ターミナス type B303

登録日:2017/08/10 (木) 23:51:27
更新日:2021/12/22 Wed 17:52:14
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これがぁ……大人のやることかぁ!!



ターミナスtype B303(タイプビーサンマルサン)とは、『交響詩篇エウレカセブン』に登場するLFO。


【目次】





【機体データ】


機体名:ターミナス type B303
機体コード:TB-303
開発:トレゾア技術研究所
動力:コンパク・ドライヴ
推進機関:リフボード
内蔵バーニア
脚部ホイール×2
武装:ロングレンジレーザー砲×2
ホーミングレーザー砲×8
ブレード×2
特殊装備:コンパクフィードバックシステム(CFS)

搭乗者(ライダー):ホランド・ノヴァク



【機体解説】


ニルヴァーシュ type ZEROの発見後から盛んになったLFO開発、その過程で開発された試作機の一つ。
トレゾア技研などの協力の下完成された機体で、本編時にもゲッコーステイトの主力として登場する「ターミナスシリーズ」の初期型にあたる。
開発コードは「TB-303(ティービーサンマルサン)」。
通称「デビルフィッシュ」


ほぼ全身を覆う銀色の装甲と頭部上部と側面の三本角、赤い目のような頭部センサーが特徴的。
コクピットは頭部後方の背面ユニットに、座席は背面中央に配置されており、搭乗する際には専用のライダースーツとヘッドギアを着用する。

最初期の機体であるため、汎用性や操縦性の向上などを目指した505以降の後発のターミナスと比べても外見・機体特性共に大きく異なる機体となっている。
ビークルモードへの変形機構も無いため、待機時には地面に腰をついた姿勢をとらなければならず、発艦時にはワイヤーを持った状態で後部ハッチより投下されてからリフによる飛行に移行せねばならないなど運用形態はやや煩雑となっている。

しかし性能自体はターミナス909を凌駕するほどと非常に高く、特に内蔵された射撃武装による攻撃力と大型リフボードによる機動性には目を見張る物がある。
更にコクピットユニット下部の大型バーニアによって短時間ならボード無しでの高速飛行が可能となっている。
一方で、その機動性の高さが災いし現行機に比べ操縦性はかなり悪い。

本機の最大の特徴は初期型のCFSを標準装備していることで、これにより操縦性の低さをカバーし機体のスペックを最大限に発揮した戦闘が可能。
しかし、この初期型CFSには現行型と違いリミッターが設けられておらずライダーへの負担が大きいうえ、一回の搭乗毎に「神経系の覚醒を高める薬物」と「搭乗後の強制的な睡眠を促す薬物」の二種類の投与が必要とされる。
そのため肉体だけでなく精神にも過大な負担がかかり、ライダーは文字通り命を擦り減らせながら戦うことになってしまう。
実際、超人的な操縦技術を持つホランドですら戦闘と薬物の負担によって出撃の度に半病人状態になってしまっている。

この特性故、本機は「人型機動マシン黎明期における負の遺産」と称され、トレゾア技研に封印されていた。


なお、本機の開発データはニルヴァーシュtype the END(ジ・エンド)へと引き継がれており、プロポーション、武装構成、ビークルモードを廃した設計、そして機体性能と引き換えにライダーへの負担を強いる運用法など、両機は多くの共通要素を持つ。
また、初のCFS搭載機ライトニングシーズとも関連があるものと推察される。


【武装】


  • ロングレンジレーザー砲
背面コクピットユニットの側面に生えた翼状パーツの先端に装備された大型のレーザー砲。
本機の主武装であり、高い威力と連射性を併せ持つ。

  • ホーミングレーザー砲
こちらは翼状パーツに内蔵。
ジ・エンドなどの物と同じく、追尾機能があり赤いレーザーが屈折しながら目標を打ち抜く。
なお、機体格納時にはこの翼パーツは後方に折りたたむことが出来る。

  • ブレード
腕部に装備された格闘用ブレード。使用時にのみブレード部分を出す。
TV本編では使用されず、パチスロなどで確認できる。

  • リフボード
専用の物で他のLFO用の物と比べると一回り大型。
各部の小型と底部にある大型バーニアによって高い運動性と加速性を両立しており、その推力によってトラパーの無い宇宙空間でも行動できる。
非使用時には二つに分割し両腰(正確には大腿部)に接続できるが、大型であるため分割状態から更に一回折り曲げる必要がある。



【TV版での活躍】


終盤、アネモネが操るジ・エンドによって破壊されたターミナス909に代わるホランドの愛機として、トレゾア技研から提供され登場。
ホランドに大きな負担をかけつつも、彼の操縦技術によってその性能を遺憾なく発揮し、成層圏でAFXを次々と撃墜していった。

その後、司令クラスターを破壊したデューイの銀河号を追い、月光号と共にスカブ内部へと侵入。
ビットに苦戦しボードを破壊されてしまうが、デューイへの憤りを爆発させたホランドは本体のバーニアを使って攻撃を掻い潜り銀河号に特攻。
内部から火器を乱射し銀河号を戦闘不能にまで追い込み、そのまま艦共々大破するという壮絶な戦闘を繰り広げた。



【TV版以外での活躍】


◆『ポケットが虹でいっぱい

最初からホランドの乗機として登場。
外見こそTV版と同じだがCFSの設定が大幅に変更され、発動時には自機と中心とした一定範囲内にいるモノの「魂」を掌握するという全く別の機能が付与されている。また、ライダーのイメージを機体にダイレクトに反映させ圧倒的な機動性を実現することが可能となっているが、どれもライダーであるホランドに大きな負担がかかる。
CFS使用時には頭部センサーにカバーがかかり緑色に発光するギミックが追加されている。
その他、薬物投与の必要や開発経緯についてもTV版との差異がある可能性が高いが詳細は不明。

更に、完全オリジナルの追加装備として「スーパーパック」が登場。
これは大口径ロングレンジレーザー砲2門、左右側面に合計42基のミサイル発射管を内蔵した超大型のバーニアユニットであり、本体は両腕と翼などを接続し前方に配置される。
大気圏内外を問わず凄まじい加速性能を発揮するうえ、各部装甲を開閉させるエアブレーキなどによって見た目からは想像も出来ないほどの運動性能を誇る。
なお、スーパーパック装備時には背面に大型のフック状のパーツがあるが、これはデザインモチーフがフック船長であるため。


劇中では序盤から登場し、終盤にはスーパーパックを装備しニルヴァーシュspec-Vと対決。
逃走を図るニルヴァーシュに追いすがる超高速戦闘を展開し、ミサイルの雨でレントンとエウレカを追い詰める。
だが、二人の危機に反応したニルヴァーシュに一瞬の隙を突かれて取りつかれスーパーパックを破壊されてしまう。
それでもなお追撃を止めないホランドはCFSを全開発動するが、ある事実に気付くと同時に限界を迎えニルヴァーシュのビット攻撃を受け戦闘不能となった。


◆『ハイエボリューション』

従来の銀色のデビルフィッシュに加え、金色のデビルフィッシュも登場。
それぞれ初号機、2号機となっており、ノヴァク兄弟が操縦する。



【立体化】


ROBOT魂

ノーマルタイプのデビルフィッシュが発売。
頭部は通常時と劇場版のFCS発動時の二種類が付属。
リフボードの接合部を差し替えることで使用時とマウント時を再現可能となっている。
その他腕部ブレードやコクピットの開閉ギミックも付いている。



【余談】


名前とカラーリングの由来はローランド社から発売されたシンセサイザー「TB-303」。
通称の「デビルフィッシュ」もこのチューンナップ版の一つ「Devilfish」から来ている。
また、対銀河号戦などで使用されているBGM「Ninety Three」はこのDevilfishを使用して製作されている。




追記・修正は適度な覚醒と睡眠と共にお願いします。

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最終更新:2021年12月22日 17:52