勇者(DQ)

登録日:2011/08/15(月) 15:49:27
更新日:2023/01/23 Mon 12:09:31
所要時間:約 7 分で読めます




ドラゴンクエストシリーズでお馴染みの職業。
基本的に高い能力を持ち、多くの武器が装備でき攻撃も呪文もそつなくこなす戦いのエキスパート。
ただ本職の方々(戦士魔法使い)に比べれば力やMPで劣る。

勇者である人物はよく「世界を救う唯一の希望」等と現人神扱いを受けている。
言ってみれば彼らは一般人からも仲間からもヒーローのような存在なのだ。
勇者にのみ扱う資格が与えられる伝説の武具がストーリーの鍵となることも多い。

この世界唯一の救世主としての勇者像はシリーズが進むにつれて形成されたものであり、
IIIの頃までは主に原義である「勇気ある者」の意味で用いられていた。
実際に主人公以外に対して勇者という語が使われる場面も少なくない。
リメイク版では既に現在の勇者像が確立していたこともあり、これらの場面ではセリフを差し替えられている。

一方でシリーズが進むにつれて彼らの価値は段々と薄くなっていく。
勝手に死んだことにされたり、連れて行かなくとも問題なかったり、ならなくとも問題なかったり……。
しばらくの間、「勇者」の呼称そのものが使われなくなってしまった。


△勇者によく見られる特徴

主人公毎に細かな違いはあるが、比較的よく見られる傾向として。

  • バランス良く高い能力
器用貧乏と思われがちだが、HPや力、素早さといった前衛に欲しい能力の伸び率が上位で、MPも物理職にしては高めなことが多い。
特定の能力が極端に低いといったことも少なく、むしろ器用万能と言った方が良いキャラが多い。
まぁ、最近の作品では数値だけでなく特技や呪文の質が重要なので、その面で尖った仲間がいると主力から外れることもあるが。

  • 充実した装備
勇者の特権で攻守に優れ特殊能力も優秀な装備が用意されているのがお約束。
のみならず道中での装備品も大抵戦士に引けを取らないほど充実している。
その上戦士より素早いので、特技や呪文など一切使わず殴るだけでも戦士より頼りになることも多い。

  • 特徴的な呪文
勇者の代表的な呪文としてデイン系ベホマズンがある。
上で戦士のお株を奪う、みたいなことを書いたが呪文の面でも魔法使いや僧侶とは違った存在感を示す。
まぁデイン系に耐性を持つ敵が多かったり、ベホマやベホマラーより燃費が悪かったりすることも多いほか、ミナデインは決まって貧弱だったりと意外と欠点も目立つ。
あと最近ではベホマズンも僧侶に没収されていることが多い。


△各作品における勇者とは?


当然ながら主人公のこと。
伝説の勇者ロトの子孫で生まれ変わり。
この時代は勇者にしては少なく、彼の最強呪文はⅢ以降中途半端なものと成り果てたベギラマ
いつも一人なのはよく知られている。
なお、説明書のあらすじでは彼以外の勇者が竜王に挑み命を落としたことが書かれていたが、リメイク版では「勇気ある若者たち」と記述が変更されている。

勇者の原型が見られるロトと同じように太陽の石と雨雲の杖を集めて竜王の城へ向かっていく。

ゆうべはおたのしみでしたね。


ローレシアの王子サマルトリアの王子ムーンブルクの王女のこと。
ロトの武具が使えるあたり、ローレシア王子が最もロトの血を強く引く者であることが分かるが……彼は呪文が一切使えない。

器用貧乏ではサマルトンヌラの方g(ry


主人公のこと。性別が選択可能。
アリアハンの勇者オルテガの子で16歳の誕生日に仲間と旅に出る。
その後バラモスを倒したはいいが、元凶ゾーマを倒すためギアガの大穴を抜けてアレフガルドにやってきた。
目の前でオルテガを失い、それでもゾーマを倒したがギアガの大穴が塞がり、二度と親しい者とは会えなくなってしまう。
そしてラダトーム王から伝説の勇者ロトの称号を授かるが、武具を残して姿を消した。

……と言う説が有名だが、実は堀井雄二は雑誌インタビューにて
「あの後、勇者ロトは母親のトコロに仲間をつれて帰った、と考えてくれても良かったんだよ」
「だから、勇者ロトは最後に行方しれずになっちゃったんだよね」
と語っていたりするため、帰れなくなったと言うのは公式ではない。
身も蓋もない話だが、ギアガの大穴が塞がったのは「上の世界の分までエンディングの台詞を考えるのに疲れたから」
との事らしい(加えてDQ3はOPも流せないほど容量がキツキツなので、その対策もあるだろう)。

主人公の他にも父であるオルテガ、オルテガの友人・サイモンも勇者と呼ばれている。

デイン系やベホマ、ベホマズンが初めて使える勇者。
この頃はいずれも燃費が悪くMPも少なかったので多用はできない。
パーティ内では唯一転職不能で、そのために元賢者の武闘家よりも弱いとか。

ちなみに同人誌では、何故か女勇者がボーイッシュかつボクっ娘属性で書かれるのが多い。
オルテガと間違えられるくらいだし


主人公のこと。こちらも性別が選択可能。
天空人と人間のハーフで特別な力を持っており、天空人にしか使えない天空の武具を使える。
実の父親は落雷で死亡したが、母親はまだ生きているらしい……。
孤児だった時にとある夫婦に拾われた。
戦いの教育を受けながら仮の両親や幼なじみのシンシアと平和に暮らしていたが、
魔族の王ピサロの襲撃で全てを失い、復讐の為に旅に出る。
また、ブランカでは「勇気ある者」という意味合いか、勇者を募集している。


主人公……の息子のこと。
エルヘブンの民の血を引く父親と天空人の血を引く母親から誕生したグランバニアの王子。
わずか8歳前後で勇者という、歴代最年少の勇者である。
加入時はレベル5だが、すぐにレベルが上がるし、天空装備がこの時点で鎧以外簡単に手に入るので即戦力にもなれる。
しかしステータスは全体的に中途半端、特にリメイクではHP・力も低めになってしまった。
またそれ以上にピエールゴレムスをはじめとする強力な仲間モンスターが多い為、影も薄くなりがち。
そしてストーリーでは実は別にパーティにいなくても問題ないという扱い。

恒例のデイン系も覚えるが、スクルト、フバーハ、ベホマラー、ザオリクと、終盤に欲しい補助呪文が非常に充実している。
仲間モンスターにここまで補助呪文を覚えるのはいない為、攻撃よりもサポート役として運用されがち。
MPもそこまで高くないのでMP節約の為に馬車で待機させられることも多い。
まあカジノでエルフの飲み薬は簡単に手に入るが。
いなくても問題はないとはいえ、補助・回復呪文の便利さからパーティーに入ってることも多いだろう。
育てれば人間系では父と並んで高いステータスに加え父には装備できない最強武器を装備できるので総合的に見れば人間系最強となる。


どちらもダーマ神殿の最終的な職業として存在する。
人間の可能性の極致という扱い故に大魔王にも危険視され、どちらの作品でもダーマ神殿は一度滅ぼされている。
Ⅵではバトルマスター・賢者・スーパースター・レンジャーの4つをマスターすれば転職可能になる(つまり基本職全てをマスターしなければならない)。
Ⅶではなんでもいいのでモンスター職以外の上級職のうち3つをマスターすれば転職可能。
また「ゆうしゃの心」を所持する事でも転職できるようになる。

勇者の素質があるという設定からか、Ⅵの主人公のみ、
条件となる4つの職業のうちどれか1つをマスターすればいいと転職の条件が緩い。
また、天空装備の前身ともされる伝説の装備を唯一扱うことができる。
Ⅶになると伝説の装備も主人公専用ではなくなり、勇者としての要素は更に薄くなっている。

職業を極めるとターン経過でHPが自己回復するようになり、マイナスステータスがない非常に優秀な職業。
反面、特化した能力もないので器用貧乏な感も否めない。
この辺りは完全に好みになるが、ゴッドハンドや賢者、天地雷鳴士の方が優秀という人もいる。
習得特技はⅥとⅦで微妙に違うが、どれも非常に優秀な特技。
特にギガスラッシュはボス戦や終盤の雑魚戦でも重宝する。
ミナデイン? なんだそれは?


ついにこの作品では勇者と呼ばれる人はいなくなった。
伝説の装備もなく、クリア後のやりこみ要素として辛うじて主人公専用の装備がある。
しかし固有スキル:勇気でデイン系の魔法を習得でき、
ギガスラッシュやベホマズンも覚える主人公には、今までの勇者の要素はしっかりと引き継がれているおり、スマブラでは勇者の4Pカラーとして抜擢され勇者として公認されている。


そんなのはいない。勇者要素がほぼ見当たらない。主人公も天使だし。

……ただし、それは職業としての勇者がいないという事であり、
歴代魔王の地図でレベル99の魔王を倒せば「伝説の勇者」という称号をもらえる。
「勇者」という言葉の本来の意味を考えれば、職業ではなく称号として扱う方が正しいと言えるかもしれない。

世界観を受け継ぐ続編であるⅩによれば、この世界に「勇者」が誕生したのはⅨよりも数千~数万年も後の事であったとされている。


Ⅴ以来20年振りに、世界にたった一人の勇者として登場する……が主人公(=プレイヤー)ではない。
レンダーシア大陸のグランゼドーラ王国の王族が「勇者」の一族であり、王女アンルシアが勇者姫として覚醒した。
伝説の装備は存在しない代わりに、数々の特殊能力を備えている。

一部の戦闘やダンジョンにて共闘するNPCであり、彼女の初期レベルは20。
たったのレベル20と侮ることなかれ、すべてのステータスが高い値でまとまっており、
素の攻撃力も防御力も高く、一部の状態異常に耐性を持っており、その上ギガデインやベホイミ、ザオリクといった呪文を使いこなす。

ドラクエシリーズ最強の勇者と評するプレイヤーも。

一部の敵が仕掛けてくるギミックに対抗するには彼女の特殊能力が必要となるため、そういう意味でも唯一無二の存在である。
逆に言うと彼女はギミック解除に専念する必要がある=敵を倒すのはプレイヤーの役目になるため、「勇者の特別性」と「主役はあくまでプレイヤー」という要素を両立したキャラ付けとなっている。

バージョンが進むとアンルシア以外にも「過去の時代の勇者」が複数登場。いずれも重要人物として強い存在感を示している。

主人公の事。
なんとⅣの天空の勇者以来27年ぶりに主人公が勇者で、なおかつ勇者がストーリーの中心。
命の大樹に選ばれた存在であり、邪神の目覚めに呼応して生まれて来た。

また主人公の他に神話の時代に活躍した勇者ローシュという人物もおり、主人公はローシュの生まれ変わり。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

発売時より告知されていた「5人のDLCファイター」の2人目「勇者」として参戦。英語名は「HERO」。
発表は2019年6月12日のE3で、7月31日に解禁された。
デザインはⅪ主人公のもので、カラーバリエーションとしてⅢ主人公Ⅳ主人公Ⅷ主人公も選択できる。
また、最後の切りふだ「ギガスラッシュ」では他の勇者たちも全て集結する。
詳しくはこちらへ。

なお、勇者と勇者が戦うことにスクエニは最初難色を示したそうだが、「スマブラなら」ということで特別にOKを出したとのこと。

追記・修正よろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ドラクエ
  • ドラゴンクエスト
  • 勇者
  • 職業
  • 優秀
  • 器用貧乏
  • ライデイン
  • ギガデイン
  • ミナデイン
  • ミナデイン←(笑)
  • ベホマズン
  • ゆうべはおたのしみでしたね
  • 主人公
  • はい
  • いいえ
  • 不法侵入
  • DQ1
  • DQ2
  • DQ3
  • DQ4
  • DQ5
  • DQ6
  • DQ7
  • DQ10
  • DQ11
  • スマブラ参戦キャラ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年01月23日 12:09