平和(麻雀)

登録日:2009/10/20(火) 13:19:39
更新日:2024/01/03 Wed 22:24:55
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平和(ピンフ)とは、麻雀の役の一つ。でも昔はピンホーだったらしい。
英語だとAll Runs(全部順子的な意味)またはPeace(漢字のイメージそのまんま)

タンヤオリーチと同じ一飜役にして、この2つと同じくらいポピュラーな麻雀役。
出現率は約20%で四番目に出やすい役。タンヤオには僅差で負けている。

条件は次の4つ。
  • メンツが全て順子であること。
  • 頭が役牌でない(数牌かオタ風である)こと。
  • 待ちが両面である事。(但しノベタンは不可)
  • 鳴いておらず、門前である事。

つまり、頭(役牌以外)+順子+順子+順子+両面ターツの状態でテンパイすれば平和になる。

平和は、待ちが必ず両面になるのでアガりやすく、リーチやタンヤオと複合してよく使われる。

地味に一番覚えにくい役と言われているが符の仕組みを覚えれば簡単。
要するに門前加符以外の符が付かないようにすればいいのである。
平和のそもそも原義は「平らな和了」ということであり、これは加符がつかない和了という意味である。
まず門前加符(ツモで2符、ロンで10符)というのは昭和四年のレインボー会議によって決まったルールであったが、これにより門前と平和の複合はできないことになってしまった。いわゆるピンヅモなしルール(関西では結構残っているルールだとか)はこれに由来する。それでは結局平和が打てないことになるので解消のため以下の固定符で計算することになった。
ピンヅモありなら平和と門前の二翻と20符。
ピンヅモなしなら門前のみ一翻と30符。
ロン上がりなら一翻30符。
喰い平和はその翻役は付かないが30符。(昔はこれでも1翻だったこともある。)

様々な役と絡める便利な子。
タンヤオと複合するものをタンピン、さらにメンゼン立直と複合したものをメン・タン・ピンと呼び、基本的な狙い役とされている。
ただし役牌とはとことん相性が悪い。(字牌の有無が成立の要件なため)

なお、ピンフでツモった場合、ツモの2符は付かず、事実上20符止まりになる。
その代わり門前ツモの1飜が付くが、この20符は麻雀の中で最も低い点数。
例えばピンフのみの手でリーチして、運よく一発ツモできて4飜まで行ってもイチサンニンロク、1,300-2,600(5,200)点にしかならない。他の役なら4飜は満貫なのにである。
もちろん一発や裏ドラが乗らなければ2,000点or700-1,300点どまり。その割に待ちは両面で読まれやすい。
ここから回し打ちしてきた親に追いつかれたり、初牌の字牌を掴まされたりしたら……
というわけで以前は「ピンフのみではリーチするな」という考えが主流だった。

しかし縦に伸びることから三色や一気通貫(どちらも必ず順子を含む)に派生することもあり、使う牌の種類が多さからドラにも絡みやすくリーチをかけた場合も裏ドラのオマケが付きやすいことも魅力。
故に序盤から例えピンフのみの手でも積極的に狙い、張ったら即リーチをかけていく競技者はアマ・プロ問わず多い。

反面ピンフ狙いのはずが最終形がⅠⅢのようなカンチャン待ちになることもあり、そもそもの地味さと打点の低さに反ししっかりとした構想力を求められる。
またアタマ以外を縦に伸ばさなければならいため他者のリーチ等に一度でもオリた場合テンパイまでの道のりも至難を極める。
基本であるはずなのに難しい手…しかしだからこそ上手なメンゼン派は自らの平和にロマンという0翻の役を乗せる。
鳴きで順番を飛ばされても、食いタンであっさり蹴られても、じっと耐え忍び作り上げたタンピン三色ドラドラなどは美しく、振った相手に多大な心理的ダメージを与える。


があっ!?ピンフだと…!?
なぜっ…!?見破れたはず…っ!
くそっ!こんなバレバレのリャンメンに…


みたいな騙しも日常茶飯事であろう。多分。

時として大爆発を起こすメンゼン麻雀。たかが一翻、されど一翻。ピンフの可能性は無限大である。


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最終更新:2024年01月03日 22:24