エロ同人ゲーム

登録日:2017/07/14 Fri 13:37:27
更新日:2024/03/08 Fri 12:42:09
所要時間:約 7 分で読めます





【概要】

エロ同人ゲームとは、読んで字のごとくな(主に)男たちの性欲の結晶である。
当たり前だけど18歳未満はお断りの項目です。


ひぐらしのなく頃に』『東方Project』を始めとした一般の同人ゲーム同様、コミケ等の即売会で頒布されるパターンが多かったが
近年では「FANZA(旧:DMM.R18)」や「DLsite」などのダウンロード販売サイトを通して販売されるケースが主流となっている。
物理メディアの作成と言うコストがかからず、気軽に販売・配布できることが主たる理由だろう。


商業作品と比べた際の特徴として一点特化の作品が多いことが挙げられる。
例えば「フェラにこだわりました!」という作品でも、
商業では「収録シーンはフェラだけです!」と思い切るのはなかなか、諸事情で難しいものがある。
どうしても万人ウケ枠として申し訳程度であっても本番シーンだとか、メイン以外の要素が入ってきてしまうのである。
M向けなのに本筋で回避不能な逆転要素入れて大爆死しちゃったり。残当。
フルプライスで一点特化の一点がズッコケたら悲惨だしネ。
その点、基本的に低価格での販売が多い同人ならば
「徹頭徹尾○○だけ!」「逆転無し!」「最後までヤられっぱなしです!」
などなど、強調したい・売りにしたいテーマをドドーンと前面に出しやすい。
後述する“思わぬ大ヒット”も、かなりニッチだと思っていたテーマが思いもよらず不特定多数の興味を引いた……という面が少なからずある。

また、商業エロゲにない点として業界の自主規制に縛られないため、商業作品では描写できない表現を入れられるという点もある。
ただし、近年は販売サイト毎の自主規制や販売地域の法律・条令を厳守する必要はあるが。

エロ同人誌と違って二次創作の割合は非常に少なく、あったとしてもキャラクターや一部設定を拝借したくらいで、元作品の世界の延長線上という作品は非常に稀。
ただそもそも上記のDMM・DLsiteにおける売上ランキング上位ではゲームに限らず二次創作が希少なため、作品傾向というよりは市場傾向の可能性もある。
作品にせよ市場にせよ詳細は不明だが一般作品をエロまみれにするのは無理がある、どうせ作るなら自分で一から製作したいという作り手としてのこだわりなどが原因かもしれない。
あとまぁ、やはりというか版元に目をつけられやすいリスクとか。

(一部の例外を除き)当然、少人数サークルと一企業の開発力や環境の質の差ゆえ商業作品のほうがシステム回りは洗練され、
プロの声優は当たり前に登用andフルボイス、完全オリジナルのBGM達やヌルヌル動くアニメーション…など、全体的なクオリティは高くて当たり前……
……ではあるものの。近年、非18禁・個人or少人数作製のゲームであっても
爆発的なヒットを見せる作品(あまりに売れすぎて突如生まれた莫大な売上に、作者が困り果てるレベル)が多数見受けられるように、
「この面白さやボリュームで同人だと!?」と思わず叫びたくなるようなものも、同じようにエロ同人ゲー界隈に存在する。
むろんアレな意味で目を覆いたくなるようなものも少なからずあるが……それはそれ。承知の上というやつである。
これはもしや、と手を伸ばしたものがあなたのニーズにジャストミートすれば、きっと最高の出逢いとなることだろう。

余談だが、2010年代まではFlashや互換ツールで制作されたゲームも多い。
Flash playerがサポート終了しブラウザから取り除かれた現在は、スタンドアロンで動作するプレイヤーを用意するしかない。
同梱されていればいいが、無い場合は頑張って探してリスクを承知の上で遊ぼう。


【主たる分類】

RPG系

DL販売サイトでは一番多く氾濫しているタイプの作品。RPGツクールやWolfEditorなどお手軽なツールの存在が大きいだろう。

一番多いのは女の子を操作してモンスターや村人に犯されつつ冒険するタイプのもの。
「戦闘で敗北すると相手に犯される」「戦闘中に相手がエロ攻撃を仕掛けてくる」「お金稼ぎやアイテム調達のために体を売る」というのが定番。
作品によっては「Hをすることでパワーアップする」「経験値=Hの回数、獲得した精液の量」なんてパターンもある。
こういった流れから和姦よりも陵辱・逆レイプ異種姦丸呑みのような合意を介さない、あるいは相手に騙されてなど嫌々ながらのシチュエーションが主になりがち。
合意の上であっても金や物目当ての売春、元から痴女、凌辱や調教の結果淫乱になって快楽をむさぼるようになってしまったなど、真っ当な純愛シチュはほとんどない。
世界観はRPGツクールなどで作りやすいこともあってか、定番の剣と魔法のファンタジー世界が多く、現代や近未来などが舞台になっている作品は少数派。
ゲームの目的上、お城やお店の他に「娼館」などの施設があったり、町やダンジョンに「スラム街」などのフィールドが用意されているのも特徴の一つか。
ヒロインの装備にいやらしいコスチュームが用意されていたり、戦闘でダメージを受けると服が破れるといった、着せ替えや脱衣要素を満たす作品も多い。
システムとシナリオの都合上ヒロイン一点特化(ヒロインの一人旅)が殆どだが*1、最近はサブヒロインが加わるタイプの作品も多くなっている。
「ヒロインのレベルが上がりすぎて敗北エロが見られない」という問題を回避するため、「降参」などの自爆コマンドや自爆用のアイテムなどが用意されていることも特徴。

一方、ランスシリーズのように男主人公があちこちでヒロインたちを性的な意味で頂くタイプの作品は少数派だったが、ランス10で完結してからは商業での供給減に応えてか爆発的に増えた。
ヒロインがたくさん登場するのが特徴だが、少し前は場合によっては多くの絵師に依頼したために絵柄が統一されてない作品(あるいはそういう傾向のサークル)も多かった。
内容もセックスバトル形式であったり、それに伴う女性上位のものであったりすることもある。
女性上位系と言えば、モンスター娘ものはもんむす・くえすと!の爆発的流行の影響あってか、類似作品を含めRPG以外を含めても女性上位になっている作品が殆どを占めていると言っていいほど。
少数のそうでない作品は男がモン娘を奴隷扱いするなど、いずれにせよ上下の差が極端なため、モンスター娘のいる日常のような対等な関係の内容を描いたものは残念な事にかなり少なめ。

女の子主人公の作品の場合処女クリアという一種のやり込みプレイ(縛りプレイ)をする人もいる。
読んで字のごとく、エッチイベントを発生させず女の子を処女にしたままエンディングに到達するというもの*2
制作者側もこの点を意識して「処女クリア可能」「処女クリアでエンディング分岐あり」と、処女クリアを見据えたゲーム作りをしていることもあるが、
「処女クリアはできますが特にボーナスはありません」「一応処女クリアはできますが茨の道になります」「処女クリア不可」「イベントで必ず処女喪失をします」というように、あくまでエロが目的のゲーム、エロ前提の難易度というように断りを入れていることも多い。
また各プレイに処女差分がないゲームでは「初体験の際に処女であることは描写されないが、セックスをしていなければステータス上は処女」などという、なんだかよく分からない状態になったりするこもある。
後述のアクション系のゲームでも処女クリアに挑戦できることもあるが、RPGの場合は選択肢等のミスが無ければ比較的やりやすいのがポイント。

他にはRPGと銘打っているものの、各地でイベントを起こし見て回るだけで戦闘することがない「RPG風のADV」というジャンルも存在する。
こちらは戦闘イベントを設ける必要がないため現代が舞台の作品も多い。

●アクション系

攻撃でザコを倒し、ダメージを受けると脱衣が進み、全裸での被弾で犯されるという女性主人公ものが人気。リョナ物も多い。
男を操作するものも多少存在するが、基本的に男が変質者というかレイパーだったりする。近年はM向け作品を筆頭に純粋なショタ主人公が何らかの理由で性的に襲い来る女の子やもんむすから逃げる(立ち向かう)系のものも増えている。
こちらは女の子に襲われてもがかないと射精してしまい一定回数射精してしまうとゲームオーバーな感じ。

ジャンルはファイナルファイト等でおなじみのベルトスクロールアクションが非常に多い。
火付け役となったSHINOBIGIRLは商業でパチモン類似作品が販売されたほど界隈に強い影響を与えた。

ベルトアクションでないタイプも少なからず存在しており、ゲームの性質上かドット絵を扱ったものがよく散見される。
代表的なのはスーパーマリオワールドの様に面セレクト&攻略型。
格ゲーもあるにはあるが、作成自体に非常に高いスキルが要求されるためか作成しているサークルは非常に少ない。
格ゲーの代表的なサークルはよりにもよって無駄に完成度の高いクッソ汚いホモビの格ゲーを作るわ、非18禁のけもフレのほのぼの格ゲーを作るわで、同人らしいカオスさを体現している*3

アクションRPGではメトロイドヴァニア型やゼルダ型のものも見られる。
「見つかったら犯される」「エロトラップダンジョンに挑む」などの設定で回避に重点を置いたステルスゲームもある。

なんと3DCGのFPSや無双ライクなゲームも存在するが、肝心のCGの出来は当然かつ残念ながらコンシューマゲーと比べて数世代劣る場合が多い。
逆に個人でも一昔前のハードと同じレベルのモデルを作れるようになるほど時代が進んだと言うべきか……
3Dエロゲは商業でもillusionくらいしか作ってないし、アダルト業界の体力ではこのジャンルに参入するのは厳しいのだろう。
あとエロMODを導入したThe Elder Scrollsシリーズフォールアウトシリーズのようなベセスダゲーという高過ぎる壁も存在するしな!
……と思われていたが、全体的なボリュームはさすがにillusionとかコンシューマの大作ゲームに及ばないものの非常に美麗な3Dを用いた作品が出始めている。
アセットなどの普及や個人制作でもクオリティの高い3Dモデリングが可能な土壌が出来始めている証拠だろうか。VTuberなどを見れば分かる気がする。
さすがに同人としては3000円前後と高価なものの、フルプライスが当たり前な商業と比べればだいぶお手軽。
商業作品における、有志MODを動かす土台としての需要も高い点が主な違いとなるかもしれない。

●ADV系

ゲーム開発のハードルが下がるにつれて他ジャンルへの移行が進んだが、未だに大きなジャンル。過去の積み上げも含めれば相当な作品数がある。
ゲーム性を重視しているものはかなり限られ、ノベルを読むようにシーンを楽しむための内容がメジャー。
もっとも同人ゲームという手軽さからするとこのくらいが丁度いいのかもしれない。プラットフォーム次第ではスマホでもプレイしやすい、という新たなメリットもある。
しかし近年は田舎でスローライフ系のゲームが続々と数を増やしつつある。
もともとこの手のジャンルはCG集等でよく見られてはいたものの、ゲームとなるとショタが主人公のおねショタ(ショタおね)ものが多い。
いわゆる「ぼくのなつやみのパロディ」というジャンルである。

系譜からすると昔から商業で盛んであったためか歴史は長く、かのTYPE-MOONが初めて世に出した作品でもある月姫等もビジュアルノベルとしてこのジャンルに入る。
あと対魔忍でお馴染みのlilithは名目上同人サークルのため、この会社から出てるゲームはソシャゲ以外は同人ADVということになる。
「その花びらにくちづけを」「ねのかみ 京の都とふたりの姫騎士」「TS魔法少女なお!」「ふたば☆ちゃんねる」「ぼくのゆめみるみらい」「おしえてりとるばんぱいあ」など、百合・TSF・魔法少女・女装・ガールズバンド・魔物娘・クローン・感動など、作品属性の濃度が非常に濃い作品が多いのも特徴。

脱衣麻雀

大昔から場末のアーケードゲーム筐体などで親しまれて来た息の長いジャンル。
もちろん脱がすだけでなく行為に及ぶ事が出来る作品も存在する。
スムーズにHシーンを鑑賞出来るようにするためか、イカサマシステムを搭載している作品が多く、
これを活用していけば麻雀初心者でも案外簡単に勝つ事が出来たりする。

また、既存の能力者系作品をキャラとして登場させ、その能力や技でイカサマする、というバージョンもある。レールガンとかエクスカリバーとか。
成長要素があり、対戦を重ねることで使用キャラの配牌やツモといった性能を強化できたりする。

麻雀以外でも、ブロック崩しやポーカー、神経衰弱、野球拳などを用いた作品も存在する。

●おさわり

昔Flashで流行したタイプの、女の子の身体をクリックして行為に及んでいくタイプのジャンル。
当時は中々難易度の高い作品が多く、エンディングまで辿り着けない人の悲鳴がしょっちゅう上がっていた。
近年では単におさわりを楽しむ為に、難易度やゲーム性はあってないような親切設計のタイプが多い。

●SLG系

シミュレーションと言っても多岐にわたるが、現状数が少ないため一まとめに扱う。

代表的なのはSRPG STUDIOで作られたファイアーエムブレムライクな戦略シミュレーション兼SRPG。
「負けてエロを回収」が難しいためか、RPGやACTとは逆に男主人公がエンジョイ&エキサイティングするゲームが主流。

ワンダープロジェクトJのようなコミュニケーション&育成シミュレーションも存在する。
主な作品はやはりかの有名な奴隷との生活 -Teaching Feeling-である。

近年では経営SLGの数も徐々に増えつつある。概ねは娼館など売春モノが主。
もちろん表向きには普通の経営を行いつつ、裏でHイベントを楽しむタイプもある。

●格闘系

ストリートファイターのような格闘ゲームを作っているサークルもある。
「MUGEN」「格闘ゲームツクール」という格闘ゲームを作れるソフトもあるが、RPGツクールと違い絵やアニメーションに掛かる手間暇が段違いでありあまり人気はない。
最近では3Dモデルによる格闘ゲームもある。
この辺に、ハイレベルなリョナ格闘ゲームを製作する画力と技術力を持ちながら、クッソ汚いホモビ俳優の格闘ゲームを作ったサークル、あるらしいですよ。じゃけん夜行きましょうね。

●その他のジャンル

パズル、避けゲー、ローグライク、シューティングなど変わり種のジャンルも中には存在する。


【エロ同人ゲームでよくある要素】

※RPG系、特に女性主人公一人旅の作品についての記述が多くなります。

●基本システム関連

・ステータス

レベル、HP、MP、攻撃力、防御力などの基本的なステータスに加えて、「エロステータス」が設定されていることが多い。
ヒロインが性的にどれだけ奔放になったのかを示す「淫乱度」や、どれほど多くのエロを体験したかを示す「経験人数」「経験回数」などが基本。
更に細かいものになると「膣開発度」や「胸開発度」などの肉体がどれほど感じやすくなったか示す数値が設定されたり、「異種姦回数」「アナル回数」「パイズリ回数」「初体験の相手」といったプレイ内容の記録までされたりするようになる。
特に「淫乱度」や「経験人数」などのステータスは、エロイベントや戦闘エロの発生と内容*4、エンディングの分岐にも影響することが多く、重要なものとして扱われる。
記録される内容が多くなるため、通常のステータス画面のほかに「エロステータス画面」が用意されていることが多く、そちらでヒロインの衣装差分や脱衣・全裸差分などの立ち絵などが表示されたり、淫乱度の変化でヒロインの表情に変化が出ていたりする。

・エロ攻撃/戦闘エロ

戦闘要素がある作品の定番。
敵が通常の攻撃とは別に「ヒロインに抱きつく」「胸を揉む」「キスをする」などのエロ攻撃を敵が仕掛けてくる。場合によってはそのまま本番行為にまで突入する。
ヒロインのHPや衣装(防具)の耐久値が減ってたり、転んで体勢を崩す・拘束されているなどの状態で反撃できなくなっていたりして、ある程度無防備な状態になってから続けてエロ攻撃に突入することが多い。ただし作品によってはヒロインがどんなに元気な状態であろうと問答無用でエロ攻撃を仕掛けてくる猛者もいる。
エロ攻撃が続くとヒロインのHPないし「エロ耐性」的な数値が減らされてしまい、ゼロになるとゲームオーバー、或いは更なる「敗北エロイベント」に突入となる。特に、「敵の射精」や「ヒロインの絶頂」にまで至った場合は大幅に数値が減少したり、その地点で「敗北」の扱いになったりする。
このエロ攻撃の詳細を示すため、RPG系作品の戦闘画面ではヒロインの立ち絵が画面横に大きく表示されていることが多い。
RPG系作品ならエロ攻撃中に「抵抗する」「振りほどく」「隙をうかがう」「耐える」などのコマンドが登場し、うまくいけばエロ攻撃から脱出が可能。アクション系作品ではボタン連打などで抵抗して抜け出すことができたりする。
ただし、「エッチの段階が進むほど脱出が難しくなる」「いわゆる前戯の段階までなら脱出できるが、本番に突入したら脱出不可能」など、ヒロインの抵抗にも限界が設定されていたりする。

逆にプレイヤーがヒロインを操作してエロ攻撃を仕掛けられる場合もある。敵を誘惑したり賢者(性職者)にして無力化するのである。

・バトルファック

バトルテックではない
戦闘エロをさらに突き詰め、セックスそのものを戦闘の代替手段として組み入れたシステム。
同人としてはSuccubus Questが元祖とされるが、アングラソフト等で先駆者が居ないこともない。
概ね相手をイカせたら勝ち、自分がイカされるor精力が尽きると負け。
脱ぐ/脱がせる、挿入するなどの行為にリスクとリターンが設定されており、状況を見て選択していかないといけない。
男性主人公(特にモン娘もの)が多いが、ビッチな女性主人公の作品もある程度存在する。

・ジョブ

やはり定番として扱われているのが女騎士/姫騎士。あるいは女剣士
次いで、魔法使い魔女といった魔法をメインに扱うタイプ。アイテム合成などの要素を含むゲームの場合は錬金術師、清楚なキャラクター性を押し出したい場合はシスター/プリーストになったりする。
世界観が和風ならばくノ一/女忍者巫女が、現代寄りならば魔法少女などの変身ヒロイン系がメインを張りやすい。
だいたい一般ゲームで扱われるようなジョブは網羅されていると思ってよく、性癖の数だけ作品と主人公のジョブがあると考えて間違いない。
また、一人旅をする作品が多い都合上、「僧侶なのに攻撃魔法も強い」「騎士だけど足が速い」「魔法使いだが物理も強い」などの勇者もビックリの万能キャラになりがち。

・回想部屋

エロゲの基本機能である「回想」であるが、RPG系(ツクール系)の作品である場合は「回想部屋」という形で実装されていることが多い(完全に別個の回想モードを作るよりも手間がかからない上、容量を少なく、動作を軽くすることが出来るため)。
ゲーム中のメニュー画面から直接、あるいはアイテム欄の「日記」「報告書」などを選択する、フィールド上の主人公の拠点となる場所で本やPCなどのオブジェクトをチェックする……といった形で回想部屋に入ることが出来る。
部屋の中にはHシーンの相手役(自慰シーンなら主人公自身)などのオブジェクトが並んでおり、それらをチェックすることで回想が始まる。
戦闘エロを含む作品の場合、その場で疑似戦闘を行うことも可能。完全にエロを観るための戦闘であるので「敵キャラはどれだけダメージを受けても倒れない」「戦闘前に主人公の残りHPを調整できる」などの機能が付いていることも。

●アイテム関連

・武器

ゲームは基本的に女の子の一人旅になりやすいので、武器は一系統しか登場しないことも多い。
主人公が女騎士なら「剣系」だけ、魔女や魔法使いなら「杖系」だけ、といった具合。
ジョブチェンジのようなシステムとして複数種の武器が用意されていることもある(剣を装備すれば物理攻撃が強くなる、杖を装備すれば魔法が得意になる等)。

・防具/衣装

お着替え要素が含まれる作品の場合、各種衣装が防具として扱われることが多い。
基本的なラインアップとしては「メイド服」「水着」「バニースーツ」「ビキニアーマー」など。
剣と魔法のファンタジー世界が舞台であっても、スクール水着競泳水着ブルマ(体操着)などが登場するのはご愛敬。「この服なんですか?」とヒロインが疑問に思った場合「遠い国からの輸入品」だの「古代文明の衣服を再現した」だのと、適当な理由で流される。あるいは、いかにもファンタジーっぽい固有名や素材・製造過程を設定して「この世界発祥の衣服です。たまたまデザインが現実の衣服に似ただけ」と力技で誤魔化されることもある。
多くの場合イベント入手であり、「貴族の館のアルバイトイベントを行う際、メイド服を仕事着として渡される」などのパターンが定番。
エロゲ特有の品としては服や鎧の裏側に無数の触手が生えている、或いは服・鎧自体がモンスターとして生きている「触手服/触手アーマー」などだろうか。
また、「淫乱度を上げる」などの条件を満たすことでデフォルトの衣装なども全て脱ぎ捨てて、全裸の状態で歩き回ることもできたりする。
それぞれの衣装に「耐久値」が設定されていることもあり、これが下がると「防御力が下がる」「敵のエロ攻撃を受けるようになる」「立ち絵の服も破れて半裸状態になる」などの影響が現れる。この耐久値は「裁縫道具」などのアイテムを使用したり、裁縫仕事をしてくれるキャラクターに衣装を渡したりすることで回復させることができる。

・アダルトグッズ

いわゆる媚薬や大人のオモチャなど。
媚薬はヒロインの淫乱度を一気に上げるためのアイテムとして扱われることが多い。大人のオモチャはだいたい自慰関連のイベントを発生させるために用意される。
剣と魔法のファンタジーな世界観であっても、ゴムやプラスチック製・動力にモーターが組み込まれていそうなバイブだのローターだのが平然と登場するが、その辺の説明は「魔法」の一言で済まされる。
どんな世界であろうと、結局人間は同じ発想に行き着くようだ。

●フィールド/ダンジョン

・スラム街

治安の悪い街。
王都・城下町などのある程度大きな街と隣接していることが多い。
エロイベントはまとめてということで、後述の娼館なども内部にあることが多い。
ダンジョンも兼ねている場合、「チンピラ」や「奴隷商人」などの敵が登場してエロ攻撃を仕掛けてくる。

「女一人でこの先に行ったら何されても知らないぜ~」などと警告してくれる親切なチンピラ(本人は何もしない)が入り口によくいる。

海! それは広大なロマン。
…が、エロ同人ゲームの海といえばナンパ男、触手(クラゲ、イソギンチャク、タコなど)、巨大イカ、魚人、海賊などが襲ってくる超危険地帯である。
着替えアイテムとしてよく「水着」が手に入るので衣装マニアにはありがたい。イラストレーターも布地の少なく描きやすい水着は簡単にバリエーションを増やせてありがたい

●施設

・娼館

直球
女性主人公なら「仕事」をしてお金を稼げる施設。借金を返したり冒険に役立つアイテムを買おう!
強制的な凌辱と違い、あくまで主人公の意思によるものなので、「処女を喪失する」「経験人数○人以上」「淫乱度××以上」などの条件を満たさないと働けない場合も多い。

男性主人公ならもちろんお金を払ってHシーンを見る場所。
捕らえた女型モンスターを売却したり、逆に娼婦を身請けして仲間にしたり、自ら男娼として働ける作品等もあったりする。

・酒場

通常のゲームなら仲間や情報を集める施設だが、女の子の一人旅が多くなる関係上、そういった役割での登場は少なめ。
メインのやっぱりお仕事・アルバイト関係。娼館よりはライトなお仕事として登場する。
バニースーツや踊り子の衣装などのエッチな衣装で接客することになる。そしてセクハラされる
怪しいお店だとストリップショーなども…

銭湯温泉

RPGにあったら助かる、HPや疲労度を回復したりバフをかけてくれる施設…と思っていたのか?
こんなところに突撃させるプレイヤーの目当ては一つ、エッチな一枚絵である。
更に知らずに混浴に入ることになったり、覗きが現れるなど、エロ同人ゲーム主人公に安息の場はない。
さあ全裸で男湯に突撃だ!

・宿屋

RPGには付き物の宿泊施設だが、中には店主の下心で宿泊代として体を要求したり、食事に睡眠薬を仕込んで寝込みを襲ったり、または他の客に提供したり……という悪巧みが潜んでいることもある。
スラムにあるような安宿では雑魚寝部屋のことがあり、女客が一人で泊まると……などの危険がある。

・武器屋/道具屋

やはりRPGとしてはおなじみの施設。
前述の通り、女の子の一人旅が多くなる関係上、武器屋が扱う武器は「剣のみ」「杖のみ」とラインナップが少なくなりやすい。防具も衣装チェンジなどの要素と複合することも多いため、武器屋/道具屋で購入できるのは立ち絵などに変化のない簡素なモノやアクセサリー関係になりがち。
道具屋の場合、通常のアイテムショップとは別に媚薬やアダルトグッズを扱うエロ道具屋がしばしば登場する。
前述のスラム街や、ちょっと目立たない路地裏・フィールドの隅っこなどにひっそりと店を出していることが多い。

武器屋=鍛冶屋=ガタイのいいおっさんというイメージのせいか宿屋同様、悪質な商売を営むおっさんに体を要求されるというパターンも。
体を差し出すのと引き換えに強力な武器を貰えるなど、リスクに釣り合うだけのメリットがある事も。
防具も扱っている場合は着替えコーナーに覗き穴や監視カメラが仕掛けられていること確実。

・マッサージ店

銭湯同様に「疲労度が回復する」などの聞こえのいい文句で哀れな女主人公を誘い込み、エロマッサージで性感を上げてしまう恐ろしい店だ。催眠術が絡むこともある。
(別に現代でなくても登場しうる施設だが)ファンタジー世界だろうが普通に武器屋や酒場並の頻度で登場する。

闘技場

ゲームの闘技場といえばバトルで経験値や賞金を得られる場だが、エロ同人ゲームでは更に負けると制裁が待っている。
大勢の観客の前で、というのがシチュエーションのポイント。

・カジノ

ミニゲームで遊べる施設だが、バニーガール衣装の入手はもちろん、
脱衣麻雀や脱衣ポーカーなどの卑猥な勝負、賭けに負けると凄まじい借金を負ってしまい返済として…などのイベントがある。

貴族/富豪の館

メイドとして働いてゴールドを得られるが、脂ぎった変態貴族にセクハラされるなどのイベントがある。

・教会

シスターとして働けるがエッチな奉仕を強制させられるなどのイベントが以下略。

●その他

・壁に開いた穴

普通のRPGなら便利な抜け道も、エロ同人ゲームにおいては邪悪な罠。
好奇心に負けて入った瞬間まず胴体がはまって抜け出せなくなり、壁尻の洗礼を受けることになる。

トイレ

「トイレが作りこまれているゲームは名作」という俗説があるが、エロ同人ゲームにおいても同様かは定かではない。
一つだけ言えることは、覗きが現れたり、壁にちょうどいいサイズの穴が開いてたり、売春の会場になったりと、こだわり次第でいくらでもイベントを作り込める場であることだ。
作品によってはスカトロプレイの発生場所だったりもするので、苦手な人は心の準備をしてから調べよう。

●モンスター/種族

・モンスター

女性主人公のゲームだと、「スライム」「ゴブリン」「オオカミ」「オーク」「触手(ローパー、人食い植物、クラゲなど)」「サキュバス」「盗賊」など、通常のRPGにも登場し、エロ攻撃にも応用が利く敵がやはり人気。

やや変化球のものでは「魔法使い」にエロい呪いをかけられる、「幽霊」に憑依されて操られる、「ロボット」に洗脳されたり機械で責められる、宝箱を開けたらミミック丸呑みされる、などがある。

RPGで定番のドラゴンも、有名なモンスターだし素材も多いので出番自体は結構あるが、エロ人気かというと疑問が残る。
触手やスライムを取りそろえたゲームでもドラゴン姦はさすがにマニアック

男性主人公のゲームだとモンスター娘全てに登場の可能性があるので、これが人気というのは難しい。
しいて言うならスライム娘、ラミアハーピー、人間型ではサキュバス妖狐吸血鬼あたりが定番か。
妖精さんもそれなりに見る人気属性。羽虫 オナホ
モンスター娘の項目も参照。

・種族

人間を除けばエルフサキュバスの二強。清楚と淫乱の2トップ。
他にも人外としつつ詳細な種族を指定しない「魔族」「魔王」などの表現も多く見られる。
これらはゲームに限らずエロ同人全般で人気の異種族。

普通のRPGで定番のドワーフとホビット(およびグラスランナーなどの派生種族)はあまり人気がない。
合法ロリとして配置されることもあるが、近年では「ロリエルフ」や「ロリに見える妖魔」に枠を取られがち。

●その他/シチュエーション

おねショタ

読んで字のごとく、幼い男の子とお姉さんのカップリングが舞台となる作品。
ステータス的にも「前衛戦士タイプのお姉さん」「回復やサポートに優れるが打たれ弱いショタ」という役割を与えやすい。
商業作品だと色々規制が面倒なので存分に享受しよう。
…なお、「おねショタはショタ受けか攻めか、逆転はありかなしか」はきちんと明記しておいた方がいい。おねショタ警察がやってくる。

リョナ

「戦闘」要素が入る以上、避けては通れない描写。
といってもリョナに特化したゲームでもなければ殴る蹴る、服が脱げる程度の一般ゲーとそう変わらないソフトリョナが多い。
特化したゲームであると、様々なイベントが用意されている。

・妊娠・出産

大抵のキャラはヒューマノイド女性だが、妊娠・出産要素を前面に押し出した作品の場合、特に説明もなく大体数日というありえないほど異様に早い期間で臨月を迎え出産する。
例え遺伝上の父がオークやゴブリンのようにいかにも早く生まれてきそうな連中でなく、人間や近い種族であっても同様である。
そもそもリアルなタイムスケールで妊娠がなされたら例えゲームシステムでヒロインが孕む(孕ませる)ことができたとしても到底ボテ腹・出産を見ることは叶いそうにないので、
こうなる原因としてはエロ同人ユーザーがとしては孕みまくって産みまくるヒロインを見たい者が多いために、作者側も需要にこたえてるのだと思われる。
このようにスナック感覚で孕ませがなされる故か、妊娠に伴う負担(特に強姦が原因)や母性の芽生えといった心理描写が深く描かれることもなくほとんどの場合アッサリした態度で流される。

十月十日で生まれる場合があるとしたら、それはシナリオに組み込まれたエンディングの一部である(もっとも無理矢理犯されての妊娠が殆どなので大抵バッドエンドだが)。
ただし妊娠を終末ではなくゲームの途上に組み込むのが困難なためか、一般ゲームで言う所のドラクエ5ファイアーエムブレム 聖戦の系譜のように、ゲーム本編の途中で妊娠出産がなされる作品は現在非常に稀。

新たな命が生まれるということで、シミュレーション作品では味方ユニットの生産手段として位置付けられていることも。


【過去作品】

股間が反応した作品を見つけても、ちょっと待って欲しい。
そのサークルが過去に販売した作品を見てみよう。
素人が作っているわけなので、バグや不具合が多いのは仕方ない。ちゃんとアップデートされていたかはよく見ておこう。
販売された作品のアップデートが全くされていないサークルは、やはり避けておいた方がいい。重篤なバグでゲームが進行出来なくなっても対応してくれないかもしれないからだ。


【体験版】

最後になるが、体験版は非常に重要である。
ゲームの雰囲気や性癖の一致具合、UIの快適さなんかを確かめるのはもちろん、多少スペックを要求されるゲームの動作確認したりするのも大事となる。
また、粗製乱造を繰り返すサークルなんかもあったりするので、サムネ買いして地雷を踏むくらいなら、一手間かけてでも事前に体験版で確認しよう。



(追記・修正をしなければこれ以上服を脱ぐことはできないようだ…)

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最終更新:2024年03月08日 12:42

*1 ヒロインが複数人いた場合、敗北時に全員がエロの被害に遭うというのが自然だが、全員分のCGを用意するのは手間とコストがかかる上、ゲームとしてのテンポが悪くなるなどの問題が起こる。また、パーティを組んで旅をする場合、ヒロインが騙されたり体を売ったりするのを仲間が止めに入らないのは不自然……など、シナリオの整合性の面でも問題が発生する。

*2 本番には至らない前戯イベントなどを含めるかどうかは、ゲーム内容と人による。

*3 さらに言えば本職は鬼畜リョナゲーである。

*4 淫乱度が高ければ同じ相手とのエッチでもヒロインが積極的な反応を示しやすくなったりする。