白魔道士(FINAL FANTASY XI)

登録日:2017/07/25 Tue 00:05:56
更新日:2023/07/29 Sat 09:48:01
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ファイナルファンタジー11に登場するジョブの一つ。
黒魔道士赤魔道士とならぶ、所謂「三色道士」の一つであり、ファイナルファンタジーシリーズの伝統ジョブである。

最初に手に入るジョブ専用装備(アーティファクト装備)はシリーズ伝統の白魔道士を強く感じさせるものであり、人気も高い。



◆「どんなジョブなの?」

シリーズ歴代の白魔道士同様、味方の回復や強化、敵の弱体などを行う「白魔法」を行使する魔法使いジョブ。

全22ジョブ中最も回復能力に特化したジョブであり、メンバー単体のHPを回復するケアル、戦闘不能になったプレイヤーを復帰させるレイズ、状態異常を治療する各種ナ系魔法など、多彩な回復魔法を持つ。
また白魔法には回復だけではなく、プロテスやシェルなどの防御力を上げる強化魔法、スロウやサイレスなどの弱体魔法、バニシュやホーリーなどの攻撃魔法なども含まれており、意外に多彩。

そして4以降のFFで失われてしまった要素として、「鈍器を使いこなす撲殺ジョブ」としての白魔道士像を復活させているのも特徴。

11の白魔道士は基本的にPT戦闘を主体とするジョブではあるが、ソロで戦う場合火力源となるのは定番のホーリーやエアロではなく、鈍器(主にハンマー系の片手棍)なのである。
その火力は決してオマケレベルのものではなく、白魔道士用の殴り装備を網羅して「白魔道士は近接アタッカーです」と断言する猛者すら存在する。



◆「どんなところが優れてるの?」

最大の長所は、なんといってもその抜きんでた回復力。

・全6レベルある単体回復魔法「ケアル」の内、ランク5と6を独占

・全5レベルある範囲回復魔法「ケアルガ」を全ランク独占

・味方1人が受けている状態異常を全て自分に吸収し、肩代わりする「サクリファイス」

・戦闘不能から復帰後の衰弱*1時間を5分から3分に縮められる「アレイズ」

など、上位の回復魔法を独占的に使用できる。

中でもケアルVとVIを独占していることの意義は非常に大きく、レベル99の最前線ともなると、「大きなダメージを受けた場合、ケアルVやVIじゃないと一発で全快できない」ということも多く、そういった状況では白魔道士の回復パワーは必須となる。

また前述した通り支援系・補助系の能力も高めなので、総じて「回復役(ヒーラー)」として満点に近い能力を持っていると言っていいだろう。

FF11においては白魔道士と同様の回復特化ジョブというのが少ない……というか事実上存在せず、所謂「ロール」的な面から言うと、22ジョブ中で「ヒーラー」が白魔道士ただ1人と言うなかなかものすごい状態になっている。

無論厳密なロール制を敷いている近年のMMORPG*2と違ってFF11のロール区分はそこまで厳密ではないが、それでもPT編成における白魔道士の需要は極めて高く、ゲーム内でも屈指の人気ジョブとなっている。

また攻撃役(アタッカー)や盾役(タンク)、支援役(バッファー)と異なり装備面でのハードルが比較的低いのも特徴で、初心者や復帰者でも比較的戦力になりやすい。



◆「んじゃ欠点は?」

案の定と言うか、ヒーラーとして以外の機能に乏しいところが問題になる。
先述したとおり前衛アタッカーとしての動きも出来ないわけではないのだが、普段のPT戦では使わない専用のビルドが必要となり、ハードルはとても高い。

また回復面ではパワーこそあるが持久力に乏しいのが問題で、MP回復ジョブの支援なしで複数の前衛アタッカーが範囲攻撃をもらい続けるような状態だと、簡単に回復リソースであるMPが尽きてしまう。

そしてロールが厳密ではない11ではPT編成の幅が大きく、白のような特化ヒーラーでなくても回復役が務まってしまう状況と言うのも多々ある。


これらのジョブは、戦術や編成によっては白を押しのけてパーティに加えられることも多い。

そして最大の欠点、というか特徴は「中の人のプレイヤースキルへの依存度が非常に高い」という点だろう。
先に「長所」で触れた装備品のハードルが低いというのも、裏返せば「プレイヤースキルの方がはるかに重要」だからに他ならない。

11の戦闘システムにおいて、ヒーラーとは「徐々に減っていくHPに対して、常に回復魔法を飛ばして減ったゲージを埋めていく」ことよりも、「イレギュラーに突発する大ダメージに対して、瞬間的なリカバリを行う」ことのほうがはるかに重要な任務になっている。
この為瞬間的に優先順位を設定する判断力、咄嗟に行動ルーチンを組み立てる臨機応変な対応力、MPやアビリティリキャストなどのリソース管理力、そしてそれらを支える知識(敵の技や特性、あるいは他ジョブの性質など)が必要不可欠となっている。

まあ逆に言えば、それだけ奥深い楽しみ方ができるジョブということでもあるが。



◆「世界観的には?」

基本的に中の国(FF11における冒険者たちの故郷)における「魔法」の技術は、その開祖である『ウィンダス連邦』をその頂点とするが、白魔道士に限っては『サンドリア王国』もまた重要な一角をなしている。
これはサンドリアの国教である「サンドリア派アルタナ信仰」の総本山、『サンドリア国教会』の影響によるところが大きい。

サンドリア国教会は天晶暦410年、サンドリア王国の建国者である「鉄血王」ランフォルによって創立されたが、次代の「祈望王」レスヴィエルをその後押しによって強引に即位させる(彼は3男であり、本来の継承権は最上位ではなかった)など、当初から王国の権力中枢に大きな影響力を持っていた。
そして国教会は女神アルタナへの信仰の一環として、ウィンダスから伝わった「癒しの魔法」こと白魔法を積極的に研究したため、いわばサンドリアでは国策として白魔道士技術の振興が行われていた状態だったのである。
この為現代でも国教会修道士には優秀な白魔道士が多く、慈悲の心の体現として刃物を一切所持しないなどの厳しい戒律を守っており、国民からも大きな尊敬を集めている。

また中の国の西、アドゥリン島に存在する『神聖アドゥリン都市同盟』では、同じアルタナ信仰でも「アイメルト派」と呼ばれる別派が盛んで、こちらもまた多くの白魔道士を輩出している。
ただし彼らの場合、白魔法の「癒し」の側面より「破邪」の側面を重視しており、『エクソシスト』と呼ばれて純粋な白魔道士とは区別されることもある。
これはアドゥリン都市同盟が、その建国当初から森に潜む邪悪なアンデッド達との戦いを余儀なくされていたためであり、彼らの法衣「シュジャブル」は、戦う白魔道士ことエクソシストの象徴として中の国でも知られている。



◆「白魔道士の必殺技(一部)」


ケアル(回復魔法)
味方1人のHPを回復する魔法。白魔道士はレベルVIまで使用可能。
白魔道士の代名詞とも言える回復魔法で、固有アビリティ「ハートオブソラス」効果中は回復した相手に微量なストンスキン(ダメージを一定量肩代わりする土の盾)を張る。
白魔道士のみが使用できるV、VIはHP回復量が高いだけではなく、「回復量に関わらずヘイトが一定」という効果があり、IV以下とは使い勝手が段違い。


ケアルガ(回復魔法)
味方1人を中心とした範囲にいるメンバーのHPを回復する魔法。白魔道士はレベルVまで使用可能。
11では他のFFシリーズと異なり、ケアルは単体、ケアルガは範囲という区分になっている。ケアルラ?そんな子もいたね
系統自体が白魔道士の独占であり(サポ白でもI、IIは使えるが)、複数の前衛アタッカーが攻撃を担うPTにおける有効性は抜群。
ただし燃費が非常に悪く、常用するならMPを回復してくれる支援役(バッファー)の存在はほぼ必須。


アレイズ(回復魔法)
味方1人を戦闘不能から復帰させる魔法。下位魔法としてレイズI~IIIが存在する。
多くのMMORPGと同様、FF11でも戦闘不能から復帰すると「衰弱」という超強烈なデスペナルティが一定時間課せられる。
この衰弱状態は通常なら5分間にわたって続くのだが、白魔道士専用のアレイズによって復活した場合はこの時間が3分間に短縮される。
さらに復活時にHPが満タンになり、かつ自動で「リレイズIII」までかかるという至れり尽くせりの蘇生魔法になっている。


ホーリー(神聖魔法)
敵1体に光属性の魔法ダメージを与える魔法。レベルIIまで使用可能。
シリーズ伝統の白魔道士用攻撃魔法で、黒魔法には光属性の魔法が存在しないため属性的に貴重な存在。
サービス開始当初は異常に高い火力と命中率を誇り、黒魔道士のお株を完全に奪ってしまっていた。
「白のMPはホーリーに使って!クソ火力の黒はサポ白でケアルでもしてろ!」というこころないしうちは、黒と白の双方に心の傷を与えた。


リポーズ(神聖魔法)
敵1体を眠らせる魔法。
消費MPや詠唱時間、効果時間などは黒魔道士のスリプルIIに酷似しているが、闇属性のスリプルと違ってこちらは光属性という点で大きく異なる。
11にはアンデッド類やアルカナ(魔法生物)類など強い闇耐性を持つ敵が少なくないので、光属性の睡眠魔法には大きな価値がある。


バファイラ(強化魔法)
自身を中心とした範囲内のメンバーに、強化状態「バファイ」を付与する魔法。
バファイは火属性に対する耐性が上がるという強化効果で、敵の火属性攻撃・火属性状態異常のレジスト率(軽減率)を高めることができる。
合計6属性存在するが全てが白魔道士の専用であり、白魔道士の価値を上げている重要な強化魔法である。


テレポ(強化魔法)
自身を中心とした範囲内のメンバーを、特定の場所(テレポ石)にワープさせる魔法。
テレポ石は世界にホラ・メア・デム・ルテ・ヨト・ヴァズの6か所あり、それぞれの名を取ったテレポホラ、テレポヴァズといった6種類のテレポが存在する。
黒魔道士のデジョンとはまた違う便利な移動魔法であり、往時には大都市ジュノに駐留し、有料でテレポを行う「テレポ屋」なる商売をしていたプレイヤーもいたほど。
各地へのワープが大幅に増えて移動が簡単になった現在でも、その価値は決して失われてはいない。


ミョルニル(片手棍)
FF11における最終目的となり得る超強力武器の一つ、「レリックウェポン」に属する片手棍。
白専用の片手棍だが回復機能に関する効果は一切なく、純粋な火力に特化している異色の武器。
その攻撃力(D値)はなんとFF11における片手棍の中で、いや片手武器全ての中でぶっちぎりの最強を誇る。
まさしく雷神トールの得物の名に相応しい破壊の鉄槌であり、これを使って放たれる「ヘキサストライク」や「レルムレイザー」は前衛アタッカーに比肩する威力に達する。


ヤグルシュ(片手棍)
レリックウェポンに並ぶ最終武器「ミシックウェポン」に属する片手棍。
火力特化のミョルニルとは異なり、こちらは白魔道士のヒーラー性能を大きく強化するのが特徴。
特に「状態異常の治療」という点に特化されており、状態異常回復魔法の詠唱短縮、そしてその対象を味方1人→範囲内の味方全員にしてくれるという、全白魔道士垂涎の特殊ステータスを持っている。
これの有無でPT全体の戦術が左右されるほどの高性能武器であり、憧れる白魔道士も多いが、入手のハードルはとてつもなく高い。


ノーブルチュニック(防具)
レベル67から装備できる防具一式『ノーブル装備』の胴部位。
「自動でMP回復」「ケアル回復量を+12%」という白魔道士にとって嬉しすぎるプロパティを2つも備えており、レベルキャップ75時代の白魔道士の最終装備の一つだった。
ちなみに素材にはかの「キングベヒんもス」が落とす『光布』が必要になるため、当時はなかなかの高級品であり、その豪華だが落ち着いたデザインと相まって「従者がLS*3の姫ちゃんに送る服」の定番とされていたことも。



◆「プレイヤー的な意味での白魔道士の歴史」


1.『れべらげ時代』

11のサービス開始当初、「それなりのMPがある」「ケアルが使える」という2点を満たしていたジョブは、何と初期11ジョブ中「赤魔道士」「白魔道士」「黒魔道士(サポ白orサポ赤)」の3ジョブのみ。
このためPTにおいては回復役として上記3ジョブのうちいずれかがほぼ必須とされており、出番に困るということは全くなかった。
大規模な調整が繰り返されていた他ジョブと比べると概ね安定した立ち位置を築いていたが、サービス初年には前述した「ホーリー最強時代」があり、一時は黒魔道士と立ち位置が逆転していたこともあった。


2.『めりぽ時代』

しかし『ジラートの幻影』『プロマシアの呪縛』『アルタナの神兵』といった追加ディスクが実装されて環境も安定してくると、白魔道士の微妙な環境不適合っぷりが明らかになってきた。
特にネックとなったのは、ジラートで追加された「忍者」の存在である。
詳細は忍者の項を参照してもらいたいが、当時の11では忍者の『空蝉の術』を使って被弾そのものを徹底的に避ける戦術が一般化しつつあり、白魔道士の回復力はオーバーパワーで無駄とされるようになってきたのである。
この為回復力こそ劣るものの、持久力や+αの部分に優れる赤魔道士や吟遊詩人がヒーラーとして大躍進し、白魔道士はやや肩身の狭い立場へと追いやられた。
とは言え相変わらず需要に対してヒーラーの絶対数が足りていないというのは変わらなかったため、出番自体はまだまだ多い部類だったと言える。
現にこの時期(2009年)の調査では、メインジョブとして最も人口が多かったのは白魔道士だったという結果が出ている。


3.『あびせあ時代』

そして白魔道士の立場を一気に上げたのは、長く続いたレベル75キャップの解放、そして同時に実装された『アビセア3部作』の存在だった。
というのも、それまでのせいぜい1000~1500程度でしかなかったPCの最大HPが、アビセアエリアでは一気に3000~4000にまで激増したのである。
このため白魔道士以外の準ヒーラーが使えるケアルIV(回復量400~700程度)では全く回復量が足りなくなり、高位のケアルを独占的に使える白魔道士しかヒーラーの役目を果たせなくなった。
また白魔道士の最大の弱点だった持久力もアビセアエリアの強化効果で解決されたため、白魔道士は文字通りPTにおいて必須の存在となり、忍者と並ぶ無双の地位を築き上げた。
この辺りはFF11の全史においてもかなりジョブ間バランスが劣悪だった時代だが、白魔道士の圧倒的な寡占振りはその象徴だったとも言える。


4.『99きゃっぷ時代』

さらにアビセア3部作の終了後も、白魔道士の絶対王位はほとんど揺るぎを見せなかった。
アビセア時代にLV上限が99になったことで、アビセア外でもPCの最大HPは1300~2000ぐらいにまで上昇していたので、相変わらずケアルがIV止まりだった白以外のジョブは、ヒーラーとしての水準に達していなかったのである。
この傾向は最後の拡張ディスク『アドゥリンの魔境』の実装後も変わらない・・・どころか、「超強化した前衛アタッカーを集めて、被弾を厭わずに殴り殺す」という戦術が流行したせいで、前衛たちをまとめて回復できる白魔道士はより必須となった。


5.『げんざい』

この白魔道士の絶対的地位は実に5年近くも続いたが、アドゥリンの半ば頃から流石に開発側もこの状況をなんとかしようという動きを見せてきた。
懸念されていたような白魔道士の弱体化措置はなかったが、

・算出式の変更、またケアル回復量+装備の増加により、ケアルIVの回復力が1000近くにまで上昇

・6人PTが参加上限となる小規模コンテンツの増加で、持久型ヒーラー、オールラウンダーの価値が復活

・狩人や黒魔道士といった遠隔アタッカーの復権により、タンク1人だけに被弾を抑えて戦う戦術が復活

などといった周辺環境の変化によって、かつての準ヒーラージョブも大きくその立場を回復させており、コンテンツによっては白魔道士を差し置いて起用されることも増えてきている。
とはいえ回復能力という点で言えば、いまだに白に並ぶジョブは皆無であり、その存在価値は十分すぎるほどに高い。



◆「有名人」



「兄上、我々はあなたを待っている。必ずや……! 」

「ピエージェ」 Pieuje (NPC)

エルヴァーン♂。サンドリア王国の王子で、トリオンの弟。白魔道士の総本山とも言うべきサンドリア国教会と深いつながりを持つ。
脳筋な兄と違って知的で冷静な慎重派だが、それ故に兄とは国の方針を巡ってよく口論になる。
さらに王位継承権を巡って周辺では対立をあおる動きもあるが、兄弟の間にはなんだかんだいっても強い信頼関係がある。
フェイス(お助けNPC)としても実装されているが、限りなく前衛に近いタイプの白魔道士なので人気は微妙。耐久力の高さは頼れるが、最大MPの低さがかなりきつい。



「それでは……早く行け!……なのなのです!」

「クピピ」 Kupipi (NPC)

タルタル♀。ウィンダスの行政本部にして神殿である「星の塔」の書記。
冷静に考えるとものすごいエリート官僚のはずだが、タルタルなので威厳は全くない。毒舌家だけど。
ウィンダスミッションの後半では偉い人たちに面会するプレイヤーにとっての窓口となるので、ウィンダス出身者にとってはなじみ深い存在。
その濃いキャラクターから人気も高く、お助けNPC「フェイス」のシステムが実装された際は、栄えある最初の白魔道士フェイスとして選ばれた。
無条件で手に入る最初期のフェイスなのだが、白魔道士としてクセの無い挙動を備えており、使い勝手は良好。



「お待たせしてごめんなさい。冒険者さん。今、1つの命が星に帰ったの……。」

「アプルル」 Apururu (NPC)

タルタル♀。ウィンダスの中枢機関である「五院」の一つ、『手の院』の現院長。
『口の院』の現院長アジドマルジドの妹にして、手の院前院長ゾンパジッパの娘であるという生粋のエリートだが、性格は温和で優しく、弱冠のドジっ娘属性まで持つ。
手の院は現在ではカカシ型自律魔導兵「カーディアン」の製造を主に行っており、アプルルはカーディアンたちから母のように慕われている存在。
そしてそんな外見(幼女)に見合わない母性的側面を持ちつつも、おにいちゃんに対しては妹キャラになるという、なかなかに美味しい属性を兼ね備えている。
フェイスとしても実装されているが、ただでさえ実用性が高いと言われる白魔道士タイプの中でも最高に近い使い勝手を誇り、人気は高い。



「きみも、ときどきは思い出すべきですよ。きみに繋がるすべての命のことを。」

「ヨランオラン」 Yoran-Oran (NPC)

タルタル♂。「五院」の一つ『鼻の院』、つまり生物学研究所の前院長。
かつての院長仲間であり、現在では「三博士」と呼ばれているシャントット、コルモルとは古い昔なじみだが、いろいろと破天荒な二人に比べると、比較的真面目な常識人の部類に入る。
とはいえタルタルはタルタルなので、最終的にはギャグ寄りのキャラであるが・・・
フェイスとしても実装されており、アプルルと共に白魔道士型フェイスの頂点に立つ高性能フェイスとなっている。
ケアルガを使って範囲回復も行ってくれる「力のアプルル」に対し、こちらは強烈なファストキャスト(魔法の発動時間を短くする効果)によって素早く効率的な動きを行う「技のヨラン」とでもいうべき存在。



「ボク、自分のしたことが許されるとは思ってない。だけど……聖皇様の夢を叶えるまではがんばるつもり。」

「ミリ・アリアポー」Mihli Aliapoh (NPC)

ミスラ♀。なんかどこかで聞いたことがある名前なのは気のせい。「本当に、本当に偶然である。べ、別にファンとかじゃないんだからね! 」
いまだ10代の若さだがアトルガン皇国の高級将校「五蛇将」に名を連ねる凄腕の白魔道士で、「水蛇将」の号を与えられている。
ツンデレボクっ娘、ネコミミ、強気&ビビリと明らかな属性過積載の上、大人数参加コンテンツ「ビシージ」に味方NPCとして参加してくれる身近さから高い人気を誇った。
そして彼女専用のクエストをやるとわかるが、実は暗い過去属性までもっている。
フェイスとしても当然実装されているが、ビシージの仕様を再現したものか、ピエージェ同様に積極的に近接戦闘を行う。しかしMP量は普通にあるので、「攻撃性能があるクピピ」という感じになっており、使い勝手は十分。



「しっかりしろ。女神はいつも見ておられるぞ。」

「フェリアスコフィン」Ferreous Coffin (NPC)

ガルカ。北のラゾア大陸からやってきた修道僧で、大人数参加コンテンツ「カンパニエ」で共闘してくれる味方NPCの一人。
先述した「ミヨルニル」の先代所持者であり、転生(ガルカ族は生殖能力がなく、寿命を迎えると「転生」して新しい個体に生まれ変わる)の度にミヨルニルを引き継いできた。
カンパニエでは無限に近いMPで周囲の回復をおこないつつ、攻撃をされればミヨルニルで自衛するが、最大の特徴は固有アビリティ「レヴィヴィセンス」の存在。これが何と、対象PCの衰弱状態を一瞬で治療するという独自かつ素晴らしい効果を持っている
フェイスとしても実装されているが、白魔道士フェイスの中でも限りなく前衛寄り。むしろ「回復もしてくれるアタッカー」と言った方がいいぐらいだが、戦闘不能になったマスター以外のPCに対してレイズを使ってくれるという独自の長所も持っている。



「穢れを祓い尽くせば、きっと、あたしは救われる。この悲しみも、きっと消え去る……。」

「イングリッド」 Ingrid (NPC)

ヒューム♀。『アドゥリンの魔境』で登場する白魔道士、いや正確に言えばアドゥリン式の白魔道士である「エクソシスト」。
代々の党首が法務大臣を務める家系「ウェーザースプーン家」に所属するエクソシストで、美人だが性格は苛烈かつ過激。一応後にツンデレであることは発覚するが、ツンツンツンデレぐらいのタイトなバランス。
フェイスとしても実装されているが、なんと白魔道士なのに一切の回復を行わない(呪い状態を治療するカーズナのみ仕様)。MPはバニシュとホーリー、自分と味方へのヘイストに注ぎ込んでひたすら敵を殲滅しようとする、まさしくエクソシストである。
ちなみに彼女は別タイプのフェイス(イングリッドII)もあり、そちらもやはりケアルは行わないが、HP回復効果があるWS「セルフアグランダイズメント」を使うので回復能力は高め。




「戦場から戻れなかった者、そして、これから戦場へ旅立つであろうおまえのために、追記・修正を捧げている……。 」



(他ジョブの項目へ)

【スタンドードジョブ】
戦士モンク白魔道士黒魔道士赤魔道士シーフ
【エキストラジョブ】
ナイト暗黒騎士・獣使い・吟遊詩人・狩人
【ジラートジョブ】
忍者竜騎士召喚士
【アトルガンジョブ】
青魔道士コルセアからくり士
【アルタナジョブ】
踊り子・学者
【アドゥリンジョブ】
風水士魔導剣士

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最終更新:2023年07月29日 09:48

*1 復活後の特殊デバフ。一定時間ステータスが大きく下がるが、薬や魔法では解除できない

*2 『World of warcraft』以降の、所謂Wowクローンタイプ

*3 リンクシェル。まあクランのようなもの