ロウ(DQ)

登録日:2017/08/31 (木) 04:19:58
更新日:2024/03/21 Thu 21:12:53
所要時間:約 6 分で読めます






……イレブンよ。立派な顔つきになったのう。

なあに。ちょっとの間お別れするだけじゃ。わしはお主を信じとるよ。今度こそ皆を救ってくれるとな! 

なんたって、このわしの自慢の孫じゃからのう! ほっほっほっ!


出典:ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて、スクウェア・エニックス、オルカ、2017年7月29日
© 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

概要

『ロウ』とは『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』に登場する謎の老人。
マルティナを姫と呼んで付き従う魔法使いの老人。
初期設定画によれば身長155㎝程度、年齢は70歳ほどで白く立派な髭を生やしており、小柄で太っている。

CV:麦人(ライバルズ、DQ11S)

初登場はグロッタの町……ではなく、これまでのあらすじで登場し、あらすじを説明している。
本編ではグロッタの町の仮面武闘会でマルティナと共に登場。
マルティナは本来主人公と組むはずだったが、ロウがその事にイチャモンをつけたため、マルティナはロウと組む事になった。
決勝戦で主人公とハンフリーと対峙し、惜しくも敗れた当日にマルティナが行方不明となってしまう。
主人公の強さを見込んだロウは、主人公にマルティナ捜索を頼むが……。

実はこの二人は最近グロッタの町を騒がしている闘士誘拐事件を調査しており、
前回優勝者のハンフリーに目星をつけていたらしく、武闘会で活躍しわざとハンフリーにマルティナを誘拐させる事で黒幕に辿り着こうとしていたのだ。

事件解決後は優勝賞品の『虹色の枝』を強奪し、返してほしくばユグノア城跡に来いと主人公一行に伝えて来るが……。






実はロウは、伝説の勇者ローシュの末裔が治めていた大国・ユグノア王国の前王であり、主人公の実の祖父。
実娘のエレノアの婿になったアーウィンに王位を譲った後は隠居して城下町の人々と戯れる日々を送っていたが、孫が生まれ勇者と分かったため、四大国会議に参加する。
そこを襲ってきた魔物と娘夫婦を城の外へ逃がすために戦い、
なんとか後を追って外に出た時にはエレノアは死に、孫は川に流され、唯一救えたのはデルカダール王国の王女であるマルティナだけだった。

ユグノア王国は滅びてしまったため、ロウはマルティナを連れて友であるデルカダール王国に向かうが、そこでデルカダール王の豹変を知る。
ロウとマルティナはデルカダール王の豹変の裏には魔族が関わっていると推測し、身分を隠し旅に出た。
そしてデルカダール王の背後にいる魔族……ウルノーガを倒すため、主人公の仲間になる。

ユグノア国王時代には賢王と呼ばれるほどの知識を持ち、古代文字の翻訳も朝飯前。
また若い頃から女性にモテモテで顔が広く、世界中に友人知人がいるという人脈の持ち主。しかもユグノア王という身分を隠しての交流であるにもかかわらずである。
デルカダール王とは数十年の付き合いがある友人。
妻は城下町の本屋で看板娘をしていた女性であり、どんな本を買っても受け止めてくれた優しさに惚れて結婚したらしい。

ロウの若い頃を知る人間は口を揃えて主人公はロウと容姿がそっくりと告げる為、主人公は将来ハゲる可能性が高い。
単に容姿が似ているだけではなく、子供時代は悪ガキで、成長すると天然な性格になるがぱふぱふが大好きという劇中から分かる主人公の性格が、劇中語られるロウの性格と瓜二つなのである。
ただしロウの場合主人公のそれをパワーアップしたものだが。

実はユグノア王国には祖先のローシュがドゥルダ郷に弟子入りしたという伝承にあやかり、幼い頃から6年間、ドゥルダ郷の大師の元で修行するという伝統がある。
当然ロウも弟子入りしたのだが、そこでの6年間で師事したニマ大師からお尻を叩かれる事1万回(ドラクエ世界の1年が365日だとして、1日平均4.5回)という伝説を刻み込んだ男である。
しかも、どうやらお仕置きされたいがためにわざと手を抜いたりしていたらしく、
「ロウのようになることなかれ」と教えと共に、反面教師として今なおドゥルダの修行者の心に刻まれているらしい。
……それでいいのかユグノア王家。

また孫が孫だけにムフフな事が大好きで、実の娘同然に育てたマルティナにぱふぱふされると興奮のあまり往年の力を取り戻す*1という連携技がある。
他にも昔からムフフ本を集めるのが大好きで、どうも話の流れ的にそれを買うのを許容した女性と結婚したようだが、
娘のエレノアはロウの部屋からムフフ本を見つける度に処分し、ロウは懲りずに買い集めるという日々を送っていたようだ。
また、後にこのムフフ本コレクションの一つに、意外過ぎる人物が興味を示した。

ルドマンのイベントでプロポーズのリハーサル相手に選ばれた時は、なんとガチで主人公のぴちぴちの新妻になる事を了承している。
祖父にプロポーズする孫も孫だが、祖父も祖父である。

また本編では顔が広く知恵を授けるムードメーカーとして明るく振る舞っているが、内心娘夫婦に会いたくてたまらないらしく、
それでも娘夫婦に会いにあの世に行かないのはユグノア王国の復興と、なにより主人公がいるからと語っている。
しかし……。

本編では命の大樹が落下した異変後は、かつてローシュの親友・魔法使いウラノスが編み出したグランドクロスを習得すべく、ニマ大師がいる冥界へと旅立った。
こうしてローシュの末裔がウラノスの奥義を習得するという一大イベントを終えると、改めて主人公パーティに加入する。
余談ではあるがニマ大師は女性で、冥界ではロウより年上とは到底思えないクールビューティーだったりする。
現世で憔悴しきっていた姿のロウが冥界では見慣れた肥満体型だったあたり、大師もこの姿を選んでいる可能性はあるが……。
と思いきや、過去編では本当にあの若々しい姿で直前まで生きていたことが判明した。

ちなみに異変後はある程度攻略する順番を選べるのだが、ロウのみ前後して攻略可能なシルビア再加入イベントのムービーに微塵も姿を見せていない。
一応仲間会話で状況を理解してるのは確かではあるが……。


その後色々あって主人公は過去へと飛んだため、ロウの今後は物議を醸している。
純粋な時間の巻き戻りなら問題ないが、過去移動なら世界が分裂するため現代のロウは天涯孤独の身になってしまう。
しかもちょっと前に娘夫婦に会いにいかないのは主人公がいるからといったばかりなのに……。
跡継ぎがいないためユグノア王国の復興の雲行きが怪しくなるし……ロウの今後が心配である。


なお過去に飛んだ後に、実は勇者ローシュは志半ばで死んだという事が明かされ、子孫残せてないんじゃないか?疑惑が付きまとっている。
恋人がいたため子孫が出来ても可笑しくはないのだが、その恋人も産んだ気配がないのが何とも言えず……。ED的に二人の子孫は3勇者っぽいし。
ローシュとユグノア王家の関係は謎が残ってしまった。
……尤も、ロウ自身長男ではない(三人兄弟の末っ子)のに王位を継承していたり(こちらは過去作に類例あり)、王族ではないアーウィンに王位を継承させていたりと、ユグノアの王位継承システムはツッコミどころが豊富なので、「ローシュの時代からそんなもん」で割り切るべきか。志半ばで勇者が死んだとなれば黒歴史になるのも当然なので、血統の詐称やら諸々は大目に見よう。


戦闘

取得スキルは『爪』と『両手杖』と『悟り』
一見商人に見えなくもないロウだが、実際には攻撃・回復・補助何でもできる賢者。
物理攻撃主体となる爪よりも、多くの場合両手杖で育てる事になる。
悟りスキルで覚える毎ターン全員を回復させる『いやしの雨』、レベルアップでベホマラーセーニャより早く取得できるため、回復役としても便利。

……しかし賢者と言っても器用貧乏な面が大きく、ベロニカが攻撃、セーニャが回復、シルビアが補助に特化した魔法を覚える為、万能なロウより専門家に任せた方が強い。
本作ではどこでも自由に控えと入れ替えが可能なのと、バイキルトを覚えないのもつらい。
とはいえ攻撃・回復・補助をロウ一人で出来る為、枠が一つで済むというメリットもある。
また、世界がどうにかなってしまった際の再加入順はセーニャよりも早いので、その間はうまく使いこなせるようにしておきたい。

何気に爪スキルはダメージ倍率の高いライガークラッシュや相手の良い効果を打ち消すゴールドフィンガー等マルティナより強力なものが揃っている。
しかし、実戦で爪をメインで使うには大量の力の種が必要なため、普通に進めるなら大人しく両手杖を持たせて賢者として働かせた方が良いだろう。

得意とする呪文はヒャド系ドルマ系。今回のマヒャデドスは強い。
AIに任せるとグランドクロス爺さんに早変わりする。雑魚戦には便利。

耐性面では呪文封印耐性と即死耐性がそれなりにあるが、魅了状態への耐性がなくかかりやすい。
それ以上にぱふぱふなどでかかる、うっとり状態への耐性が魅了以上に低いため、敵にぱふぱふされると必ずと言ってもいいほど動けなくなる。
よりによってこれを突かれがちなボス戦があるので気を付けよう。

敵としては仮面武闘会の決勝戦と冥界での奥義習得のためと2回戦うことになる。
前者は様子を見る無駄行動もあり準決勝よりもむしろ楽だったりするが、問題は後者。
奥義の修行なのでこちらは覇王斬以外でダメージを与えられない上にロウは3人に分身して攻撃してくる、
しかもグランドクロスは割合ダメージなのでレベルを上げても大きくHPを削られる。

状況に応じて防御や回復といった的確な対処が求められるため、戦闘中にランダムで主人公が行動できなくなってしまう、
はずかしい呪い縛り」をしている場合は本作最強の敵と言っても過言ではない。マジで。どっかの智将(笑)などとは比べ物にもならない。
どうにか長期戦に持ち込んでMPを消耗させれば相手も呪文を空打ちする無駄行動が多くなり隙ができるため気合で粘ろう。


台詞

  • おお、イレブンよ! 死んでしまうとは何事じゃ!
  • うひゃひゃひゃー!! 大師様ついにやりましたぞ! わしの勇姿を見ておられましたか?
  • おひょひょーい! 大師様に褒められるとは何十年ぶりか! その言葉だけでご飯10杯はイケますぞ!
  • 大師様! 私はこの16年間自らに禁欲を課し、修行をしてまいりました。その成果……今こそみせてやりますぞ!
  • そうじゃろう。そうじゃろう。若い頃はそうやって道を間違えるものじゃ。もう一度よく考えて見なさい。
  • ぬおおっ。まさか本気なのか!? このわしがお主の花嫁じゃと!? な、ならんならん! それはならんぞ! 
    何もこんな年寄りを選ばんでもお主にはステキな相手が見つかるわい! ……イレブンよ。それでもお主はこのわしを花嫁として迎え入れるつもりなのか……?
  • ……あいわかったっ! イレブンがそこまで言うのならわしはもうこれ以上止めはせぬ!
    実はわしにはかわゆいぴちぴちギャル達に囲まれ、余生を過ごすと言う野望があったんじゃが……イレブン、お主のためならばわしこそが世界一かわゆいぴちぴちの新妻になってみせるぞいっ!!
    ぜ、ぜえぜえ…………そ……そうだったな。これはリハーサル……つい熱弁してしまったわい。はあはあ……。
    しかし、久しぶりにドキドキしたぞい。年寄りには少々刺激が強いが、たまにはこういうのも悪くないのう……。
  • イレブン……イレブンっ……!!




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最終更新:2024年03月21日 21:12
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*1 …パワーアップが時間経過で解除されるとHP1になるというオチもついてるのだが。