ハバクク/ハーガイ

登録日:2017/09/09 (土) 21:18:57
更新日:2022/06/14 Tue 09:42:04
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ハバクク及びハーガイとはスーパーロボット大戦シリーズに登場するオリジナルメカの一種。
名前の由来は共に旧約聖書の十二小預言書の名称から。


◆概要

スパロボオリジナルの敵勢力であるバルマー軍ことゼ・バルマリィ帝国が保有するメカの一種。
高火力の砲撃によって他の味方機体の援護を主目的とした支援用の重機動兵器。

両機ともイエローカラーをベースとした丸みを帯びた如何にもな重量級の外見をしている。
ハバククは異様に太い腕部と脚部を持ち、背部に主力となる2本のキャノンを装備しているが、
発展系であるハーガイは旧型の面影を残しつつも、四つん這いの体制で大型化した武装を背負う体制という更に重量感の増したフォルムになっている。

通常、ゼ・バルマリィ帝国はメギロートを中心とした無人偵察機による調査・制圧を主としており、
有人タイプの機動兵器や戦艦はメギロートでは対処しきれない文明レベルの敵と接触した際に用いられる。
ハバククとハーガイもそうした機体の一種で、汎用タイプの機体であるゼカリアやエスリムと一緒に投入されることが殆ど。

初登場となる初代αにおいては実際、ゼ・バルマリィ側の幹部級キャラとして登場したヴィレッタの搭乗機としての出現が初。
10000前後のHPに射程の長い射撃武器もあり、これが量産機としてわらわら出てくる中盤以降はなかなかにうっとしい。
とはいえ、砲撃機体のお約束として近接武装に対する対策は皆無なので、密着してしまえばサンドバッグ同然ではあるのだけど。

その後のシリーズ最終作となる第3次αにおいて登場するのが発展機となるハーガイである。
つってもシステムの変更もあり、発展機と銘打っておきながらHPを始めとした各種性能でハバククに劣っていたりもするのだけど。
(この辺りは第2次α時点でのバルマー周りの設定変更もあり、第3次α時点でバルマーは当初よりかなり弱体化しているという設定も絡んでいる)

しかし腐っても砲撃用重機動兵器であり、並の機体よりは火力や装甲が高く、
小隊システムの導入もあって一山いくらの感覚で大量に沸いて出るので、舐めてかかると意外なところで痛い目見るかもしれないので油断は禁物。
また、機体カラーが赤色のハーガイ・ヤッドという別バージョンの機体も登場するのだが……詳しくは後述。


OGシリーズでもゼ・バルマリィの先遣部隊であるエアロゲイターの保有戦力としてハバククが登場。
設定の違いもあっていくつかの武装がオミットされているものの、高いHPと長射程は健在。
今後の再登場と発展期ハーガイの登場がどうなるかが気になるところである。


◇武装一覧(ハバクク)

  • フォトン・バルカン
帝国機動兵器にはお馴染みのバルカン系武装。ハバククの場合は腰部分に発射口がある。

  • 4連ミサイルランチャー
両腕の指部分から発射される小型のミサイル。OGシリーズでは装備していない武装。

  • ディバイダー・ミサイル
カメラアイ直上の発射口を開放して放たれる大型ミサイル。
OGシリーズではそこから更に複数の小型ミサイルに分裂する。

  • メタリウム・キャノン
ハバククのメインウェポン。
両腕を設置させ砲撃体制を取り、背部のキャノンラックを両肩前面に展開。
そこから更に銀色細身の砲身を伸ばし、グリーンカラーのエネルギーキャノンを発射する。


◇武装一覧(ハーガイ)

バルマーの台所事情の関係で武装の総数が減少し、更にはヤッドタイプのみ持つ武装から迷走振りさえも見えてくる……

  • ラハヴ・ミサイル
カメラアイ直上の砲門を開き、上下2つの発射口から計4発のミサイルを発射する。

  • ムグダル・キャノン
ハーガイのメインウェポン。
前傾姿勢のまま両肩の砲身を前方に展開し、カラフルなエネルギーキャノンを発射する。
ハバククと違って砲身が太く加速器らしい機構が見られるので主となる砲撃能力事態は向上しているのかもしれない。
実際、小隊システムを取り入れている本作では全体攻撃となっている。

  • ヤッド・ヒカー
ヤッドタイプのみが所有している追加武装。
何なのかと言えばブースターを吹かして相手機体に全力突進し、両腕で何度も殴りかかるという格闘武装である。

ハバククの頃からの弱点である接近戦での脆さを克服している……なんて美味い話があるわけもなく、
遠距離砲撃がメインの機体にこんなもんを持たせてしまった所為で、肝心要の砲撃能力である
ムグダル・キャノンが単体攻撃になってしまっているという致命的な弱体化要素を抱えているのである。
(よく見ると両腕が脚ではなく鉄拳に変化しており、そのために砲撃を支えられなくなっている可能性がある。)
おまけにそれだけの犠牲を払っておきながら、ヤッド・ヒカー自体も極々ありふれた威力しか持っていない。
結果、砲撃機としてもそれ以外で見たとしてもどっちつかずの中途半端な機体という酷評を受けてしまうことに……
まあ、『重装甲で敵に突っ込んだら強いんでない?』的な発想は分からんでもないが…

そもそもガンダムでいうところのガンタンク的な機体に殴り合いをやらせてるようなもんなので、
開発者は発想の時点で無茶極まりないと気づくべきだったと思う。







追記・修正は砲撃機は接近戦より砲撃能力を強めるべきだと思う方にお願いします。

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最終更新:2022年06月14日 09:42