魔王獣/ジャグラスジャグラー(Battle Spirits)

登録日:2017/07/17 Mon 21:35:01
更新日:2023/08/22 Tue 00:54:29
所要時間:約 16 分で読めます




地球を食らい尽す超大魔王獣マガタノオロチだ。
お前に倒せるかな?

●目次

概要

ウルトラマンオーブ』にて大暴れし、作中のメインの敵となった「魔王獣」。
バトルスピリッツのウルトラコラボ第2弾【ウルトラヒーロー大集結】では作中のほぼ全ての魔王獣がカード化*1した。
というよりも『絆の力おかりします!』内でのことも含めジャグラス ジャグラーが関わったキャラクターがほぼ全てカード化したため、
このパック自体が「コラボブースタージャグラスジャグラー編」などと揶揄されてしまうほど。
逆にオーブ関連はバーンマイトハリケーンスラッシュが収録されず中途半端。ジャグジャグの勝ち誇った顔が目に浮かぶ。

【魔王獣】デッキはそのパーツほとんどが【ウルトラヒーロー大集結】に収録されたカードだけで済むため、
このパックからバトルスピリッツを始めた人にも作りやすいデッキとなっている。

ただし、後述するが劇中再現のための特異な効果により初心者にはあまり易しくないルールを内包しており
使用する前に公式HPのQ&Aをよく読んでおく必要がある。


デッキ構築の前提について

このデッキは2枚のキーカードに対する依存度が極めて高い。
その2枚とはネクサス「タワーに集まる邪悪」と、コスト9スピリットの「超大魔王獣マガタノオロチ」。

この2枚がデッキの屋台骨であるとともにデッキの本体で、他の魔王獣はこの2枚を引き立て、サポートする役割のものとなる。
デッキ構築はこの2枚の性質を理解することから始め「いかにしてタワーに集まる邪悪を配置し、盤面をコントロールするか」
「いかにしてマガタノオロチを召喚しダメージを通すか」を終着点に考えることとなる。

所属するカードはがメイン。一部との混色カードもあるが青シンボルで軽減を稼ぐ必要はほぼないため、赤単色デッキに近い形となる。
バトスピは6色6属性なので魔王獣の属性設定とも親和性があるのだがそこは再現されなかった。
また、魔王獣は系統が「古竜」と「星竜」の2種をどちらも持つものと片方しか持たないものに分かれている。
そのため、系統サポートは恩恵を受けられない魔王獣のことも考慮して採用する必要がある。


キーカード

タワーに集まる邪悪

ネクサス
4(2)/赤
<0>Lv1 <2>Lv2
Lv1・Lv2:フラッシュ『お互いのアタックステップ』
自分の手札にあるカード名に「魔王獣」を含むスピリットカード1枚を破棄できる。
この効果で破棄したカードの持つ『このスピリットのアタック時』効果1つを発揮する。
Lv2『自分のドローステップ』
ドローの枚数を+1枚する。
シンボル:赤
イラスト:gozz
フレーバーテキスト:
大魔王獣マガオロチが地底に託した命は、地球そのものを栄養源に成長し、
8つの地脈が交わる地に立つタワーにマガタノオロチが出現した。
―ウルトラマンオーブ―

キーカードその1。
要するに東京タワー。劇中では龍脈の中心地でありマガタノオロチがその直下でエネルギーを溜めこんでいた。
余談だが、バトスピでは東京タワーイラストのネクサスがこれ以前から「目覚めの時」というカードで存在している。
モスラ劇中のポッキリと折れたイラストで。
巨大特撮ものでの宿命とはいえ、何かとひどい目に合いやすい建造物である。

効果は手札の「魔王獣」を使い捨てのマジックのように使えるというもの。
フラッシュタイミング*1で自由に使え、しかもコアの支払いが不要。
本来ならコアが足らず絶体絶命という状況でも手札さえあれば防御できるため、残コアを気にせずドローに専念することができる。
もちろん、このネクサスが割られてしまうと一転して大ピンチなのでプレイングは慎重に。

レベル2からはドロー枚数が+1される、赤ネクサスでは定番の効果。
レベル1の効果でコアを温存しやすいため、レベル2での維持もそれほど難しくない。

超大魔王獣マガタノオロチ

スピリット
9(5)/赤/古竜・星竜
<1>Lv1 8000 <3>Lv2 12000 <5>Lv3 15000
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
このスピリットのBP以下の相手のスピリット/アルティメット1体を破壊することで、このスピリットに赤のシンボル1つを追加する。
Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
自分のトラッシュにあるカード名に「魔王獣」を含む自分のスピリットカードが持つ『このスピリットのアタック時』効果すべてを、このスピリットが得る。
シンボル:赤
イラスト:藤井英俊
フレーバーテキスト:
全ての魔王獣の力を持ち、地球の存亡を脅かす超大魔王獣。
―ウルトラマンオーブ―

キーカードその2。『オーブ』本編のラスボス。
アタック時効果で相手を破壊、破壊したらシンボルが増える。つまり相手を喰って自身のエネルギーに取り込む能力の再現。
この能力でシンボルを増やし、一気にライフを削るのが主な勝ち筋。

そしてレベル2、3の効果がこのデッキを組む最大の意義。
トラッシュ(墓地)の全ての魔王獣の効果を得る、魔王獣全ての効果が使える能力を再現した効果。
同じ名前のカードがある場合、それらを重複して複数回能力が使える。
当然ながら別のマガタノオロチが既にトラッシュにもあったらレベル1のシンボル増やし効果も複数回使える。
タワーに集まる邪悪でトラッシュへ落とし、マガタノオロチでその効果を再利用する無駄のない動きができる。
が、欠点としては魔王獣の効果が極端に「ドロー」と「破壊」に偏っているということ。
タワーでトラッシュが肥えている状況だと相手の場には破壊対象となるようなスピリット/アルティメットが残っていないことも多い。

通常版のイラストは正面を向いた構図であのダルマ体型がそのままなのでやや残念なイラストとなってしまっている。
パラレル版では口からマガタノ迅雷を吐きだしているかっこいいものに仕上がっている。


各魔王獣

魔王獣はその全てが『このスピリットのアタック時』効果を持ち上記2枚の効果に対応する。
逆に『このスピリットの召喚時』効果はないためそのメタカードに強い。

風ノ魔王獣マガバッサー

スピリット
3(2)/赤/古竜・翼竜
<1>Lv1 2000 <3>Lv2 5000 <4>Lv3 6000
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
自分はデッキから1枚ドローする。
シンボル:赤
イラスト:モレシャン
フレーバーテキスト:
電離層で眠っていた風ノ魔王獣。
巨大な翼を持ち、翼の風圧による衝撃波や竜巻で攻撃する。
―ウルトラマンオーブ―

最軽量の魔王獣。先行の1ターン目から召喚が可能で、序盤からドロー効果でアドバンテージを稼げる。
タワーで捨てても手札交換として機能し、アタックが通りにくくなる後半でも仕事がこなせる。
ただ、マガタノオロチで効果を得る場合、ドロー効果はマガゼットンなど他の選択肢も十分にあるため過剰になってしまう場合も多い。
そのため、軽くて序盤に便利だからといっても3積みするかどうかの判断はデッキをよく練った上で調整が必要。
また、マガタノオロチと同じ系統の古竜を持つため、サポートの共有が可能。
コラボ以外のカードも採用するならば、コスト3と合体できるブレイヴと合体して《煌臨》するのも考えられる。

火ノ魔王獣マガパンドン

スピリット
4(4)/赤/星竜
<1>Lv1 4000 <4>Lv2 8000 <5>Lv3 9000
Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
BP10000以下の相手のスピリット1体を破壊する。
シンボル:赤
イラスト:三芳ノル
フレーバーテキスト:
全身が常に超高温の火の玉に包まれている火ノ魔王獣。
体から発する熱波で、出現した都市の気温を上げる。
―ウルトラマンオーブ―

魔王獣では最も使いにくいスピリット。
コストに比べてかなり範囲の広い破壊効果を持つが、その効果を使うための維持コアが4個も必要で場に出す意味がほとんどない。
必然的にタワーで捨てたりマガタノオロチでコピーするのが前提の効果となる。
しかしその場合でもBP10000以下でシンボル2個以上はあまりいないためゼッパンドンで間に合ってしまうのが実情。
とはいえ、序盤のシンボル要員程度を除去するのにゼッパンドンを使ってしまってはもったいないため、気軽に撃ちやすいという点では入れても損はない。
一応、軽減が多いため場には出しやすいので完全に腐る場面はあまりないだろう。

水ノ魔王獣マガジャッパ

スピリット
4(青1赤1)/青赤/異合・古竜
<1>Lv1 4000 <3>Lv2 6000 <5>Lv3 8000
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
相手は、相手の手札1枚を破棄しなければブロックできない。
シンボル:青
イラスト:よじろー
フレーバーテキスト:
湖の下に眠っていた水ノ魔王獣。
その強烈の臭気のため、町中の水が臭くなってしまうという事件が発生した。
―ウルトラマンオーブ―

魔王獣の中で唯一シンボルが青いスピリット。そのため、場では軽減として参照しにくい。
臭いので鼻をつままないと接近できないという能力を手札1枚を引き換えにするブロック制限効果で再現している。
だがこんなスピリットをわざわざブロックする必要はあまりなく、単体ではそれほど強くない。
が、このスピリットの真価は複数枚トラッシュに落ちている状態でマガタノオロチでコピーした時にある。
前述のとおりマガタノオロチでのコピーは重複するため、コピーした数だけ相手は手札を捨てなければブロックできなくなる。
場にはあまり出さず、積極的にトラッシュへ落として一撃必殺を叩き込むのが役割となる。
なお相手が手札保護*2を行っている場合、相手は手札を捨てなければブロックできないが、
手札を捨てる効果を受けないために、事実上のブロック不可として成り立つ。
マガタノオロチでコピーしても有効だが、マガグランドキングやゼッパンドンなどで、
手札保護を発揮しているカードを破壊してしまうと無駄になるので、意外と狙いづらい。

土ノ魔王獣マガグランドキング

スピリット
5(3)/赤/古竜・機獣
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 7000 <6>Lv3 10000
Lv1・Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
このスピリットに[ソウルコア]が置かれている間、カード名に「魔王獣」を含むスピリットすべてをBP+5000する。
Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
相手のネクサス2つを破壊する。
シンボル:赤
イラスト:gozz
フレーバーテキスト:
地底深く眠っていた土ノ魔王獣。ビルを次々と地盤沈下させた。
体内からのエネルギー放射や、対象物を円状にくり抜く光線技を持つ。
―ウルトラマンオーブ―

劇中でやたらとビルを沈めたため、ネクサス破壊効果して再現されている。
タワーで捨てるにもちょうどよく、ネクサス対策効果としてはバトスピ内でも上位に位置する強力な効果。
一方でネクサスを全く使わない相手には意味のない効果でもある。

BPを+する効果はソウルコア*3を要求するため重複が不可能。
マガタノオロチの効果参照範囲も広がるため相性が良く、1枚は場に出しておいても損がないスピリットとなっている。
指定アタックを付与するマガオロチ(後述)との相性も良く、アタッカー性能は高い。

大魔王獣マガオロチ

スピリット
6(4)/赤/古竜・星竜
<1>Lv1 5000 <3>Lv2 8000 <5>Lv3 12000
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
BP5000以下の相手のスピリット2体を破壊する。
この効果で破壊したスピリット1体につき、自分はデッキから1枚ドローする。
Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
カード名に「魔王獣」を含むスピリットすべては、アタックするとき相手のスピリット1体を指定してアタックできる。
シンボル:赤
イラスト:白滝きのこ
フレーバーテキスト:
6体すべての魔王獣の封印が解かれた時に出現するとされ、
星を食い尽くすという伝説を持つ。魔王獣の頂点に立つ存在。
―ウルトラマンオーブ―

通称ママオロチ。
ドローを同時にこなすアタック時効果が魅力。
タワーで捨ててよし、アタッカーとして運用するのもよしな眷属魔王獣の中で最重要の1枚。
系統がマガタノオロチと同じなためサポートを共有しやすく、場に出すことも容易。
中盤以降は効果発揮しづらいため、序盤にさっさと使ってしまったほうがいいだろう。

また、指定アタックの付与により、効果での破壊に耐性のあるスピリットの除去もできるようになる。
ただしBPはあまり高くないので自身で指定アタックを行うにはやや不安が残る。
高BPなマガタノオロチ、またはBP上昇能力をもつマガグランドキングと同時に運用することでこの欠点は補える。

光ノ魔王獣マガゼットン


「ライフ減少時」という容易に達成可能な【バースト】条件で相手スピリット破壊&ノーコスト召喚を行う、防御カードの一種として機能する。
が、【バースト】として伏せてしまうとタワーで捨てられなくなってしまうためプレイングは慎重にならなければいけない。
タワーが引けていない時にも安心という意味では弱点を補える効果と考えることができる。
アタック時効果は範囲が「以上」であるため他の魔王獣でカバーしきれない大型スピリットも射程圏内となる。
BP15000以上が複数体ポンポン並ぶ状況はなかなかないため、複数枚コピーしている場合は残りは1ドローとなる。
マガバッサーと同じくタワーで捨てて手札交換としても機能し、マガタノオロチを引き込むにも適している。


合体魔王獣ゼッパンドン


ジャグラス ジャグラーが変身した姿。
このデッキにおける裏のエース。
効果はアタック時効果一つのみだがこれが非常に強力。
「シンボル一つ」という非常に広い範囲のスピリットを破壊できる効果にソウルコアを支払った場合に回復できる効果が付随している。
この広い破壊範囲はタワーで捨てる場合にも非常に有用で序盤から終盤まで守りのカードとしても性能が高い。
タワー対応の効果の中で唯一アルティメットに対応しているのもうれしいポイント。
タワーで捨てた場合にも追加コストでソウルコアを支払うことでスピリット1体を回復させることができ、追撃やブロッカー確保にも重宝する。
マガタノオロチでコピーすればこの回復によりマガタノオロチが2回アタックできるようになる。
劇中のマガタノオロチ側からすればこいつは仲間でも何でもないためコピーできる理由がないが。
自身にブレイヴを合体させ2度アタックするだけでも相手の場を壊滅させつつライフをもぎ取れる。
惜しむらくは青の2個軽減と系統:異合がこのデッキでは活かしにくい点か。
マガジャッパと共通する要素だがこの2体以外には恩恵が少ないためそれらのサポートを取り入れる必要はない。
そのままでも使いやすいが、ブレイヴ破壊で合体スピリットのシンボルを引き剥がして1つにしてしまえば対象がぐっと広がる。
ちなみにTV本編ではオーブオリジンに倒されたが、カードではあちらの効果の対象外。ただしこちらもオーブオリジンを破壊することは出来ない。

合体魔王獣ゼッパンドン[ウルトラ怪獣2020]

スピリット
6(赤3紫1)/赤/星竜・地竜・異合
<1>Lv1 8000 <3>Lv2 10000 <4>Lv3 16000
フラッシュ《煌臨:赤/紫&コスト4以上》『お互いのアタックステップ』
自分の[ソウルコア]をトラッシュに置くことで、対象の自分のスピリットに手札から重ねる。
Lv1・Lv2・Lv3『このスピリットの召喚/煌臨時』
BP7000以下の相手のスピリット1体か、相手のネクサス1つを破壊し、破壊したスピリット/ネクサスの効果を発揮させない。
さらに、このスピリットが《煌臨》していたとき、自分はデッキから2枚ドローする。
Lv2・Lv3『このスピリットのアタック時』
バトル終了時、ターンに1回、このスピリットは回復できる。
シンボル:赤

イラスト:旗助
イラスト:タバタミキヒコ(パラレル版)

フレーバーテキスト:
ハルキのゼットライザーをコピーしたダークゼットライザーでジャグラーが変身した姿。
マガオロチとゼットンとパンドンのメダルを使用する。

2021年に発売された『ウルトラヒーロー英雄譚』で再登場したゼッパンドン。ウルトラマンZに登場した、ジャグラーが変身したバージョンである。
《煌臨》でスピリットやネクサスを除去し、バトル終了時の回復で打点を稼ぐ。

なお『このスピリットのアタック時』を持つが、「タワーに集まる邪悪」で破棄しても「このスピリット」を指定しているため何も起きない。
(同じようなテキストの旧ゼッパンドンはソウルコアの場所や回復させるスピリットは何でも良い)
マガタノオロチでのコピーは可能だが、このカードがトラッシュに3枚あったとしても回復できるのはターンに1回までという裁定。
基本的には召喚もしくは煌臨して除去を行い、場に出た後はサブアタッカーとして運用するのが良い。

このカードはレアリティはマスターレアだが、パラレル版が存在する。
『ウルトラヒーロー英雄譚』の他のパラレルは各ウルトラヒーローのいわゆる「ぐんぐんカット」なのだが、
このゼッパンドンのパラレルも劇場版オーブやZにおけるジャグラーの変身ポーズの完全再現仕様。

サポートカード

無幻魔人ジャグラス ジャグラー(魔人態)

スピリット
4(赤2紫1)/赤紫/冥主
<1>Lv1 4000 <3>Lv2 6000
Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』
自分のデッキを上から5枚オープンできる。その中のカード名に「魔王獣」を含むスピリットカード1枚を手札に加える。
残ったカードは破棄する。
Lv2
カード名に「魔王獣」を含む自分のスピリットが破壊されたとき、自分の手札1枚を破棄することで、そのスピリット1体を疲労状態でフィールドに残す。
シンボル:赤
イラスト:伊藤正市
フレーバーテキスト:
ガイの宿敵であるジャグラス ジャグラーの変身態。
幾度となくガイと対決してきたが、マガタノオロチ戦ではオーブと共に戦った。
―ウルトラマンオーブ―

なんとジャグジャグさん自らがカード化
戦闘能力は高くなく、効果は魔王獣サポート専用のものが2つ。人間大でひたすら策謀を巡らせていた頃の姿なのだろう。
召喚するとデッキから5枚捲り、その中の魔王獣1枚を手札残ったカードはトラッシュへ行く。
トラッシュを肥やしつつその時必要な魔王獣だけを手札に引き込める最良のサポート能力である。
気を付けなければならないのはタワーに集まる邪悪がトラッシュへ行ってしまうこと。効果を使うタイミングはよく見計らっておきたい。

レベル2になると魔王獣へ効果破壊耐性を与える。
自身が対象外なのが非常に痛い。魔王獣よりもまず先にこっちが狙われてしまう。
また、破壊以外の除去には無力。維持するためのコアも3個必要と多少重いため、おまけ効果と割り切るのが賢明。

なお2021年の『ウルトラヒーロー英雄譚』でもウルトラマンZ版ジャグラーがXレアとして収録されているが、
そちらは白/紫のスピリットで特に魔王獣との相性も良くない。
汎用性とカードパワーはコラボながらかなり高いので、コンボ目当てではなく単純に単独の性能目当てで投入するのはあり。

マガタノ迅雷

マジック
4(2)/赤
メイン:
自分はデッキから2枚ドローする。
さらに、コストの支払いに[ソウルコア]を使用していたら、自分のトラッシュにあるカード名に「魔王獣」を含むスピリットカード1枚を手札に戻す。
フラッシュ:
このターンの間、スピリット1体をBP+2000する。
イラスト:KoukiTajima

赤定番の4コスト2ドローマジック。
ソウルコアを支払うことで魔王獣が回収できる。
ランダムなトラッシュ肥やしによって落ちてしまったマガタノオロチを回収するのが主な用途。
それ以外の場面では普通の2ドローマジックとして運用することになる。


相性の良いカード

コラボブースター『怪獣王ノ咆哮』に収録。福岡タワーをエネルギー源にしたあたり類似点があるような無いような。
召喚時にデッキの上から4枚をめくり、その中のネクサス1枚を手札へ、残りをトラッシュへ。
タワーに集まる邪悪を探しつつ魔王獣をトラッシュ送りにできるこのデッキに噛み合った能力である。
同じ宇宙怪獣同士マガタノオロチと星竜サポートを共有でき、合体させやすいコストである点や軽減が多く少ないコストで召喚できる点も優秀。
ぶっちゃけジャグラーより優先度が高い。

  • 各種ブレイヴ
ゼッパンドンやマガタノオロチの打点強化に。
有力なものはシンボルを2つ追加できる「赤魔神」、このデッキに足りないバースト対策を補完する「炎魔神」、
マガゼットン以外の赤のスピリットカードを回収できるアームストロンガー、
破壊耐性に対しても有効に働く「騎士王蛇ペンドラゴン(リバイバル版)」など。

  • 星竜サポート、古竜サポート
マガタノオロチの早期召喚を実現するカードとして星竜サポートの「ビッグバンエナジー」、古竜サポートの「ドラグノ祈祷師」。
耐性、防御強化として「ホワイトホール・ドラゴン」、「スターリー・リューマン」、「アスケラ・ドラゴン」など。

2017年に登場した「魔界幻龍ジークフリード・ネクロ」は《煌臨》でマガタノオロチやマガオロチをトラッシュから踏み倒し、
さらにアンブロッカブルを付与できるため相性が特に良い。

  • ブレイヴ破壊
合体スピリット/アルティメットが対象外となりやすいゼッパンドンやマガパンドン、マガタノオロチの効果を支援できる。

  • スピリット回収
手札から魔王獣を破棄することで効果を発揮していくため、トラッシュのカードを回収できると長期戦でも息切れしない。

ルール的なあれこれ

能力再現を優先した効果にしたため、現役プレイヤーでも混乱するようなルールが多数ある。

  • マガタノオロチをタワーに集まる邪悪で捨てたらどうなるの?
→捨てることはできるけど何も起こりません。
捨てたときは「スピリットカード」であって「スピリット」ではなく、レベルがないので自身のBPが定義できないためです。

  • マガジャッパをタワーに集まる邪悪で捨てたらどうなるの?
→このバトルの間、相手は手札を捨てないとブロックができなくなります。
相手ターンに捨てた場合は何も起こりません。

  • マガタノオロチがバトルしている途中にトラッシュに魔王獣が増えたよ、この魔王獣の効果は使える?
→マガジャッパ以外の効果はアタックの宣言をした時に発揮する効果なためそのタイミングを過ぎた後で増えても効果は使えません。
マガジャッパのみ「アタックしている間に発揮し続ける効果」なため、ブロック前のタイミングで落ちていたなら、ブロック時に手札を捨てさせる効果が発揮できます。
つまり、マガタノオロチがアタックしている途中に、タワーに集まる邪悪でマガジャッパを捨てると、
タワーで適用したマガジャッパの効果とマガタノオロチがコピーした効果の2回分が発揮され、相手は2枚捨てないとブロックできなくなります。

  • マガジャッパのアタックをマガオロチの指定アタック効果で強制的にブロックさせて手札を捨てさせることってできる?
→できません。「できる」と「できない」効果が同時に発揮される場合後者が優先されます。
よってマガジャッパの効果が発揮しているとマガオロチの指定アタック効果自体が発揮できなくなります。

  • 手札のカードが使用できなくなる「超風魔神」を合体したスピリットがアタックしてきた。
→タワーに集まる邪悪の効果は問題なく使えます。場のネクサスの効果で手札のカードを対象に取っている形になるためです。

  • スピリットの効果が効かない「天魔王ゴッド・ゼクス」をタワーに集まる邪悪で捨てたスピリットの効果で破壊できる?
→できません。タワーに集まる邪悪での効果ではなく捨てたスピリットが発揮する効果であるため、
スピリットの効果を受けないカードは破壊できません。

  • 相手のコア除去効果でマガタノオロチのレベルが1に下がっちゃった。コピー効果で得ていた効果はどうなるの?
→ほとんどの効果はアタック宣言時に処理されるため、影響があるとすればマガジャッパの効果と、
トラッシュにある別のマガタノオロチの効果の2つ。
トラッシュからコピーしたマガタノオロチの効果で増やした分のシンボルがなくなります。

  • トラッシュの効果を発揮できない「巨顔石の森」などを配置されたらどうなるの?
→タワーに集まる邪悪で破棄しても何も起きなくなるが、マガタノオロチは問題なく効果コピーが可能。
これはマガタノオロチがトラッシュのカードの参照のみを行っており、トラッシュのカードを直接動かしているわけではないための裁定。
類似カードで言うと時空の魔女グランディースなどがあたる。
タワーに集まる邪悪はトラッシュのカードが直接効果を発揮しているため無効化されてしまう。

弱点

良くも悪くもフィニッシャーをマガタノオロチに依存しているためこれを除去されると不利になる。
マガタノオロチには除去耐性がなく、付与できるのもジャグジャグによる効果破壊耐性のみ。
コア除去やら手札/デッキに戻すバウンス効果には無力。
いかにして除去を掻い潜りアタックを通すか、がプレイングにおける最重要事項となる。

デッキ破壊も弱点で、自分からデッキをどんどん削っていくためあっという間にデッキが尽きてしまう。
特にマガバッサー、マガオロチ、マガゼットンの3種はドロー効果が強制であるため、
ゲーム終盤だとマガタノオロチでのコピーが強制で5ドロー以上になってしまうこともある。
コアを増やせず大量の手札を使いきれるデッキでもないため、
トラッシュ管理とデッキ枚数管理をしっかりして過剰なドローは避けるプレイングを心がけたい。

タワーに集まる邪悪の破壊効果範囲には実は穴がある。効果範囲は
  • BP10000以下(マガパンドン)
  • シンボル一つ(ゼッパンドン)
  • BP15000以上(マガゼットン)
なため、BP11000~14000かつダブルシンボル以上のスピリットならば破壊されない。
5~6コストくらいのスピリットに軽めのシンボル付きブレイヴを合体させてやると簡単に達成できるため、
魔王獣を相手にする場合は覚えておきたいプレイングである。
またアルティメットに対応するのはマガタノオロチとゼッパンドンだけであり、
タワーを掻い潜るだけならダブルシンボル以上のアルティメットでも良い。

余談

マガタノオロチの効果は強制発揮なので、効果を発揮した魔王獣とまだ発揮していない魔王獣、
魔王獣以外のカードでトラッシュのカードを整理しておくと便利。
バトスピはトラッシュのカードの順序に影響するカードはなく、トラッシュのカードを並び替えてもルール上も問題ない。



お前はこの項目を直したといい気になっているかもしれないが、それは実は全てオレのためだったんだよ。

どういうことだ?

つまり「ありがとう」ということだ、オレのために「魔王獣」の項目を追記・修正してくれたんだからな。



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最終更新:2023年08月22日 00:54

*1 アタック/ブロック後からバトル解決までのフリータイミングで、マジックやアクセルといった攻撃または防御用の補助カードを使用できる

*2 五角形の砦など、自分の手札は相手の効果を受けないという効果の通称。

*3 各プレイヤーが一つずつしか持てない特殊なコア