アースクエイク(ニンジャスレイヤー)

登録日:2017/07/25 Tue 14:41:31
更新日:2024/01/28 Sun 10:57:11
所要時間:約 5 分で読めます






“……ヒュージよ、お前はもうオシマイだ。最後に、俺の役に立ってくれたな”




アースクエイクは『ニンジャスレイヤー』の登場人物。
シヨン』での声優は白熊寛嗣=サン。

■登場エピソード
  • 『サプライズド・ドージョー』

【概要】

ソウカイ・シンジケート所属のニンジャ。
第一部の敵である“ソウカイヤ”の実力行使部門「ソウカイ・シックスゲイツ」の一員で、その中でも最精鋭の“六人”の座を預かっていたと思われる、極めて強力なニンジャ。
身長2m50cmにも達する8フィート超の異常巨体の持ち主で、ビッグ・ニンジャクランのニンジャソウルを宿す巨漢ニンジャである。
『プロト版ニンジャスレイヤー』では身長7m超えと、正に巨人。
『シヨン』は原型バージョンと間違えた可能性も……?

ニンジャネームのアースクエイクは“地震”を意味し、そのド迫力の見た目とカラテからの命名であろう。
アースクエイクといえば、ヘッズにも直撃世代や熱狂的やファンが多い格闘ゲーム黄金期の名作『SAMURAI SHODOWN 』シリーズの同名キャラクターを思い出す者も多く、また両者共に並外れた巨漢でニンジャという特徴が丸かぶりしているのだが、そのキャラクターは実際真逆である。

連載開始時の“六人”の中では、共に「アース」「ヒュージ」と呼び合う仲である相棒のヒュージシュリケンと共に最古参のメンバーだったと思われ、序列でいえばアースがリーダー格であった可能性も高い。
後の掘り下げによりソウカイヤに入ったばかりの時点でヒュージの器量を見抜き、相棒として帯同させるようになったとの描写が加えられているので、組織の誕生直後からの実力者だったのは間違いないだろう。

移動には「鋼鉄の猛獣」と形容される大型ハーレーを好んで使用しており、横のサイドカーにはヒュージが仲良く収まっている。
一部を強調する替わりに他の全てを簡略化する作風の『シヨン』では、主君ラオモト・カン共々に設定を遥かに越える大物(物理)として描かれており、このバカげた描写は後のウキヨエコミックにも影響を与えている。


【人物】

典型的パワーファイターな見た目とは違い、自らも好んで使用しているUNIXに例えられる程にクレバーかつ、狡猾な知性派であり、口調も穏やか。
デッカイモーン!」とか喋らない。いいね?
しばしば沈思黙考に入り、多角的な視点と情報収集からミッション達成のために最適な手段を瞬時に見出だす 。
帝政ローマの哲人に例えられる程に思慮に長けて用心深く、長年の相棒すらも冷静に切り捨てられる程に状況判断能力に長けており、これもフーリンカザンの在り方と言える。
重症を負ったヒュージの様子を見て、リー・アラキの手術を受けてもシックスゲイツに留まるのは難しいだろうと瞬時に判断したあたりにもそれがうかがえる。

ソウカイヤに所属してすぐのヒュージシュリケンの才能をいち早く見抜いて相棒に抜擢し、彼がシックスゲイツ入りする前から自分のミッションに同行させていたことも解説されており、人材を見抜く目もあったようだ。


【戦闘能力】

特別なジツは持たないが、ソウル由来の破壊的な「ビッグカラテ」特有の攻撃力と耐久力に加え、前述のクレバーな頭脳が加わった戦術は実際侮りがたく、その強さは敵対していた第二部の敵である“ザイバツ・シャドーギルド”の実力者達からも度々語られていた程。
そうした意味でも、死後に相対的に評価が上がった一人である。

近接戦闘では実際に難攻不落に近い強さを誇り、一対一のカラテでの攻略は容易ではないだろう。コメンタリーでも単純なカラテと1対1戦闘能力の面ではシックスゲイツ随一の強者だと解説された。
マルノウチ抗争では、ザイバツ側の敵将グランドマスター・パーガトリーの放つカラテミサイル散弾を真正面から全弾受け止め、なお前進するという頑強さを誇ったとされる。

遠距離攻撃により、多数を相手にするのを得意とするヒュージとは実際ベストパートナーだったと言える。


  • ビッグカラテ
ビッグ・ニンジャクラン特有のカラテ。巨体由来の凄まじい怪力で敵を叩き潰すパワー満点のカラテ。
前述のように特別といえるワザやジツの存在は語られていないが、恐るべき打撃の破壊力はナラクに頼らない状態のニンジャスレイヤーを余裕で吹き飛ばした程。
直前まで姿を見失っていたニンジャスレイヤーの死角からのアンブッシュに反応して防ぐなど、対応する分にはスピードに欠けているという印象もない。


【劇中での活躍】

ヒュージと共にラオモトと敵対するドラゴン・ドージョーへの放火の任務を受けてロールアウトされたばかりのクローンヤクザY-12部隊を率いて出発。
途中、ヒュージがアースの提案を受けてサディスティックな嗜好を満足させるべく、目的地を聞き出すためのインタビューに向かうが、ヒュージが趣味丸出しで手間取ってる間に、上空から偵察していたヘルカイトからの情報を先に受けとる。

そして、この情報をヒュージに伝えている間にニンジャスレイヤーがインタビュー相手と入れ替わり、ヒュージは致命的なダメージを受けることになる。

任務の遅延を危惧したアースはヒュージを置いて先行しようとするが、そこにニンジャスレイヤーの決断的カラテにより大ダメージを受けたヒュージが逃亡してくる。
ヒュージの報告に警戒しつつ再発進した部隊にニンジャスレイヤーが襲いかかり、次々と屋根を飛び移りながらクローンヤクザの乗るベンツを破壊してゆく。

凶暴なワニの背を飛び渡りながら矢を射てたくさんサムライを殺したという平安時代のニンジャ神話めいた動きでクローンヤクザ部隊を雅に殺戮したニンジャスレイヤーが遂にアースとヒュージに襲いかかろうとした所で、密かにアースのIRCエマージェンシーを受けとってタイミングを計っていたヘルカイトがアンブッシュ。

脇腹にヤリを受けてしまってな……になったニンジャスレイヤーはハイウェイの高架下に落下していった。

そして、先行したヘルカイトからの情報を受け取り遂にドラゴン・ドージョーのある中国地方のジンジャ・カテドラルに到着する。

……その一方で、ハイウェイからここまでのヒュージの容態と発言から、左眼球が飛び出す程の頭部へのダメージによりスリケン使いとしての能力が著しく失われた上に、弱気からかヘルカイトへの疑念を隠すこともしなくなった相棒のヒュージを見限る決断を下す。
勿論、そんな態度は微塵も出さずにヒュージを軽く嗜める態度を装ってはいたのだが……。

ドージョーに乗り込むと、不遜な態度で威圧的なアイサツを行いドージョーのニュービー共を萎縮させる。
ドージョーの主ドラゴン・ゲンドーソーの返したアイサツが終わらぬ内にヒュージが仕掛けたソニックバクチクと煙幕弾のアンブッシュで機先を制し、闇雲に飛び出してきたニュービーもヒュージが仕留める。

そして、混乱の隙をついてアンブッシュを仕掛けてきたドラゴン・ユカノを傷付いたヒュージを撒き餌にして捕らえ、ゲンドーソーに降伏を迫る。

※アニメイシヨンのこの場面ではアースの手に捕まったユカノの豊満なバストが指の間から零れ落ちていて実際に赤ちゃんが大きくなる……マーケティング重点な。

……しかし、そこに瀕死の状況の中でゲンドーソーとユカノを思う余りに肉体をナラクに譲り渡したニンジャスレイヤーが出現。

黒い炎を纏ったスリケンを無差別に撒き散らす狂人に対し、人質は通じないと悟ったアースはユカノを放すと、ニンジャスレイヤーのアンブッシュをガードしてから後に、真っ向からのカラテ勝負に。
……この対決ではゲンドーソーとユカノの叫び声を聞いてフジキドナラクを押し留め、必死に自我を取り戻そうとはしていた状態ではあったものの、ナラク化したニンジャスレイヤーに拮抗し、ナラク化が解けた時点で砲弾めいて三十メートルも吹っ飛ばすという、凄まじいカラテを見せつける。

そのままカイシャクに向かったアースだが、フジキドがナラクを振りきったのを目撃したゲンドーソーが彼の力を認めて助けに入る。

よいか、ニンジャスレイヤー=サン。力に力で対抗してはならん。インストラクション・ワンだ!ワシと同じ動きをせよ!

力を利用したジュー・ジツでアースを転ばせると、その隙をついてニンジャスレイヤーに呼び掛け、巨漢ニンジャの周りを高速で回りながらスリケンを打ち込んでいく師弟。

よいか!これぞインストラクション・ワンの極意。百発のスリケンで倒せぬ相手だからといって、一発の力に頼ってはならぬ。一千発のスリケンを投げるのだ!

この、今だ色褪せずニンジャヘッズのニューロンに刻まれた“インストラクション・ワン”により、さしもの巨漢ニンジャも耐えきれない程のダメージを受ける。

そして、ヒュージの杞憂を内心ではバカにしていたアースであろうが、今や頼みの綱であるヘルカイトの率いる武装ヘリの救援は……来ない!
遂には、倒れ付したままのヒュージに救援を懇願するが……動けるはずもない

インガオホー……そして、遂に動きを止めたアースに対して、ニンジャスレイヤーとゲンドーソーのジャンプキック……ドラゴンニンジャ・クラン必殺の“ドラゴン・トビゲリが両側から同時に襲いかかり、恐るべき巨漢ニンジャのクビをはね飛ばしたのだった。


【余談】


  • ド派手に頭をはね飛ばされて死んだアースだが、何故か爆発四散したのははね飛んだ頭の方。
……知性派だけにニンジャソウルは頭に宿っていたのだろうか?




「良い追記修正だ、ヒュージ!」

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最終更新:2024年01月28日 10:57