ジャスティス・リーグ:インジャスティス・リーグ

登録日:2017/07/14 Fri 18:49:29
更新日:2024/02/17 Sat 08:45:18
所要時間:約 14 分で読めます




『Justice League: Injustice League』は2014年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。

+ 作品情報
『Justice League Vol.2』#30~#39
発売 2014年5月から
脚本 ジェフ・ジョーンズ
作画 アイヴァン・リース(#30、#35)、ダグ・マーンキ(#30~#33、#35)、スコット・コリンズ(#34)、
   ジェイソン・ファボック(#36~#39)

日本では2016年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。

ジェフ・ジョーンズによる『ジャスティス・リーグ』・サーガ第6巻。
フォーエバー・イービル』後、状況が変化し生まれ変わることとなった『ジャスティス・リーグ』の活躍を描いている。
DCコミックスを代表するヒーローチーム『ジャスティス・リーグ』にスーパーマンのライバルのレックス・ルーサーや
フラッシュのライバルのキャプテン・コールドが加入することで話題になった作品。
ルーサーやコールドの活躍だけでなく今後の伏線も多数用意され、物語は最終決戦『ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー』に向かっていく。






『Justice League Vol.2』#30~#33



【物語】

『クライム・シンジゲート』との戦いに勝利したレックス・ルーサーは世界からヒーローと称えられていた。
『ジャスティス・リーグ』は彼の真意を知るために行方を捜していたが、逆に彼の衛星基地に呼ばれシャザムと共に『リーグ』に加入したいと言われてしまう。
当然ルーサーの加入を拒んだ『リーグ』だったが彼の提案した『Earth-3』を破壊した存在の対策を練るため、
『シンジゲート』の生き残りであるパワーリングの行方を捜す。暴走するパワーリングを発見した『リーグ』だったが
そこには謎の超人チーム『ドゥーム・パトロール』が待っていた。


【登場人物】

  • レックス・ルーサー
大企業レックス・コープの社長でスーパーマンのライバル。『クライム・シンジゲート』との戦いでヒーローと認められるも、
自尊心が満たされなかったのと『Earth-3』を破壊した存在に立ち向かうため『ジャスティス・リーグ』に加入しようとする。
シャザムと新たな衛星基地を手土産に『リーグ』と話し合うが拒否され基地から立ち去る。
その後、ディック・グレイソンとの関係からブルース・ウェインがバットマンであると見抜きウェイン邸を訪れ、
その事実を材料に『リーグ』入りを認めさせようとする。ブルースに拒否されウェイン邸を立ち去るがパワーリングを巡って争う
『ジャスティス・リーグ』と『ドゥーム・パトロール』の前に現れ『リーグ』を援護する。


≪ジャスティス・リーグ≫

世界を守るヒーローチーム。ルーサーの真意を知るために彼の行方を捜していたがルーサーに呼ばれ彼の衛星基地に向かい
彼とシャザムの『リーグ』加入を提案される。シャザムの加入はなし崩しで認めるもルーサーの加入は拒否する。
その後パワーリングの行方を捜索しオレゴン州ポートランドに向かい暴走するパワーリングを巡って『ドゥーム・パトロール』と戦闘になる。

メトロポリスを守る鋼鉄の男。ルーサーの悪辣さを最も理解しており、彼の『リーグ』加入にもっとも拒否反応を示す。

ゴッサムを守る闇の騎士。ウェイン邸に現れたルーサーに対し当初は一般人ブルース・ウェインとして接するが、
彼が『バットケイブ』への隠し通路を見つけたことで本性を現したとえ話を出して追い返す。

超人的力を持つアマゾン族の王女。ルーサーに対し『真実の投げ縄』を使うことで彼の真意を探り出す。

超スピードを操る鑑識官。

  • アクアマン(アーサー・カリー)
海底王国アトランティスの王。

  • サイボーグ(ビクター・ストーン)
特殊な技術で半身が機械化された青年。シャザムと共にモニター作業を担当し仲良くなる。
パワーリングとの戦いでは指輪に接続することで『Earth-3』を破壊した存在を感じ取る。

  • シャザム(ビリー・バットソン)
「SHAZAM」と唱えることで六柱の神々の力を持つ地上最強の人間に変身する少年。ルーサーに誘われる形で『リーグ』の前に現れそのまま加入した。
サイボーグとモニター作業を担当し当初は退屈にしていたが魔法で生み出した卓球やサイボーグの肩のXboxで仲良くなる。


≪ドゥーム・パトロール≫

ナイルス・コールダーによって結成された世間から疎外された奇妙な能力を持つ人間が集まるヒーローチーム。
政府機関『ARGUS』の下位組織でクライム・シンジゲートとの戦いでも活動していた。
コールダーに率いられパワーリングの確保に臨むもメンバーは人命救助を優先しようとする。
しかしコールダーに脅されパワーリングと現れた『ジャスティス・リーグ』と戦闘になる。

  • ナイルス・コールダー)
『ドゥーム・パトロール』を率いる科学者。天才的人物だが怪現象に執着しており学会から異端児扱いされている。
奇妙な能力の持ち主を集め研究し『ドゥーム・パトロール』として活動させているが、恩を着せて無理矢理参加させており過去には脱走者もいる。
ルーサーとはあるウイルス事件を巡って知り合い対立している。暴走するパワーリングのもとに『ドゥーム・パトロール』を率い現れ、
パワーリングも実験材料にしようと目論む。

  • ロボットマン(クリフ・スティール)
元レーサーで脳を残し全身が機械化されている。メンバーの中では最も活動的。

  • ネガティブマン(ラリー・トレイナー)
元軍人で飛行機パイロットだったが墜落した際に謎の放射線を浴び体から謎のエネルギーを発するようになった。
コールダーに感謝しているがその名の通りネガティブで、任務中も能力は使わず戦いにも積極的ではない。

  • エラスティガール(リタ・ファー)
元女優で奇妙なガスを浴び体を巨大化する能力を得た。但し気分が落ち込むとスライム状になってしまうため常に笑顔でいる。
女優だったことを誇りに思っておりバットマンが自分を知らなかったことにショックを受けている。

  • エレメントウーマン(エミリー・サン)
体を様々な物質に変化させる元医大生。『ジャスティス・リーグ』のメンバーだったが行方不明になっていたところを
コールダーに確保され『ドゥーム・パトロール』に参加している。『リーグ』が自分を見捨てたと思っている。


≪ヴィラン≫

  • シークレット・ソサエティ
ありとあらゆるヴィランが集まって結成された組織。『クライム・シンジゲート』崩壊後もドクター・サイコ(エドガー・シズコ)をリーダーに存続している。
ドクター・サイコ、タトゥードマン(マーク・リチャーズ)、スカベンジャー(ピーター・モーティマー)、クレイフェイス(ベイジル・カルロ)、
ドクター・アルケミー(アルバート・デズモンド)、ライブワイヤー(レスリー・ウィリス)が円卓を囲み『ジャスティス・リーグ』対策を立てていたが
新生『リーグ』の襲撃を受ける。

  • メタロ(ジョン・コーベン)
改造手術を受け『クリプトナイト』を動力としたサイボーグとなった軍人。ワンダーウーマンにルーサーの居場所を強引な方法で聞かれる。

  • パワーリング
『クライム・シンジゲート』のメンバーの1人ハロルド・ジョーダンに寄生していた指輪。
強い恐怖心を持つものを宿主として恐怖心をエネルギーにグリーンランタンのようにソリッドビジョンを出し攻撃する。
最初の所有者であるボルスームの意思を宿し、多元宇宙を巡り自身のエネルギーをたどり現れる存在によって世界が滅ぶのを楽しもうとしている。
ハロルド・ジョーダンが死亡したことで新たな宿主としてジェシカ・クルーズを選びポートランドで暴れまわる。

  • スーパーウーマン(ロイス・レーン)
『Earth-3』のワンダーウーマンでありロイス・レーン。『クライム・シンジゲート』の生き残りの1人。
牢獄でお腹の赤ん坊に子守唄を聞かせている。


≪その他≫

  • キャプテン・コールド(レナード・スナート)
凍結銃を駆使するフラッシュのライバル。『クライム・シンジゲート』との戦いでルーサー同様ヒーローと認められた。
保護観察を受けながら仲間の『ローグス』と共に羽を伸ばしていたが、ルーサーに呼び出され彼の会社の警備主任に選ばれる。
事前情報では彼も『ジャスティス・リーグ』に加入すると予告されていたが、
実際に活躍する姿は本作の冒頭と『Batman and Robin: The Hunt for Robin』に留まっている。

  • アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。ウェイン邸に現れブルースを脅迫するルーサーに銃を向け帰らせようとする。

  • マーシー・グレイブス
ルーサーの秘書。コールドの対応に当たり彼の血を抜き取るなどする。

  • ジェシカ・クルーズ
パワーリングの新たな宿主に選ばれてしまった女性。4年前に友人たちと共に狩りに出かけたが、
そこで死体を埋めるところを目撃し友人たちが殺され、それ以来部屋に引きこもり続けている。
その強い恐怖心をパワーリングに選ばれ宿主にされポートランドで暴走してしまう。



『Justice League Vol.2』#34



【物語】

レックス・ルーサーとジェシカ・クルーズの『ジャスティス・リーグ』入りを決めた『リーグ』は彼らの特訓を開始する。


【登場人物】

≪ジャスティス・リーグ≫

世界を守るヒーローチーム。ルーサーとジェシカの加入を認めルーサーには『リーグ』の活動を理解させるため、
ジェシカにはパワーのコントロール方法を身に着けさせるため特訓をする。

メトロポリスを守る鋼鉄の男。ルーサーと共にゴリラ・グロッドの対処に当たりルーサーにバットマンの必要性を語る。

ゴッサムを守る闇の騎士。ウェイン産業とレックス・コープが提携を結ぶことになり、その契約の場でルーサーに対し必ず捕まえると宣言する。

超人的力を持つアマゾン族の王女。ルーサーを連れ人道支援に当たり彼に支援を成せするのか質問する。

超スピードを操る鑑識官。ジェシカの特訓に協力する。

  • サイボーグ(ビクター・ストーン)
特殊な技術で半身が機械化された青年。パワーリングにアクセスした影響で再起動することになり父に協力してもらう。

  • レックス・ルーサー
大企業レックス・コープの社長でスーパーマンのライバル。『リーグ』に加入し様々な任務にあたりリーグの考え方を学んでいく。

  • シャザム(ビリー・バットソン)
「SHAZAM」と唱えることで六柱の神々の力を持つ地上最強の人間に変身する少年。サイボーグの再起動を待ちきれず飛び出す。

  • パワーリング(ジェシカ・クルーズ)
強い恐怖心故にグリーンランタンと似たパワーを持つパワーリングに選ばれた女性。
フラッシュと共に力をコントロールする術を学ぼうとするが暴走してしまう。


≪ヴィラン≫

  • ミラーマスター(サム・スカッダー)
鏡を使って空間転移するフラッシュのライバル。フラッシュのライバルヴィランで結成された『ローグス』に所属している。
髭をそるコールドの前に現れいつ戻ってくるのかを聞く。

  • ゴリラ・グロッド
天才的頭脳とサイキック能力を持つゴリラ。スーパーマンとルーサーと戦闘になり敗北する。


≪その他≫

  • キャプテン・コールド(レナード・スナート)
凍結銃を駆使するフラッシュのライバル。レックス・コープの警備主任に選ばれその立場を楽しみながらある犯罪を企む。

  • マーシー・グレイブス
ルーサーの秘書。コールドを起こし仕事や給料の説明をする。

  • サイラス・ストーン
サイボーグの父で研究機関『STARラボ』の主任。サイボーグの再起動に協力する。



『Justice League Vol.2』#35~#39



【物語】

ウェイン産業とレックス・コープの提携をきっかけにルーサーの悪行を暴こうとする『ジャスティス・リーグ』だったが、
ルーサーを狙う暗殺者の攻撃によってルーサーが開発した『アマゾ・ウイルス』が漏れ出してしまう。
『アマゾ・ウイルス』によって市民が倒れ被害が拡がっていくる中、感染を免れたスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、ルーサーは
ウイルスの第一感染者を探しだしワクチンの精製を試みる。


【登場人物】

≪ジャスティス・リーグ≫

世界を守るヒーローチーム。ルーサーの秘密を暴くためウェイン産業とレックス・コープの提携発表記者会見を見張っていたが、
漏れ出した『アマゾ・ウイルス』によってほとんどのメンバーが倒れてしまう。
無事だったスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、ルーサーはワクチンを作るためウイルスの第一感染者の行方を捜す。

メトロポリスを守る鋼鉄の男。記者会見ではワンダーウーマンと共に見張っていた。
ウイルスが漏れてからはバットマンと共に第一感染者の捜索に当たりワンダーウーマンの協力もあって捕らえることに成功するが、
ルーサーからワクチンが第一感染者では作れないこととある事実を告げられる。

ゴッサムを守る闇の騎士。記者会見では自身の過去を話題に出しルーサーのお株をさらう。その後ルーサーの個人ラボに訪れ彼の妹レナを紹介される。
ウイルスが漏れてからは感染防止スーツを身に着けスーパーマンと共に第一感染者の捜索に当たるも、スーツが破壊されてしまい感染してしまう。
感染したことで視力は無くなるが蝙蝠の様に音で周囲を把握できるようになり強力な超音波を放てるようになった。
しかしすぐに倒れてしまいスーパーマンに治療用ベースキャンプに運ばれる、

超人的力を持つアマゾン族の王女。記者会見ではスーパーマンと共に見張っていた。
ウイルスが漏れてからは治療用ベースキャンプで待機していたが、第一感染者に苦戦するスーパーマン達を援護し捕らえることに成功する。

  • レックス・ルーサー
大企業レックス・コープの社長でスーパーマンのライバル。記者会見では『リーグ』での経験を話すがブルースにお株を奪われてしまう。
その後、ブルースを個人ラボに案内し妹レナを紹介するが暗殺者の襲撃を受け『アマゾ・ウイルス』が漏れ出してしまう。
ウイルスが漏れてからは治療用ベースキャンプで治療の方法を探る一方暗殺を依頼した人間も探る。

  • フラッシュ(バリー・アレン)、アクアマン(アーサー・カリー)、サイボーグ(ビクター・ストーン)、シャザム(ビリー・バットソン)、パワーリング(ジェシカ・クルーズ)
記者会見を見張っていたがウイルスに感染し倒れてしまったメンバー。


≪ヴィラン≫

  • ニュートロン(ナサニエル・タイロン)
放射線を発する原子炉人間。メトロポリス原子力発電所の警備員だったが、事故の影響で能力を身に着け超人傭兵として活動している。
何者かの指示でルーサーの命を狙い彼の個人ラボを襲撃するが、『アマゾ・ウイルス』の容器を破壊し感染してしまう。
能力を失った影響でウイルスだけでなく自身の放射能で死の淵に立たされてしまう。

  • アマゾ・ウイルス
ルーサーが開発したウイルス。『ジャスティス・リーグ:魔性の旅路』に登場した能力をコピーする人造人間アマゾの生体データを基にしており、
本来はメタヒューマンにのみ感染し感染者の能力を抑制するものだった。
ルーサーの個人ラボに保管されていたが暗殺者の襲撃で漏れ出し、さらに第一感染者の影響で変異してしまう。
変異した結果、空気感染型になり感染者は風邪のような症状から始まり様々な超能力に目覚め、
最終的には血液が黒くなるなど体調が悪化し24時間で死に至る。実は作った理由や能力には秘密があり……。

  • アーメン・イカルス
『アマゾ・ウイルス』の第一感染者。レックス・コープの病理学研究員で勤務中に感染した。
他の感染者と異なり見た目が大きく変化し元々のアマゾ同様能力をコピーする力を持つ。
ワクチン精製のために現れたスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンに敗北し治療用ベースキャンプに運ばれる。

  • ブレット
ルーサー暗殺を依頼された暗殺者。銃による攻撃を得意とする。ウイルスの治療法を模索するルーサーを狙うがコールドに防がれてしまう。


≪その他≫

  • キャプテン・コールド(レナード・スナート)
凍結銃を駆使するフラッシュのライバル。現在はレックス・コープの警備主任。
治療用ベースキャンプでルーサーやレナの警備を担当し新たに現れた暗殺者と戦闘になる。

  • レナ・ルーサー
レックス・ルーサーの妹。17歳の時に重病を患いルーサーの治療が失敗した結果、半身不随になってしまった。
現在はルーサーの個人ラボで彼を手伝っており、記者会見後ブルースに紹介されるがそこにルーサーを狙う暗殺者が現れてしまう。
幸いウイルスには感染しなかったが念のため治療用ベースキャンプで待機する。

  • スティーブ・トレバー
政府機関『ARGUS』の大佐。治療用ベースキャンプの指揮を執る。



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最終更新:2024年02月17日 08:45