不動明王(イナズマイレブン)

登録日:2011/01/21 Fri 20:39:11
更新日:2024/01/05 Fri 14:48:25
所要時間:約 7 分で読めます






そうだよ、怒れぇ!もっと怒るんだぁ!怒れよぉ!おまえらズタボロにやられたんだぜ?
悔しいだろう?その悔しさを胸に刻め!血が逆流するほどに!そうすれば、おまえらは強くなる!





不動明王(ふどうあきお)とは、イナズマイレブンシリーズの登場人物。
不動明王(ふどうみょうおう)についてはこちらを参照。



概要

中学2年生、誕生日は2月8日。
イナズマイレブン2 脅威の侵略者にて初登場。
スキンヘッドに髪を逆立たせていないモヒカン、さらにボディペイントらしきものを入れているという奇抜過ぎる髪型で、
特徴的な髪形をしているキャラクターが多い同シリーズの中でも頭一つ抜けている。(ただし、あくまでメインキャラの中ではの話)
ちなみに私服はクソダサい。

ポジションはMF兼BW(ベンチウォーマー)
強引なプレーやラフプレーが目立つが、司令塔として冷静に盤面を読んでゲームメイクする能力も持つ。
ファンからは彼と鬼道をイナズマジャパンのW司令塔と評する声も。

性格は乱暴で皮肉屋。相手を小馬鹿にしたり見下すような言動を繰り返す。
登場当初は影山の手先という位置付けもあって悪役らしい描写が多かったが、
フットボールフロンティアインターナショナル(以下FFI)予選決勝辺りから徐々にデレるようになる。いわゆるツンデレの部類。

不動が歪んでしまった原因はその過去にあり、
彼がまだ幼い頃、父親が上司のミスの責任を負わされ不当に解雇されてしまう。それからは借金取りに追われる暗く沈んだ毎日が続き、
そんな父親を否定する母親から「あなたは、偉くなって人を見返しなさい」と言われて育ったことで、強さに固執する今の性格が形成された。
ちなみにその頃は髪はフサフサだった。



以下、作中(アニメ)での活躍。




【二期】

真・帝国学園のキャプテンとして登場。

チームメイトの勧誘も自ら行っており、入院中の源田佐久間の病室に窓から侵入すると、
見舞い品のバナナを勝手に食べたかと思えばその皮を源田に投げつけ、源田の手を自身の胸のエイリア石に押し当てながら
狂喜に満ちた表情で上記の台詞を言い放つというキ〇ガイじみた勧誘(もとい、エイリア石による洗脳)を成功させ、彼らをチームに迎え入れる。

その後、響木監督を名乗ったなりすましメールでイナズマキャラバンを愛媛県の埠頭に呼び出すと、校舎兼フィールドの大型潜水艦と共に現れ、試合を挑む。

試合ではやたらと鬼道を挑発したり、佐久間と源田に自身の身体を蝕む禁断の必殺技を使わせるよう動いたりとやりたい放題。
更に染岡へのスライディングで彼を負傷させ、作中初となるイエローカードを貰った。

試合後の影山との会話から、ただ影山に取り入るだけでなく、雷門イレブンを倒すことでエイリア学園に取り入ろうとしていたことが判明する*1が、
肝心の試合にも勝利できなかったどころか、影山に「不動が集めた選手は不動自身も含め二流」と切り捨てられてしまった。


【三期】

響木監督にスカウトされ、日本代表候補選手として再登場。PVでの紹介フレーズは“孤高の反逆児”。
頭のペイントが無くなり、髪にメッシュが入っている。

選考試合では鬼道率いるBチームのメンバーとして自分をアピールする為のサッカーをし、見事イナズマジャパン入りを果たす。
(試合中には「今日は自分のことしか考えてねえよ」と発言。きっといつもは皆のことを考えてくれているのだろう。)

だが合同練習が始まっても、家庭の事情で練習途中に帰る虎丸やサッカー初心者の飛鷹にやたらと絡んだり、
懲りずに鬼道を挑発したりと、その性格が災いしてメンバーに馴染むことなく孤立していった。

そして肝心の試合での活躍だが…ずっとベンチ。ひたすらベンチ。
スタメン発表や選手交代の際には毎回自分の名前が呼ばれるだろうと期待しているのだが叶わず、その度にショックを受けているのが涙を誘う。
そのためベンチではいつもイラついていたが、久遠監督からは「文句があるならベンチを去れ」とまで言われる始末。
ネオジャパン戦で自分ではなく飛鷹の名前が呼ばれた時は流石にショックが大きかったようで、以降は「どうせ俺は今日も出番ナシさ」と開き直るように。


しかし、FFIアジア予選決勝・韓国代表戦にて、遂に彼の出番がやってくる。


「不動は…ジョーカーだ。」


ここで初めて、監督が不動を日本代表の“ジョーカー”(=試合に出ていないためデータが無く、事前に対策できない選手)として
これまでずっとベンチに置いていたことが明かされる。何故本人に一言伝えてやらなかったのか。
監督曰く「敵は不動を知らない」とのことだが、当然チームの仲間もよく知らない
案の定仲間との連携は噛み合わず、相手チームのチェ・チャンスウからは「才能を持ちながら孤立を選ぶ“惜しい男”」だと評されるも、
何とか最後にはチームに受け入れられ、鬼道との新必殺技「キラーフィールズ」で相手の戦術を打ち破り、勝利に貢献した。

ちなみにこの回の今日の格言をちゃっかり担当しているが、
本来はキャラが格言を言った後に円堂が「以上!」で締めるところを一緒に「以上!」と言ってしまっている。
さらによく聞くと小さく「あっ…フフン」と誤魔化している。

FFI本戦開始後も基本的に前半はBW。
ベンチを温めながら試合を観察し、ベンチを温めながら前半の間に相手チームの攻略法を考えてくれる。
選手交代で出場する際は監督からの伝令を伝えたり、(主に鬼道に)皮肉を言ったりしながらピッチに入る。

FFI初戦後、街中で影山(=ミスターK)を偶然見かけた所を鬼道と佐久間に目撃され、
それを問い詰められてもごまかし続けたために、また寝返るつもりだと勘違いされるが、
むしろ自分だけで影山の企みを突き止めようとしていたこと、そして過去に自分を二流呼ばわりした影山を直接見返そうとしていたことが明かされる。
でも正直「俺が誰と会ってようと関係ねえだろ」とか「…フッ」(不敵な笑み)とか露骨に怪しい反応をする不動が大体悪い。

急遽助っ人として参戦することとなったイタリア代表決定戦では、影山の言葉に動揺する鬼道にスライディングで喝を入れた。
この試合で鬼道と佐久間と共に新必殺技「皇帝ペンギン3号」を完成させた後は、二人ともそれなりに仲良くなった様子。
他のチームメイトとも徐々に打ち解けていき、豪炎寺と虎丸のシュート特訓にしれっと協力したりもする。
その際には 

不動「素直じゃねぇな…
佐久間「お前がな」 

という鮮やかなブーメラン芸も披露した。
基本的にチームメイトのことは苗字で呼び捨てるが、鬼道に対してのみ「鬼道クン」呼び。


『悪魔ですら打ち砕くと言われるほど』という二期のプロフィール記述からか、魔界軍団Z戦とダークエンジェル戦では大活躍。
魔界軍団Z戦では春奈を捕らわれて弱腰になる鬼道に対し、綱海や飛鷹と共に強気なプレーを見せ、
敵からは「人間にもちょっと悪そうな奴がいる」と評された。
続くダークエンジェル戦でも、相手を油断させてから身体を張ってパスをカットするという見事なプレーを見せ、鬼道と連携しつつ守備の要として機能した。


その後もFFI最終戦に挑む直前に久遠監督がイナズマジャパンのメンバーを1人1人フルネームで呼んでいく感動(?)シーンの際、
1人だけ「はい」ではなく「あいよ」と言ってのけるなど、最後まで反逆していた。
(もっともこのシーンに限った話ではなく、試合中も監督の指示に対して1人だけ「ああ」とタメ口で返事をしていたりする。そしてベンチ送りにされる。)



余談だが、ED7「またね…のキセツ」では、大根を奥の景色が透けて見えるくらい薄く桂剥きしているカットがあり、料理が得意ということが発覚。
ちなみこのレベルの薄い桂剥きは和食のプロでないとかなり難しいらしい。中学生にしてプロ級の腕前を持つ不動…
某所では「かつらむきの王子様」とタグが付いている。 

また、OP6「僕らのゴォール!」のPVでは、イナズマジャパンの一部がノリノリで踊る中、彼だけは中々腕を組んだまま踊らない。
ED5「本気ボンバー!!」でも一人だけ胸に手を当てず腕組み。さらにジ・オーガのOPでも一人だけガッツポーズしないで腕組み。
そしてイナズマイレブンストライカーズのOPでも一人だけ指をフリフリしないで腕組み。そんな微妙な所でも反逆してどうする。




【GO一期】

公式で公表された10年後のイラストでは、フサフサのロン毛になっていた。
黄緑色のダルダルなズボンに紫の芋ジャージという相変わらずダサい私服姿も公開され、どう見てもニートだ、いやヒモだ、と定職に就いているのか心配されていた。
映画の小説版にて、高校卒業後ヨーロッパに渡り、サッカー選手として大活躍していることが明かされた。



【GO三期】

ホーリーロードの選手で固められたチーム「レジスタンスジャパン」の監督としてイナズマジャパンの前に現れる。
当初は純粋に日本代表を鍛える為に練習試合を行おうとしたが、影や・・・もとい黒岩の命により方針を転換、日本代表を潰す勢いで試合を行った。
以前と違い後ろ髪を一部結わえており、「210」と書かれたジャージを着用している。
恐らく「不動」の語呂合わせだが、ファンからは「ニート」の語呂合わせだとよくネタにされる。



アレスの天秤

IFルートであるアレス時空では、無印1期のFF終了から1年後に帝国学園に転入。
エイリア学園編が存在しない本作では影山との関係もなくなっており、帝国の新監督として彼が現れた時には驚いていた。

口調や態度は変わっていないがサッカーへの想いは純粋で、影山の用意した特殊シューズを使うことを良しとせず、
正々堂々と戦うことを主張するなど、無印とは異なる人間性が垣間見える。
チームの中でも特に孤立することなく、しっかりと連携している姿を見せた。


オリオンの刻印

無印同様、イナズマジャパン選抜メンバーの一員として参戦。
無印3期では対立していた鬼道とも、特にしがらみがないため良好(?)な関係を築いている。
序盤から試合に出場しベンチウォーマーの汚名を返上*2
さらに待望の個人必殺技も習得した。

また、一星充の危険性に早くから気づいていたものの、刺激を求めてあえて野放しに。
チームへの妨害行為を側から眺めて「悪党としては中途半端」とも評している。
(しかし6話にて鬼道主導の下行われた一星潰しにはちゃっかり加担していた。)

本戦出場後、アメリカ代表「ネイビー・インベーダー」戦での必殺タクティクス「地雷原」に躊躇せず突っ込んで吹っ飛ばされた結果足を負傷してしまい、
吉良ヒロト以外にはそのことを秘密にしたまま、人知れずチームを離脱した。
なおその時点では卑怯な技のように扱われていた「地雷原」だが、仕組みが判明したからかブラジル代表「オーレ・デ・サンバ」戦でイナズマジャパンもパクって使用した*3
自分を離脱に追い込んだ技を味方が使っている光景を見て、不動は何を思うのだろうか…

その後、オリオンとの最終決戦で鬼道と共に復帰を果たす。
が、鳴り物入りで呼ばれた割にベンチスタートだった。


【ゲーム】

『2』では東京の河川敷で話しかけるだけでチームに入ってくれる。絶対笑うなよ。
『3』は初期からチームに入っている。

2も3も共に能力は高いが、覚える必殺技にはファウル率が高いものが多いのでやや扱い辛い。
それでも2では初っ端からトリプルブースト、3ではキラーフィールズと皇帝ペンギン3号を覚えてくれるのでまだ救いはあるが。
また2と3で顔グラが変わっており(3ではキレイな顔になっている)、2から3へのプレミアムスカウトでは2の顔グラの不動を入手することができる。
尚、3の真EDで不動がいた場所に行くと最後のノートが入手できる。



【必殺技】

  • キラーフィールズ
鬼道との合体技。逆方向からボールを同時に蹴り、その回転によって生じた衝撃波で相手の勢いを殺す。

  • 皇帝ペンギン3号
鬼道、佐久間との合体技。
ゲームでは自力習得する。

  • ジェットストリーム
豪炎寺、虎丸との合体技。ポーズがダサいとか言ってはいけない。
そして完成しないまま円堂に寝取られた。
「おっ、俺を踏み台にした!?」

「GO劇場版」及び「超次元ドリームマッチ」、さらに「アレスの天秤」にて使用。
それぞれ相手は鬼道+風丸バダップ白竜、佐久間+寺門。
ドリームマッチでは不動が必殺技の起動役となっている。

  • ツインブースト
「アレスの天秤」にて使用。相手は佐久間。
モーションが一新され、2人で猛然とゴールへ迫りながら必殺技を撃つ姿は、無印を思うと感慨深い。

  • マキシマムサーカス
「オリオンの刻印」にて使用。アニメでは初となる単独の固有必殺技。
気取ったポーズでボールをカラフルに分裂させ、シュートを打ち込む。
初登場で止められるというまさかのデビューを果たしたが、後に予選決勝の中国戦で同点ゴールを決めた*4
「何が雑技団だ!俺のサーカスの方が断然上だぜ!」

  • デスクラッシャーゾーン
「オリオンの刻印」にて使用。
氷浦の氷の槍からの鬼道、灰崎のデスゾーンによるオーバーライド技。
オーストラリア戦で偶然にもシュートの軌道上にいた一星を巻き込んでしまったが、得点を決めた。

  • 皇帝ペンギン2号feat.シャーク
「オリオンの刻印」にて使用。
元々は風丸、水神矢、灰崎の皇帝ペンギン2号とシャーク・ザ・ディープのオーバーライド技。
終盤のシャドウ・オブ・オリオン戦で鬼道、灰崎で使用した。相手キーパーのキャッチ技で止められてしまったが、これまで相手にゴールすら許さなかったシャドウ・オブ・オリオンの選手たちを動揺させ追い詰めた。

  • ファウル
染岡さんを怪我させた。
あの染岡さんを怪我させたんだからきっと必殺技に違いない。






監督「追記・修正だ」
不動「!」
監督「緑川に代わって、wiki篭り」
不動(何ッ…ウィ、wiki篭りだと…!? どうして俺じゃなくて、あのwiki篭りなんだ…!)

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最終更新:2024年01月05日 14:48

*1 その伏線なのかエイリア石を所持している他、護送中の影山を脱走させるために緑色のエイリアボールを使用し、雪崩を引き起こしている。

*2 その代わり剛陣と砂木沼がそのポジションを引き継いでしまった。

*3 相手を退場させるのではなく、足止め程度という体だったが。

*4 相手キーパーが必殺タクティクスに参加したことでゴールがガラ空きになったのが大きな要因だったが。