚する。コンボ発覚当時はローソンのキャンペーンでしか入手できなかった希少性も相まって、1枚約2000円ほどにまで高騰した。






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最終更新:2024年04月08日 10:50