ハート・ヴォルテックス

登録日:2017/08/09 (水) 22:11:28
更新日:2024/04/14 Sun 16:58:05
所要時間:約 9 分で読めます





ようこそ、大帝都・倫敦へ。・・・・我が国は諸君を歓迎する。



ハート・ヴォルテックスとは『大逆転裁判シリーズ』に登場する人物である。


※以下ネタバレが存在する可能性があるため、閲覧の際にはご注意ください。






■概要

大英帝国の首席判事として絶大な権力を振るう男。
成歩堂龍ノ介を始め、周囲からは「ヴォルテックス卿」と呼ばれている。
弁護士の任命権を持つと同時に検事局にも指示を出せるなど、大英帝国法曹界における事実上のトップ。
肩書のみならず本人の威圧感も凄まじく、龍之介曰く「睨まれるだけで右腕が折れそう」
両手を広げるモーションでは、その大仰なポーズと共に部屋中の鳩が飛び去る。名前の「ハート」もここからきているのかもしれない。
専用曲は「時を刻む司法」。

「自分の思い通りに事態が動くことを好む」ことを公言しており、自分の想定通りに物事が進まないと不機嫌になる。
巨大な時計台の中を思わせる歯車だらけの広大な執務室を有しているが、これもそうした彼の内面を体現したものである。
その立場故に常に会議に追われており非常に時間にはうるさく、事あるごとに身に付けている懐中時計を確認したり弄ったりしている。
……かと思えば独自の持論を長々と話して会議に堂々と遅刻するなど、時間にうるさいのかそうでないのかよく分からない一面も。

増大かつ複雑化する犯罪と戦うため、大英帝国の司法の強化に力を入れている。
作中では各国との交換留学を行って技術交流を深めたり、(正式な認可こそまだだが)秘密裏に科学式捜査班を設立・導入したり、
国際科学捜査大検討会の開催を大英帝国で行うように働きかけるなど、その熱心ぶりは驚嘆の一言に尽きる。
また、その一環として自身も近い内に司法長官の座に就くことを狙っている。
ただし大英帝国を誇りに思う余り、「我が大英帝国が世界の頂点でなければならないのだ!」と愛国心が強すぎる面も覗かせている。

大英帝国に着いたばかりの龍ノ介に対しては、公私混同せずに接する。
当初は龍ノ介を弁護士として認めず帰国させようとしたが、彼の説得に応じる形で試験と称して裁判への出廷を許すなど、筋さえ通せば認めるところは認める公正な人物。

その威圧感満載のビジュアルと振る舞いから、初見で「こいつが今作のラスボスか」と予想したプレイヤーも多かったようだが…?


■ゲーム内での活躍

  • 『大逆転裁判』
第3話『疾走する密室の冒險』で初登場。
今作ではそこまで大きな動きや出番はなく、その存在感を示すのみで終わった。
しかし作中では何度か彼の執務室を訪れることになり、その度に独特な威圧感を嫌でも浴びせられるため、「常にバックにはこの男がついている」と強く印象付けられることになる。
そのため、後述する続編が発表された際には「今度こそこいつがラスボスか!」と決めつけてかかるプレイヤーが続出した。
また余談にはなるが、その佇まいや髪型から、『蘇る逆転』に登場した巌徒海慈を連想した人も多かったようで、
投稿サイトなどではしばしば彼と比較、或いはセットで扱われることもあったとかなかったとか。






  • 『大逆転裁判2』
続編である『大逆転裁判2』にもやはり登場。
第3話『未来科学と亡霊の帰還』で事実上の謹慎処分を命じられていた龍ノ介に対し、毎月の報告書の出来に免じ謹慎処分を解くなど理解ある一面を見せた。
また、10年前は検事を務めており、当時の大英帝国を恐怖させていたプロフェッサー事件の担当検事でもあった過去が明かされた。
事件の犯人”プロフェッサー”の逮捕後、その裁判も担当するはずだったが、事件で兄を失ったバロック・バンジークスの熱意に応え、彼に担当検事の座を譲り補佐に回ったという。
以来、バンジークスからは恩人として絶対の尊敬と信頼を得ている。

しかし第4話『ねじれた男と最後の挨拶』にて、伝説の刑事が殺害され、その容疑者として”死神”と謳われる検事が逮捕されるという事件が発生。
大英帝国、ひいては国際情勢をも揺るがしかねないこの事態に対し、裁判の2日目以降を描いた第5話『成歩堂龍ノ介の覺悟』ではなんと裁判長としてその姿を現す
そして審理を進めていくうちに、今回の事件が10年前の事件と密接に関わっていることが判明。次々と解き明かされる真実を、大法廷の最も高い席から見届けることとなった。

この第5話の裁判は「極秘裁判」であるため陪審員が存在せず、全ての判断が裁判長であるヴォルテックスに委ねられる形となっているため、プレイヤー目線でも緊迫感が増している。
ちなみに裁判中は木槌の替わりに先端に金属製の馬の装飾がついた錫杖を手にしており、それによって重厚な金属音を大法廷に鳴り響かせる。
















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最終更新:2024年04月14日 16:58

*1 同作品で犯人だった大日本帝国判事・慈獄政士郎は証人として対決しているため除外。

*2 この時点では慈獄はあくまで玄真の身を案じていたが、ヴォルテックスから提示された外務大臣の椅子と引き換えに殺害を決行した。

*3 もしヴォルテックスの行為が世間に知られれば司法の信頼は失われ、再び無秩序時代のより荒れた国になることを理由にした。