ゼ・バルマリィ帝国

登録日:2017/09/10 (日) 22:23:16
更新日:2023/06/12 Mon 21:48:06
所要時間:約 20 分で読めます






スーパーロボット大戦シリーズに登場する勢力の一つ。




◆概要

αシリーズで初登場した星間国家。
支配者である霊帝に対する信仰を元とする強い結束力を誇り、科学技術や軍事技術も非常に優れている。
その圧倒的な国力によって多数の他星を武力制圧し配下に置くことで勢力を更に拡大していた。

トップの霊帝と各分野それぞれで能力を発揮する貴族階級の十二支族を中心に国家運営が成されており、
一般市民は堕落防止の目的で娯楽文化などにも制限があるなど地球人的感覚で考えれば何かと窮屈そうなイメージもあるが、
それでも大半の市民や軍人が厚く霊帝を崇拝している辺り、その信仰心や結束は本物なのであろう。
まあ肝心の霊帝が小物臭全開の影武者の上、真の霊帝はとっくの昔にバルマーを見限っているんだけど。

ただ、その力故に「バルマーこそが絶対の支配者」といった如何にもな選民思想を抱いている人物も数多く、侵攻対象の一つであった地球と地球人に対してもそれは変わらずである。

しかしゼ・バルマリィ帝国はそもそも太古の昔に銀河の大崩壊と称されるアポカリュプシスによって地球が壊滅的ダメージを受けた際、
太鼓の地球人が星の守護神たる2体のガンエデンを作り上げ、流浪の末に見つけ出し作り上げた新天地で興した国が始まりである。
率直に言うなら地球人とバルマー人のルーツは同じということである。*1
この辺りの真実はシリーズ最終作である第3次αにて明らかにされる。

初登場の初代αでは帝国の一戦力である帝国監察軍の第7艦隊が襲来。
コン・バトラーVのキャンベル星、ボルテスVのボアザン星、更にはVガンダムのザンスカール帝国や、
個人的協力者としてダンクーガのシャピロ、Ζガンダムのシロッコといった多くの版権敵勢力を配下に置くという、
正にスケールの違う巨大勢力として登場した。
この頃は相当の軍事力があったのか、真の意味で底無しの物量を誇るトップをねらえ!のSTMCこと、宇宙怪獣にすらも唯一対抗可能な勢力という言われ方までされていたほど。

最終的にはロンド・ベル隊、SDF艦隊の尽力によって艦隊の司令、副指令であるラオデキヤ、ユーゼスの両名が戦死したことにより、
バルマーとの戦いは一先ず終わりを告げることになるのだが、ユーゼスの今際の言葉にもあったように、
地球側が総力戦によって漸く倒した軍勢すら、7つ存在する艦隊の一つでしかないということもあり、
自軍部隊とプレイヤーに帝国の底知れなさを植えつける結果にもなったのである。


そんなこんなでα外伝、第2次αとシリーズが進み、完結作となる第3次αで再び登場。
初代αを知るプレイヤーからすれば帝国本隊の力はどんだけ無理ゲーなのやらと期待と不安を入り混じらせていただろう。

ところが、初代αにおける第7艦隊の敗北と地球と同様に他星系の軍事力を甘く見すぎていたことなどが重なり、
第2次α時点で一度は屈服させたボアザンやキャンベルには離反、
第3次α時点でのバルマーは各地での敗走と配下勢力の反乱の積み重ねより、見る影も無い程に弱体化してしまっていたのである。
それでいて尚、支配者たる霊帝は各地への武力侵攻を繰り返し続けて国力は疲弊する一方の上、
十二支族の一つであるゴッツォ家当主のシヴァーが内部での反乱を企てて暗躍していたことなども重なり、実質この時期のバルマーは内外双方からゆっくりと滅びへと向けて歩んでいたに等しい。

最終的に本星本隊を除いて殆どの戦力を失ったばかりか、地球圏最強の部隊であるαナンバーズとの交渉も霊帝ルアフが蹴ったため決裂した上に、
「自分さえ生き残れば民はいくらでも創り出せる」と国民すら見捨てる発言をした事でルアフの醜い本性に失望した一部の忠臣達も造反。
本星におけるαナンバーズとの決戦とゴタゴタによって中心人物であるルアフとシヴァーが死亡。
更には本星そのものもアポカリュプシスが引き起こした隕石群の衝突によって完全消滅してしまうという踏んだり蹴ったりな結果に。
だがそれでも全く希望が残らなかったわけではなく、シヴァーの事前準備によって本星を脱出した民たちが生き残っており、
ルアフに反旗を翻してαナンバーズと共闘したバランとルリアはそのまま銀河中心殴り込み艦隊に参加してアポカリュプシスの阻止に貢献。
全てが終わった後はアルマナ姫を中心として新天地を探すべく銀河へと旅立っていった。


OGシリーズでも初代から早速登場しているものの、
地球に襲来してきたのはネビーイームを根城にした洗脳兵士と無人兵器を中心とした部隊であり、
GBA版の時点ではバルマー本星の状況やその他勢力の現況についてはαシリーズ以上に不明な点が多かった。
(ヴィレッタが「ネビーイームの創造者達がどこにいるか、今も存在しているかどうか不明」とOGのEDで発言していたため、人によっては実はもう滅んでるんじゃ?なんて予想する人もいたとか)

アニメ版のディバイン・ウォーズやPS2版リメイクのOGSにおいて徐々に情報が補完されていき、
第2次OGでは初代αの黒幕でお馴染みユーゼス・ゴッツォも再登場。
更にムーン・デュエラーズでは作中人物が度々名を挙げている他、
第3次αに登場したシヴァー直属の特殊部隊であるゴラー・ゴレムもサプライズ出演。
αシリーズと同様の背景が徐々に明らかになってきており、続編での活躍が期待されている。




◆関連人物

個別に項目があるキャラについてはそちらも参照されたし。

霊帝

黙れよ、虫ケラ。お前達の生死など知ったことではないと言っただろうが。

ゼ・バルマリィ帝国のトップに君臨する霊帝、帝国創生よりの永き時を行き続ける創生神。
……と、見せかけて表向きはそうなっているだけの500年程度生きてるだけの影武者でしかない。
その割には悪い意味で神らしい傲慢そのものな性格をしており、守るべき臣民たちも彼にとってはいくらでも代替可能な駒でしかなかった。
αナンバーズとの激闘で力を使い果たし、長年恨みを募らせてきたシヴァーの手で葬られるという呆気ない最期を遂げる。


我はまつろわぬ霊の王にして、あまねく世界の楔を解き放つ者なり。

ゼ・バルマリィ帝国の影に潜むもの、因果律を乱す存在でありまつろわぬ神であり、真の霊帝にして全ての元凶。
元はガンエデンに内包されたファースト・サイコドライバーの1人であったが、
アポカリュプシスによる死と新生を乗り越えるという名目の下、その鎧を脱ぎ捨て負の無限力と同一化。
運命を乗り越えた戦士達であるαナンバーズの前に正真正銘最後の敵として姿を現す。


巫女

  • アルマナ・ティクヴァー
この銀河に生きているのはゼ・バルマリィの民だけではありません!

百数十年ぶりに神託が下りズフィルードの巫女として選出された17歳の少女。
彼女自身もまた強大な念動力者であり、そのことを栄誉と思っているため創世神にその身を捧げることに抵抗は無い。
1年の期限付きで外の世界を見て回っており、その最中で地球へ来訪、そこでの出会いが彼女の運命を大きく変えることになる。
高貴に見えて中身は意外と年相応。トウマにはフラグを立てたがクォヴレーはポッキリ。


ゴッツォ家

それも私だ。

ゼ・バルマリィ帝国……というよりスパロボオリジナルを語る上では最早外せない、
みんな大好き永遠のウルトラマンマニア。
αシリーズでは第7艦隊副官としてラオデキヤに付き従う形で登場するも、実際は真の黒幕にしてラスボス。
科学分野に秀でたゴッツォ家の出身ということもあり、類稀なる才能を発揮して天才。
一転してOGシリーズでは運頼みの計画をドヤ顔披露して結局負けるネタキャラになってしまっていたり。


  • ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ
今よりズフィルードの神罰が、汝らに下る……!!

帝国監察軍の一つ、第7艦隊の司令を務める銀髪のイケメン。
が、作中で登場したのはユーゼスが自分に有利に事を進めるために挿げ替えたデッドコピーであった。
最終的にはユーゼスが用意していた予備体が大量に登場するなど散々な扱われ方に。
ところがどっこい、DC版αの追加ルートだと更なる追加設定により完全にユーゼスと立場が逆転する形になったりもする。
なお、初登場の新ではラスボスのくせにヘルモーズの主砲にトドメ刺されたり、スーパーロボットスピリッツでは黒幕を張っていたりと立ち位置の浮き沈みが激しすぎるキャラだったりする。


寝起きのガラクタを倒したぐらいでいい気になるなよ! 地球人ごときが!

ゴッツォ家の一員にして父親シヴァー直属のゴラー・ゴレム隊の総司令。
登場当初こそあのSRX相手に完勝するなど高い実力を見せたが、性格の方は傲慢且つ小物でとても指揮官が務まる器ではない。
周囲からの人望も皆無な上に最終的には自軍部隊に完全敗北した挙げ句、衝撃の事実が明らかとなる……
帰ってきたウルトラマンにして極度の合体ロボマニア。おかげでユーゼスに次ぐネタキャラとして認知されている。


ヴァイクランから降りろ。その機体は俺のものだ

ゴッツォ家の一員でありハザル・ゴッツォの副官。
色々と性格に難があるハザルに代わってシヴァーからの任務伝達などを請け負っており、実質彼が部隊の指揮を担っている。
ゴッツォ家に共通する仮面を常に被っているため、その素顔は基本的に窺い知れないのだが……
因みにコイツは名前のまんまでウルトラマンエース。


  • エペソ・ジュデッカ・ゴッツォ
絶望せよ、αナンバーズ……。汝らには今より神罰が下る!

地球圏に新たにやってきた帝国監察軍の一つ、第1艦隊の司令官でその外見はラオデキヤに瓜二つ。
七大艦隊の司令の中でも群を抜いての忠将として名高いらしく、必要であるなら自らが捨て駒になることも躊躇しない。
実を言うと七大艦隊の司令はジュデッカ・ゴッツォタイプの人造人間が担っているという事情があったり。
終盤での決着シナリオにおいても最後まで霊帝への忠誠心を崩さず、壮絶な戦死を遂げた。


  • サルデス・ジュデッカ・ゴッツォ
  • ヒラデルヒア・ジュデッカ・ゴッツォ
バラン様……! いや、バラン・ドバン……そうはいかん!」
我らには陛下をお守りする義務がある……!

それぞれ帝国監察軍、第5艦隊、第6艦隊の司令を務めるジュデッカ・ゴッツォタイプの人造人間。
国力衰退に伴い本国防衛の戦力として呼び戻されていた。
性格もラオデキヤやエペソと同じで、帝国に絶対の忠誠を誓っている。
最終的にはバルマーの生き残りとしてアルマナ姫と共に銀河を放浪する身となる。


バラン……若き日の誓い、俺は果たしたぞ……この手でな!

十二支族の一つ、ゴッツォ家の当主を務める人物で、その他多くのポストで敏腕を振るう帝国随一の頭脳の持ち主。
崇めるべき霊帝が偽りだと知り、その打倒のために力を蓄え続けて最終的にその悲願を達成する。
しかし、結局はαナンバーズとは互いに平行線のままとなり、バルマーの行く末を思いながら逝った。
基本個人主義のユーゼスとは違い彼自身はやり方はともかくとして根っからの愛国者であり、その死を惜しむ者も多かった。


ドバン家

フハハハ! ワシに砕けぬものなどないわ!

バルマー十二支族の一つ、部門を司るドバン家の現当主。
悪役然とした連中ばかりが多い中でいっそ清々しいくらい正々堂々、猪突猛進といった言葉の似合うバルマーの侍。
ゼンガーのライバルとして存在感を如何なく発揮する他、トウマルートでは彼の超えるべき壁として立ちはだかる。
キャラ性、搭乗機体、専用BGMが見事に噛み合い絶大なインパクトを発揮している。


カイツ家

  • ルリア・カイツ
無礼者! アルマナ姫に対し、馴れ馴れしい口を利くな!

バルマー十二支族の一つ、カイツ家の一員。ズフィルードの巫女たるアルマナ姫直属の護衛で凛々しい女騎士。
アルマナの最後のワガママを聞き入れバランと共に地球に来訪、その際にαナンバーズとも矛を交える。
重要人物の護衛を担っているだけあってパイロット、生身双方で高い実力を発揮し、いざという時の備えも完璧に用意してある手際の良さ。
中の人はナッキー、そしてヒイロ・ユイの大ファン。


トーラー家

  • エツィーラ・トーラー
苦痛も限度を超えると快感になるよ! アハハハハ!

バルマー十二支族の一つ、トーラー家の長。元はゲベル・ガンエデンに使える敬虔な神官だが、現在は信仰心をどっかにやって極度のサディスト&マッドサイエンティストに変貌している。そして自身もまた念動力者。
αシリーズで拉致されたマイを洗脳し、レビ・トーラーとして作り変えた張本人。
先のことにはほとんど興味を示さないが、最終話において、変貌の理由がケイサル・エフェスの存在を知ったことだったと判明。
ドヤ顔で真の霊帝についてまくし立てていたが、当の霊帝からウザがられて消し飛ばされた。


その他

  • レビ・トーラー
私とジュデッカに魅入られたら、終わりだよ…?

第7艦隊戦闘指揮官として登場した女性。
高圧的な性格で専用機ジュデッカを駆り強敵として立ちはだかる。
その正体は過去に生き別れとなっていたSRXチームの一員アヤの妹であるマイ・コバヤシ。
作中で無事に救出され、最終作では新生SRXチームの一員として帝国と戦うことになる。
OGシリーズでも大凡の設定は同じなのだが、リュウセイに惚れると同時に奇病感染まで起こして時折かなりのキャラ崩壊を起こす。


時を遡り……お前は無に帰するのだ……

帝国側のスパイにしてユーゼスの手駒。しかしその真の正体は並行世界の番人にしてデッドエンド教の教祖。
実はシリーズ過去作で登場したスーパーヒーロー作戦の同一人物というとんでもない設定となっている。
ユーゼスはシヴァーから与えられたバルシェムの一号隊をコイツに挿げ替えた結果、後に大量のクローンが誕生することに。
そのユーゼスとは運命共同体とでも呼ぶべき間柄で、どの世界であろうと迎える結末は同じなんだとか。ギャグマンガの「さいこどらいばあず」では生存してたが。


お前の命運は、私の手で尽きることになる!

ユーゼスとは別の意味でイングラムとは切っても切れない関係にある彼のクローン。
イングラムとは逆に当初は帝国側の幹部として登場していたが、彼の意思を告ぐ形で新たなSRXチームの隊長となる。
元はイングラムと同じスーパーヒーロー作戦の女主人公だったのだが、向こうと違って裏に壮大な設定は特に持ってはいない。
そして彼女もまたデッドエンド教の一員。


  • アタッド・シャムラン
しょうがないねえ……。じゃあ、地球人とバルマー人の格の違いって奴をみせてやるさね!

OGシリーズに登場したエアロゲイターの前線指揮官。
自身の持つ念動力によって拉致した地球人を自勢力の一員として洗脳する役割を担っていた。
地球人を露骨に見下し、生粋のバルマー人であることを誇りにしていた女性であったが、
実は彼女もジェニファー・フォンダという名の洗脳された地球人の1人でしかなかった。


どいつもこいつも血祭りに上げてやるぜ! プチプチ潰してやるぜ!!

OGシリーズに登場したエアロゲイターのパイロットの1人。
非常に高圧的且つ残忍な性格をしており、地球人のことはサルと呼んで完全に見下している。
戦いをゲームと称し他者の生き死にには殆ど頓着しない。
その正体はジュネーブで死んだ筈のテンザン・ナカジマその人であり、その最期も自業自得が大半とはいえかなり悲劇的なものであった。


  • ガルイン・メハベル
コノオト……タイプT……

OGシリーズにて登場したエアロゲイターのパイロットの1人。
肉体の大部分がサイボーグの仮面男であり、殆ど言葉を発さないこともあって素性の殆どは謎。
ただ、パイロットとしての実力は圧倒的であり地球側のエースと激闘を繰り広げた。
その正体は爆発事故を起こして行方知れずとなっていた特殊戦技教導隊の元隊長、カーファイ・ラウ。


バルシェム

  • キャリコ・マクレディ
消え失せろ……俺のオリジナルごとな……!

シヴァーが製造した人造人間バルシェムシリーズの3号体にして指揮官モデルのギメル・バルシェム。
外見はイングラムに瓜二つであり、彼の影を振り切って新たなオリジナルになる野望を抱いている。
クォヴレールートではライバルとなるも、中盤以降は新生したアストラナガンに完全に食われてしまっている印象が拭えない。
そしてOGMDでまさかのサプライズ参戦。果たして今回は己の運命に抗えるのか?


  • スペクトラ・マクレディ
ヴィレッタ……お前も私と同じで、人形に過ぎないのよ

シヴァーが製造した人造人間バルシェムシリーズの4号体にして副官モデルのダレット・バルシェム。
キャリコ同様、瓜二つの外見を持つヴィレッタに対抗心を燃やしている他、セレーナの所属するチーム・ジェルバを壊滅に追い込んだりもしている。
その関係もあってセレーナルートではライバル関係となり、相方と異なってこちらでは全うにライバルをやっている。
OGMDでもキャリコ共々登場しほぼ設定だけだったジェルバ壊滅も描写されるも、その所為で特大の死亡フラグが立ってしまったと専らの噂。


そう、それを果たすのも……この俺だ!!

第3次α主人公の1人。発表当初から疑われていた通り、彼もまた人造人間バルシェムシリーズの16号隊で、イングラムクローンの1人。
ストーリー冒頭でイングラムに憑依されて記憶を失い、やがてはクォヴレーという1人の人間としての人格を形成していくことになる。
最終的にイングラムの意志を次いで新たな並行世界の番人となるが、今の所因子が足りないだの仕事しろだのとネタ的な面が強い。
そしてようやく因子が足りてきたのか(アイン・バルシェムとしての登場とはいえ)OGMDにて遂に姿を現す。


お前の運命を決めるのは、お前じゃない!! 僕達なんだ!!

第2次OGの主人公。脱走中に鋼龍戦隊によって保護された記憶喪失の少年。
その正体はOG世界のユーゼスが自身の野望のために作り上げたイーグレットシリーズの技術を応用した新種のバルシェム。
自己の存在に悩みながらも戦い続け、ユーゼスの洗脳も跳ね除けて無事に封印戦争を勝ち抜いた。
元はαシリーズの打ち切り外伝漫画の主人公でしかなかった彼がここまでの出世を遂げるとは誰が想像できただろうか。


  • アーマラ・バートン
唸れ、トロニウム・レヴ!

第2次OGにてイングと共に登場した新キャラクター。
大統領直属の特殊部隊ガイアセイバーズ最強の兵士オメガセイバー。
しかしてその真の正体はユーゼスがイングラムの代役として作り上げたイングと同様のバルシェムシリーズ。
紆余曲折を経て現在はシュウ・シラカワ一行と共に行動中。



◆関連兵器


メギロート

帝国が最も一般的に使用している無人偵察機。
基本的にはこれのみで対象文明の調査や制圧を行えるだけの性能を秘めている。


イルメヤ

OGシリーズに登場したメギロートの亜種で、地上性能に特化した蜘蛛型偵察機。
移動力を低下させる特殊兵器を装備。


ミシュレイ

OGシリーズに登場したメギロートの亜種で、空中性能に特化した鳥型偵察機。
脚部の鋭いクローによる格闘戦にも対応。


ヨエラ

第3次αで新たに登場したメギロートの亜種で、海中性能に特化した魚型偵察機。
その割には水中で会敵するシチュエーションが皆無だったりするが。


ゼカリア

帝国主力の有人兵器の一つ。
長きに渡って愛用されている汎用性に富んだ傑作機。


エスリム

帝国主力の有人兵器の一つ。
ゼカリアの後継機として作成され、汎用性重視のコンセプトも継承。


ハバクク

ゼカリアとセットで運用されることの多い支援用砲撃機。
両肩砲台を展開して放たれるメタリウム・キャノンが強力。


ハーガイ

こちらもエスリムと同様にハバククの発展機として作られた支援用砲撃機。
ムグタル・キャノンは加速機構を取り入れたことでより強力に。


エゼキエル

ゼカリアの汎用性にハバククの火力をプラスした指揮官用の上位機体。
兵器としては一つの完成型と言える出来で、カスタムも多数存在。


シュムエル

エゼキエルのコスト削減を目的に新開発された近距離船特化型機体。
行動不能効果のある射撃や合体攻撃などを搭載した派生機なども存在。


・ガデル

バリア展開を主として開発された防御用の支援機。
小隊全体に効果の及ぶディフレクトフィールドによって味方のダメージを防ぐ。


ヴァルク・バアル、ヴァルク・イシャー、ヴァルク・ベン

ゴラー・ゴレム隊によって運用されている偵察用高級機の数々。
単独での任務を主軸としている関係で多数の特殊機能が盛り込まれている。


アンティノラ

第7艦隊のみに配備されている副官ユーゼスが開発した後述するジュデッカの試作機。
試作ではあるものの、高い基礎能力と豊富な武装を携えた強敵には違いない。


ジュデッカ

第7艦隊のレビ、ユーゼスがそれぞれ専用機として扱っている念動力による稼動を主とした大型兵器。
レビ機は白、ユーゼス機は黒。
OGシリーズではネビーイームの中枢機能を司る存在として登場。


ヴァイクル

OGシリーズに登場した鳥型の大型兵器。
多数の無線誘導ユニットによる多角的且つ広範囲への強力な攻撃が可能。


ヴァイクラン

ヴァイクルをベースに開発された念動力操作のハザル・ゴッツォ専用兵器。
念を用いた多数の強力な攻撃を持つ他、後述のディバリウムとの合体攻撃まで備えている。


・ディバリウム

エイス・ゴッツォが操るMAP兵器を大量に所持した支援機。
あらゆる方向の敵に一度に対応可能。反面通常の起動兵器戦闘は苦手。


ベミドバン

ドバン家当主、バラン・ドバンが駆るスーパー系の極地にして漢の機体。
ハンマー一つであらゆる敵を粉砕する。
作られてからなんと300年以上経過している超機人バリの骨董品だが、整備が徹底されているのかいまだに現役。


ジュモーラ

トーラー家の祭司長、エツィーラ・トーラーの専用機。
ヤギを模した外観をしており、念動力によって多くの呪術的攻撃手段を持つ。


ズフィルード

帝国監察軍七大艦隊がそれぞれ所持している切り札にして最強兵器。
敵対文明のデータを蓄積して進化を果たし、圧倒的な性能で戦局を覆す。


セプタギン

OGシリーズに登場したエアロゲイターが仕込んでいた最終トラップにしてカウンタープログラム。
バルマーの脅威となりうる文明を確実に消去するために全てを結晶の中へと飲み込んでいく。


・ヘルモーズ

七大艦隊それぞれに旗艦として配備されている全長数十キロの巨大戦艦。
主砲のレギオン・バスターは最大出力ならば一撃で星をも砕く威力を発揮する。
艦隊ごとに名前が違い、劇中では「シシャー」「ハミシャー」「エハッド」が確認されている。


・フーレ

ゼ・バルマリィ帝国が主力として運用している戦艦。
それでも5キロ近い全長を誇り、並の相手ならば単機で戦線を維持できるだけの性能を持つ。


・ネビーイーム

帝国本星周囲に展開する自動衛星型念動力砲。またの名を「十二の白き守り」。霊帝の念を込めた強力な砲撃は正に神の裁きである。
OGシリーズでも登場するが設定が異なり、インスペクターやシャドウミラーに使いまわされたりアインストに乗っ取られたりと何か散々。


・R-GUNリヴァーレ

OGシリーズで登場したイングラムの乗機。R-GUNを上下反転させたような形状の歪な機体。
性能は元となったR-GUNを遥かに凌駕し、初のHP10万超えの機体としても有名。


アストラナガン

αシリーズにてイングラムが作り上げた漆黒の堕天使にして、並行世界の番人としての機体。
超性能、超火力、果ては並行世界移動や時間逆行攻撃まで可能とするスパロボ屈指のチートマシン。


ベルグバウ

アストラナガンの残骸とヴァルク・ベンが融合して新生した機体。
アストラナガンにこそ劣るものの高性能であり、ディーン・レヴという謎の動力機関を持つ。


ディス・アストラナガン

鹵獲されたベルグバウをベースにディス・レヴという物騒極まる怨霊エンジンを搭載して完成した新たなアストラナガン。
見た目は最早完全に悪魔そのものであり、時間逆行等のチート機構の数々もアストラナガンから受け継いでいる。


ガリルナガン

OG世界のユーゼスが開発した凶鳥の亜種にして、アストラナガンの機構も取り入れた合いの子。
武器や関連機構の多くに聞き覚えのある単語が混じっている未だに謎の多い機体。


・アダマトロン

OG世界のユーゼスがガンエデン、クロスゲート、AI1といった存在を取り込んで完成させた兵器。
天使と悪魔双方の翼を持ち蛇のような尻尾を生やした禍々しい外見の新人祖。


ゲベル・ガンエデン

霊帝ルアフによって操作されるバルマー側の神の器。創生神ズフィルードとも呼ばれる人造神。
尤も、作中時点では大元たるゲベルの意志が抜け出ている空の器でしかなかったのだが。


ケイサル・エフェス

ゲベル=ケイサル・エフェスが自身を構築する新たな鎧として作り上げたモノ。
漆黒の人型とボロ布のような翼を翻し、まつろわぬ魂たちを無限に操り相手を絶望へと叩き落す。




◆関連用語


・十二支族

帝国における実質的な貴族階級であり、それぞれ異なる分野で力を発揮している。
現在判明しているのはゴッツォ家、ドバン家、トーラー家、カイツ家の4つ。
勘違いされがちだがアルマナの出身であるティクヴァー家は十二支族と明言はされていない。
トーラー家の事例を考えるに、シャムラン家とかハガナー家なんてのもあるのかもしれない。


・帝国監察軍

αシリーズで帝国が所持する対外的な勢力に対する主力となる軍隊。
その内の一種である辺境銀河方面帝国監察軍は今まで述べてきた七大艦隊によって構成されており、
それぞれ違うタイプのジュデッカ・ゴッツォタイプの指揮官によって率いられる。
黙示録の教会名が艦隊の名前の由来となっており、このことから唯一名称不明の第2艦隊の名前も予想がされている。
ただ、もう一種の外宇宙方面帝国監察軍共々、最終的には殆どが全滅する形になってしまったが。


・ゴラー・ゴレム隊

帝国監察軍総司令であるシヴァー直属の特殊部隊。トップはシヴァーの息子であるハザル。
構成人員の殆どがイングラムのデータを元に作り上げた人造兵士バルシェムによって構成されている。
作中における主目的はルアフに対抗しうるもう1人のサイコドライバー、イルイの捜索であった。


・霊帝近衛師団

霊帝を守護する親衛隊らしいのだが詳しい内情は不明。
バランもここに所属している。


・シケム

十二支族によって運営されている帝国の最高評議会。
ゴッツォ家当主であるシヴァーが議長を務めている。


・カルケリア・パルス・ティルゲム

念動力を用いる帝国製の機動兵器に広く使用されている念動力増幅装置。
地球製のシステムと違ってリミッターが無いのでより強い力を引き出せる反面、パイロットへの負担も大きい。


・ズフィルード・クリスタル

こちらも帝国製機動兵器の装甲材質として用いられることの多い特殊金属。
自己再生、自己学習、自己進化といった多くの特殊能力を備えているハイテク物質。
この金属の研究によって地球側もマシンセルを始めとした多くの新技術を開発していった。




◆余談

元は新スーパーロボット大戦に登場した敵勢力であるバルマー帝国。
この頃から版権敵勢力を配下に収めていたり、ズフィルードやヘルモーズといった兵器を有しているという粗方の下地は出来上がっていた。
αシリーズに移行するに辺り設定が整理され、ゼ・バルマリィ帝国という新たな正式名称が与えられたものと思われる。

因みに新スパ時代にバルマー帝国が使っていたオリジナル機体の殆どは何故か再登場していない。
機体の中に某超電磁ロボの分離メカと同じ名前を持つのがいたのがまずかったのだろうか…?
というか、寺田プロデューサーは生スパロボチャンネルで「新」に登場したバルマーメカを出す気はなさそうな発言をしている。
ちなみに寺田プロデューサーはバルマーの某超電磁ロボの分離メカと同じ名前を持つメカを物凄く嫌っている*2






追記・修正は創生神ズフィルードに祈りを捧げてからお願いします。


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最終更新:2023年06月12日 21:48

*1 後にガンエデンの1体であるナシムが地球へと帰還しそれぞれの星で守護神となり、連絡通路としての役割を与えられたのがクロスゲート

*2 本来、某超電磁ロボの分離メカと同じ名前のメカは没データになるはずだったのだが、寺田プロデューサーの知らない内に隠し最終話に紛れ込んでいたとか。