スピードデュエル(遊戯王OCG)

登録日:2017/09/04 (月曜日) 03:15:00
更新日:2024/01/08 Mon 23:34:19
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スピードデュエルとは遊戯王OCGにおけるデュエル形式である。

初出はデュエルターミナルで遊べるモードの1つ。カードだけゲットばかり選んで遊んだことがないなんて言わない
遊戯王OCGのルールをベースとしているが所々簡略化されており名前の通りゲーム展開が早くなっている。
手軽に楽しめるようにするという目的の他に導入作品はアーケードゲームだったり、
外でも空いた時間で遊べるアプリゲーがあるため1ゲームの時間を短くするためのルールとなっている。

デュエルターミナル終了後から暫く音沙汰がなかったが2016年に配信されたゲーム作品で導入され、
翌年の2017年では公式で制定され公式ルールブックにも掲載されている。
更にアニメの遊戯王VRAINSでも導入されマスターデュエル(通常のルール)の他に行うデュエルとして登場している。

その当時のマスタールールを元にしており細部も登場作品などにより異なるが共通点として、
  • 初期ライフポイント→4000
  • 初期手札→4枚
  • デュエルフィールドの右端と左端のモンスターゾーンと魔法・罠ゾーンを使用しない
  • メインフェイズ2が存在しない
という点がある。
特に下の2つはカードの使い勝手やプレイングに大きくかかわる要素なので通常のルールの感覚でやると痛い目に遭う。
これらのルールの変更により一部のカードの使い勝手が大幅に弱体化されたり強化されたりしている。
バーンの威力は通常ルールと比較すると単純に2倍になるため非常に強力。

以下登場順に各作品のスピードデュエルのルールを列挙する。


DUEL TERMINAL

  • デッキ枚数→10枚
  • エクストラデッキ→最大4枚まで
  • フィールド魔法ゾーン→なし
  • スタンバイフェイズが存在しない
  • 7弾から設定でデスティニースキャンシステムを使用可能
  • どちらかがデッキからカードを引けなくなった場合ライポイントが多い方が勝者となる

古参デュエリストにはお馴染みのコンマイの貯金箱。
ルールはマスタールール準拠となっているが12弾からマスタールール2準拠となり、
エクシーズ召喚の導入モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚時のモンスターの起動効果の発動が行えなくなった。
4弾までは初期手札が3枚で初期ライフポイントが3000だった。

マスタールール3より前のルールを採用している都合上、唯一先攻ドローが行えるスピードデュエルとなっている。
尚、スタンバイフェイズは存在しないがスタンバイフェイズに行う処理はドローフェイズで行っている。

ディスティニースキャンシステムとは、ドローフェイズ時に連打やタイミングよくボタンを押してゲージを止める簡単なゲームを行いゲージを貯めていく。
劣勢時程貯まりやすくゲージが満タンになるとデュエル中に1度だけ通常のドローの代わりにスキャンしたデッキ外カードをドローすることができる。
ディスティニードローを意識したシステムではあるがやってることはどっちかというとシャイニングドローに近い。
洗脳−ブレインコントロール(エラッタ前)などをスキャンし一発逆転を狙う事もできる。
エクストラのモンスターをスキャンした場合はエクストラにそのカードが加わり通常のドローを行う。
つまりStorm Accessに近い。

設定はオンオフが可能でありオンにすると対戦相手も使ってくるので、
EXステージの場合はこれのドローにより優勢劣勢がひっくり返ってしまうことが良くある。

ディスティニースキャンを発動し何もカードをスキャンしなかった場合はゲーム内から選ばれたカードが代わりにドローされる。
だがジャマイエローや超時空戦闘機ビック・バイパーなどしょうもないカードをドローし、
余計に状況が悪くなるのでスキャンできるカードを持ってきていなければオフにした方が無難。

ボマーはこのシステムをオフにしているとダーク・ダイブ・ボンバー(エラッタ前)を使ってこない。
とはいえメインフェイズ2がないためOCG程の脅威はないが、初期LPの関係でバーンの火力は増している。

デッキ枚数制限が10枚で初期手札がドローを含めると5枚になるためコンボが決まりやすく、ワンショットキルが狙いやすいためゲームスピードが早い。

エクストラデッキ制限は4枚までだが最初のスキャンでは3枚までしかスキャンできないため、
4枚目を使うためにはデスティニースキャンシステムを使用するか、データ保存機能があるデュエリストカードキーを使って、
「DUEL TERMINAL NEXT」を遊んでゲーム内で入手したエクストラデッキのカードをサポートカードとして設定する必要がある。
なお、後者はオンラインサービスが終了したため現在では不可能である。

ちなみに対戦相手の中にはプレイヤーは不可能な最初からエクストラデッキが5枚の状態でデッキを組んでいる者もいる。


最強カードバトル!

  • デッキ枚数→20枚
  • エクストラデッキ→最大5枚まで
  • フィールド魔法ゾーン→なし
  • ペンデュラムゾーン→魔法・罠ゾーンとは別に個別に有り

3DSで配信された基本無料の遊戯王入門者向けに作られたゲーム。
マスタールール3準拠のため全作品の中で唯一個別にペンデュラムゾーンが存在しペンデュラム召喚を行うことができる。
低年齢層をターゲットとしているためか収録カードもフィールド魔法の他に速攻魔法、儀式モンスター及び儀式魔法、トークンに関するカードが収録されていない。
この当時に存在した召喚法は儀式召喚以外は一通り使う事ができる。


デュエルリンクス

  • デッキ枚数→20~30枚
  • エクストラデッキ→最大5枚まで(ミッションで最大8枚に拡張可能)
  • フィールド魔法ゾーン→あり
  • ペンデュラムゾーン→ARC-Vワールドと同時に実装、魔法・罠ゾーンと共有(スキルによっては別々になる場合がある)
  • エクストラモンスターゾーン→VRAINSワールドと同時に実装
  • エクストラリンク→なし
  • キャラクターごとに設定されたスキルをデュエル中に使用することが可能

遊戯王のアプリゲーで配信当時のルールはマスタールール3ではあったが、原作の世界観のためかシンクロ召喚以降の召喚法が実装されない状態でスタートした。
新マスタールール導入後もエクストラモンスターゾーンが導入される気配がないと思われていたが、VRINSワールドが解放されると同時に無事実装された。
エクストラデッキを使った召喚法は稼働当初こそ融合召喚しかなかったが、アップデートによりシンクロ召喚エクシーズ召喚ペンデュラム召喚リンク召喚が一通り使えるようになった。
フィールド魔法が初めて使用可能となったルール。

全スピードデュエル導入作品の中でも恐ろしく簡略化されているように見えるが、スキルが使用可能という独自の要素が存在する。
最初からフィールド魔法が発動されている状況にしたり、ドローフェイズのドローカードに関わるものや、マリガンしたり、
最初からゲートガーディアンが特殊召喚できるようにフィールドと手札が整えられている状況にしたりと効果は様々。
ある時期を境にバーン効果ダメージがOCG版の半分になった。


OCG

  • デッキ枚数→20枚
  • エクストラデッキ→最大5枚まで
  • フィールド魔法ゾーン→あり
  • ペンデュラムゾーン→なし
  • エクストラモンスターゾーン→あり

これまでゲーム作品で使われてきただけだったがOCGでも正式に制定された。
初の新マスタールール準拠のスピードデュエル。
OCGのカードプールでデュエルを行ううため使用できるカードは当然ながら最も多い。
ペンデュラムモンスターは使用可能だがペンデュラムゾーンはないのでスケール時の効果は使えず、ペンデュラム召喚もできない。


VRAINS

  • デッキ枚数→不明(40~60枚?)
  • エクストラデッキ→不明(15枚以下?)
  • フィールド魔法ゾーン→あり
  • ペンデュラムゾーン→なし
  • エクストラモンスターゾーン→あり
  • スキルがデュエル中1度のみ使用可能

とうとうアニメにも進出したスピードデュエル。
基本的にはOCG版と同じだが、通常のルールであるマスターデュエル時にデッキを切り替えている描写が無いので、
5D'sのときのライディングデュエルと違い特に区別なくマスターデュエルと同じデッキを使っている可能性がある。

スキルに関してはデュエルリンクス版より厳しくいかなるスキルでもデュエル中1度しか使えない。
スキルは自作することが可能だが、それによって作られたスキルは違反スキルとして扱われている。

ちなみに作中のスピードデュエルは「データストームの風に乗ってデュエルする」場合に用いている。
二代目ライディングデュエルである


●余談

漫画版ZEXALにおいても「スピード・デュエル」と呼ばれるデュエルが登場している。
このデュエルはスピード・ローダーと呼ばれる専用の乗り物を駆使し、「先を走る限り、毎ターン二重召喚状態」となると云う特徴を持つ。
大会ルールでないライディングデュエルと比べると後の漫画版ARC-Vのアクションライディングデュエル同様レースゲーム要素も強め。
ちなみに根本的なルールそのものは通常のデュエルである。

デュエルターミナルではスピードデュエルの他にアクションデュエルもモードの1つにあった。
とはいえこれは遊戯王OCGのルールをベースにしていない別のルールであり、後にアニメで登場したものとは名前が同じだけの全くの別物。

最新作の遊戯王SEVENSのルールも
  • 初期ライフポイント→4000
  • 初期手札→4枚(先攻がドローできる)
  • デュエルフィールドはモンスターゾーン、罠・魔法ゾーンが3枠
  • メインフェイズ2が存在しない
と共通点が多いがこれはあくまでラッシュデュエルである、使うカードも全くことなるものであるため注意。

追記修正は風を掴んでからでお願いします。


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最終更新:2024年01月08日 23:34