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南雲影成／仮面ライダー風魔

登録日：2017/08/30 Wed 14:19:59
更新日：2023/09/02 Sat 19:49:02
所要時間：約 10 分で読めます


【注意】この項目は劇場映画の重大なネタバレを含みます。



全ては私のシナリオ通りです…。



映画『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』に登場する人物。演者はCHEMISTRYの堂珍嘉邦。
名前の読みは『なぐも かげなり』。
本項目では彼が変身する『仮面ライダー風魔』、及び関わりのある『忍者プレイヤー』についても解説する。




概要

外資系ゲーム会社「マキナビジョン」の幹部。
基本的に無口かつ無表情で、社長であるジョニー・マキシマも彼の真意を中々読めなかった様子。
優秀なエンジニアであり劇中では描かれていないが、幻夢コーポレーションからハッキングでライダーガシャットとゲーマドライバーのデータを盗用し、
それらを元に新型バグスターウイルスやゲーマドライバー、ハリケーンニンジャガシャット一式を開発した。

ジョニーの命により、配下の忍者プレイヤーを使って新型バグスターウイルスを散布し、バイオテロを引き起こす。
その後自ら聖都大学付属病院を襲撃し、永夢達の反撃をものともせず、ターゲットである難病を抱えた少女・星まどかにウイルスを感染させる。

マキナビジョンの目的は新型バグスターウイルスで感染させた人々を仮想現実(VR)空間に閉じ込め、「絶望から解放される永遠の天国」を作り出すこと。
そのために今回のパンデミックを引き起こし、ハリケーンニンジャのプレイヤーとしてまどかを選んだ。
ただ影成自身もまどかに思い入れがあるらしく、闇雲に彼女をプレイヤーに選んだわけではなさそうだが…

+ ...
その正体は星朱美の夫にして、まどかの実の父親。
2人の子供として生まれたまどかだが、小児がん、それもとても症例と治療実績の少ない脳腫瘍を患っており、とても長く生きられる状態ではなかった。
それを知った影成は、彼女の心を救うために「マキナビジョン」へ就職、今回の騒動を引き起こした。
TVシリーズ最終回で永夢が記者会見で語った「データにも命がある」という言葉を曲解してしまい、
「ゲームの中でも生きていける」と解釈し最も現実に近づけるVRでまどかを救う手段を取ったというのなら…

ちなみに、本人は彼女の生後間もなく妻の朱美と離婚したため、娘は既に自身の事は覚えていないだろう…と思い込んでいた。それでも彼女へと向ける愛情は本物である。しかし……

ハリケーンニンジャの世界が「小学校の運動会」となっているのは、まどかの「運動会で一等賞を取る」「家族とお弁当を食べる」という夢を具現化したもので、
この世界に彼女が存在し続けることこそが、まどかの望み、ひいては救済になると影成は考えていた。

アンタ父親失格だな！娘がオペしてるって時に、そばにいてやらないなんて！！

あいつらはな、一つの小さな命を救うために必死に戦ってんだ！

未来に希望があれば、人は笑顔になれる。僕はそう信じてる…。

しかしドクター達との戦いや言葉により次第に葛藤していき、
永夢から「まどかの手術が無事成功したこと」「彼女がVR空間にいる以上肉体が生きる力を失いつつあること」、

そしてまどかの本当の願いが「運動会で賞を取ることでも、家族とお弁当を食べることでもなく、顔も知らない父＝影成が笑顔になること」を宝生永夢より知る。

そう、つまり彼女は父親である影成の事を忘れてはいなかったのである。
その事を聞いた影成は決心し、レベル2となったレーザーの助力を得て、まどかが入院する聖都大学付属病院へ向かう。

エグゼイドがゲムデウスマキナとなったジョニーと決着を付けようとしたその時、自分の想いに応えるかのようにまどかが目を覚ました。

全てが終わった後、病室で妻や娘と共に穏やかに過ごしていた。風魔でもマキナビジョンの幹部でもなく娘を愛する一人の父親として……。





天国を汚す者は排除する…！



仮面ライダー風魔



ハリケーンニンジャ！

変身。

ガシャット！

ガッチャーン！

レベルアップ！

マキマキ！竜巻！ハリケーンニンジャ！！

身長：205.0cm
体重：99.2kg
パンチ力：76.2t
キック力：84.5t
ジャンプ力：ひと跳び72.0m
走力：100mを1.3秒



影成が変身する仮面ライダー。
ゲーマドライバーにハリケーンニンジャガシャットをセットし、レバーを開いて変身を行う。
劇中では挿入後すぐにレバー操作したためレベル1には変身していない（そもそもレベル1に変身可能かどうかも不明）。

基本フォーム名は「ニンジャゲーマー」。
平頭巾や忍者袴、手裏剣などの見た目と由来となった戦国時代の忍者集団「風魔」の名前の通り忍者をモチーフとしており、
歌舞伎の白頭も取り入れている他、スーツ「ニンジャギアスーツ」の色は紺のメタリックと白をベースにオレンジのアクセントが効いたものとなっている*1。

忍者をモチーフとしていることもあって、軽い身のこなしと背部に装備された『風魔双斬刀』による二刀流や、
両腕「FUグロウスアーム」と、両脚「FUグロウスレッグ」に装備された刃『タイフーンスライサー』による接近戦を仕掛け、
後述する忍者プレイヤーとの連携で敵を追い詰める。
レベルはクロノスやムテキゲーマーと同じく存在せず、レベルを超越した存在である可能性が高い。
戦闘能力は高く、スペックを見れば分かると思われるが、レベル2程度では相手にすらならない程の強さを持つ。また影成自身の戦闘センスも高く、本編の様々な修羅場をくぐり抜けた永夢をして「強い」と言わしめ、奇想天外な技を連発するクリエイターゲーマーともそれなりに渡り合えていた。
…しかし忍者プレイヤーとの連携、…即ち、人海戦術こそが風魔の真価を発揮する方法である。
また、「バグスターにすら感染する新型のウイルスを含んだ光の手裏剣」を精製する能力を持ち、この能力を用いて“天国”へと送る効果が存在する。

ちなみに変身するにあたっては適合手術を受けなければならないが、影成がその処置を受けていたのかは不明。

『仮面ライダーギーツ』のスピンオフ作品『ギーツエクストラ 仮面ライダータイクーンmeets仮面ライダーシノビ』では高岩泰声氏が代役で声を当てている。


装備

ゲーマドライバー

風魔への変身に用いるベルト。ベルト自体はエグゼイド達が使用するものと同じため、詳細は割愛。
幻夢コーポレーションのサーバーにハッキングしたデータを元に制作した*2。
また他のライダーでは変身や移動ができないVR空間にステージセレクトで移動する機能を持つが、
影成がドライバーを開発した際に追加したものなのか、ハリケーンニンジャガシャットによるものなのかは不明である。
『小説 仮面ライダーエグゼイド ～マイティノベルX～』では経緯は不明だが、黎斗Ⅱが所持しておりゲンムへの変身に使用された。


ハリケーンニンジャガシャット（HURRICANE NINJA）

ゲーマドライバーと同様に影成がハッキングで盗用した技術で作ったガシャット。ベースカラーは紺と白で、モチーフのゲームジャンルは忍者ゲーム。
幻夢コーポレーションからデータを盗用した為、ラベル部分には幻夢のロゴマークが入っていない正真正銘の不正なガシャットである。

従来のライダーガシャットの様にゲーム内容を現実に展開するだけでなく、新型バグスターウイルスに感染させた人間やバグスターの意識を取り込み、
ゲームの世界を体感させる、一種のVRに近い機能を持つ。
人間が意識を取り込まれると記憶を失い、特定の役割にあてがわれている。そのせいで色々とカオスなことになった
一方バグスターが取り込まれた場合は、ただ意識をVR空間に閉じ込められるだけで記憶を失う事はない。
また影成の目的の関係上、ゲームを終える＝退去する正規の手段が実装されていない。

『仮面ライダークロニクル』のシステムを一部引き継いでおり、内部のゲームをクリアする事でガシャットロフィーを生み出し、
それを集める事でラスボスを誕生させる様に仕組まれており、ジョニーとしてはこちらの役割の方が本命。
風魔の見た目もそうだがコンセプトが忍者なのは単に社長のジョニーが日本の文化、特に葱忍者が好きだと言う理由から。

ハリケーンで忍者なことから、どこぞの忍風戦隊を思い出した人も多かった様子。


風魔双斬刀

風魔の主武装である忍者刀で、二本一組で使用する。
刀身は「フジヤマメタル」と呼ばれる金属を鍛えて出来ており、竜巻や炎を纏っての斬撃を放つ事も出来る。
未使用時は背面に収納されており、その姿はさながら巨大な手裏剣を背負っているようにも見える。


ガシャコンバグヴァイザー

ゲンムやグラファイトが使用するパッド型のガシャコンウェポン。詳しくは こちら を参照。
詳しい描写はないがテレビシリーズ第41話にてジョニーがグラファイトが使っていたゲムデウスウイルス混入の物を彼の死後に回収したため、
それを影成に譲渡したと思われる。
劇中では変身前に使用。ハリケーンニンジャガシャットをセットしてまどかにウイルスを感染させ、彼女の意識をVR空間に閉じ込めた。



必殺技



ガシャット！

キメワザ！

  • ハリケーンクリティカルストライク
キメワザスロットホルダーにハリケーンニンジャガシャットをセットして発動。
風魔双斬刀を高速で回転させ、そこから発生させた強力な紺・オレンジ2色の竜巻で敵を吹き飛ばす。
ジョニー・マキシマの事だから風魔を風を操る忍者と思い、こういう必殺技になったのだろうか?違う、そうじゃない。


会心の一発！！



忍者プレイヤー



…てめぇら……何者だ…?


………


身長：199.6cm
体重：97.1kg
パンチ力：61.7t
キック力：71.6t
ジャンプ力：ひと跳び57.0m
走力：100mを2.2秒


風魔配下の戦闘員。
「ゲーマドライバーを装備していない」「複眼が一つ目」などの違いを除けば、外見は風魔に酷似している。
「プレイヤー」の名があるため ライドプレイヤー を連想させるが、劇中では影成が風魔に変身すると同時に現れるため、
ライドプレイヤーのように不特定多数の人間がガシャット単体で変身するわけではなく、どちらかと言うと性質は戦闘員としてのバグスターウイルスに近い。

軽い身のこなしで壁や天井に張り付いたり、高速移動や分身するなどある意味風魔よりも忍者っぽい動きをする。
武器としてライドウェポンに似た刀『ゲニンウェポン』とマキビシを用いる。
なおゲニンウェポンにはガシャコンウェポン同様、ガシャットスロットが装備されている。

スペックはなんとレベル50相当。集まれば仮面ライダーポッピーやゲンム レベルX-0を撃破できるなど、戦闘員としてはかなり高い能力を誇る。



余談

彼のメインウェポンである風魔双斬刀は、2年後に意外な形で流用される事になった。

前述した「バクスターウイルスを含んだ光の手裏剣を精製する能力」だが、実は風魔自身は明確に使用したシーンが一切存在しない*3。
劇中では戦闘員である忍者プレイヤーが投げまくっていたものの、本人は相手にウイルスを感染させる際はガシャコンバグヴァイザーを用いていた。

名前の元ネタになったのは言うまでも無いが、戦国時代の相模国で暗躍した忍者集団、風魔党。
主家である後北条氏に北条氏康の時代から主家滅亡の間まで仕え、猛威を振るったという。




ここは永遠なる項目……。何故私の追記・修正の邪魔をする…！？


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最終更新：2023年09月02日 19:49

*1 撮影用のスーツは鎧武と同じ生地が使われている。

*2 なお、TV本編第41話での檀正宗とジョニーの会談が決裂した後にハッキングが行われたことが小星作の口から明かされている。

*3 「エグゼイドが追いついた時に女性が昏睡しているシーンが存在する為、そこで使われたのでは？」という推測は出来るが、明確に相手に投げつけるシーンは劇中では一切存在しない。