デュエルターミナルの情報を主として取り扱っている本書でも、デュエルターミナルワールドヒストリーというコーナーが設けられており、
ワーム襲来から創星神sophia撃退までの詳しい歴史の流れが事細かに記載されている。
特にマスターガイド3の時点でのトリシューラによる世界の氷結の後にどういった経緯を巡ったのか、
インヴェルズ・グレズとヴァイロン・オメガの激突からその後はどうなったかもきちんと補完されている。
加えて本書ではデュエルターミナルワールドモンスターズというコーナーにおいて、
各端末世界出身のテーマのカードリストと、それぞれのテーマの詳しい生態系や勢力図についても紹介されている。
氷結界に関する特集。
代々の一族の教えに従うべき解放反対派と、魔轟神などの新たな脅威に対抗するためと主張する解放派の勢力争いが繰り広げられていた。
反対派のメンバーはグルナード、ガンターラ、ライホウ、ロイヤル・ナイト、
解放派のメンバーは交霊師、風水師、術者、大僧正となっている。
尚、後にリチュアを興すことになるナタリアとノエリアはそれぞれ解放派と反対派に属していた。
霞の谷に関する特集。
人と鳥との力を併せ持つミストバレー勢力の詳しい関係図が記載。
トップの雷神鬼、ナンバー2の執行者を中心に各戦士や鳥たちが力を振るう。
因みにその鳥人一体の戦闘術は後にガスタへと受け継がれるとのこと。
フレムベルに関する特集。
紅蓮の炎を操る術に長けた彼らは後に結成されるA・O・Jの戦力の一角として多くのワームを焼き払った。
ウルキサスをトップとしたピラミッド構造に、魔轟神との戦いで目覚めた新たな力であるネオフレムベルなどについても記載。
X-セイバーに関する特集。
結成から今に至るまでのX-セイバーのメンバー構成や移り変わりが記載されている。
第一次セイバーの頭目であるソウザは部下を平気で使い捨てにするやり方が疎まれてたとか何とか。
で、突然のソウザの失踪後に司令として立ったのがガトムズとのこと。
A・O・Jに関する特集。
マスターガイド3の時点ではワームに対抗するために結集した部族たち同盟の名前であったが、
その名の下に開発された対ワーム兵器に関する研究の軌跡について紹介されている。
ワームに関する特集。
端末世界最初期の侵略者であるワームの力関係についての紹介。
到達点であるゼロを頂点とし、最上級、上級、下級、最下級と明確に区分されている。
キング、クイーン、ヴィクトリーといった最上級クラスにもなるとワーム全体でも数%しか存在しないらしい。
ジェネクスに関する特集。
古くから存在する謎めいた存在であるジェネクスと、彼らを対抗勢力の兵器として利用するための計画を記したもの。
コントローラーを利用した意思疎通、A・O・Jとの連動、レアル融合炉の移植など様々な試みがされている。
ナチュルに関する特集。
勢力争いなどの血生臭い今までの特集から一転、ストロベリーがナチュルの森についてほのぼのと教えてくれる。
密猟者を捕らえるビーストや霞の谷の生物の侵入を監視しているパルキオンなどは特に慕われているっぽい。
魔轟神に関する特集。
混沌の門から襲来した侵略者である魔轟神たちにも明確な力関係が存在している。
魔界、轟界、神界の順で位が上がり、2人の王であるヴァルキュルス、レイジオン、神であるレヴュアタンが裏切りと策謀を渦巻かせる。
ジュラックに関する特集。
度重なる外敵や自然環境の脅威を乗り越えるために、その身に炎を纏い食物連鎖の頂点に立った種族であるジュラック。
そんな彼らの生体構造や狩りの方法、魔轟神という新たな脅威への対抗手段についてが記載。
ドラグニティに関する特集。
ミストバレーの奥深くである竜の渓谷をテリトリーとしている少数部族のドラグニティ。
竜を操る鳥人と秘めたる力を持つ竜の幼生、内なる力を解放したドラグニティアームズなどを一挙公開。
ジェムナイトに関する特集。
マーチャントの調査による核石の解放による4つの融合の力と、特異な力を持つラズリーやオブシディア、
全ジェムナイトに関する元のコア、石言葉、誕生石の月などを事細かに記載している。
ラヴァルに関する特集。
一面に灼熱の炎が広がり続ける炎火山地帯に住み、頂の竜神を信奉する戦闘部族のラヴァル。
炎火山、炎樹海、炎湖畔の3つのエリアにそれぞれに住まう三姉妹などの情報も載っている。
ヴァイロンに関する特集。
嘗てのインヴェルズの封印の折、彼らに犯されない光の兵器としてセイクリッドが開発したヴァイロン。
結局はインヴェルズに感染されている彼らの戦いの経緯が記されている。
リチュアに関する特集。
トリシューラ暴走後からの戦乱の元凶とも言われる事があるリチュア。
氷結界から独立し、禁断の儀式術を完成させたノエリアをトップとした部族である。
ノエリアの背後に潜むインヴェルズの思念や、実はナタリアとアバンスは親子だったなど意外な情報も明かされている。
ガスタに関する特集。
端末世界出身のテーマではリチュアと並んで知名度が高いであろうガスタ。
神官家や戦士家、長老直系の一族など部族構成が細かく描かれている中、やはり一番度肝を抜いたのは
風霊使いウィンがガスタ直系一族の出という情報だろう。
インヴェルズに関する特集。
リチュア・ノエリアを狂わせた真の元凶でもあるヴェルズのキャリアである侵略集団インヴェルズ。
最大最強の捕食者であるグレズを筆頭に、時に下位集団すらも捕食しながら名前付きのインヴェルズは力を高めていく。
セイクリッドに関する特集。
嘗てインヴェルズを封印した星の加護を受ける光の騎士団。
ヴァイロンの敗北によってインヴェルズの復活を察知した彼らは、自ら世界を救うために動き始めるのである。
ヴェルズに関する特集。
インヴェルズの内に潜んでいた真の脅威であり、あらゆる生物に乗り移りその身を侵食する負の思念体。
荒廃したミストバレーから発見された1冊の日記という形で、彼らの恐ろしさが語られている。
DTガイドの最後を飾るに相応しい
創星神sophiaに関する特集。
自らの理想と気紛れの下で多くの部族を生み出しては滅ぼし続けた創星神。
複数の部族を生み出しバランスを保とうとする中、ヴェルズの暴走によってまたしてもリセットが決行されようとしていた。