ウルノーガ(DQXI)

登録日:2017/08/30 Wed 00:40:26
更新日:2023/01/30 Mon 11:50:31
所要時間:約 5 分で読めます






※注意※




この項目には『ドラゴンクエストⅪ』の重大なネタバレが含まれています。








愛・希望・夢……下らぬ幻想にしがみつき、しぶとくも、もがき続ける人間どもめ!

この全世界の王たる我が、貴様らの骸に刻み込んでやろう!

永遠に消える事のない絶望をな!









はるか昔より暗躍し続ける邪悪なる魔導師。
人間に憑依する力を持っており、その力で国の重鎮に取りつく事で幾つかの国を滅ぼしている。
見た目と言い能力と言いギニュー隊長に似てるという意見もある。

そして16年前に勇者の生まれ変わりである主人公を狙ってユグノア王国を襲撃し、ユグノア王国を滅ぼした元凶。
主人公は取り逃がしてしまったが、その混乱に乗じてデルカダール王の体を乗っ取り、ユグノア王を殺害。
以降魔物の襲撃はすべて勇者に責任があるとして主人公を「悪魔の子」と呼び、勇者に縁のある土地への弾圧を始めた。
余計な力を手に入れられては困るという事だろう。

更にデルカダールの姫であるマルティナはユグノア王妃に人質に取られてそのまま死んだものとし、捜索を打ち切っている。
流石に実の娘に近くにいられては正体を隠せないと考えたのかもしれない。
後日実際にマルティナと対面した際にはすぐに違和感を持たれてしまっていたし。

そして16年後の現在、探し求めていた勇者が自分からデルカダールにやって来たため、これ幸いと主人公を捕獲。
地下牢に幽閉したが、カミュの助けもあって主人公は脱獄。
世界中に手配をかけ、グレイグホメロスに命じて勇者を執拗に追い続ける。
その後の展開を考えると、この16年の間にホメロスの劣等感につけ込み、闇のチカラを与えて配下にしていた模様。

ロウとマルティナによってウルノーガの存在を知った主人公は、ウルノーガの闇のチカラに対抗するため、命の大樹に辿り着いたが、
その瞬間ホメロスが主人公を背後から奇襲。
それを止めようとしたグレイグを背後から攻撃し、遂にウルノーガはその姿を現した。

そもそも勇者を敵と見ているのならデルカダールにやってきた時点で殺せば良かったのでは、と思う人もいたかもしれないがあそこで殺しても意味はなく、ウルノーガの目的は勇者から勇者の力を奪って生命の根源である大樹の魂を掌握する事にあり、
大樹の魂に封印されていた勇者のつるぎはウルノーガの手に渡った事で魔王の剣へと変貌。




生命の根源 大樹の魂……

そのチカラ 我がもらった!!




大樹の魂の力はウルノーガの手に渡り、その力によってウルノーガは魔王へと変貌。
命の大樹は枯れ落ち、世界は崩壊した―――――





世界崩壊後は天空魔城という居城を作り、更にオーブの力を使って六軍王を生み出し、
大樹の魂のみならず、全ての命を悪しきチカラに変えるため、各地への支配・侵攻を進めている。

更に、サマディーに落下しつつあった勇者の星「ぬぅぅううんっ!!」と一刀両断し、最早邪魔者はいなくなったと勝利を確信する。

これで、世界は 我のものなり……

しかし、主人公は母の導きで失った勇者の力を取り戻し、更に失われた勇者のつるぎを自分で作って天空魔城へと乗り込んできた。
そして魔王ウルノーガは勇者と対する事になる。




■魔王ウルノーガ

○第一形態

ウルノーガが大樹の魂の力でパワーアップした姿。
……なのだが、見た目はムキムキの体に軽装とマント、そしてパン一。
豪華な服に身を包んだバリクナジャみたいな感じである。

六軍王が使っていたオーブの力をすべて使う事が出来る。その関係で分身を生み出す故の調整かは不明だが1~2回行動。また、いてつくはどうは使わず、青の衝撃を代わりに使う。
行動回数が少ない分単発火力が高くなっており、特にクリムゾンミスト(ダメージアップ)中に放たれる攻撃力505の天下無双は軽く死ねる。
瞬間火力は後述の第二形態より高く、第一形態の方が強かったという声がちらほら。しばりプレイ中や低レベル攻略では断然こちらが強いとの声も。

第一形態に勝利すると次の形態に移行する。
連戦ではあるが、HPMPは全回復するので出し惜しみはしなくていい。


○第二形態

魔王の剣の力を解放し、邪竜ウルナーガへと姿を変えた剣と融合した姿。
見た目は長大な骨の両端に邪竜と魔王がくっついているような感じ。3DS版の討伐モンスターリストで連結している様子が窺える。
ちなみになぜ解放された大樹の魂の力が竜の姿をしているのかは真エンドで明らかになる。

邪竜ウルナーガと魔王ウルノーガの二体と戦うことになり、
最初は片方が前に出てきて下がったもう片方はふてきに笑ったりたまに呪文で攻撃してくるだけだが、
ある程度ダメージを与えると二体同時に相手することになる。
ウルノーガが倒れるとウルナーガが時々ザオラルで復活させるため、速攻でウルナーガから倒してしまうべし。
両者が前に出た後のウルノーガは完全1回行動で攻撃もウルナーガよりヌルいためウルナーガを倒せば勝利は目前。
第一形態が物理主体なら第二形態は属性主体であり、無策だとその火力に圧倒される反面、耐性装備に加えマジックバリアやりんねの盾、星のオーラで属性耐性を上げておくと戦闘がグッと楽になる。
が、攻撃力自体は第一形態から上がっており、ウルノーガは558、ウルナーガはなんと675に跳ね上がっており、かの闇ゾーマ(550・FC版)をも凌ぐ。不意の通常攻撃に備え、HPを高く保っておくことも重要。
なお、余談として3DS版のウルノーガのいてつくはどうの使用モーションが正に「ゆびから」波動を出しているものになっている。


この形態に勝利すると大樹の魂がウルノーガの手から解放され、命の大樹が復活。
崩壊した世界は再生し、人々は復興のために頑張ることになる。





と、いうのがいわば一周目の結末。
戦いを終えた主人公はウルノーガによる世界の崩壊を防ぎ、ベロニカが死なない世界を作るため、過去へと戻ることになる。

命の大樹に辿り着く前まで遡った主人公はホメロスの奇襲を防ぎ、魔王の剣によって闇のチカラを斬り裂いた。
形勢悪しと見たウルノーガはホメロスを見捨てて殺害。
すべての責任をホメロスに押し付け、ウルノーガは主人公をデルカダール城に勇者として迎え、油断させたところで勇者のつるぎを奪おうとする。
しかしウルノーガの存在を知っているのに勇者は油断しすぎではないだろうか。

しかし謎のヨッチ族に妨害され、正体を暴かれたウルノーガは力ずくで勇者のつるぎを奪い取ろうとするが、
魔王となったウルノーガを倒した主人公に勝てる訳もなく敗北。
野望を果たす事なく消滅した。

実はプレイヤー目線では魔王時代よりもこちらの方が強敵だという声も多い。
攻撃手段こそ通常攻撃やドルマ系呪文、たまに痛恨程度だがメダパニーマや冥界の霧による回復効果のダメージへの変換といった搦め手が厄介。モンスターズの知識で世界樹の雫を使い全滅した勇者は数知れず
時をさかのぼっているので主人公以外の仲間が弱体化しているのも厳しい。
ぶっちゃけ装備による対策手段もほぼないので致命傷になる前に火力で押し切りたい。

消滅の間際、謎のヨッチ族の正体に気付いたらしく、「時間をさかのぼってきたのがお前だけと思うな」と言い残した。
その後、その正体は邪神ニズゼルファの精神体であり、勇者の星がニズセルファの肉体を封印した物と判明する。





以下更なるネタバレ






実はその正体は勇者ローシュの仲間であり親友だった、大魔法使いウラノス。
元々精神的に危ういところがあったらしく、ニズゼルファによって邪心を増幅されてローシュを殺害。
ニズゼルファの体から邪神の力を吸収し、ウラノスはウルノーガとなったのだった。

しかし僅かに善心も残されており、その善心は本体から離れ、預言者として主人公たちを導いていた。
そして全ての過去を主人公たちに伝えた預言者は邪神との決着を主人公に託し、静かに消滅した。

その後、戦いを終えた勇者はセニカに勇者の力を託し、彼女の手によってウラノスがローシュを殺した過去は変わったと思われる。
ニズゼルファに利用されることなく戦いを終えたのか、ローシュを襲おうとして返り討ちにあったのかは不明だが、
出来れば前者であってほしいものである。




DQ11Sのネタバレ






ぐおおおっ……許さぬ 許さぬぞお……!



しかし、これで収まらないのがウルノーガである。

タイムスリップした主人公に現在と過去の2度にわたって倒されて野望を挫かれ、さらにセニカによる太古の歴史改変でウルノーガ誕生の大本まで絶たれてしまい、全てを無かったことにされ*1失われた時の彼方に追いやられてしまった。

タイムスリップができる石板というチートシステムですべてを台無しにされた先例に、世界征服まで後島1つというところまで迫ったオルゴ・デミーラがいるが、流石にここまではやられていない。

邪神ニズゼルファまで倒されて闇の世界を作るという目的を果たす可能性を完全に断たれると、ウルノーガを倒した時間軸で生じた彼の怨念はたちまち膨れ上がり、金色の失われし時の怨念となって、失われし時の災厄と共に時のひずみに顕現。DQ11Sの真の裏ボスとして立ちはだかる事になる。
2Dの闇ニズゼルファも大概イカれているのは内緒

実際にはウルノーガ本人と明言された訳ではないのだが、主人公のことをこれほど恨み「世界をねじまげた」「自分達の理想を全否定された」と非難できるのは彼しかいないという事である。

通常攻撃以外に活かさなれかった高い攻撃力に更に磨きがかかった上で6連攻撃の「暴れ回る」を使用。更に怨念がバイキルトを使ってくるため災厄の脅威が飛躍的に増している。




発端はニズゼルファに利用された事であり、ゲーム的ポジションはバラモスとかムドーとかドルマゲスと似たような感じだが、
自分に力を与えた存在を出し抜き、下剋上を達成するという、ある意味偉業を成し遂げている。
下克上を果たすという偉業を成し遂げたのはゲマと前例があるがさすがにそこまではやっていない。*2

勇者にも一度勝利し、ベロニカが命懸けで主人公たちを逃がしていなければ、
対抗できる者はいなくなり、ウルノーガは完全勝利を収めていただろう。

ドラクエの魔王の中でもかなり本願に近付いたの言えるのではないだろうか。


モンスターズ

現在、テリワンSPとイルルカSPに出演している。

テリワンSP

第一形態は、前座の魔軍司令ホメロスと第二形態の体形が似てるつながりか魔王オルゴ・デミーラとの配合で誕生する。
メガボディで固有スキルの原作再現度が高いと評判。
第二形態は、神竜エスタークダークドレアムSFC版DQの裏ボス達との四体配合で誕生する。
貫禄のギガボディを持ち、原作では別扱いだった邪竜ウルナーガは一緒くたになっている。

イルルカSP

手下の六軍王が勢揃いし、配合レシピも彼ら全てを使う四体配合に変更された。*3
ダクジャガルマとの配合で第二形態を生み出せる。
更にそこから、ヨッチーズ*4と配合すると因縁の邪神ニズゼルファが誕生する。




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  • 黒田崇矢

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最終更新:2023年01月30日 11:50

*1 されたとは思われるのだが、そうなると大きなタイムパラドックスで本編の主人公達の活躍がなかったことになりかねない。この辺はプレイヤーの想像に委ねられており、「もう一度会う以上のものはセニカは求めていなかった(ただしセニカは無限ループに囚われることに…)」「歴史は一つに纏められていく(歴史改変後も世界崩壊後の記憶が残ってるように見える人が多い)」などの考察がある。

*2 イブールに対して下克上を果たし、ミルドラース率いる魔族の№2に上り詰めただけに過ぎず、ミルドラースはおろか、エスタークに対して下克上を果たすのはさすがにやっていない。

*3 魔軍司令ホメロスを生み出すのに屍騎軍王ゾルデと邪龍軍王ガリンガを使うため

*4 ヨッチ族の集合体。JOKER2のプチット族と同じようなもの