宇宙幕府ジャークマター

登録日:2017/07/31 Mon 18:00:00
更新日:2024/04/15 Mon 21:16:55
所要時間:約 20 分で読めます





宇宙を形成する88の星座系は、全て宇宙幕府ジャークマターによって支配されていた!!


宇宙幕府ジャークマターとは『宇宙戦隊キュウレンジャー』に出てくる敵組織である。
野球回の電光掲示板によるとアルファベット表記は「JARK MATTER」となっている。


【概要】

宇宙の99%をも支配していると言われる、大星団ゴズマ宇宙帝国ザンギャックはおろか、バッフ・クランもびっくりな超巨大組織。
支配下に置いた星々に圧政を敷いて暴虐の限りを尽くしながら、惑星を構成するエネルギー「プラネジューム」の収集を各惑星のダイカーンに命じている。
一見すると「支配されてる星でもフツーに経済活動が行われてるから別にいいのでは?」と思えそうだが、
それは「あまりにも締め付けすぎるとカローやダイカーンが贅沢できなくなるから」という消極的理由でしかなく、
現にチキュウでは子供たちの夢が「美味しいものを食べたい」というあまりに細やかなものであったり、
リベリオンの幹部たちですら、よその宇宙に行くまで「警察」も「逮捕」も「ビザ」も存在そのものを知らないという極めて悲惨な状況にある。
なおプラネジュームの尽きた惑星は爆発し滅んでしまう

幕府という名前の通り名前がどこか時代劇調で、ショーグン、カロー、ダイカーン、そして最下層に戦闘員という厳しい上下関係が敷かれたピラミッド構造の組織。
ジャークマターではドン・アルマゲの名の下に「ギョイサー!」と従う絶対的なヒエラルキーが築かれている。
通貨単位は「ポンギ」。『機界戦隊ゼンカイジャー』にポンギが登場したことも。

細かく階級や役職が決められているが、反面規模がデカすぎるため階級以外の詳細な組織内容はやや不明瞭といった特徴がある。
一方で規模に反して組織的な横の繋がりは非常に薄く、カローやダイカーン同士が連携して戦ったり協力し合うといったことは皆無
時にはダイカーンが別のダイカーンに危害を加えて自身の支配下に置くことすらある。


なお、『キュウレンジャー』において「地球」はすべてカタカナ表記の「チキュウ」のため、以下それに倣う。

【組織形態】

ショーグン

……反逆者『キュウレンジャー』を抹殺せよ。

全宇宙を支配する宇宙幕府ジャークマターのショーグン。詳細は個別項目で。
圧倒的な武力で88の星座系全てを征服して長い間罪のない人々とキュウレンジャーを苦しめ、無数の幹部やダイカーン達を統率する宇宙のドン。
全身をローブで覆っており、その真の姿はカローでさえ見たものはいないという。
ホウオウソルジャーこと鳳ツルギの話では、彼が永遠の命と引き換えに倒したらしいが、実際の所は今も尚その権威も存在もまるで朽ち果てていないという正体不明の独裁者。

名前の由来は最終戦争などを意味するアルマゲドンから。
どことなく映画『マーズ・アタック!』に出てきた脳みそ剥き出しの火星人を思わせるデザインである。
ミステリーモチーフは「パラカスの頭蓋骨」。


フクショーグン

ドン・アルマゲ直属のジャークマター最高幹部職。
アルマゲからの信頼も厚いその権力はカローを凌駕し、ショウ・ロンポー司令すら存在を認識していなかった強者達。
全員右肩に鯨のような生物を象った黄金の肩当てをつけており、そこにキョダインロウを装着している。
ツルギによるとかつての戦いで交戦経験があり、当時よりパワーアップしているらしいがなぜかその戦いの記憶は失われている。
また各フクショーグンは独自に配下を保有している。
担当キャストはそれぞれ過去の戦隊に出演した先輩が声を当てている。

配下を含む詳細は個別項目を参照。


カロー

88の星座系に配置されジャークマターの幹部陣で、総勢88名存在する。
自身が担当する星座系にある全惑星と、自らの支配域の各惑星を支配するダイカーン達の支配・統率が仕事。
この階級になるとドン・アルマゲから直接指示を受ける事になる。
ただし自分の担当区域の星座系への干渉は何らかの重大な理由が無い限り原則許されてはいない模様。
功績を上げればダイカーンから昇格できる実力・実績重視な方針は変わらず。
時代劇で言えば藩主に位置すると思われる。
詳細は個別項目を参照。


刺客

ドン・アルマゲの命令によってジャークマターに対する敵対者や反抗勢力の抹殺を任務とする役職。
組織内でのヒエラルギーは不明だが、ドン・アルマゲから直接指示される上にキョダインロウも与えられているが、
ダイカーンに命令する一方でカローに対して敬語を使う場面もあり、現にメカマーダッコが「カローに昇格した」という設定なので、
ダイカーン以上カロー以下の権力と思われる。

  • イカーゲン(声:塩屋翼)
あっ、ちょっと良イカ?
俺、イカーゲンって言うんだけどさ、キュウレンジャー捜してるんだよね。知らなイカ?

エリードロンの死後、ドン・アルマゲの命によってチキュウにやってきた刺客。
ミナミジュウジ座系・惑星クリスタルイカル出身の宇宙人。
マーダッコと共に1000を超える星を破壊した何気に銀帝軍ゾーン宇宙の無法者デスガリアンを上回る実力者であり、
過去にマーダッコと共にリベリオンを強襲し、リベリオンの仲間やビックベア総司令を死に追いやったショウ・ロンポーの因縁の仇敵にして
イカなる障害も完膚無きまでに排除する宇宙のアサシン。
その危険度は、普段はおちゃらけているショウ司令でさえ本気で警告し、戦ってはならないと忠告をするほど。
事実、片手を背に回したままでラッキーやスティンガーの攻撃をさばいた事もあり、下手なカローよりよっぽど強いジャークマター屈指の強敵。
詳細は個別項目を参照。

ミステリーモチーフは「マヤの水晶髑髏」。


お前らの相手はこのアタシだ!このタコども!

イカーゲンと共にチキュウに訪れた軍服を着こんだタコのような女戦士。
上司のイカーゲンとは対照的に非常に好戦的な性格で口も悪い。口癖は「このタコ!」
ジャークマターに反抗する者を「このタコ!」呼ばわりしながらタコ殴りにして排除する宇宙のマーダー
トゲの付いたたこ焼き鉄球と、拳銃を武器に戦う。全身からは無数のたこ焼き光弾も放つ。
後に「メカマーダッコ」として全身をサイボーグ化され、ペルセウス座系を統治するカローにまで上り詰めた。
詳しくは個別項目を参照。

ミステリーモチーフはイカーゲンと同じ「水晶髑髏」。ただし全身に髑髏が配置されていたイカーゲンと違い、かなり分かりづらい。
なおデザイン担当のK-Suke氏によると「無数の触手を持つタコ型宇宙人が人型に触手を括った」というデザインイメージらしく、
胸や黒パンツが目立つ造形になったのは特に意識したわけではなかったとのこと。
しかしセクシーだという評価が多かったため、ならばとメカマーダッコにはTバックの意匠を盛り込んだが、こちらは制作サイドの誰にも気付かれなかったとか。


その他関係者

ジャークマターに協力する者達。与えられた権限がどうなっているかは不明。

  • アントン博士(演、声:うじきつよし、第36話の声:田代哲哉)
戦いに、心を奪われちゃいけないよ…誰かを救いたいという心を失えば、お前はただの機械になってしまう
会えるのを楽しみにしておるぞチャンプ!!ウヒャヒャヒャヒャ!!

チャンプの生みの親である科学者。
ロボでありながらチャンプに人としての心を芽生えさせた、立派な人物。
元・ジャークマターの科学者で破壊兵器の開発やフクショーグンの改造も行っていたが、最終的に反乱分子としてスコルピオの猛毒で息の根を止められる。
スティンガーが駆け付けた時には解毒すら間に合わず、その様子を毒殺したと思い込まれチャンプから恨まれる結果となった。
なお、スコルピオに暗殺されるまで幾度もサイボーグ手術で延命しており、333年も生きたというトンデモな技術の持ち主でもある。

その正体はジャークマター直属の科学者。
実はアントン博士の正体は2重人格者であり、彼の精神には悪の人格と善の人格が存在。
悪の人格はジャークマターに嬉々として協力し、様々な殺戮兵器を生み出してきた邪悪な宇宙のマッドサイエンティストであり、
悪側の所業を阻むべく、自身の肉体を改造する度に強くなっていった彼の善の人格が抵抗と歯止めをかけていた。
肉体の死後、悪の人格は自らを電子頭脳に意識を移して今も尚ジャークマターの兵器開発に協力。
インダベー、モライマーズ、プラネジューム爆弾、牛型汎用破壊兵器ゼロ号の開発やジャークマター構成員の肉体改造、アキャチューガ製造といった屋台骨を担っている。
自身の頭脳には絶対的な自信があるのか、「バカ」と呼ばれる事を何より嫌う。

「プラネジューム爆弾で宇宙全てを吹っ飛ばし、宇宙を消した博士として永遠に語られる」という計画に対し、
小太郎に「誰もいなくなったら語れないじゃん!…バカなの?」と少し考えればすぐに分かるであろう矛盾を指摘され、更にバカという言葉が逆鱗に触れ激昂。
自らを運搬させていたゼロ号に取り付き、アントンゼロとなってキュウレンジャーと対峙する。

二重人格という事が分かって以降は完全に善のアントン博士とは無関係の別人扱いされ、チャンプにも「てめぇ」呼ばわりされている。
善のアントン博士はチャンプ救出の際に成仏したのだから、チャンプにとっては悪のアントンなど「大切な父親の体を乗っ取って暴れる残りカス」くらいにしか思っていなくて当然である。

アントンブレインとしての初登場は第36話だが、その際はネタバレ防止のために別の声優が担当していた。


  • アントン・ゼロ
役職/科学者(ジャークマターラボ担当)
出身/ジャークマターラボ
身長/220cm(ヒカエオロー身長/60.7m)
体重/297kg (ヒカエオロー体重/819.7t)
装備/インダベード・レイ
分類/サイボーグ博士

自ら設計した牛型汎用破壊兵器ゼロ号と合体した、アントン博士(アントンブレイン)の戦闘形態。
口からインダベード・レイを発射して、自分のことを馬鹿にしたチキュウ人達を強制的にインダベーへと変え、戦いあわせることができる。
ゼロ号が搭載する全ての武器を使いこなし、同様に金属配列を暴走させて60m超の巨体に変形することが可能。

合体して早々、チキュウ人に「キュウレンジャーにトドメを刺せばお前達だけは助けてやる」と言い放つが、
数々のチキュウでの事件を解決してきたキュウレンジャーを見てきた人々にそんな戯言は通用せず、逆に石や棒を投げられた挙句、
小太郎の弟である次郎にも「バカはお前だ!チキュウから出ていけ!」とまたもバカ呼ばわりされて狂乱。
まるで子供のように「バカっていう方がバカだ!」と喚き散らし、口から吐き出す光線「インダベート・レイ」で人間をインダベー化し同士討ちを図った上で次郎を人質にするも
あっさりと人質を奪還され、インダベー化した人間も無力化されてしまう。

元々ジャークマターの兵器作り要因だったものが戦闘センスを持っているはずもなく、
追い詰められてもなお「この天才的頭脳が失われるのは宇宙の損失だとは思わんか!?」どこぞの刑事ライダーに出てきた博士のような命乞いをするが、
チャンプにすら「思うか!」と即答され、オールスタークラッシュで爆散した。
なおも巨大化し、分が悪いとアントンブレインに分離して宇宙に逃げようとするも、小太郎の操縦するキュウレンオーに捕獲されてぶん投げられた挙句、
オリオンバトラーにこれでもかと棍棒でかっ飛ばされてゼロ号の土手っ腹に直撃。
互いに機能停止レベルのダメージを負い「そんなに強く叩いたら、本当に馬鹿になっちゃうよ…!」と言い残して倒れ伏し、ゼロ号共々あっけなく爆散した。



  • ドン・アルカゲ(CV:谷昌樹)
俺はドン・アルマゲをも超える、最強の影武者になるのだ!!

役職/影武者
出身/宇宙
身長/238cm(ヒカエオロー身長/64.3m)
体重/225kg(ヒカエオロー体重/607.5t)
装備/双剣カゲムシャドー
分類/影武者宇宙人

宇宙幕府ジャークマターの残党であり、ドン・アルマゲが有事の際に密かに用意していた自身の影武者にして、宇宙の影のドン。
風貌は色違いのドン・アルマゲだが、これまでのアルマゲの分身とは違い明確な自我を持つ。
自身がアルマゲの影武者であった境遇を悲嘆したり屈辱に感じる所か、逆に自分の誇りにしていた割とポジティブな影武者。
ただしアルマゲよりも威厳は薄く、一人称も「俺」になっていたりと差異はチラホラある。
またカラーも金と赤が主体になっていたりとかなり派手。

背中の光輪から放つミサイル「鋭棘弾カゲムショット」やハイパープラネジュームの力を用いてジャークマターの戦力を生み出す力「影武者クローン」
アルマ剣に似た2本の剣「双剣カゲムシャドー」を駆使して戦う武闘派。
ホシ★ミナトのギターに溜め込まれているジャークマターの埋蔵金「惑星100個分のハイパープラネジューム」を吸収し、
アルマゲを超えた存在となってアルマゲの代わりに全宇宙を支配する野望を掲げて異世界犯罪者集団ギャングラーのリルス・リピッグと手を組んだ。


特殊部隊

映画『ゲース・インダベーの逆襲』に登場。
惑星破壊用巨大彗星兵器ゲース・スターの開発者であるゲース・インダベーを中心として構成された特殊部隊。
特定の支配星系は持たず、ジャークマターに歯向かう勢力をゲース・スターで星ごと滅ぼす役割を与えられている模様。

  • ゲース・インダベー(声:田村亮(ロンドンブーツ1号2号))
ここで汝らが死ぬのも、チキュウが滅ぶのも、全ては貴様の裏切りのせいだ!私の恨みを買ったことを後悔しろ!

役職/ジャークマター独立部隊・隊長
出身/惑星ナンスカ(フウチョウ座系)
身長/182cm
体重/69kg
装備/ゲース・スター、ゲースナイパー、ゲースカリバー
分類/人型宇宙人

宇宙幕府ジャークマター独立部隊隊長にして惑星破壊用巨大彗星兵器『ゲース・スター』の開発者。
獣の頭部を模したような軍服風のアーマーで全身を覆った宇宙人。
大型の蛮刀「ゲーカリバー」とハンドガン「ゲースナイパー」が武器。
鎧に隠れているが実際はチキュウ人とうり二つのヒューマノイドタイプの宇宙人。
カローと同等の支配権限を持ちながら特定の支配星系に属さず単独行動が許されるという特異な地位へ就いている。
その立場と自ら開発・建造したゲース・スターの力でジャークマターに歯向かう星々を破壊してきた、宇宙のゲス野郎。
彼の正体は、司令官ショウ・ロンポーの親友でもあった元反乱軍リベリオンの戦士ホイ・コウロー。
元々ショウと共に伝説の破壊神ケルベロスの事を調査しジャークマターを打倒する力に出来ないかと研究していたが、
やがてケルベロスの凄まじさに魅了された事で「ケルベロスの力で宇宙を支配する」という我欲に憑りつかれたことでリベリオンを追放。
その後流れ流れてジャークマターの傘下に入り、ジャークマターの宇宙支配に加担しながら今も尚ショウへの憎悪と宇宙支配の欲望を滾らせる裏切り者である。
ラッキー曰く「お前のやってることは復讐じゃなくてただの逆恨みじゃねーか」

ミステリーモチーフは「ナスカの地上絵」。ショウと対照的ということでがモチーフになっている。


  • オーモ・インダベー(声:レイザーラモンHG)
それはぁッ…!セイでしょぉおおおッ!!

役職/ジャークマター独立部隊・隊員
出身/ジャークマターラボ
身長/196cm(ヒカエオロー身長/45.1m)
体重/194kg(ヒカエオロー体重/446.2t)
装備/フリーザー・クサリィ
分類/戦闘疑似生命体

宇宙幕府ジャークマター独立部隊に属するゲース・インダベー直属の部下。
白い毛で覆われた猿人のような巨漢の宇宙人。
プロレスチックな肉弾戦で戦う重量級パワーファイターだが、不意を突いた卑怯な技も厭わない、宇宙の反則レスラー。
その他、冷気を自在に武器として操ることも可能。
口数は少なめだが、レスラーらしく派手なアピールを多用する目立ちたがり屋。
実はツヨインダベーの特殊強化個体。

その体形と氷に関連する事から分かる通り、ミステリーモチーフは「ビッグフット」。


  • カール・インダベー(声:レイザーラモンRG)
早く言いてぇなぁ!バイクあるある言うぜぇ!急ブレーキかけるとタイヤ滑りがちだぁ~!!

役職/ジャークマター独立部隊・隊員
出身/ジャークマターラボ
身長/180cm
体重/146kg
装備/フライングロッド
分類/戦闘疑似生命体

宇宙幕府ジャークマター独立部隊に属するゲース・インダベー直属の部下。
昆虫や爬虫類のような奇怪な顔とスマートな細身の体が特徴の宇宙人。
専用のオフロードバイクを自在に扱いこなす卓越した操縦テクニックを持った宇宙の走り屋
戦闘では自在に空中を飛び回らせて変幻自在の攻撃を可能とする鋸状の刃が付いた銃剣フライングロッドが武器。
バイクに乗るとハイテンションになり奇声を叫んで走り回る暴走族みたいな性格。名前の通り比較的ノリや態度も軽い。
実はツヨインダベーの特殊強化個体。

武器の形状とスピード特化という事から分かる通り、ミステリーモチーフは「スカイフィッシュ」。



ダイカーン

惑星を支配する(例外的にチキュウには大量にいる)今作の怪人。
詳しくは個別項目を参照。
ちなみにフクショーグンの側近はいずれもダイカーンであるが、実力は並大抵のダイカーンの比ではなくカローにも引けを取らない。


〇〇ツヨインダべー

後述のツヨインダベーの中でもダイカーンの地位にまでのし上がれる程の力や特徴を持っていた個体。
ツヨインダベーの時同様、武器として「バズーコン」を使うがツヨインダベーによって固有の専用装備を身に着けている。
もっとも所詮戦闘員上がりなので碌に活躍出来ないまま倒されるのが常だが。
名前としては頭文字に「ま行」の文字が付く単語が使用される。
まれに「インダベー」のみ使われる場合もある。
詳細はダイカーンの項目を参照。


【その他戦力】

  • インダベー
どこか気の抜ける名前の戦闘員
名前の由来はインベーダーから。 ジャークマターでは最下級の地位に位置する。
黒いジャージスーツに青や緑、グレーのラインの入った簡素な姿をしている。銃としても使用可能な剣「ギョイサーベル」が武器。
公式サイトなどでは戦闘訓練を受けた宇宙人が特殊なマスクを装着したものとされていたが、
TV本編第27話でツヨインダベー同様の戦闘疑似生命体「インダ」が正体であることが明言。
マスクをかぶると余計なことが言えず、「ダベ」と「ギョイサー」しか言えなくなる事が判明した。

ミステリーモチーフは「リトルグレイ」。


  • ジャーク戦隊ゴインダベー
Space.27に登場した、5体のインダベー部隊。
リーダーでますますジャージにしか見えない赤い服を着たダベレッドを筆頭に、ダベブルーダベブラックダベイエローダベコマンダーで構成されている。コマンダーがリーダーじゃないの?
当初は4体のインダベーがジャークマターの待遇に不満を持ってタイムスリップ中のオリオン号に密航してきた。
……と見せかけて、実はレッドがメインコンピュータールームを乗っ取っるまでの時間稼ぎであり、アキャンバーの命を受けて、オリオン号を乗っ取ろうとしていたのだ。
4体がめちゃくちゃに操作して恐竜時代まで飛ばされると、混乱中のメンバーを仲間割れさせようとするも失敗。
そのまま戦闘になるが、その前に戦隊よろしく名乗りを上げて悪の戦隊とアピールするが、爆発が大きすぎて巻き込まれるという締まりのない出だしとなり、
しかも、チェンジしていない状態のメンバー*1にフルボッコにされ、最期はわざわざチェンジしたホウオウソルジャーのフェニックスエンドを受けて一掃された。

なお、構成員の内ブルーはSpace.1でシシレッドの初変身時に発生した流星群へ巻き込まれた個体、
イエローはSpace.11で巨大化したコグマスカイブルーにぶっ飛ばされた個体、コマンダーは小柄で性別が女性となっている。
意外と生き残っているものだ………てか、性別あったんだねインダベー……


  • ツヨインダべー
今作の上級戦闘員担当。
ジャークマターラボにてインダベーを品種改良して生み出された戦闘疑似生命体。
インダベーを率いて侵略や警邏を行う小隊長であり、バズーカ砲としても使える杵つきのような武器「バズーコン」を扱う。
また、製造時に遺伝子にキョダインロウのデータを仕込まれ、50mのサイズへ巨大化する能力を有する個体もいる。
人造生命体だが、中には飛び出た個性や特性をもっていたことでダイカーンの地位にまで成り上がる者(通称Mツヨインダべー)も多い。
なお、インダベーと違い機密保持用のマスクは被っていないため普通に喋れる。

ミステリーモチーフは「フラッドウッズモンスター(3mの宇宙人とも)」。
フラットウッズモンスターには「フクロウの見間違い」という説もあるからか、正面から俯瞰するとフクロウの意匠があるのが確認できる。


  • デスワーム
出身:多くの砂漠惑星
装備:ホールマウス
分類:宇宙昆虫

宇宙中の砂漠惑星に生息する危険な地底生物。最低でも333年以上の寿命を有する長寿*2
見た目は無数のミミズの化け物が絡み合って人型になったような姿。
地中を高速で掘り進みながら移動し獲物を見つけると地中から襲い掛かる。
肉食性な上に非常に獰猛且つ食欲旺盛なため、大都市に現われればそこにいる生物を片っ端から食い尽くしてしまい、1日にして都市1個丸ごとゴーストタウンにしているほど。
本来はジャークマターとは無関係の野生生物だが、カプセルサイズに縮小させることで持ち運びが可能なため時折ジャークマターの手駒として用いられる。
最も上記の通り、巨大化してしまえばダイカーンやインダベーも襲われるので注意が必要だが。
弱点は水分。

フクショーグン・テッチュウが連れていた個体にはメタルデスワームという亜種がいる。詳細はフクショーグンの項目で。


  • ボスワーム
出身:ジャークマターラボ
装備:ドクドクC(シー)
分類:改造宇宙昆虫

アントン博士の邪悪な品種改良によって生み出された、デスワームの人工最強種。
999匹のデスワームを配合することによって誕生した、毒々しい警告色の体表のデスワーム種の最高傑作。
禁忌の猛毒ドクドクCで自らをドーピングし続ける事で常時最狂のパワーで戦闘することが出来る。
体重はメタルデスワームよりも重いにもかかわらず、猛スピードで巻き付いて食らいつく。
が、これまで戦う事しか知らなかった*3ためか、カメレオングリーンムーンの大人の女の魅力にメロメロになってしまう場面も……多分童貞。

ミステリーモチーフは、3匹共通で「モンゴリアンデスワーム」。


【兵器関連】

  • モライマーズ
全高:32.0m
全長:55.0m
宇宙幕府ジャークマターが侵略の足掛かりとして運用する宇宙戦艦。
モアイを連想する巨大な顔面の付いた本体をサイズが違う3つのリングに潜らせたかの様な外観で、3つのリングを船体で貫いたような形状をしている。
単純な宇宙戦艦というだけでなく、プラネジュームの強奪・輸送、ジャークマターの即席の侵略拠点も兼ねた多機能宇宙船。
ダイカーンによっては放送局代わりにする者もいるなどカスタム性も高い。
普段は横倒しになって航行するが惑星着陸後は「遺跡形態」という縦向きの形状に変化する。
基本的には一惑星に付き一隻のモライマーズがあればその星のプラネジュームの完全な採取が可能。
その他モライマーズロボへの変形機構も搭載している。

いわゆる敵戦艦枠であるが、とにかく数が多いため本編では「よーしダイカーンも倒したことだからついでに壊しとくか!」みたいなノリで頻繁に破壊される
中にはラッキー1人に乗り込まれて物の数秒で木っ端みじんにされたもの(シャイドス専用機)まであった。
まあいずれ破壊しておかないとプラネジュームが枯渇して星が爆発するのだからその対応は正しいのだが。

ミステリーモチーフは「イースター島のモアイ像」。これはビッグモライマーズ、モアイダーも同様。
また横向きに航行する様子には葉巻型UFOのイメージも盛り込まれている。


  • モライマーズロボ
モライマーズが変形した巨大人型起動兵器。
シュールだった変形前とは打って変わってビジュアルは凶悪で中々にスタイリッシュ。
ただし、モライマーズの破壊=プラネジュームの回収失敗を意味するため、直接戦闘の結果破壊されるリスクも大きくなる。
プラネジュームを欲するジャークマターにとってキョダインロウ以上に比重の大きい最後の手段と言える機能。

もちろんこちらも、巨大戦が始まるとダイカーンやツヨインダべー同様に技の的になるのが関の山で、誰が乗っているのかも分からない内に瞬殺されることもザラ


  • ビッグモライマーズ
全高/134.0m
全長/165.0m
カロー専用モライマーズ。サイズはモライマーズを凌駕する。
侵略作戦においては司令本部としても扱われるが、基本的にはカローが支配域の惑星を査察するための移動手段として用いている。

デザイン担当の久正人氏によると、元々はカロ―ごとに色違いの艦に座乗するイメージでデザイン画を描いていたがそれは採用されず、
最終的にエリードロン用としてデザインされていた緑色の艦がスタンダードとなった。
この案が通っていたとしたら、スコルピオのビッグモライマーズは紫色になっていたのだろうか。


  • 首領専用ビッグモライマーズ
超スーパーヒーロー大戦』に登場。
同作はキュウレン世界からキュウレンジャーのみがライダー世界にお邪魔した展開であるが、
電脳世界に逃げ込んでいたショッカー首領三世が次元の裂け目を通じてジャークマターと密通したことにより配備された超大型ビッグモライマーズ。
そのサイズたるや、ロボ形態になればキュウレンオーが膝下にも及ばないほど(非常に単純に計算すれば、通常モライマーズの4倍以上のサイズ)。
ぶっちゃけこんなデカブツに乗ってたせいで攻撃を避けられなくて倒されたと言える


  • モアイダー
モライマーズなどに格納され無数に配備されている小型戦闘機。
3機1組で編隊を組み機体下部からビームを撃ちつつ、圧倒的な物量で敵と侵略対象の惑星を破壊・蹂躙する。
コックピットのコンソールには、奈良県にある『酒船石』がモチーフになっている。


  • 牛型汎用破壊兵器ゼロ号
出身:ジャークマターラボ(たぶんオウシ座)
身長:212cm(ヒカエオロー身長:58.5m)
体重:286kg(ヒカエオロー体重:789.4t)
装備:180mm猛牛火呑(カノン)、30mm猛牛魔震貫(マシンガン)、猛牛風米嵐(ブウメラン)
分類:ロボット兵士

アントン博士が開発した牛型のアンドロイドで、チャンプ/オウシブラックの原型機。
見た目はチャンプを骨組みだけにしたような姿だが、一切の温情や正義感を有さず対戦相手を完全に殺害するまで攻撃を止めない、単なる破壊兵器。
その出自の為、当初はキュウレンジャーを騙し打ちにするためにチャンプそっくりの外装を施されていた。
またロボットではあるが、キョダインロウ(を応用した回路)が内蔵されているらしく、巨大化することができる
自分の原型機が完全な人殺しメカだったことは、チャンプにとっても多大なショックであった。
しかし、スティンガーを始めとした仲間に励まされてからは立ち直り、以降は別に「兄弟を倒せねばならない苦悩!」という石ノ森的な葛藤とかもなく破壊され、
それ以降は量産されてただのロボット販促用の賑やかし敵メカに落ちぶれてしまった。THE 忍者反比例の法則。

ある目撃証言によると、ゼロ号が敵に猛進する様は、モー凄かったという。
ミステリーモチーフは明言されず。おそらくクレタ島の壁画だと思われる。

  • ゲース・スター
映画『ゲース・インダベーの逆襲』に登場。
ジャークマターが誇る惑星破壊用巨大彗星兵器。その大きさたるや月とほぼ同じ
大量のモアイダーを発進させられるなど、空母としても運用できるほか、あまり威力は高くないが長距離レーザー砲も装備している。
惑星破壊神ケルベロスを入手すべく、ゲース・インダベーがチキュウに衝突させようともくろみ、月を削り取るまでに接近するも、
ヒカリキュータマの力で超絶巨大化したケルべリオンにより押し返され、動きが止まったところを木っ端微塵に粉砕された。
これとほぼ同じことを通常サイズでやったチェンジロボって一体…。



【余談】

名前の由来は邪悪+ダークマターか。
また構成員やメカニックは共通してUMA(未確認生物)やオーパーツ、各国の遺跡といった「ミステリー」がデザインモチーフであり、
カローにはそれに加えて星座の意匠が盛り込まれている。




追記・修正はプラネジュームを吸い上げながらお願いします。


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最終更新:2024年04月15日 21:16

*1 ツルギ、スティンガー、チャンプ、スパーダ。ショウ司令は腰を痛めて参加できず。

*2 Space.29にて333年前にトモキュータマを盗んだデスワームが、現代でキュウレンジャーに討伐されていることから推察

*3 出身地を見る限り、研究所で生まれ育った可能性が高い。