ヒュージシュリケン(ニンジャスレイヤー)

登録日:2017/07/24 Mon 23:33:09
更新日:2024/03/03 Sun 07:57:06
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「ではヒュージシュリケンを放せ」



ヒュージシュリケンは『ニンジャスレイヤー』の登場人物。
他に、ヒュージスリケン、ヒュージ・シュリケンなどと表記された事もある。『シヨン』での声優は代永翼=サン。

■登場エピソード
  • 『ネオヤクザ・フォー・セール』
  • 『サプライズド・ドージョー』

【概要】

ソウカイ・ニンジャ。
第一部の敵である“ソウカイヤ”の威力担当部門ソウカイ・シックスゲイツに属するニンジャで、その中でも最精鋭となる“六人”の座を預かっていた実力者。
背丈は173cmと小柄な部類。

初登場時の説明によればバンディットによく似たニンジャとされていることから、本来はダイシュリケンやニンジャスレイヤーにあっさり破壊されたらしいチタン製胸当て以外はオーソドックスな装束のニンジャとしてイメージされていたようだが、シヨンでも踏襲された公式イラストでは、後述の歪んだ性格や口調からか、ドレッドヘアーに狂気的な目をした尖った印象の兄ちゃんとして描かれている。
そのイメージに完全にはよらないウキヨエコミックでも、カブキモノのような大胆不敵なイメージに纏められることが多い。

同じく“六人”の座を預かっていたと思われる巨漢ニンジャのアースクエイクとは、互いに「ヒュージ」「アース」と呼び合う仲であり、近接戦闘や一対一の戦いでは難攻不落と呼べるアースと、遠距離攻撃を得意とするヒュージとの相性は実際抜群であった。
移動の時もアースの跨がるハーレーのサイドカーに乗る仲良しさん。
サイドカーには後述の煙幕弾などが装備されており、実際アブナイ。
見た目にもヒュージは小柄、アースは大物、とバランスがいい。
『シヨン』ではビッグ・ニンジャ特有の作画で、アースが更なる大物(物理)として描かれていたためか、余計にスケール差が際立っていた。

コメンタリーによると元々はポンビキ・ヤクザ上がり。
集金トラブルで仲間からリンチを受け、銃で武装した同じクランのヤクザ達に一方的に処刑される寸前でソウル憑依が発生。
路地裏に転がっていた錆びだらけの鉄片カンバンを無意識のうちに掴んで投げることでヤクザを皆殺しにしたのがニンジャとしての初めての殺人だったと語られている。


【人物】


カンバギ=サン、俺は三度の飯より拷問が好きだ。お前が売っているICチップを見ただけで、それを使った拷問方法を百個は思いつく

性格は上記の台詞からも理解できるように、残忍で冷酷。
モータルに対して容赦のない拷問を前提としたインタビューをするのを趣味としており、劇中でも明らかに質問の答えを知らなそうなカンバギ=サンを選び、ネチネチと時間をかけていたぶるなど、如何にもシックスゲイツらしいゲスな性分が滲み出ている。
スリケン投擲に絶対の自信とプライドを持っており、ダイシュリケン投擲によりニュービーニンジャを1人だけ討ち漏らしてしまった際はショックで茫然となっていた。

アース同様にシックスゲイツとしては古株であったと思われ、卑怯な手段で“六人”に入り込んだと疑っている、新参のヘルカイトのことを嫌っていた。


【活躍】

クローンヤクザを始末したすぐ後に、ラオモトの命を受けて拠点が判明したドラゴン・ドージョーの放火に向かう。
途中で、違法ICチップ売人のカンバギ・モトオを見つけて路地裏でネチネチとインタビューするも、アースからの連絡を受けて気を散らした隙に、尾行していたニンジャスレイヤーに入れ替わられて交戦。

狭い裏路地ではダイシュリケンを投げる間合いを満足に取ることも出来ないままに決断的な近接カラテ攻撃を受けてしまい、ニンジャとしてもシャレにならない程のダメージを受けてしまう。

辛くもこれを脱してアースとクローンヤクザ達の下に戻り、尚も追跡してきたニンジャスレイヤーをアースの指示を受けて上空から監視していたいけすかないヘルカイトの助けを借りて撃退には成功したものの、左眼球の致命的な損傷と、敗北によるネガティブ思考に陥り全力を出せなくなったことを見切られ、この時点で信頼を置いていたアースに見限られてしまう

ドラゴン・ドージョーでは煙幕弾とソニックバクチクの奇襲を仕掛け、更に向かってきた弟子達をダイシュリケンで一掃するも、その精度はラオモトの前でクローンヤクザを始末してからドージョー襲撃までの僅かな時間の間に比べ物にならない程に落ちてしまっており、一人を取りもらす。
これには本人も存在意義を問う程の大きなショックを受けてしまい、更にはこの隙をついて死角となった左から接近してきた、ドラゴン・ゲンドーソーの孫娘ドラゴン・ユカノのアンブッシュを受けて肩の筋肉を切断されてしまう。
……実は、これはアースの狡猾なまでの知略であり、潜伏していたユカノを捕らえるために今や弱体となったヒュージを撒き餌に利用したのだった。

……しかし、混乱するイクサ場にヘルカイトのアンブッシュにより、瀕死に追い込まれる窮地の中でニューロンからの誘いに負け、ナラク化したニンジャスレイヤーが出現。

更なる傷を負い、自らが相棒に捨て駒にされたことを悟りつつも、己を捨て駒として使ったアースが自我を取り戻したニンジャスレイヤーとドラゴン・ゲンドーソーのコンビネーションに破れたのを見届けた後に、吹き矢を用いてゲンドーソーにアンタイニンジャウィルス「タケウチ」を打ち込むことに成功している。

“畜生が、スペアも取れなかったか……。だが、最後にドラゴン・ゲンドーソーを道連れにしてやったぜ。最後の切札は使えずじまいだったが……。おい、俺を囮に使いやがったなアースよ。いい気味だぜ……アノヨで逢おう!”

この直後にカイシャクされそうになったヒュージだったが、恐らくはヘルカイトの指示で待機したままになっていたソウカイ武装ヘリ集団が到着。
ドージョーへの銃撃を開始したためにニンジャスレイヤーはゲンドーソーを抱えて撤退を余儀なくされる。
更に、確実にニンジャスレイヤーと生き残りを始末するべく戦術核バンザイ・ニュークが発射。
ドージョーのジンジャ・カテドラルとアースの骸と共にヒュージも閃光に呑まれる。

……結局はニンジャスレイヤーはゲンドーソーに助けられて、この大爆発からも生き延びることになるのだが、その一方でウイルスに冒された師を救うべく奔走する羽目に陥ったあたり(その途中で最大のパートナーとなるナンシー・リーと出会ったのだが)、ヒュージが果たした役目の大きさが解るというものである。


【能力】

投擲術に長ける「フマー・ニンジャクラン」のレッサーニンジャソウル憑依者。
ニンジャネームが示すように、背中に背負った直径2mにも及ぼうかという投擲武器“巨大セラミック・スリケン”「ダイシュリケン」の投擲による雑魚一掃を得意とする。
実際わかりやすいニンジャネームとイメージしやすいワザから、ニュービーだったヘッズの記憶にも強い印象を残したニンジャであり、第一部を代表する敵の一人と言っていい。

そのワザマエは正確無比で、初登場の際には主君ラオモト・カンの号令によりショウジ戸から出現、プレゼンでライオンを歯牙にも掛けず始末してみせた、最新型のクローンヤクザY-12の集団を、チャカを撃たせるまでもなく一投の下に首チョンパして見せるというインパクト重点のエントリーを果たした。
これにより、クローンヤクザの売り込みにやってきたヨロシサンの営業はラオモト=サンのオフィスを失禁で汚してしまい、人食いズワイガニの待つ床下へと落とされることになってしまう。

「ムハハハハハハ! ストライク! ムッハハハハハハ!」

ウキヨエコミックの一つ『ニンジャスレイヤー(キルズ)』では、ダイシュリケンのみならず、通常、及び様々なバリエーションのスリケン攻撃に長けたワザマエの持ち主として描かれている。
本編でも解像度を高めると、実際そのようなワザマエの持ち主であったのかもしれない。

装備

  • ダイシュリケン
ヒュージの代名詞とも言える巨大セラミック・スリケン。
背中に背負ったこの武装をカラテシャウトと共に投げつけて、集団の首を一斉に切断してしまう。
そのワザの特徴からかボーリングに準えられており、自身でもストライクやスペアといった表現を好んで用いていた。
そのサイズ故に狭所での運用には不得手。
『キルズ』では、前述のようにスリケン攻撃全般を得意とするワザマエの持ち主として描かれている。

  • 吹き矢
ゲンドーソーにアンタイ・ニンジャ・ウイルス「タケウチ」を打ち込むのに使用。
尤も、その後の独白から本来はニンジャスレイヤーを狙っていたのかもしれないが。
肉体と精神の両方に重症と言えるダメージを負いながらも、狸寝入りをしてタイミングを計っていた公算が高いあたり、如何にヒュージの実力が侮れないものであったかがうかがえる。


【どうだ。答えないと、次はお前の中指を折る】

  • ニンジャネームが「スリケン(suriken)」ではなく「シュリケン(Shuriken)」であることの理由は謎。……とされている。
ザ・ヴァーティゴ=サンは「h」があるかないかだけで、実際スリケンとシュリケンは同じものだろう、と語っていた。
一方、劇中描写からヘッズからはスリケンはニンジャが自己精製したもの。
シュリケンはそのまま武器として存在する手裏剣ではないか?との説が出されており、Tokyo otaku mode内の『ニンジャスレイヤー』関連用語集でのスリケンの項目でも、“スリケンとは、ニンジャが血と大気中の重金属粒子から生み出すデミ(擬似)シュリケンである”とされている。
尚、ヒュージシュリケンの表記については物理書籍版の発売に際して翻訳チームがあらためての確認をとったが、原作者からの返信はなかったという。

  • ザ・ヴァーティゴ=サンによると「ゲイ」らしい。ちょっとやめないか。
……後の解答では「実際噂」とのこと。ちょっとやめないか。

  • 人気者だけあってかエイプリルフールの与太者企画では風魔大手裏剣衛門だのビッグシュリケンなる名前のヒュージを元にしたキャラクターが登場している。




追記修正はサンズリバーを渡ったヒュージシュリケンを思いつつ、お願い致します。







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最終更新:2024年03月03日 07:57