ナゲツケサル

登録日:2017/07/09 Sun 19:20:00
更新日:2024/03/23 Sat 01:11:09
所要時間:約 5 分で読めます





硬い 木の実を 使い 戦う。 そのテクニックは 代々の ボスから グループの 仲間に 受け継がれる。


ポケットモンスターシリーズにサン・ムーンから登場したポケモン


■データ


アローラ図鑑No.177/アーカラ図鑑No.104/全国図鑑No.766
分類:れんけいポケモン
英語名:Passimian
高さ:2.0m
重さ:82.8kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:かくとう

特性:レシーバー(仲間のポケモンがひんしになった時、そのポケモンの特性を得る)
隠れ特性:まけんき(相手に能力を下げられた時、攻撃が2段階上昇する)

HP:100
攻撃:120
防御:90
特攻:40
特防:60
素早さ:80
合計:490

努力値:攻撃+2

■概要


木の実の皮で作ったヘルメットを被り、手に木の実を持ったキツネザルといった容姿。
その姿はどこかラグビーやアメフト選手を思わせる。

20匹前後の集団で生活しており、その結束は強く、絶対に仲間を見捨てることはない。
名前と外見で分かる通り、木の実を投げつける攻撃が得意。
戦闘時には仲間と息の合ったパスをして敵を撹乱する。

トレーナーにもボスの資質を求めており、ボールの投球が悪いトレーナーには従わない。
アローラ地方には扱いの難しいポケモンが多いようである。

サルのレシーバーと聞くと、某アメフト漫画あのキャラを彷彿させるが…
また、「投げつける攻撃が得意なサル」という特徴から別世界の狒狒を思い出すトレーナーも多い。

ちなみに、「ナゲツケザル」と濁らないのは打ち消しの意味に捉えられて「投げつけざる=投げつけない」という意味と間違えられないようにするためだと思われる。

■ゲームでのナゲツケサル


ヤレユータンとは対の関係となっており、こちらはサンバージョンでのみ手に入る。
どちらも2つ目の島「アーカラ島」のシェードジャングルに出現するが、出現率は5%と低い。

レベル30台まで自力で覚える技の殆どが貧弱または扱いづらいノーマル技やあく技で、比較的有用なのが「ふくろだたき」と「すてみタックル」。
自力で覚えるかくとう技は最初から使えるが威力の貧弱な「いわくだき」や、習得がレベル40台と遅い「インファイト」と「きしかいせい」。
しかもやっと習得しても「インファイト」はPPが僅か5、「きしかいせい」はHP依存と気軽に使えるような性能ではない。
捕獲した際にわざマシンで覚えさせた「かわらわり」が主力になるだろう。

ちなみにノーマル技が豊富であるにもかかわらず、何故か「たまなげ」は覚えない。
顔そのものが木の実であるナッシーが使うよりもよほど納得が行きそうなものだが。

バトルツリーではデクシオが2つの型のどちらかをランダムで使用する。
1つは「こだわりスカーフ」持ちで、技構成も「インファイト」「じしん」「いわなだれ」「とんぼがえり」を使用と完全にガチ仕様なので要注意。
もう片方は「かたいいし」持ちの「インファイト」「いわなだれ」「フェイント」「なげつける」という構成。
こちらは「いわなだれ」の威力を90まで強化すると共に「なげつける」の威力も「くろいてっきゅう」持ちに次ぐ100となっている等、火力が高い。

■対戦でのナゲツケサル


物理攻守に優れたアタッカー。
ただし、メインウェポンの「インファイト」で防御と特防が落ちてしまう点に注意。

サブウェポンは「ストーンエッジ」こそ覚えないが、相性補完に有用な「じしん」「いわなだれ」「がんせきふうじ」等を使える。
フェアリー対策となる「アイアンヘッド」、ゴーストエスパー対策の「ぶんまわす」、交代技の「とんぼがえり」等も使用可能。
「なげつける」は「こわもてプレート」でより高火力のあく技を撃てるほか、「でんきだま」でのまひ撒きにも使える。
きあいのタスキ」「がんじょう」潰しの「フェイント」も撃てる。

「インファイト」以外は威力が低めの技が多いが、苦手なタイプへの対抗手段は揃っており、攻撃範囲は広い。
やや低めの素早さや「いわなだれ」「アイアンヘッド」「とんぼがえり」を覚える点から「こだわりスカーフ」と相性が良い。

ただ、ゲーム本編だけでは隠れ特性の「まけんき」が入手できないのが痛い。
図鑑設定の割に何故か野生のナゲツケサルはケララッパしか呼ばないのである。
上記の「たまなげ」の件といい、何故か設定にそぐわない仕様が多いような…

通常特性「レシーバー」はアローラベトベトンの「かがくのちから」と同じく、ダブルバトルで倒された仲間の特性を引き継ぐもの。
「てんのめぐみ」「かるわざ」「はりきり」で長所をさらに強化したり、「ありじごく」「てんねん」で相手を妨害する等選択肢は広い。
効率良く引き継ぐためにも「いのちがけ」「おきみやげ」「いやしのねがい」「だいばくはつ」等、自主退場技を持つ仲間を選びたい所。
条件が厳しそうだがラッタハピナスアギルダーナマコブシ等相性の良いポケモンはそれなりにいる。
攻撃技も「まもる」を解除できる「フェイント」や全体攻撃技の「いわなだれ」「じしん」「ぶんまわす」とダブル向きのものが多い。

USMでは教え技で一致技「ドレインパンチ」「きあいパンチ」、フェアリー対策の「ダストシュート」「アイアンテール」、ほか「がむしゃら」「はたきおとす」等を習得した。
そして「まけんき」持ちは2019年3月にようやく入手可能に。ポケモンバンクへどうぞ。
現環境のいかく持ちの中ではガオガエンに比較的強いが、ボーマンダへの打点はいわなだれ程度であり、ランドロスには有効打がほぼ無い。同じまけんき持ち格闘であり、ナゲツケサルより速いうえにストーンエッジやれいとうパンチのあるオコリザルとの差別化は意識したい。火力や耐久は勝っているが。


と、ここまではお察しの通りあまりメジャーではなく、対戦において脚光を浴びることは少なかった。
しかしポケットモンスター ソード・シールドが発売され環境が激変した2019年末、歴代のWCS王者だけが集まり真の世界王者を決めるという大会が開催された。
その大会において、WCS2014王者でパチリスさんで知られるセジュンがナゲツケサル採用のパーティで優勝したことでちょっとした話題に。
以前までのレートにあたるランクバトルでもセジュンを参考にナゲツケサルを起用する者も現れた。


追記・修正はボール投げの上手い人にお願いします。

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最終更新:2024年03月23日 01:11