ザイバツ・グランドマスター

登録日:2017/07/18 (火) 20:51:00
更新日:2024/04/03 Wed 19:27:13
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「ザイバツ・グランドマスター」はサイバーパンクニンジャ小説『ニンジャスレイヤー』及び、それを原作とする関連作品に登場してくるニンジャ集団。
第二部「キョート殺伐都市」にて登場してくる敵組織ザイバツ・シャドーギルド(以下ザイバツ)を支配する最高幹部達の総称。

●目次


■概要

漢字表記では「棟梁」と呼ぶ。
メンバーはカラテや頭脳はもとより、ワビチャやハイク等の文化的素養にも富み、文武全てのワザマエを兼ね備えた猛者揃いである。
質の高さは第一部の敵幹部「ソウカイ・シックスゲイツ」とは比べ物にならず、彼らとの戦いでニンジャスレイヤーは常に苦戦や死闘を強いられる。
おまけに連載が続いた今も尚、強さの格や評価が殆ど下がっていない珍しい一面も備える。


……だが、彼ら最大の欠点は腰や立場の重さから来るフットワークの鈍重さ。
基本的に彼らはザイバツ内での地位や権力を高めるため、配下の者を利用した政治的暗闘や派閥抗争を繰り広げており、戦闘よりも政治的闘争を重んじる傾向が非常に強い。
加えてザイバツ特有の年功序列主義もあり、ロード・オブ・ザイバツからの直接指令や幹部自身の個人的思惑がない限りシックスゲイツのように前線に出ることは絶無である。

おまけに人的流動の極めて激しかったシックスゲイツとは対照的に内部の新陳代謝は非常に悪い。
メンバーが死亡した場合、まず真っ先に行われるのは後任のグランドマスターの選定ではなく死んだメンバーの持つ資産や有能な配下の取り合いであり、
後任のメンバー選出にしてもまず政争や派閥抗争を行うためすぐに後任が決まることはない。

構成員はザイバツ勃興以前、キョートに割拠していたニンジャ組織の首領や重鎮が配下ごと吸収され、この地位に遇されている事が多いとのこと、
ある意味「ザイバツ」という敵組織の明と暗を文字通り体現する者達とも言える。

その肩書に比例した強大な実力、個性豊かなキャラクター達もあって人気は高く、
格付けとしての分かりやすさも相まって強さ議論では強さの基準としてよく比較に用いられることが多い。


■構成員

※本名は後年に補足された設定で、連載中には語られていない。


イグゾーション


我々貴族はッ!セキバハラ貴族の末裔はッ!何百年以上もキョートの支配階層に君臨してきたッ!
今はメガコーポとしてッ!我々は君臨し続けねばならんッ!伝統も作法も知らぬ、蛮人の如き下層民どもを支配し続けねばならんのだッ!


CV:鳥海浩輔

グランドマスター位階における貴族派閥の一角。後述のスローハンドとパーガトリーと結託しザイバツにおける最大派閥を形成している。
憑依ソウルは神話級アーチニンジャマズダ・ニンジャ
身長は約185cmで、白金色の光彩と暗黒の瞳孔を持つ目、40がらみの皺が刻まれた頬という相貌の持ち主。
非戦闘時は白手袋と近代貴族めいたスーツというファッション。
本名「ゴゼン・サネアキ・ホウオド(鳳凰堂御前真章)」。

卓越したカラテのワザマエと恐るべきジツを持ち、「全グランドマスター中最強」と謳われる戦闘能力を持つが、「政治的策謀こそ真の闘争である」と考え、日々ザイバツ内で策謀の糸を巡らせる冷酷非情なインテリ系。
上に書いた最大派閥も裏では互いの隙を狙い合う油断ならない関係である。
ザイバツの選民思想を体現するかのような尊大で傲慢な性格であり、貴族階級出身として非常に優れた教養も兼ね備える。
人心掌握の術に長けており、穏やかな物腰と言動で配下の心を掴み忠誠を勝ち取っているが、
その実、配下のことは「道具」としか見ておらず、二心を持たず自分の命令を疑いなく忠実に遂行する「愚鈍」なニンジャを好んで徴用する。
加えて主従関係を重要視し、例えニンジャであろうとその姿勢や考え方は微塵も揺るがない。
詳しくは個別項目を参照。


名前の由来となった"Exhaustion"は「消耗」「使い尽くし」を意味する単語。



スローハンド


私は困惑し、怖れ、最善を尽くさねばならぬと感じている


グランドマスター位階における貴族派閥の一角。
憑依ソウルはアーチニンジャ「イダテン・ニンジャ」
身長は167cmで、暗銀色のニンジャ装束を身に纏い目の周りの皺は熟年者のもの。加えて声も低い。
本名「ニト・タカシゲ・コウコウド(光孝堂二兎隆成)」。

キョートの治安組織「ケビーシ・ガード」顧問としての表の顔を持ち、上流階級出身者らしく礼儀作法や教養は完璧。
普段は鈍重な貴族派閥であるが、危急時には前線に自ら足を運ぶことも厭わない。
ソウカイヤとのマルノウチ抗争にも参加しており、第2部におけるニンジャスレイヤーの重要殺忍対象の1人として数えられる。

淡々と落ち着いた性格だが他者をあまり信用しないタイプなのか部下に対する選別は苛烈。
自身の派閥への入門時の振るい分けも厳しく、時には自分が死んだというデマまで流して派閥内の背信者を炙り出しており、結果部下は忠誠心に満ちた少数精鋭に仕上がっている。
だが同時に本来は禁じられている外部組織との深いコネクションの構築を個人的思惑の元行うなど背信行為に手を染めている。
しかし主君であるロードへの忠誠心は紛れもなく本物。
己の行動の全てはロードのためを想っての行動であったが、結果的にその行為はロードの逆鱗に触れてしまい、劇中屈指の呆気なくも悲惨な末路をたどることになる。


名前の元ネタはイギリスの伝説的ギタリスト「エリック・クラプトン」から。
彼のテクニックは「あまりに滑らかで無駄の無い動き」である為、凄まじい速弾きであっても遅く指を動かしている様に見える事から「Slow hand」というあだ名が付いた逸話を持つ。
ニンジャソウルの元ネタは仏教の神「韋駄天」から。


パーガトリー


粗野で愚鈍な闘犬同士の殺し合いは震えるほどに怖いからな。

ほれ、臭いも獣じみておろう?実際たまらぬ!ゆえに私はこの位置がよい


グランドマスター位階における貴族派閥の一角。
アーチニンジャ「イカルガ・ニンジャ」のソウル憑依者。
チャを飲む時に開く開閉式メンポを装着し、銀の扇子を持っている以外碌な見た目の情報がない。
しかしその麻呂的なアトモスフィアでイメージが大体一致していたのは言うまでもない
本名「タムラ・ヒシカゲ・シジュウクイン(四十九院田村菱蔭)」。

イグゾーションと同レベルの傲慢で尊大な態度に加え、腰の重いザイバツ上層部の中でも際立って腰が重く、ウザい愚鈍なほどに怠惰・傲慢な言動を取る悪い意味で貴族的な男。
他者の揚げ足を嬉々として取り、おまけに碌に前線に出ることがないため評価も低く見られていたが、本性は非常に狡猾で冷徹な性格。
普段の態度は他者の目を欺く擬態にすぎず、本性を剥き出しにしたパーガトリーは積極的に前線に赴くことも厭わない好戦的な一面を露にしている。
扇動能力にも長け、言葉巧みに部下を煽って戦意を向上させることにも長ける。
ただし他人の揚げ足を取って挑発するかの如きウザったい言動は素でやっていた模様。

弱点は精神面に若干の難があること。つまりは豆腐メンタル。
第2部最終盤にとある事情で心の支えが失われた際は、一瞬でメンタルが折れ脱兎の如く戦場から逃走を図った他、
第3部では旧ザイバツの権威主義体制が崩壊したショックで心神喪失のままキョート城を放浪する姿さえ見受けられた。
元々飛び抜けた実力の持ち主のため、復帰後の新体制ザイバツにおいても引き続きグランドマスターの地位に座している。
劇中では数少ないグランドマスターの生き残りであるため戦闘力は申し分ない…が、今度はオヒガンから向けられるカツ・ワンソーの『視線』にメンタルとSAN値を削られる日々を送る羽目になってしまった。そのトラウマからか消極的な性向が強まり、ダークニンジャからは「悲観将軍」などという渾名で呼ばれる始末*1
しかしそんな激変の第3部ザイバツにおいても嫌味ったらしい言動は平常運転。
「動機など問題にならぬ。言わば大逆ぞ?これは」「報告・連絡・相談・改善!それを怠る!おこがましや!もはやこれはミラーシェード=サンのケジメ案件では?」という迷言まで残した。

実はスローハンドと同じくソウカイヤとのマルノウチ抗争参加者の1人
当時ソウカイヤ側として迎撃にあったダークニンジャには、「後陣で震えていた」と評されている。
当然ながら第2部におけるニンジャスレイヤーの重要殺忍対象の1人として数えられているが、第3部の時点でマルノウチ抗争に参加したザイバツ・ソウカイヤニンジャの中では、宿敵ダークニンジャを除くと唯一の生存者となっている。

部下の選定スタイルは一言で言えば玉石混交。
質より量を求めるスタイルなのか、マスター位階とは思えぬ雑魚や無能もいればニンジャスレイヤーを苦しめるほど凶悪な配下もいる。


名前の由来となった"Purgatory"とはカトリックにおける死後の世界の1つ「煉獄」から。転じて「苦行」「苦難」を意味する言葉にもなった。


ヴィジランス


我々の死の行軍は終わらない!永遠にだ!付いてこれない者は切り捨てる!


キョート城電算機室守護担当。
電算機室にてザイバツのネットワークセキュリティを管理・統括し、同時にキョート市場を操作する役目も担っている元エコノミストのニンジャ。
憑依ソウルは不明だが、公式解説によると「カロウシしそうになった際にディセンションした可能性が高い」らしい。
眼鏡を着用し、その下には深い隈が刻まれている見た目。腰には全方位にホログラフィ・キーボードを展開させるためのUNIXベルトを着用している。
なお衣装に関する描写はないのに書籍版含めてファンからの概ねのビジュアルイメージが『忍者めしグミ』のパッケージにいるサラリーマン忍者だった。
公式によると、ニンジャになった者はニンジャ筋力やニンジャ回復力によりだいたい視力が回復してしまうため、メガネやコンタクトを付けたニンジャは珍しいのだとか。
本名「クズハ・セイメイイン(晴明院葛葉)」。

ロードに対する絶対的忠誠心の下キョート城電算機室の天井裏に居を構え、そこで24時間体制でザイバツ内のネットワークやキョート経済を監視し続けている生粋の社畜。
自分にも厳しいが、部下に対しても自分と同じような過酷なシャチク・マインドを求めてくる厳しすぎる上司。
有能であるのは間違いないが、「ヒヤリ!ハット!」という奇声を上げて華麗な回転ジャンプしながら電算室狭しと飛び回るグランドマスター随一の強烈なネタ性の持ち主。
とはいえ居室である天井裏はプレジデントルームを彷彿とさせる豪華な空間になっており、快適さは充分に保証されている模様。

しかしその本性は、混乱する市場で右往左往するモータルを嘲笑い侮蔑するニンジャらしい冷酷な性格である。
彼の言によると「幾つもの市場の死を見てきた」らしく、市場操作の役目を考えると「間接的に一番モータルを殺しているのでは?」と読者に考察されることも。

グランドマスターの中では最も新参に位置。
更に「カラテにも乏しい」と解説され、サイバネ技術を忌み嫌う風潮のザイバツ内でサイバネ技術が必要なハッカーに関わる異色な立ち位置にあるグランドマスター。
その分電子戦能力は群を抜いて高く、非凡極まりないマルチタスク能力の持ち主。更に外交能力や経済攻撃、他組織との交渉で優れた実力を発揮する。
だが新参故に派閥勢力は小さく、彼の管轄である電算機室は「ハッキング経験不問」を掲げて常に人材を求めているが、ザイバツ内では「電算機室入りしたニンジャはたちまち使い潰される」と専らの噂のブラック部署である。カラダニキヲツケテネ!


名前の由来となった“Vigilance”とは「警戒・気配り」「不寝番」「不眠症」を意味する単語。



ケイビイン


ザイバツ・シャドーギルドの久遠の歴史において、貴様らごときビョウキ鼠に白砂を踏ませたためしなど無し。
卑しい知性のいじましき努力は褒めてやる


ザイバツ内でもごく限られた者しか立ち入れない、キョート城中庭の手入れを請け負う庭師。
憑依ソウルはアーチニンジャオダ・ニンジャ
暗青紫色のニンジャ装束を身にまとい、背中に二本のニンジャソードをXの字に交差させて背負っている。
派閥は曖昧だが、どちらかと言うとパラゴン寄りな模様。
本名「エンケイ・ゴウガドウ(豪峨堂燕慶)」。

自身の任務に強い誇りと責任感を有する、武士のように苛烈な性格の持ち主。
最終章では侵入者を中庭まで入り込ませてしまったことを恥じ、侵入者を殺し目的を拷問して聞き出した後、自分も責を取ってセプクすることを臆せず断言するなど覚悟と忠誠心は相当なもの。
ただしガッチガチの堅物な武人という訳でもなく、オイランの胸を揉みしだきながら酒を呷りつつ同僚にからむなどざっくばらんな一面も持つ。


名前の元ネタはその名の通り「警備員」から。江戸時代にいたという隠密兼庭師「御庭番」の要素も混じっているかもしれない。
ニンジャソウルの元ネタはその名の通り日本の戦国武将「織田信長」。



サラマンダー


勝ち上がって来い。俺の礎になりに来い……


グランドマスター位階における武闘派派閥の一角。
憑依ソウルはゲニンのニンジャソウル。
深赤色の地に、銀糸でジゴクめいたサラマンダーが刺繍されたニンジャ装束を身に纏う大柄な男。
本名「イワドラ・ヨバル(与原 巌虎)」。

対戦相手を「己の礎」と嘯き、貪欲に相手の技術を吸収しようとする求道者めいた冷酷な信念を持つ戦闘狂。
そのため戦う相手の力量を評価の判断基準とし、自分が会得していないワザを持つ者に対しては歓びの感情を以て接する傾向にある。
戦いにしか興味がない性格と思いきや、地下格闘トーナメント「シャドー・コンの主催・運営や、
ガイオンに存在するヤクザ組織の支配とそれに付随する闇ドラッグの流通及び賭場の管理も担うなど経営者としての才覚も確か。
実はフジキドが来る以前のドラゴン・ドージョーの在籍者。
つまりニンジャスレイヤーの兄弟子に当たる人物で、それ故に師の孫娘ユカノに対し面識を持っている。


名前の由来は錬金術における火を司る精霊、あるいは伝説上の炎の中に棲む生物「サラマンダー(Salamander)」から。
ファンタジー作品ではおなじみで、小さな蜥蜴やドラゴンとして描かれる。
一部ではコナミが発売した格闘ゲーム『マーシャルチャンピオン』のラスボス「沙羅曼蛇」が元ネタではないかという説も存在する。



ダークドメイン


口の減らぬクズめ。俺のジツを生き延びた敵は一人もおらぬ。

ブザマに死んだ犬の中には、貴様のごとき増上慢が何人でもいるぞ


グランドマスター位階における武闘派派閥の一角。
憑依ソウルは神話級アーチニンジャマイニュ・ニンジャ
宇宙めいた暗黒の装束に身を包み、威圧的なオーラを放つ男。
公式解説によると憑依前はヤクザ処刑エージェントだったらしく、闘争の果てに愛する女を自らの手で殺める羽目になり、人間らしい感情を捨て去るに至ったが、その際にニンジャソウルが憑依。
元々極めきった戦闘能力を持っていた彼は神話級アーチニンジャのソウル憑依にも耐え、強大なニンジャの力で己のカラテを上塗りすると、すぐさまニンジャの闇の世界で頭角をあらわしていった。
本名「セリザワ・ガズキ(芹沢我築)」。

「最も凶暴な武闘派」を自認し、口数少なく、誰も信用せず誰をも頼らぬ冷酷な人物。
威圧的オーラもさることながら、表には何の感情も表さず虫でも潰すかのように弱者を殺し、
機嫌が悪い時は無関係の一般人を何の理由もないのに淡々と殺害する苛烈な性格もあって非常に部下からは恐れられる存在。
そして何より恐ろしいのはグランドマスターらしからぬフットワークの軽さ。
ザイバツ構成員にとっての左遷場所であるネオサイタマに躊躇なく足を踏み入れ任務を果たそうとする現場主義者。
早期からニンジャスレイヤーの危険性を強く認識しているなど、思考回路はグランドマスターの中では非常に現場寄りというかヤクザに近い。
他組織でいえばソウカイヤ寄りなキャラと言える。


グランドマスターの中では唯一造語的な名前。直訳すると「暗黒領域」となる。
ニンジャソウルの元ネタはゾロアスター教における最大の邪神「アンラ・マンユ」。


ニーズヘグ


来いニンジャスレイヤー=サン!もっとだ!所詮わしらは卑しき獣ぞ!イクサと殺しが我らが世界よ!


グランドマスター位階における武闘派派閥の一角。
ヘビニンジャ・クランのグレーターソウル憑依者。
黄土色のニンジャ装束に身を包み、蛇めいた琥珀色の目を持つ40前半程度の男。
本名「ガトウ・ザンゲツ(賀東 残月)」。

死と殺戮の中にしか喜びを見出せず、過酷極まりない戦場や強者との戦いをこよなく愛する筋金入りの戦闘狂。
「痛快なイクサができればトノサマが誰でも構わない」と豪語してより大きなイクサを求めてザイバツに身を置いており、そのため派閥争いや権力闘争に興味を示さない少数派のグランドマスターの1人。
その姿勢故に他者の実力だけを重んじる傾向にあり、実力さえあれば経歴関係なくその者を評価し支援することもある。
ただし政治的策謀が不得手という訳では無くしっかりこなし、他のグランドマスターと渡り合えるだけの教養や礼儀作法、頭脳も持ち合わせるなど単なる戦闘狂でも猪武者でもない。

かつてはヌケニン・バジリスクとコンビを組み、ザイバツ内で双頭蛇(フタツアタマヘビ)と恐れられるだけの武勇を誇り、劇中ではザイバツ内で目的のため暗躍するダークニンジャの実力に目をつけ彼を支援。
ザイバツ内での彼の後ろ盾兼共謀者となっている。
第2部最終章ではダークニンジャに加担しザイバツのムーホン者として活躍。
ザイバツ構成員達を十重二十重と薙ぎ払う獅子奮迅ぶりを見せつけた。


名前の由来は北欧神話に登場する大蛇であり、終末の日に死者を乗せて飛翔する竜「ニーズヘグ(Nidhogg)」から。



パラゴン

……私は完璧主義者なのだ。
私は生き続け知識を蓄え続ける。ロード・オブ・ザイバツを永遠に支えるためにな

ロードの側近兼知恵袋を務めるグランドマスター。
アイキ・ニンジャクランのレッサーニンジャのソウル憑依者。
体格は小柄で猜疑心に満ち、底なし沼のように暗い眼を持つ。
本名「ロク・キヅキ(築喜 鹿)」。

ニンジャ学、古事記、歴史学、カラテ学に深く精通したザイバツ屈指の解説役知恵者。
基本的に知ってしまうと処刑され、生命こそ奪われずに済んでも自我を破壊されるなどの制裁を科されるロードの正体を唯一「健常な」状態で知る人物でもあるなど謎が多い。
謎めいた彼の正体と経歴は第2部最終章で明らかとなる。
詳細はロードの項目を参照。

名前の由来となった"Paragon"とは、「倣うべき模範」「完成された手本」を意味する言葉。



■番外

トランスペアレントクィリン

太陽の恵みを与えて進ぜよう

ザイバツ・シャドーギルド幹部候補生ザイバツ・シテンノ創始者にして元グランドマスター。
憑依ソウルはアーチニンジャ「アテン・ニンジャ」
トーガ風ニンジャ装束を纏い、有機バイオクリスタル製の肉体を持つ異形極まりない外見。
加えて喋る際はバイオクリスタル製のバイオスピーカー機構により口を動かさず音声を発するなど、「彫刻」「もはや人間の身体を持たぬニンジャ」と描写される。
詳しくはシテンノの項目を参照。

やたらめったら長い変な名前に見えるが、意味合いとしては「透明な麒麟」で、シテンノと同じ「色+生物」という命名規則である。
五行思想において、麒麟は中央を司る幻獣である。
ニンジャソウルの元ネタは古代エジプトにおける太陽神「アテン」から。
元々はこれといった神話も持たない信仰の薄いドマイナーな神だったが、アメンホテプ4世の治世にて主神に置かれ、平和と恵みの象徴とされていた。


ヤヨイ・シンケイド

私は貴方が欲しかった。でも、貴方は私を拒絶した。

名門女子校「スナリマヤ女学院」に君臨するソサエティ「ナカヨシ」のグランドマスター。
名前が同じなだけで、ザイバツのグランドマスターとは全く関係がない。



■余談

このように、全員もれなくラスボス級と言っても差し支えない実力を持つ彼らであるが、
ソウカイ・シンジケートの首魁である第一部のラスボスラオモト・カンは、公式見解でそんな彼らを一人で何人も殺せるという。
グランドマスターの凄まじさをゆうに超えるラオモトという、納得と驚愕が同居した衝撃の事実にニンジャヘッズたちは改めてラオモト・カンの別格さを思い知らされた。ラオモト=サン、バンザーイ!



追記・修正はネンコ(年功序列)に従ってお願いします。

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最終更新:2024年04月03日 19:27

*1 本当の称号は「左将軍」である

*2 RPG風に言えば桁違いのMP量を持ち、更にMP回復量が異常に早いということ。公式解説によると憑依ニンジャソウルの格と彼自身の適性がシナジーしたものらしい