ヴァイクル/ヴァイクラン

登録日:2017/09/09 (土) 18:07:22
更新日:2023/06/12 Mon 12:19:21
所要時間:約 6 分で読めます






ヴァイクル及びヴァイクランとはスーパーロボット大戦シリーズに登場するオリジナルメカの一種。
共に元ネタは旧約聖書の一書であるレビ記のヘブライ語読み「ヴァイクラ」と思われる。


◆概要(ヴァイクル)


何を言ってやがる!終わるのはてめえらの方だっての!ヒャッハッハッハァ!!

そうさ!その後で、あんた達に新しい人生を歩ませてやるよ!

全高:78.3m
重量:300.4t

スパロボシリーズオリジナルの敵勢力であるゼ・バルマリィ帝国の機動兵器。
OGシリーズに登場した帝国の一部隊、エアロゲイターが使用する指揮官用の大型機動兵器。

白色を基調とした非人型の鳥類のようなフォルムとなっている。
頭部にはトサカを模したオレンジのパーツが装着されており、機体背部には大量の遠隔誘導兵器を搭載。
また、帝国製の念導力増幅システムであるカルケリア・パルス・ティルゲムが組み込まれており、
能力の高いサイコドライバーが搭乗することによって機体性能が更に強化される。
ただし、類似のシステムである地球製のT-LINKシステムとは異なり、念に対するリミッターが着いていないので、
使い方次第では乗り手の念を暴走させて廃人にしてしまうリスクも孕んでいるのだが。

ゲーム上における立ち位置はストーリー後半における中ボスポジションであり、
特にGBA版では所持しているバリアの念動フィールドSが歪曲フィールドと同じダメージ半減効果だったので、異常に固く厄介。
(後のPS2リメイクであるOGSでは弱体化し、だいぶ倒しやすくなっている)

リュウセイ編ではエアロゲイターの幹部格であるアタッドやゲーザが念動力を持たないにも関わらず専用のエゼキエルからこれに乗り換えて登場する。
尤も、総合的にみてエゼキエルの方が厄介だったとか言われてしまうことも多かったりするが……

ジュデッカの随伴機やセプタギンの複製機として登場する量産タイプのヴァイクル・ベンも存在。
外見は全く変わらないものの基礎性能が一回り落ちており、特殊能力も所持していないなどの違いがある。


◇武装一覧

ステータス異状を発生させる共通武装は省略。

  • オプティカル・キャノン
機体前面部の砲口からエネルギーを放って攻撃する。
名前からして同じ帝国機動兵器のゼカリア装備している「オプティカル・ライフル」に近いのかもしれない。

  • カナフ・スラッシャー
機体背部の翼にグリーンカラーのエネルギー刃を展開。
その状態で相手機体へと高速突進しすれ違い様に切り裂く。

  • カナフ・スレイブ
機体背部から大量のスレイブ=遠隔誘導ユニットを射出。
エネルギー刃を纏わせた上で相手機体にその全てを一斉にぶつける。



◆概要(ヴァイクラン)



リュウセイ・ダテ、お前も生贄にしてやるよ!

全長:49.7m
重量:195.0t
BGM:CLOWN MASTER

ヴァイクルと同じゼ・バルマリィ帝国所有の機動兵器。
こちらはシヴァー・ゴッツォ直属の特務部隊「ゴラー・ゴレム隊」の総司令であるハザル・ゴッツォ専用機
名称のとおりヴァイクルをベースに開発された強化発展機である。

鳥類の外見をしていたヴァイクルとは異なり、どちらかといえば人型に近いフォルム。
青みがかった白色基調のカラーリングに強面の顔面、頭頂部のグリーンカラーのT字アンテナ、ずんぐりむっくりした巨大な四肢と胴体部を持っている。
ゲーム中のグラフィックは正面向きに近いためわかりづらいが、設定画では前後に長く、ヴァイクルの面影をしっかりと残している。
ヴァイクルと同じくカルケリア・パルス・ティルゲムを組み込んであり、ハザル自身が非常に強力なサイコドライバーということもあって、
総司令官という肩書きに相応しい非常に強力な性能を持った性能となっている。

ただし、αシリーズのヴァイクルは設定のみで実際には登場していない。

αシリーズの最終作である第3次スーパーロボット大戦αにて登場。
プロローグ的な位置にある序盤の第4話にて、初代αで猛威を振るっていたSRXに完勝した上、アヤを殺害するという衝撃のデビューを飾った。
まあアヤは後に生存が判明するんだけど。

その後はパイロットであるハザルが度々姿を現すも直接相対する場面は無く、
度量が小さく小物臭さが露呈し始めていた中、ストーリー後半の43~44話で遂に相対。
曲がりなりにもSRXを撃破しただけに高い性能を発揮し、更には副官エイスの機体であるディバリウムとの合体攻撃まで披露し自軍部隊を苦しめる。
しかし主人公機の更なる強化イベントや、完成型SRX「バンプレイオス」の登場といった想定外の事態が立て続けに起こった末に敗北。
見切りを付けられたハザルは自身も人形でしかなかった真実を知らされた上で処理され、機体はそのままエイスの手に収まる。
後の54話で再び対決となり、エイス共々今度こそ完全に破壊される。

ハード最終話でもラスボスケイサル・エフェスがディバリウムと共に繰り出してくる。
性能はほぼ据え置きの上、イベント発生前は敵機体が一定数以下になると無限沸きするのでかなり厄介。

因みにシヴァーはサルファ屈指のチート機体として名高いディス・アストラナガンの動力であるディス・レヴを、
当初の予定ではこのヴァイクランに組み込むつもりだったんだとか。


◇武装一覧

  • オウル・アッシャー
両腕に念を溜め込み、機体胸部の黄色いコアパーツから念動波を放出する。
全体攻撃の上、SP吸収効果まで備わっているので当たると意外に厄介。

  • ガン・スレイヴ
両肩にそれぞれ1機ずつ装備している遠隔誘導兵器。
機体から射出した後、敵機体に向けてレーザーを放って攻撃する。

  • ラアム・ガン・スレイヴ
ガン・スレイヴ2機を射出後、頭頂部から念を送り込みコントロール。
高速で操りながら敵機体にオールレンジ攻撃を仕掛ける全体攻撃。

  • ベリア・レディファー
数価変換、ゲマトリア修正…
受けろ! ベリア・レディファー!!

頭頂部から放出した念を両腕で収束し、漆黒の念導弾を形成。
相手機体にそれをぶつけて膨大なエネルギーの渦で圧殺する必殺技
演出が初代αアストラナガンや、関連機体のベルグバウのアキシオン系武器にそっくりなため、同じ原理が使われているのだろう。
初登場時はこの技でSRXにトドメを刺した。


  • アルス・マグナ・フルヴァン
貴様にヴァイクランの真の姿を見せてやる…!
来い、ディバリウム!!

ガドル・ヴァイクラン!!

アルス・マグナ・フルヴァン!!

随伴機であるディバリウムを召喚し、両機体がそれぞれ複数のパーツに分離。
ディバリウムがヴァイクランの両肩、両足、胴体部の追加パーツとなり、合体形態「ガドル・ヴァイクラン」へと移行。
そのまま膨大な念を収束させ、まるで怨念を込めたかのような禍々しい念動波の奔流で相手を飲み込む最強技。

使用の度に合体シークエンスを披露し、毎回必ず「ガドル・ヴァイクラン!!」と律儀に叫ぶもんだから、
ハザルが重度のスーパーロボットマニアというネタを定着させた最大の要因となっている。



◆余談

設定関係上で同じ項目に纏めてあるが、
ヴァイクルとヴァイクランはそれぞれの出演作で関連性が語られたことは全く無く、
「ヴァイクランはヴァイクルの発展機」というのは実質、裏設定に近いものとなっている。
(パッと見はどちらかといえば同じαシリーズのオリジナル機体であるアンティノラやジュデッカに近い)

既にシリーズが完結して久しいαシリーズはしょうがないにしろ、
本格的にゼ・バルマリィ帝国が絡み始めてきたOGシリーズでのヴァイクランの登場と、
両者の関連性が語られることに期待したいところである。





追記・修正は合体シークエンスをマスターして「ガドル・ヴァイクラン!!」と叫びながらお願いします。

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最終更新:2023年06月12日 12:19