天気(遊戯王OCG)

登録日:2017/08/19 Sat 04:05:24
更新日:2024/04/19 Fri 07:26:55
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「天気」とは、遊戯王OCGで登場したカード群である。


▼概要

初登場パックは魔弾と同期の「デッキビルドパック スピリット・ウォリアーズ」。

属するモンスターは全て天使族
名前の通りモチーフは気象現象で、またモンスターごとの固有名は各天気のイメージカラーに対応する色素の原料や色の名前から取られている。
各モンスターのイラストも絵筆を持っていたりベレー帽を被っていたりなど画家をモチーフにしたデザインで、
空をキャンパスに見立ててそこに「天気」の絵を描くというコンセプトであるようだ。

「デッキビルドパック スピリット・ウォリアーズ」はいわゆる「ブースターSPシリーズ」に相当する特別パックであり、
遊戯王VRAINS環境のトレンドである「カードの位置の重要性」を象徴する新テーマが新規収録されている。

「天気」もその一つで、属する魔法・罠カードはいずれもカードの位置に関連した効果を備えている点が特徴。
あとイラストが可愛いため紳士から大人気。

そしてそのあまりに幅広い範囲をカバーするカテゴリ名に、雲魔物使いは「これ新規絶望的じゃね…?」と涙した。


▼所属カード

●モンスターカード

属するモンスターは全て天使族で統一されており、なおかつメインデッキに入るモンスターは以下の共通効果を持つ。

(2)or(3):フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。
除外されているこのカードを特殊召喚する。

詳しくは後述するが「天気」魔法・罠カードは「モンスターに自身をコストとして除外して発動する効果」を付与する効果を持っており、
その効果のコストで自身を除外すれば共通効果によって次のターンのスタンバイフェイズ時にフィールドに舞い戻ってくるという寸法である。

2017年8月現在の時点では光属性以外の属性に各1種類ずつ、光属性のみ2種類の計7種類存在する。

以下、モンスターのカードテキストは遊戯王カードwikiから引用したものを掲載し、また共通効果の記述は省略する。

●下級モンスター

メインデッキに入るモンスターはいずれも永続魔法・罠カードに関係する効果を持つ。

  • 雪天気(ゆきてんき)シエル
効果モンスター
星3/地属性/天使族/攻 0/守2200
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

雪を司る天気モンスター。イメージカラーはおそらく白。
固有効果は召喚成功時にデッキから「天気」永続魔法・罠カードを表側表示で置くというもの。

召喚するだけで一枚「天気」永続魔法・罠カードを得られる極めて優秀な効果で、
シエルさえ確保できれば手札一枚から即座に天気モンスター+天気模様の布陣を作り出せる。
雪の天気模様を引き入れればその後のサーチと合わせて都合2枚もの天気カードが得られ、実質手札消費0でボードアドバンテージ+2というトンデモ効果と化す。
天気デッキはまずこいつの確保と展開から始まるといっても過言ではない。規制されない限り文句なく3積み確定である。
おまけに「手札に加える」でも「発動する」でも無く「表側表示で置く」であるためサーチ妨害の影響も発動妨害の影響もすり抜けられてしまう。灰流うららにも引っかからない。
地味にこの点が非常に凶悪で、魔封じの芳香などのセットを強要するカードの影響下でもセットの段階をすっ飛ばしていきなり表側表示で魔法カードを場に出せる。
また、雪の天気模様を先に置いているとフィールドの相手しか無効にできない無限泡影エフェクト・ヴェーラーを見てから回避できる。
攻撃力は0で戦闘はこなせないが守備力は2200とサイバー・ドラゴンでも突破できない硬さを誇る。
反面手札に加える場合と違って魔法・罠ゾーンが埋まっている状況では効果を活かしづらい欠点がある。
また攻撃力0なので複数出すとそれだけ自分の場のモンスターの総火力は低下する。
出した後は基本的に壁兼天気模様の起爆剤にしかならず、カード効果の補助を受けて殴ることも不可能なのでモンスター効果が通用しない相手に居座られると非常に辛い。
初動を安定させるために最序盤に使った後は盤面を後述のターメルやスレットに任せ、このカードは立て直し要員として手札に握っておくのが得策か。

そして新テーマの目玉カードのご多分に漏れずSuper。イラストアドも性能もパーフェクトという隙の無さで登場したスピリット・ウォリアーズの最高額カードの一枚となっている。

雪なのになぜか水属性ではなく地属性だが、これは水属性が後述する「雨天気ラズラ」に割り当てられている影響によるもの。

名前の由来はフランス語の「空」を意味する単語「ciel」…ではなく、
他の妖精と同じく、白色顔料の原料でもある「貝」の英語名「shell」の可能性の方が高い。


  • 雨天気(あめてんき)ラズラ
効果モンスター
星3/水属性/天使族/攻1200/守1400
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札から「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

雨を司る天気モンスター。イメージカラーは青。
固有効果は手札から「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置くというえらく地味なもの。
そもそも手札に握ってるくらいならそのまま発動すればいいだけであってこのカードに頼る必要はないはずだと思うかもしれないが、
セットから発動までにタイムラグのある永続罠カードを即発動したり、相手ターンに永続魔法カードを展開したりといった搦め手に利用できる。
似たようなことはシエルやターメルでも可能だがシエルは召喚時限定、ターメルはコストが必要なのでその点では一応差別化できている。
他にもエンドサイクなどで割られてしまうのを防ぐ、魔封じの芳香発動中に手札の天気永続を出すのに利用するといった意味合いがある。

名前の由来は青色顔料の原料にもされるラピスラズリの青色の源である鉱物、「ラズライト」だろう。


  • 雷天気(らいてんき)ターメル
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻1700/守 0
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの表側表示の永続魔法・永続罠カードを1枚墓地へ送って発動できる。
デッキから「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

を司る天気モンスター。イメージカラーは黄色。
固有効果はフィールドの永続魔法・罠カードをコストにデッキから「天気」魔法・罠カード1枚を引き出すというもの。

シエル同様デッキからカードを引き出す役割を担っているが、コストとして永続魔法・罠カードを要求するため、即純粋なアドバンテージに繋がる訳ではない。
シエルと違ってフィールドが埋まっている状況下でも魔法・罠カードの張り替えという役割が持てる点は長所だと言えよう。
だが本当に注目すべきなのはコストにするカードは別に「天気」カードでなくとも良いという点である。
単純に要らなくなった永続カードをコストにデッキの回転を促せるだけでなく、
王宮の勅命」や「虚無空間」、「サモンリミッター」などの強力な永続メタカードを貼って一方的に相手の動きを縛り、いらなくなったら即パージするといったコンボも可能。
スキルドレインも発動時にコストで墓地に送っているため、問題なく効果を使用できる。
能動的にカードを墓地に送れる点を利用すれば「真竜」魔法・罠カードをコストに除去も並行することもできる。
また下級天気最高攻撃力でもあるため戦闘要員としても有力。
それらを抜きにしてもデッキから天気模様カードを引き出せる下級天気モンスターはこのカードとシエルしかいないので、不安定な初動を安定させるためにもシエルともども3積み確定で良いだろう。

名前の由来は料理や衣料品などの黄色色素として用いられる「ターメリック」。


  • 曇天気(どんてんき)スレット
効果モンスター
星3/風属性/天使族/攻1500/守1000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが自分フィールドに存在し、このカード以外の自分フィールドの表側表示の「天気」カードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「天気」魔法・罠カードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

曇天を司る天気モンスター。イメージカラーは灰色。
固有効果は墓地の天気カード2枚のサルベージ。
何らかの理由で一気にフィールドが空いてしまったときや、デッキの「天気」魔法・罠カードが枯渇してきたときの立て直し要員が主な役割…だった。
2枚までサルベージしてくれるため、迂闊に天気永続カードを割ると逆に数が増えてしまうことも。それ故この手のテーマにありがちな弱点であるハーピィの羽根帚の直撃すら凌げてしまうこともある。
また墓地から天気永続カードをサルベージ出来るという点を能動的に活かすと考えた場合、フィールドの永続カードをコストに発動する効果のコスト踏み倒しという攻撃的な用法も視野に入る。
ターメルの効果と絡めれば、実質ノーコストでデッキから天気カード1枚を引き出し、さらに追加で墓地から永続カードも釣り上げて天気永続カード三枚体制が構築できる。
さらに天気予報の登場後は立場が一変。
アルシエルのリンク素材にした天気永続カードを即座に回収できるため、スレットがいると 実質アルシエルの召喚コストが1になる ため、一気にシエルに次ぐ重要カードに。
次元の裂け目下でも魔法罠は墓地に行くため、問題なく効果を発動できる。

名前は灰色顔料として用いられる「スレート」が由来。


  • 晴天気(せいてんき)ベンガーラ
効果モンスター
星3/炎属性/天使族/攻1600/守 400
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示の永続魔法・永続罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚し、手札から「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

晴天を司る天気モンスター。イメージカラーは赤。
固有効果は自己再生と手札からの「天気」魔法・罠カードの展開。

天気モンスターでは唯一共通効果以外で自身を特殊召喚できる効果を持つ。天気デッキは天気モンスターとそれに効果を追加する「天気」魔法・罠カードの2つを揃えて初めて動き出すため、召喚権を消費せずにモンスターを増やせるこの効果は大変貴重…だった。
墓地に送られても自力で帰って来られると考えれば各種コストやエクストラデッキのモンスターの召喚コストとしても優れているといえる。
容易にサーチでき除外でもされない限り自己再生で何度でも帰ってこれるため採用枚数は抑えめ、最悪ピン刺しでも十分だろう。
ただし手札にフィールドに出せる「天気模様」カードがないと特殊召喚後の「手札から「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く」処理が行えないため、効果の発動自体ができない。
ターメル同様不要になった永続カードのパージにも使える。

アルシエルを召喚する場合はかなり重要なカードだったのだが、天気予報により召喚を1度に2回使えるようになった上、天気永続カードをリンク素材のコストにできるようになったためスレットに立場を奪われてしまいほとんど使われなくなってしまった。
しかも天気は墓地を封印して戦うことが多いため猶更である。

名前の由来は赤鉄鉱を主成分とした赤色顔料の「弁柄」。


●上級・最上級モンスター

2017年8月現在のところ「極天気ランブラ」のみが該当する。

  • 極天気(きょくてんき)ランブラ
効果モンスター
星6/闇属性/天使族/攻2200/守2000
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「天気」魔法・罠カードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

極光(オーロラ)を司る天気モンスター。イメージカラーは緑…多分。
天気唯一の上級モンスター。
下級天気モンスターと違って固有効果は二種類ある。

一つは手札・墓地・デッキの好きなところから一枚「天気」魔法・罠カードを呼び込む効果。
状況に応じて好きなカードを好きな領域から呼び込める効果は言わずもがな非常に強力だが、
通常召喚時限定の誘発効果であるためこのカードをアドバンス召喚するためのリリース確保が必要になる。

コンボルートの一例を挙げると、リビングデッドの呼び声で任意のモンスターを蘇生後このカードをアドバンス召喚、残ったリビングデッドの呼び声はベンガーラかターメルのコストにしてしまうといった方策がある。

基本的にはアドバンテージに繋げるためにデッキからの展開を選択することになるだろうが、だとすると戦闘能力を度外視すれば大抵の場合シエルで事足りてしまう。
採用するなら攻撃力の高さを活かした運用を心がけたい。

もう一つの効果は「天気」魔法・罠カードへの耐性付与。
確かに便利ではあるものの天気デッキでは割られたら張り直すのが基本であり、またそれが容易に実現できる効果も揃っているため、この効果に頼ってまで維持する意味があるかという点には疑問が残る。
ランブラ自体積極的に展開を狙っていきたいモンスターでもない上にフィールドに出たら天気カードの効果発動コストとして除外される事がほとんどである天気モンスターの性質といまいち噛み合っていない。
このように登場当初の評価は芳しくなかったが虹の天気模様の登場によりデッキからダイレクトに特殊召喚できる大きな強みを得たことで運用性が飛躍的に向上。
元々意義の薄かった(1)の効果を度外視すればフリーチェーンで降臨できるメインデッキの天気最高打点と魔法・罠カードへの耐性付与という扱い方が可能であるため、今までよりも積極的に採用する意義が出てきた。
この点は魔弾の射手マックスというリクルート手段を得て評価が向上した魔弾の悪魔ザミエルと立場が似ている。

ちなみにメインデッキの天気はこのカードのみレベルが違うためスモール・ワールドの中継にもできる。

名前の由来は緑…ではなく色顔料である「ランプブラック」。

●リンクモンスター

2022年2月現在該当するのは2種類のアルシエルのみ。

  • 虹天気(にじてんき)アルシエル
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク3/光属性/天使族/攻2400
【リンクマーカー:左下/下/右下】
「天気」モンスター3体
(1):このカードのリンク先の「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを除外して発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2):相手がモンスターを特殊召喚する際に、リンク召喚したこのカードを墓地へ送って発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
(3):フィールドのこのカードが「天気」カードの効果を発動するために除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。
除外されているこのカードを特殊召喚する。

虹を司る天気モンスター。女神のような姿で非常に美しい。
天気では長らく唯一のリンクモンスターだった。
効果は2つある。

一つはリンク先のモンスターに万能カウンター効果を与える永続効果。
魔法罠モンスター効果なんでも潰せる上に1ターンに最大で3回(虹を合わせれば4回)も発動できる。
しかも天気モンスターの共通効果により消費されたモンスターは次のターンのスタンバイフェイズ時に帰ってくる。

もう一つは自身をリリースすることで特殊召喚を無効にして破壊する効果。
クシャトリラや黒魔女ディアベルスターなどチェーンブロックなしでアルシエルを上回る攻撃力のモンスターを出されても1回は道連れにできる。

総じて両方の効果とも非常に攻撃的でまさに切り札と呼ぶにふさわしいスペック。
壊獣や禁じられた一滴、冥王結界波などチェーンを組ませない除去がなければほぼゲームセット。
カウンター罠で無理やりチェーンを切ることもできるが、アルシエルの効果は アルシエルが発動している訳ではない ためカウンターの対象自体は除外された天気モンスターの方に移ってしまう。同様にチェーンにしてアルシエルに泡影やヴェーラーを打ち込んでもそのチェーン中は止まらない。

しかし素材として天気モンスター3体を要求するのはやはり重いと言わざるを得なかった。
天気自体大量展開が得意なテーマではないため相手の妨害をかいくぐりながらモンスターを揃える頃には既にフィールドが制圧済みで出番がなかったりあるいは召喚直後から効果発動のための素材を用意するまでの隙を突かれて即退場させられたりする。
そうでなくてもこのカードの効果をフルに発揮させるためにはリンク素材とは別に3体計6体、そうでなくとも最低限4体ものモンスターを要求されることとなる。
天気予報のない遊戯王マスターデュエルソロモードは可能なら墓地から自己再生できるベンガーラを用意しておいて直ちにカウンター効果を有効に出来るようにしたい。
通常は積極的な展開を狙うものではなく、余力のある時や勝ちを確定させたい時などにダメ押しの一撃として展開するのが基本…だった。

しかし虹の天気模様や天気予報の登場によりリンク素材を確保しやすくなり、運用のハードルが大幅に下がったことにより、
現在では純天気でも手札3枚揃えば最速1ターン目から、妨害がなければシエル1枚から2ターンで立つように。
元よりの圧倒的な制圧力もあって名実ともに天気のエースとなり、天気はこのカードを出すまでは今までのメタビスタイルで時間稼ぎし、アルシエルを出した後は相手の行動を全て否定して勝つという絵柄の可愛さが全く感じられないデッキに変わった。


名前の由来は「Arc-en-Ciel」。彼女だけは顔料ではなく、フランス語で「虹」を意味する言葉。

  • 月天気(つきてんき)アルシエル
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク3/闇属性/天使族/攻2400
【リンクマーカー:左下/下/右下】
「天気」モンスター3体
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
除外されている自分の「天気」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
(2):このカードのリンク先の「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●自分・相手ターンに、このカードを除外し、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを次のターンのスタンバイフェイズまで除外する。
(3):リンク召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
EXデッキから「虹天気アルシエル」1体を特殊召喚する。

2022年1月発売のブースターパック「DIMENSION FORCE」で追加された、2体目のリンクモンスターにしてアルシエルの別側面。ただの服違い
こちらは月暈(月の周りに現れる光の輪)もしくは月虹(月の光で生じる虹)を司ると思われる。

共通効果の帰還効果を持たない代わりに効果が3つあり、1つ目はリンク召喚時に除外されている天気モンスターの帰還。
天気モンスターは共通効果によって自力で帰って来れるとは言え、そのターン中に戻せるのは単純に強力。
「天気」カードのコストに再び使えるようになる上に、自身の2つ目の効果にも繋げやすくなる。

2つ目はリンク先のモンスターに相手モンスターを一時的に除外する効果を与える永続効果。
対象を取るもののフリーチェーンであるため突破や妨害にはもってこい。
エクシーズモンスターならX素材を空にしてしまえ、「融合召喚に成功したこのカードは〜」と言った類の効果も除外→帰還のプロセスで情報がリセットされるため無効に出来る。

3つ目はリンク召喚した自身が破壊されたらEXから《虹天気アルシエル》を直接呼び出す効果。
この効果で呼び出された《虹天気アルシエル》は2つ目の特殊召喚無効は使えず、正規手段で出されてないので共通効果による帰還や特殊召喚無効の効果も出来ないが、それでも万能カウンターを構えられるのは非常に心強い。
主に相手からの除去に対する反撃、もしくは牽制として使う事となるが、味方の天気や相手モンスターの帰還に合わせて激流葬などで巻き込んで破壊してリクルートするなどの工夫もしたい。

こちらのアルシエルも切り札に相応しいスペックを持つが、虹と違って魔法罠がほぼ素通しなのが痛く
やはりと言うか天気モンスター3体の素材指定も足を引っ張っていた。
また、天気モンスターの中で唯一共通効果による帰還を持たないため、「天気」カードのコストによるサクリファイス・エスケープも使いづらいのが難点。

天気予報により重さは改善されたが、そもそも虹天気の万能カウンターが凶悪すぎるためあまり優先してリンク召喚されず、アクセスの素材になりがち。


魔法カード

属するカードは1枚除いて全て永続魔法・罠カード。
永続魔法・罠のカード名は「〇〇の天気模様」で統一されており、以下の共通効果を持つ。


(1):「〇〇の天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及び
その両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する
「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●このカードを除外し(、○○し)て発動する。(固有の誘発即時効果)

天気模様カードの正面のメインモンスターゾーンとその両隣にいるモンスターに各カード固有の効果をモンスター側の効果として追加する。
具体的に図で示すと例えば、


*1

赤で示した場所に天気模様カードが配置された場合、橙色のマスにいるモンスターは☆マークの効果を適用できる。
また複数枚の天気模様カードの効果範囲がダブっている場合、効果範囲が重なっている部分にいるモンスターは両方の天気模様カードから効果を得られる。

*2

この図だと赤で示したマスと白いマスに天気模様カードが配置された場合、2つのカードの範囲が重なる紫のマスに置かれた天気モンスターは○と☆両方の効果を得られるというわけである。

このように天気デッキでは天気模様カードの配置位置とモンスターの配置位置の関係が重要な意味を持ってくる。

ここで注目すべき点は後半の固有効果が、各永続カード自体の効果ではなく永続カードの効果を受けたモンスター側の効果として扱われるという特異な性質だろう。
つまり効果の発動にチェーンして永続カードを除去したとしても、効果を発動したモンスターの側が無事である限りその効果を止めることは出来ない。
永続カードはあくまでただモンスターに効果を与えるだけであり、永続カードそれ自体が効果を発動するわけではないからだ。

加えて自身をコストとして除外するという点も重要。
先にも述べたがメインデッキに入るモンスターは全て天気カードの効果発動コストとして除外された場合次のスタンバイフェイズ時に帰ってくるという性質を持っている。
これは各効果のコストを事実上踏み倒せるということでもあるが、重要なのはそこではなくコストとして除外される点である。
つまり全ての天気モンスターは除去効果の発動に対して自身をコストとして除外することで「天気」魔法・罠カードがある限り事実上のフリーチェーン除去回避効果を持っているということと同義なのだ。
おまけにコストである以上効果処理の段階では既に除外されてフィールドに存在しないので効果の発動にチェーンして除去するという手段も通用しない。ついでに効果処理段階でフィールドに存在しないためスキルドレインも効かない。
この布陣を突破できる手段は非常に限られており、一旦この体制を確立されてしまうと正攻法での攻略は困難を極める。


  • 雨の天気模様
永続魔法
(1):「雨の天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●このカードを除外し、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。

雨天気ラズラに対応する天気模様。
効果はフリーチェーンの魔法・罠カードバウンス。
面倒な相手の永続カードを撤去でき、かつフリーチェーンであるため特にそのターン内での再発動が出来ない永続罠カードなどをスカすのに使えば最低1ターンは時間が稼げる。
またフィールドに残るタイプのカードは効果解決時にフィールドに残存していないと効果を適用できないという裁定を利用し、相手の永続カードやPカードが発動した効果をそのカードをバウンスすることで不発にさせるという利用法も考えられる。
永続罠カードには王宮の鉄壁など致命的なメタカードがいくつか含まれているためそれらを効果適用前に退場させられるこのカードの存在は大きい。
エンドサイク気味に撃って次ターンでの安全確保に利用してもいい。
事実上魔法・罠カードのセットを封じる効果故に魔法カードのセットを強要する魔封じの芳香とのコンボが強力。


  • 雪の天気模様
永続魔法
(1):「雪の天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●このカードを除外して発動できる。
デッキから「天気」カード1枚を手札に加える。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。
この効果は相手ターンでも発動できる。

雪天気シエルに対応する天気模様。
フリーチェーンのサーチ効果を付与する。

重い条件も無く毎ターンアドバンテージを安定して供給し続けられるという非常に強力な効果であり、天気デッキのメインエンジンを担う。
雪天気シエルとも相性がよく、場のアドバンテージが即手札のアドバンテージに化ける。
おまけにフリーチェーンであるため相手ターンにも発動でき、往復2回分のアドバンテージは確約される。
効果発動後一切のサーチができなくなる一見重いデメリットがあるが、これに関してはデメリット発生前にサーチを行う分には何の問題もないため雪の天気模様の効果を最後に持ってくればいいだけである。
またデッキからドロー以外の方法でカードを手札に加えられないだけであり、フィールドに直接置く行為やドロー加速は制限されないのでシエルの効果や増殖するGなどは問題なく発動可能。
また天気永続カードで唯一発動条件がないため、相手の無限泡影やエフェクト・ヴェーラーの回避がしやすい。


  • 晴れの天気模様
永続魔法
(1):「晴れの天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●このカードを除外し、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターをリリースし、そのモンスターとカード名が異なる「天気」モンスター1体を、自分の手札・墓地から選んで特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

晴天気ベンガーラに対応する天気模様。
効果は墓地からの蘇生。
コストとして除外するモンスター以外に別途リリースコストも用意する必要がある割には直接的なアドバンテージを生み出しづらく使い所が難しい。
フリーチェーンであることを活かしてサクリファイスエスケープに使おうにも、天気モンスターは天気カードのコストで自身を除外してしまえばほぼすべての除去から確実に逃れられるのでこれも意義が薄い。
そもそも墓地は公開情報であるためこのカードを出された時点で警戒されるのは明白であり、奇襲にも使いづらい上、そもそも天気は墓地にカードが溜まるデッキではない。
リリースコストは天気モンスター以外でも良い点をうまく活かせるかどうかが鍵になるだろう。


  • 曇りの天気模様
永続魔法
(1):「曇りの天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●このカードを除外し、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターの攻撃力は半分になり、直接攻撃できる。
この効果はダメージステップでは発動できず、相手ターンでも発動できる。

曇天気スレットに対応する天気模様。
効果はフリーチェーンの攻撃力半減とダイレクトアタック能力付与効果。
主に高攻撃力のモンスターを戦闘で潰すのに利用することになるわけだが、永続魔法カードである以上効果を使いたければ予め発動しておかねばならず、このカードの存在が見えている時点で相手はこちらのモンスターと正面から殴り合おうなどとは思わなくなるため奇襲には使えない。
ダメージステップでの発動も出来ないためダメージステップ時のチェーン制限を盾にして強引に殴り込むといった方法も取れない。
ではこちらから攻撃する場合に使うのはどうかというと今度は後述する「雷の天気模様」の存在が痛すぎる。
あちらは対象を取らないバウンス除去であり、ダメージ計算を行う過程で何かしらの横槍が入る可能性があるこのカードなどより遥かに安定して相手モンスターを潰せる。
ダイレクトアタック効果に関しても有効に活用できるモンスターが天気カテゴリ内におらず、効果そのものは地味。
一応雷の効果を受けられないアルシエルが攻撃力2400以上のモンスターに対抗する場合は重要だが…
このカードの重要な点は緩い条件でいつでも発動できる、という点にある。
天気永続カードによって得られる効果の中でフリーチェーンで発動できるのは雪の天気模様、雨の天気模様、晴れの天気模様、そしてこのカードの4枚。
その内晴れの天気模様はリリースコストを別途要求する上に墓地に蘇生対象を用意しなければならず、フリーチェーンで除外出来るのがメリットのはずなのに発動タイミングを選ぶ必要がある。
雨の天気模様は相手フィールド上に魔法・罠カードがなければ発動できないので、それらがフィールドに出される前に動くであろうターン序盤やフルモンなどの相手だと発動できない可能性が高くなる。
その点このカードはフィールドにモンスターが存在してさえいれば気軽に効果を発動してしまえる点が長所。
先述の通り天気カードはフリーチェーンで除外領域に逃げ込む事による高い生存性を売りにしたテーマであるため、最悪自分フィールド上のモンスターを対象にすることでいつでもタイミングを選ばず使える逃げ道を担保しておけるこのカードの存在は効果以上に重要なのである。
もっとも、デッキに天気カードがある限りは1回は起動できる上他のモンスターがいても使える雪の天気模様と比べると、モンスターを要求する点では劣る。
実際初手でシエルの効果を使う場合、無限泡影やヴェーラーは雪で回避できるが曇りでは不可。


  • 雷の天気模様
永続罠
(1):「雷の天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、このカードを除外して発動できる。
その相手モンスターを持ち主の手札に戻す。

雷天気ターメルに対応する天気模様。
効果はダメージステップ開始時に自身を除外して発動する手札へのバウンス効果。
対象を取らないためモンスター効果自体に耐性を持っている相手でも無ければほぼ確実に退場させられる。
天気デッキでは数少ない除去手段であり、加えて罠カードであるため発動の間際まで相手に存在を秘匿できる強みもある。
非常に強力な除去手段なので是非ともセンター寄りの位置に置いて3体フルに効果を得られるようにしたい。
ただし能動的な発動が出来ず、発動のためには攻撃を通さなければならないため若干不安定な一面もある。
一応天気特有のフリチェ回避で攻撃反応型罠は回避できるため、それらを食らっても致命的な事態にはなりにくいのは救いか。
ちなみにダメステ時発動なので、完全耐性持ちに殴られても巻き戻されず対象不在で相手の攻撃は終了する。ソロモードでダースメタトロンを立てらた時などに顕著。


  • オーロラの天気模様
永続罠
(1):「オーロラの天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●カード1枚のみが自分または相手の手札に加わった時、このカードを除外して発動できる。
手札に加わったそのカードを除外し、そのプレイヤーはデッキから1枚ドローする。

極天気ランブラに対応する天気模様。
効果は変則的なハンデス兼ドロー加速。
手札を一枚潰せるが、その後1ドローされるため相手の持つリソースを奪うことは出来ない。
このカードの本当の使い方は当座のアドバンテージを破壊することではなく、相手がサーチしてきたキーカードを潰して将来的な相手の戦略を破綻させることである。
数に限りがある上にデッキを回す上で重要になるキーカード、サーチカードを積み込んででも引き入れたい重要カードを次々使い物にならなくされてしまうのでは堪ったものではない。
更によく読むと「デッキから」とは一言も書いていない。よって墓地、除外ゾーン、フィールド、エクストラデッキのどこから来たカードでも除外してしまえる。
これを利用してフィールドからバウンスされたカードを狙い撃ちすることで事実上の除外除去とすることも可能。
反面サーチ・サルベージを殆ど利用しないデッキや、サーチを利用するが強く依存するキーカードが無いデッキ、ひたすら物量で攻めてくるデッキなどには効果が薄い。
極端に効く・効かないの差が出る効果のため、メインからいきなり投入するよりマッチ2戦目以降から相手デッキとの相性を見てサイドから入れ換えるのが良いだろう。
自分に対しても使用できるが、手札交換としては回りくどい上にメリットが薄いためあまりメリットはない。
一応余程ひどいクズ手の場合マリガンの感覚で引き直しに賭けることも出来なくはないため、覚えておくと良いかもしれないが、
そもそも事故を避けるならこのカードを投入しないのが一番手っ取り早かったりする。


  • 虹の天気模様
永続罠
(1):「虹の天気模様」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(2):このカードと同じ縦列の自分のメインモンスターゾーン及びその両隣の自分のメインモンスターゾーンに存在する 「天気」効果モンスターは以下の効果を得る。
●相手フィールドにモンスターが存在する場合、このカードを除外して発動できる。
デッキから、このカードとカード名が異なる「天気」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はデッキからモンスターを特殊召喚できない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
2018年10月発売のブースターパック「SAVAGE STRIKE」で追加された、虹天気アルシエルに対応する天気模様。
効果はデッキからカード名の異なる天気モンスターを特殊召喚するというもの。
もともと自力でモンスターを特殊召喚する手段がベンガーラと晴れの天気模様の効果しかなかった天気はモンスターの展開速度に難があり、立ち上がりが遅いという弱点を抱えていたが、このカードはその弱点をカバーしてくれる。
発動ターンに1体、返しの相手ターンに1体、と飛躍的な速度で天気モンスターが増殖してゆく。
また場のモンスターを減らさずに天気モンスターをフィールドから脱出させられるという点も大きい。天気モンスターが効果を発動すると一時的にではあるがフィールドががら空きになる瞬間があるため、フィールドの押さえとして何かしらの天気モンスターをフィールドに残したまま天気モンスターを脱出させられる点は特筆に値する。
場の制圧速度が大きく強化され、また虹天気アルシエルのリンク素材を確保しやすくなる。
フリーチェーンで任意の天気モンスターを出せる点を利用し、天気永続カードへの除去にチェーンしてスレットやランブラを繰り出し被害を抑えるという使い方も可能。


  • 天気予報
フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから「天気」魔法・罠カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く事ができる。
(2):自分が「天気」リンクモンスターをリンク召喚する場合、自分の魔法&罠ゾーンの表側表示の「天気」カードを「天気」モンスターとしてリンク素材にできる。
(3):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「天気」モンスター1体を召喚する。
2022年1月発売のブースターパック「DIMENSION FORCE」で追加されたフィールド魔法。
1つ目の効果は9期以降お馴染みとなった発動時効果処理で、デッキから天気魔法・罠1枚を表側表示で置く効果。
単純に欲しい天気模様を持って来れると言う点だけでも強いが、シエル同様“表側表示で置く”と言う処理のため、雷などの永続罠であっても即座に使用可能な状態となり、灰流うららにも妨害されないと言う強みもあり非常に心強い。
2つ目の効果は1ターンに1回限定とは言え、なんと魔法&罠ゾーンにある表側の天気魔法・罠を天気モンスター扱いとして天気リンクモンスターのリンク素材に出来ると言う凄まじい効果。
これにより展開力の低さからリンク召喚が難しかったアルシエル達がモンスター0からでも出せる様になり格段に使いやすくなった。更にスレットを横に並べておくだけで素材になった天気魔法・罠を2枚まで場に戻せるため、実質天気模様1枚でアルシエルが出せる様になる。
3つ目の効果は1ターンに1度だけ手札から天気モンスターを召喚する効果。上2つと比べると地味だが確実にアドバンテージを稼げ、展開力の低さを補える。
総じてどの効果も天気にとっては非常にありがたい効果であるため、なんとしてでも引き込みたい最重要カードである。


▼デッキ概要

メインデッキの各種天気モンスターは永続魔法・罠カードに関する効果を持ち、それらの効果を利用して引き入れた天気模様カードでモンスターに効果を追加できる。
天気模様で付与される効果はいずれも誘発即時効果であり、また先述の通りこれらカードの効果の性質上メインデッキに入る全てのモンスターは対象を取る効果や全体除去に対する極めて強固な耐性を持つ。
そのため一度「天気模様+天気モンスター」の布陣が出来上がってしまうとそれを突破するために多くの手段を消費するはめになる。
更に天気モンスターの共通効果により仮にコストとして除外されても次のターンには除外領域から帰ってくるため、もたもたしていると毎ターン邪魔されてろくに動くことすらままならなくなったところに虹天気アルシエルが降臨してゲームセット。
特に最序盤で「雪の天気模様+雷の天気模様」の状況を構築することに成功してしまえば、戦闘破壊もできず効果除去も通用しない鉄壁の布陣となる。
これら相手の戦術をかき乱す天気模様の効果やその他のメタカードを効果的に組み合わせ、敵の行動を縛りながら消耗戦を強いてじわじわ追い詰めてゆく、いわゆる「コントロール型」のメタビデッキである。
殆どの効果が墓地を介さないため、その中でもアトラクターや次元の裂け目等を利用する墓地封殺型が多い。なのでよくベンガーラは抜かれる

フリーチェーンのコスト除外によって普通のモンスター除去がほぼ通用せず、仮に1~2枚除去した所で次から次へと雪の天気模様を介して替え玉が来るため、モンスターの方を潰すことにリソースを費やすのは得策ではない。
(とは言え流石に一人残らず掃除されると天気模様が腐るので最低一枚は生き残るよう上手く立ち回る必要はあるが。)

おまけに手札誘発耐性も高く、初動のシエルにうららが効かず、雪の天気模様があるとヴェーラーも泡影も効かず、ドロバも効果が薄く、増殖するGも先攻では無効。帰還時に投げるしかないがせいぜい1~2枚しか回収できないことが多く、そもそもヴェーラーもドロバも増殖するGも次元の裂け目やアトラクターがあると発動すらさせてもらえない。ニビルに至ってはほとんど発動できない上に発動しても効果で逃げられる。

このことから対天気デッキにおいてはモンスターではなくモンスターによって引っ張り出されてくる永続カードの方を機能停止に追いやることが重要になってくる。
天気を相手にした場合の主な対策は以下の通り。

  • 片っ端から永続カードを割る。
    • 補充される速度を上回る速さで相手の出してきた天気模様を次々除去してゆく。天気模様さえなくなってしまえばメインデッキの天気モンスターはほぼバニラ同然になりその強さの大半を失ってしまう。特に後続の天気模様のサーチと同時に天気モンスターの逃げ道の確保も兼ねる雪の天気模様と、苦手な戦闘面を補強する雷の天気模様の二枚を排除されてしまうと建て直しに時間を取られやすい。
      お決まりのハーピィの羽根帚やツインツイスターも怖いが、主力の永続魔法をまとめて吹き飛ばした挙げ句枚数によっては致命的なバーンダメージが生じる魔法効果の矢、妖精の風などはダークホースになり得る。
      ただしスレットは永続カードを破壊しても2枚まで回収、ランブラは強固な体制を与えてくる。虹でランブラを出されてしまうと早々崩せないのでフィールドにモンスターを出す前に除去した方がいい。
      また、スレット、ランブラ共に除外からは回収できないので、ピン刺しの多い雷が除外されると戦闘で大幅に弱体化する。
      なおフィールド魔法の天気予報は相手ターンに効果が使えず、割っても雪の天気模様で即座に2枚目が補充されるため、魔封じの芳香がない限りは狙う意味がほとんどない。

  • 除外させない。
    • 特定のコンボに戦略の大部分を依存するデッキ共通の宿命として、そのコンボを潰されると戦略が破綻してしまうという弱点がある。
      天気デッキは自身をコストとして除外して発動する効果を与える天気模様の効果にその戦略の大半を依存しており、この効果発動のプロセスを潰されると手も足も出なくなる。
      より具体的には王宮の鉄壁やカオスハンターと言った除外潰しや帰ってくる天気モンスターを狙った特殊召喚封じ、異次元からの埋葬による墓地送りなど。
      王宮の鉄壁は発動にチェーンして雨の天気模様でバウンスすれば水際で防げるが、カオスハンターは肝心の雷の天気模様が使い物にならなくなるため天気だけでは対処不能。壊獣でリリースするか別途除去カードを用意して迅速に片付けたい。
      特殊召喚封じや異次元からの埋葬によって帰ってこられなくなると再度フィールドに天気モンスターを用意するまで多大な隙を晒す羽目になる。
      後から対処が出来る除外潰しと違って通した時点で被害は避けられないため、何らかの対抗手段は必ず用意すること。

  • 1ターンで倒し切る。
    • 汎用永続メタカードで妨害してくることも多いが、天気本体はアルシエル以外の妨害手段がほとんどない。そのアルシエルを1ターン目に出すには特定の手札が3枚必要。
      天気モンスターは効果発動にあたって一時的にフィールドを空けるため、モンスターを狙った除去で無理やり天気モンスターを追い払った後極端な1キル攻勢を仕掛けてくるパターンが何よりの天敵。
      天気モンスターの生存性を盾に取ってスローゲームに持ち込むのが定石の天気ではこうなってしまうともうお手上げである。


天気デッキの側はこれらのメタをどう回避するかが肝心になる。
天気模様に混ぜて汎用の永続系、カウンター罠やフリーチェーン除去等を伏せて相手の行動を心理的に縛る工夫も必要になってくるだろう。

また天気モンスターと天気模様の2つが揃わなければ動けない事故率の高さや壊獣による強制リリース、攻撃力2400以上を発動しない特殊召喚で出されるといった弱点もある。
特に事故は深刻な問題で、最序盤で天気モンスター+天気模様の布陣を構築できないとリカバリーが遅れて死が見えるのに天気の1枚初動は雪天気シエルのみ。
一応シエルをサーチできるピリ・レイスの地図もあるもののライフコストがかなり重いため、先の通り1キルをされがち。
天気の魔法も雪と天気予報以外はターメル以外と組み合わさっても先攻の初動にはならない上、1ターン目は永続罠はコストにできないので事故った時は本当に何もできない。
強欲で金満な壺など扱いやすいドローソースの搭載は半ば必須だと言えよう。


▼相性の良いカード

■永続系メタカード
筆頭。
天気モンスターの特異な性質から多くのメタカードをすり抜け相手にだけ被害を与えられる。
いらなくなればベンガーラかターメルのコストにすることで容易にパージでき、この手のメタカードにありがちな「手札にダブって事故を引き起こす」という性質もターメルの効果で任意の天気模様に置き換える形でむしろ初動として使えてしまう。
効果モンスターの天敵スキルドレインや墓地利用を封じる次元の裂け目やマクロコスモス群雄割拠、雨の天気模様と相性のいい魔封じの芳香などが候補。大量展開を抑止するカイザーコロシアムやサモンリミッターもアルシエルを出すまでの時間稼ぎとしては強力。
特に次元の裂け目は魔法罠は普通に墓地に送られるのでスレットで回収する場合にも邪魔にならない上、永続魔法なのでターメルの初動にもなり相性がいい。
ただし調子に乗って枚数を増やすと肝心要の天気カードの引きに影響が出る。特に永続罠は即発動できない関係上初動に寄与できず、ただでさえ遅い天気の立ち上がりをさらに遅らせる可能性があるため、少ない枚数で多くのデッキに対して役割が持てるように、仮想敵に応じて採用カードを柔軟に変える必要がある。

真竜
真竜永続魔法・罠カードは墓地に送られると除去効果を使用できるため、ベンガーラやターメルのコストにすればそのまま除去も並行して行える。
真竜関連カードの大量規制により相性のよかった真竜剣皇マスターPが無期懲役になった他多数の真竜永続カードも規制されたためこれまで通りの構築が出来なくなったことには留意されたい。

■バッド・エンド・クイーン・ドラゴン
自分フィールドに永続魔法が3枚以上あることを条件に特殊召喚可能なモンスター。天気デッキでなら永続魔法3枚を揃える事など造作もなく、簡単に特殊召喚できる。
戦闘ダメージを相手に与えると相手の手札を捨てさせつつ自分はドローできる強力な効果を持つが、曇りの天気模様でダイレクトアタックさせれば相手モンスターをすり抜けて効果を発動可能。
さらに自己再生の際にコストにした永続魔法カードはスレットの効果で即補填されるなど攻防に渡って天気デッキと抜群の噛み合いを見せる一枚。

PSYフレーム
天気模様の効果で頻繁にフィールドが空くため、その間の守りを固めるのに有効。
ただし一旦天気モンスターを退かしてからでないとPSYフレームモンスターの効果を発動できず、純構築のように相手が発動したのを見てからカウンターする手法が取れないため、その後の相手の動きをある程度読んだ上でどのタイミングで天気モンスターを退かすかをよく考える必要がある。

壊獣(遊戯王OCG)
モンスターを問答無用で勝手に食べた挙句手札に帰っていく憎らしいあいつ。
使った後は雷の天気模様で手札に回収してやれば何度でも使いまわせる。
自分の側にクモグスやガメシエルを置いた上で相手に押し付けた壊獣をバウンス出来れば理想的。

■宣告者シリーズ
天気モンスターは全て天使族であるため、宣告者の効果発動コストに利用可能。
不意の羽根帚や壊滅的な打撃を与えてくる魔法効果の矢等を潰せる緑光の宣告者、
状況を選ばず使いやすい朱光の宣告者が採用候補か。
コストにベンガーラを捨てれば無駄がない。

■汎用ランク3エクシーズモンスター
レベル3を複数並べやすい関係で無理なく搭載可能。
不足気味な打点や除去を補ってくれる。
筆頭は幻影騎士団ブレイクソード。破壊効果を天気モンスターを対象にし、雪や虹でチェーンし除外すれば相手だけ一方的に破壊できる。
制圧力に優れるアルシエルという選択肢もあるので状況に応じて使い分けたい。

■魔晶龍ジルドラス
スレットと若干役割が被るが、魔法・罠カードの除去に対して被害を軽減できる効果を持つ。
フィールド外での発動のため妨害されづらく、また天気以外の魔法・罠カードでも回収してくれるため、スキルドレインなどのメタカードを再度貼り直すのにも使える。
珍しいことに除外領域にあるカードも回収してくれるため、コズミック・サイクロンなどで除外されても安心。

■地獄の暴走召喚
大量展開が苦手な天気モンスターの展開力を補い、瞬時に3体分もの除外コストを場に確保できる
天気モンスターは自身の共通効果により頻繁に特殊召喚の機会があるため発動条件を満たすのも容易。
そのままアルシエルのリンク召喚につなげるのも良い。

■澱神アポピス
モンスター扱いで自身を特殊召喚でき、他に永続罠カードが自分フィールド上にあれば対象を取らずにその枚数分までカード効果を無効にできる。
雷の天気模様がフィールドに出ていることが多いため最低1枚は無効にできるケースが多く、ハーピィの羽根帚などの魔法カードも無効にできるため、不意の大量除去などへの保険として有効。
また永続罠カードとしても扱うのでターメルのコストにしてしまうこともできるほか、実はそこそこある打点を生かしてアタッカーとすることも可能。
ただしメインフェイズにしか発動できない弱点を抱えており、このデッキで怖い存在の一つである拮抗勝負を対策できない点が残念。

■ディメンション・アトラクター
手札からフリーチェーンで撃てる無差別除外効果を持つ。
発動条件がやや厳しいものの、後攻に弱い天気デッキにとっては非常に心強い。
特にティアラメンツ等の一部環境テーマに対しては原始生命態ニビルによる全体除去が根本的な解決たり得ず、灰流うららなどの単発妨害程度なら簡単に踏み越えてアドを稼いでくる世紀末環境なので、後攻0ターン目からでも通せば返しのターンまで確実に妨害できるこのカードの注目度は高まりつつある。
ただしマクロコスモス同様魔法・罠カードも無差別に除外するためターメルやスレットとは致命的に相性が悪く、相手の先攻1ターン目に撃ってしまうと後攻の自ターンにも影響が出てしまう点には注意が必要。発動後はドロバや増Gのような有力な手札誘発も発動できなくなり、妨害を踏み越えてきた相手への対応力が大幅に低下する。なるべく次の相手ターンを凌ぎ切れるだけの保険があることを前提に撃っていきたい。

強欲で謙虚な壺
発動ターンは特殊召喚ができなくなるが、コストとして除外された天気モンスターが帰ってくるのはターンを跨いだ次回のスタンバイフェイズ時であるためデメリットの影響を受けない。
ただしその性質上除外した天気モンスターが帰ってくる2ターン目以降は発動しづらくなる…と言うよりほぼ発動不可になるため、採用枚数に関してはよく吟味したい。

■闇の護封剣
相手モンスターを一斉に裏側守備表示にして封じ込めつつ、ターメルのコストにして雪の天気模様を呼び寄せる事が可能。

■強欲で金満な壺金満で謙虚な壺
エクストラデッキ除外とターン内でのドロー封印デメリットと引き換えに手札増強を行う。
強欲で金満な壺は除外枚数3枚毎に1枚、最大で2枚ドローできる手札増強カード。
元々アルシエル程度しかエクストラデッキを使わず、最悪アルシエルが無くても立ち回れる天気にとってはほとんどノーリスクで2枚ものカードが得られるトンデモカードである。
一応メインフェイズ1の始めにしか発動できない制約の関係でその他のドローソースを採用しづらいデメリットがあるため、雪の天気模様等のサーチカードを介してアドバンテージを稼ぐ工夫が必要になる。
金満で謙虚な壺は上記壺の調整版。のはずだがこちらの方が扱いやすいせいで強金を差し置いて規制されてしまった。ターン内でのドロー封印の制約はそのままで手札に入れられる枚数は1枚固定だがメインフェイズ1以外でも発動可能で、エクストラデッキから除外するカードを自力で選べるためアルシエルなどを除外から守りつつ手札増強が可能。
ターン内に相手に与えるダメージが半減するデメリットもあるが、元々一気に攻め込むタイプではない天気ではそこまで致命的なデメリットではないため使いやすい。

激流葬波紋のバリア -ウェーブ・フォース-
天気模様の効果で頻繁に場を開けることになるため、その間の空白を埋めるのに利用する。相手の場だけを一方的に壊滅に追いやっておきながら自分は除外領域に逃げ込むのでノーダメージというなんだか見覚えのある挙動が強い。
特に激流葬は自分で踏んでも効果が発動できるため、虹の天気模様があれば事実上フリーチェーンと化すのも強烈。
またチェーンで虹→激流葬の順番に組むと、コストで除外してる間に相手のフィールドだけを一掃した後に虹の効果で特殊召喚できる。
PSYフレームを採用しない場合は特に自分フィールドの天気モンスターを除外し尽くした後の守りが手薄になりがちなので可能な限り採用しておきたい。

■カウンター罠
ハーピィの羽根帚やツインツイスター等の致命的な魔法・罠除去を潰すために必ず採用しておきたい。
大量のメタカードを積む関係上デッキ枠が厳しくなりやすいので、なるべく魔法・罠カード除去以外のカード効果も潰せる汎用性の高いカードを採用したい。
神の宣告や神の通告、魔宮の賄賂などが採用候補。

バトルフェーダー/速攻のかかし
どちらもバトルフェイズを強制終了する効果持ち。
手札発動の関係で事前に潰すのも困難なため効果を通しやすく、通せば確実に1ターンは凌げるため、天気モンスターを除外し尽くした後の最後の保険として使う。
どちらも一長一短であるため採用はお好みで。強いて言うなら現環境下で採用率の高い《墓穴の指名者》で妨害できない《バトルフェーダー》がやや有利か。

リビングデッドの呼び声/強化蘇生
どちらも墓地からモンスターを蘇生させる永続罠カード。
天気モンスターを蘇生後除外すれば完全蘇生と化すだけでなく、残った永続罠はターメルのコストにしてしまえる。

黄金卿エルドリッチ
手札から自身と魔法・罠カードを捨てて相手のカード一枚を墓地送りにし、さらに自身はフィールドの永続カードをコストに自己サルベージを行える。
除去効果は言わずもがな危険な永続メタカード等の突破手段として非常に有効。
手札コストの魔法・罠カードは雪の天気模様でいくらでも供給でき、しかも自己再生のコストはスレッドで踏み倒しが出来る。
自身も効果で破壊耐性持ちの高打点モンスターとして戦線に加わることが出来るため、攻守に渡って絶妙な噛み合いを見せる。
何よりこれらの効果は全てフィールド外で処理されるためスキルドレインに阻害されないという点が大変優秀。
サーチ手段の「呪われしエルドランド」も永続魔法のため、使用後はターメルのコストとして活用できるので合わせて採用するのも良い。
ただし墓地に依存しないことによる墓地メタとの相性の良さが売りの天気とは微妙に嚙み合わない部分もあり、また近年ではビーステッドによりフリーチェーンで除外されてしまう弱みも露呈してきている。

原始生命態ニビル
フィールドのモンスターを全てリリースして消し飛ばしてしまえる凶悪な全体除去効果を持つが、
激流葬の項でも述べた通り天気にモンスター除去など通用しないので、相手だけに一方的に被害を押し付ける事が可能。
加えて追加で出てくるトークンも雷の天気模様であっさり退場させられるため対処は容易い。

三幻魔
ウリアとハモンは永続罠・魔法カード3枚をコストに特殊召喚するが、スレットの効果で2枚補充できるため重さを大幅に軽減できる。
天気側から見ると合わせて失楽園を採用すれば天気特有の回転の遅さを多少だがカバーでき、不足気味な打点も補完できるなど相互に足りないものを補い合うことが可能。

テラ・フォーミング及びフィールド魔法サーチカード
重要カードである天気予報をなんとしてでも素早く引き込みたいため、サーチカードは多めに準備したい。
とはいえ海外及びマスターデュエルでは《テラ・フォーミング》は既に禁止カードであり、
遅かれ早かれ日本でも禁止になる可能性は高い。
代替手段となる《メタバース》は《天気予報》と今一相性が良くないので、採用する際は《サモンブレーカー》や《王家の眠る谷-ネクロバレー》等を不意打ち気味に繰り出して妨害するギミックとして使う事になるだろう。

ピリ・レイスの地図・スモール・ワールド
テーマの1枚初動が雪天気シエルしかいないため、サーチできるこれらの重要性が高い。
ピリ・レイスの地図はもともと通常召喚しかしないので、ライフコスト以外の制約は無視できる。ただしそのライフコストの都合で相手のターンで即死しがち。
スモール・ワールドはほぼ全員Lv3天使族の天気に合わないように見えるが、全員属性がバラバラなので唯一Lv6のランブラを中継すればそれ以外の全員が相互サーチ可能。

■妨害系フィールド魔法
上述の通り《サモンブレーカー》《王家の眠る谷-ネクロバレー》等を《メタバース》で不意打ち気味に発動することで妨害する。
《天気予報》とフィールド魔法ゾーンの食い合いになるのではと心配になるかもしれないが、《天気予報》は自ターンにしか効果を発動できないため、使い終わったら張り替えてしまっても問題なく、いざとなったら雪の天気模様で2枚目をサーチすればいい。
また天気デッキは現環境でメジャーな妨害系フィールド魔法のほとんどをすり抜けられるため、永続系メタカードと同じく一方的に相手に相手だけを拘束してしまえる。

神碑
エクストラデッキの空き枠にフギンを採用することで全体除去への備えと妨害を柔軟に使い分けできる。
《破壊の神碑》と《凍てつく呪いの神碑》、《輝く炎の神碑》は特に汎用性が高く優先されるだろう。

クシャトリラ
メインモンスターが発動を介さずにアルシエルの打点を超えてくるため敵としては非常に厳しい相手だが、
味方としては除外テーマの上、天気は能動的にフィールドを空にできるので後にきたモンスターでも特殊召喚可能と相性がいい。ただし雪でどいた場合はクシャトリラのサーチが使えない。

超雷龍サンダー・ドラゴン+ネメシス・コリドー
除外テーマなので出張セットが可能。ポン立ちしているだけで多くのデッキが封殺される。
ただし除外されている天気を1枚戻すので手札に天気モンスターが残るように工夫しないといけない上、自分で除外メタを使っていると超雷龍の耐性が使えない。
なおソロモード最終戦ではネメシス混成なのになぜか超雷龍サンダー・ドラゴンが入っていないため、ネメシスたちはほとんど役に立たない。


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最終更新:2024年04月19日 07:26
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