ギルハカイダー

登録日:2017/07/06 (木) 18:30:00
更新日:2024/04/18 Thu 19:07:59
所要時間:約 21 分で読めます








このハカイダーに『死』という言葉はない!

俺は、この頭にプロフェッサー・ギルの脳を組み込んで生き返ったのだ!




ギルハカイダーとは、特撮ドラマ『人造人間キカイダー』の続編『キカイダー01』に登場したハカイダーの新たな呼び名。
本来は漫画版における呼称なのだが、近年では区別のためか特撮版でも公式側がしばしばこの名前を使用する。


CVは『キカイダー』時代と同じく飯塚昭三氏。

キカイダー終盤、ダーク基地で散ったと思われていたハカイダー。
しかし、ダークの首領であったプロフェッサー・ギルが移植されて復活していた。

基本的な性能・武装はそのままに、新たな武装や特殊能力も獲得している。
特筆すべきは、なんとハカイダーの弱点であったの血液交換による時間制限を克服した点であり、もはや弱点はなくなったといってよい。

前半はハカイダー部隊を率い、その行動は日本の危機であると認知した01/イチローを不動明王の中から目覚めさせた。
後半はハカイダー部隊での功績が目に留まったのか世界大犯罪組織シャドウの幹部となり作戦隊長として前線で働いた。

作中、何度もパワーアップしたり、罠を仕掛けたりと、あの手この手でキカイダーたちを大いに苦しめた。
第1話から最終話まで出ずっぱりであり、『キカイダー01』という番組は実質キカイダー01とハカイダーとの戦いであったといっても過言ではない。

キカイダー時代とは異なる路線で悪の魅力を存分に発揮したギルハカイダーは、悪の華として後世に影響を与えた偉大なキャラクターといえる。


追記修正は脳味噌を正義の科学者から悪の首領のものに変えてお願いします。
























































……さて、本項目はここからが本題だ。

まず、『人造人間キカイダー』時代におけるハカイダーの魅力というものを語ってみようと思う。
  • キカイダーとの勝負に命を懸ける一本気
  • 正々堂々とした勝負を好み、そのためには仲間との連携すらをも拒むまっすぐさ
  • 一方で、キカイダーに勝つためには汚い手も辞さないダーティさ
  • 自分の存在意義に悩み苦しむというロボットとは思えない人間臭さ
  • 宿敵の腕の中で息絶えるときの泣けるセリフ
大まかにいうと、ここらへんだろうか。
詳しくはハカイダーの項目を見るなり、DVDや公式配信で見るなりで確認してほしい。


そして、ここからがギルハカイダーの『キカイダー01』第1話のセリフ。


ギルハカイダー「時は来た!」

ギルハカイダー「今こそ我らハカイダー部隊の立ち上がる時だ」

シルバーハカイダー「世界を闇に!」
ブルーハカイダー「全世界を夜の闇に!」
レッドハカイダー「夜は我らが征服する!」

「立てハカイダー部隊!」


「「「ハイル、ハカイダー!!」」」


視聴者「誰だおまえ!!!?」


そこにいたのは、キカイダーの勝負に命を懸けた我々の知るハカイダーではなく、
当時のテレビ番組によく見られた世界征服の野望を掲げた悪の首領であったのだ。




概要


初期の目的は世界征服。アイデンティティ崩壊するほどこだわってたキカイダー抹殺の後にその野望はどっから出てきたのか。
後に01打倒やシャドウ貢献に切り替わっていく。
性格は残虐非道で女子供にも容赦せず非道な作戦も平気で実行するが、作戦に失敗すると癇癪を起して部下によく八つ当たりしていた。
迂闊な一面もありしばしば間抜けなミスをしたり本末転倒な行動もみられる。
趣味は崖の上で01やキカイダー打倒を誓うこと。
  • 複数で襲い掛かったのに勝てない
  • 変身前のイチローにもあしらわれる
  • 劇中何度もバラバラにされる
…など、実力のほうも疑問符が付く。

前作でキカイダーを何度も追い詰めた実力はどこへ行ったのか。
ただし、ハカイダーがキカイダー相手に終始優勢だったのは光明寺博士の脳に手出しが出来なかったという面が大きいため、本当に弱くなったのかどうかはわからない。
実際、不意打ちとはいえハカイダーを倒した白骨ムササビをキカイダーは普通に倒している。01は苦戦しらずの強豪ヒーローなのも要因の一つ。

上記のように脳の血液交換時間の描写がなくなっているのだが、思考や実力の劣化から「血液交換できなくて性能下がってるんじゃないのか?」と揶揄されることもしばしば。

一説では内蔵された脳内反映、優秀な科学者の光明寺博士と優秀ではあるがずる賢いギルによる脳の作りの差ではないかと言われている。
1987年に勁文社から発行された『怪獣怪人ベスト600』では脳の持ち主に性格が作用されると書かれている。

唯一上がっていると断言してもいいのは、作戦立案の能力だろう。
太陽光をエネルギーにする点や女子供に弱い点を突いて01を追い詰めたこともしばしばあったのだが、キカイダーの乱入や奥の手で破られている。
ていうか、キカイダー乱入してきたらギルの笛あるんだから使いなさいよ…。

ギルハカイダーとは、「こんなそこらにいる侵略者とダークヒーローの始祖を同一扱いしたくない」というファンの願いによりつけられた呼称でもあるのだ。
劇中ではキカイダー時代のハカイダーとは完全に同一人物として扱われているものの、最近では公式でも別人説が広まっている。(『人造人間キカイダー』LDの解説等)
ちなみに『スーパーヒーロー列伝』では別人扱いとなっており、ギルハカイダーとハカイダーが別々に存在している。

漫画版のせいで誤解されがちだがギルとは別人格である
実際、ギルの脳の知っていることをギルハカイダーは知らなかったりギルの亡霊にパワーアップさせてもらったりしている。
自分の息子たちの命を気にかけないギルに悪魔め!と罵倒したりするもののギルのほうはハカイダーに愛着を持っているような言動をしている。

言動のせいで見逃されがちだがデザインも少し変わっており胸に十字傷ができ顔の傷も少しデザインが異なっている。


主な活躍


ハカイダー部隊時代

ダーク壊滅後、ダーク科学者にギルの脳を移植されたハカイダーは科学者たちの脳をハカイダー3人衆に移植。
3年がかりで組織を作り上記のように世界征服に乗り出した。この時点で増えてるし小物化してるしコレジャナイ臭がすごい
そのためにギルの息子であるアキラの秘密を狙う…というのがキカイダー01序盤の展開なのだが、ハカイダー自身もアキラの秘密が何か知らなかったりする。
しかし、強すぎる01の登場やリエコの妨害マヌケな自分たちの言動や全基地の自爆装置がいちいち仕掛けてある基地の存在などによって次第に追い詰められていく。
シャドウ登場で焦ったハカイダーは一斉攻撃で勝負をかけるも01に敗れ空中で爆発した。


シャドウ時代前期

01に敗れ爆発をしたハカイダーだったが青汁おじさんビッグシャドウに命を救われ犯罪組織シャドウに入ることになる。
このころはある程度、組織に従順ではあるものの01打倒のために行動しており、キカイダー時代に近くなった。
しかし野心は捨てておらず何とかシャドウの裏をかくことに必死でもあった。
そのためシャドウ古株幹部のシャドウナイトとは折り合いが悪く、しばしば「俺がやるから下がっていろ」と言い合う仲だったが抜け駆け防止のために行動を共にすることが多くむしろ仲が良く見えた不思議。
シャドウ裏切りフラグなども立てていたがそんなことはなかったぜ!

しかし、実力低下のイメージは抜けきらず
  • 戦闘で危なくなるとシャドウナイトやビッグシャドウに回収される。
  • 勝手に01と戦いビッグシャドウに折檻される。
  • 相変わらず、変身前のキカイダーたちにボコられる。
  • べらべら作戦内容をしゃべってしまう。
  • キカイダーに旅客機からシャドウナイトと一緒に海に落とされる
  • アキラを催眠にかけ罠を仕掛けさせ、どや顔で01と戦うも普通に失敗していた。
など益々情けない姿をさらしていた。

シャドウでの立場の悪さや自身の切り札のジャイアントデビルの敗北、キカイダー兄弟を倒せないことに憤ったハカイダーは19話でなぜか電池を持っていたギルの死霊に力と技を3倍にパワーアップしてもらう。
パワーアップ後は実際01とキカイダー二人がかりでも圧倒するほど強くなっていた。でもせっかくパワーアップしたのに登場当初はシャドウロボットのキングインディアンにインパクトを持っていかれたり
しかし20話でキカイダー兄弟に敗れ首だけにされ今度こそ敗れた。ように見えたが…

シャドウ時代中期以降

首だけになったハカイダーだったがまたしてもビッグシャドウに再生される。
洗脳されてしまったのかシャドウに忠実となっており、ビッグシャドウに対しても敬語で話すように。(時々タメ口に戻っていたけど)
さらに自分から率先して作戦立案、参加し、01打倒にもそれほどこだわらなくなりすっかり普通の悪の幹部に…。
シャドウナイトとは今度は幹部同士ということで仲が悪くなり、とうとう足を引っ張り合う仲になってしまう。
…という触れ込みだったのだが基本的にはやはり息ピッタリだった。特に最高幹部のザダム登場後は親友じゃないかってくらいには仲がよかった。
実力は相変わらず弱く01やビジンダーにあしらわれ適当に逃げることが多かった。しかし、腕がもがれるくらい弱い時もあれば単独で01を追い詰めることもありイマイチ実力がわからない。
因みに復活しても01は何のリアクションもなかったりする。
ビジンダーやワルダー登場後はすっかり影が薄くなり、時間稼ぎやお使いをやらされることが増えてきた。

このころからどんどんネタキャラになりつつあり、
  • 第25話でから目立ってやってきたザダムの尻拭いで目撃者の始末を命じられ、断ったら念力で折檻される。
  • ザダムの作戦が失敗したことにシャドウナイトと大喜び。
  • 第28話でブスの人魚ロボットに真剣に恋をする。「死ぬときは一緒と思っていた」とまで言っている。
  • 雷作戦が失敗した際にビッグシャドウに「雷を落とされた」と親父ギャグを飛ばす。
  • 他人の作戦なのにザダムと一緒にビジンダーに偉そうに折檻したあとにザダムと一緒に殴られる。
  • 時々美女に化ける。
  • 嫌いのワルダーのために周囲の犬を駆除して回る。(流石に文句を言っていた)
  • ワルダーに喧嘩を売って痩せ犬の遠吠えと揶揄られたうえ勝負をしたら瞬殺される
  • そのことで犬に八つ当たり。
  • 仮にも味方のワルダーがマリの水爆を起動しようとして大喜びしてしまいビッグシャドウに怒られる。
  • 峠英介に聞かれてもないのに自分が親の敵とべらべら話す。
  • シャドウ買い占め作戦で普通に目撃者を逃して黒いロボットに襲われたと噂になっている。
  • 買い占め作戦で親子の絆を壊すために、強奪したみかんを倉庫に詰め込んでおくという本末転倒な行為をする。案の定そのみかんが安値で町に出回り、作戦は無事に破綻した。
  • マリの助けがあったとはいえただの人間の峠英介にもやられる。しかも自分のハカイダーショットで
  • 捕まえた光明寺博士の処刑法はギロチンだが、リンゴをハムスターに食わせてロープが切れるように細工するという回りくどすぎる方法。
  • 最終回でビジンダーに2回(最後含めると3回)も倒され再生されてまたお前かとビッグシャドウに怒られる。


珍作戦従事度も増え
  • 進化した豚に人間を支配させる「豚の惑星計画」
  • 振袖を着た人を操って、攻撃を行わせる「着物毒牙作戦」
  • わざわざ江戸時代に行って、シャドウマンが化けたシャドウ忍者部隊を使って平賀源内に優秀なロボットを作ってもらう「平賀源内拉致作戦」(これの立案はザダムっぽいが)
  • 郵便局員に化けたシャドウマンが1通1通手紙をすり替え、人間の信頼関係を破壊する気の長い「シャドウ郵便局作戦」
  • 空想科学読本でもネタにされた伝説の「シャドウ買い占め(正式名称)」(買占めと言いつつやっているのは強盗)


なお擁護しておくと、倒されるほど数を増す「吸血赤ヒトデ計画」、子供に手出しができない01の弱点を突いた「子供殺し屋計画」などまともな作戦も建てている。上記の珍作戦も劇中ではかなり効果があった。

また、親を01に殺されたミニゴリラをイチローに合わせて罪悪感を抱かせる、善悪の判断のできないワルダーの失敗を嘲るなど敵の心理をついた行動も多い。


最後は光明寺博士に作らせた再生マシンで何度も再生して襲い掛かるも何度もバラバラにされ、光明寺博士の仕掛けで再生マシンが暴走、今度こそ破壊された。



武装・技など

●白いカラス
キカイダー時代から変わらないカッチョイイマシン。
序盤ではよく煙幕をばら撒いて逃げてたけど…

●ハカイダーショット
こちらも変わらぬカッコいい武装…なのだがとにかく戦績が悪い。
至近距離なのに外す、ひどいときには直撃したのにピンピンしてたりする。1回だけ01も足に穴をあけたこともあったが。
それなのに自分が食らった時は大爆発などネタに事欠かない武器。
1回だけブルーハカイダーが使うこともあった。

●破壊剣
第13話のみで使用。

●ギルの笛
ダーク基地から回収したもの。良心回路が不完全なままのキカイダーを苦しめた。
吹いているときはマントを付けているのだがこれがかなり様になっている。フィギュアになったことがあるほど。
何故か序盤しか使わなかった。

●サタンダークネス
上空の特殊なメカで巨大な煙幕を張り太陽光線を遮断する。地味にすごい機械である。
後に稲妻が発生できるように改良されるも2回ともキカイダーに発生装置を壊されている。
3回目はなんとシルバーハカイダーの電磁棒でうっかり壊されている。本当にバカだ。
なぜか序盤し(ry

●4弾攻撃
4人衆との空中の敵を次々と攻撃する連携技。
ブルーの燕返し、レッドのオウム返し、シルバーのクジャク返し、の後にコンドル縛りを炸裂させる。
映像のしょぼさと裏腹に非常に強力な技だが1回しか使っていない。

●ブラックドラゴン
第7話で変身した怪物ロボット。なぜかこれだけ名前が英語である。自称地獄の王者。
単独で飛行可能、口から吐く火炎ドラゴン、右腕の竜の頭型のドラゴン100連銃、サタンダークネスと共に発生させる雷攻撃など多彩な武装を持っていた。
4人衆が変身したロボットの中では01を一番追い詰めたものの、キカイダーによってサタンサンダーメカが破壊されたことで黒雲が晴れて変身した01には全く敵わず、最後はゼロワンカット、ゼロワンドライバー、ブラストエンドの連続攻撃を食らって爆発し、ハカイダーの姿に戻る。
敗れ倒れたハカイダーの姿はドラゴンボールのアイツに酷似。
変身回路が壊れたのか、1回しか登場しなかった。

●アウトローキック
●マグマアッパー
●ギロチンフック
●ハカイダーシュート
ギルの亡霊によるパワーアップ後に習得した技の数々。ギルハカイダーの技にしては珍しく結構効いていた。

●アイアンベルト
シャドウ幹部時代に使用
敵の動きを拘束するベルト。

●アーチェリー
45話でイチローに、ダイヤモンドを切断する威力がある暗殺血風刀が反応する黄色いインクを付着させるために使用。

●ハカイダー3人衆
ハカイダー部隊の幹部で、ダークの科学者3人の脳を組み込んだ同型のロボット。
ただし、実力はやはり低く、4人でも襲い掛かっても勝てないうえ、1対1ではキカイダーたちにボコボコにされるのも珍しくなかった
壊されても回収されていつの間にか治っていたりする。
性格も残虐だが意外と抜けておりこっそり忍び寄ったのにアキラに感づかれたりアンドロボットへのDVに夢中でアキラを取り逃がしたことも。
一応ハカイダーの部下であるものの、反抗的で命令を無視して独断行動したり、ハカイダーを倒すことも考えていたりと忠誠心皆無。

◇レッドハカイダー 声:大宮悌二
3人衆の一人で胸当てが赤色で黒い「R」のマークがあり、顔と体には赤い線がある。
「ヒェッヒェッヒェッヒェッ」という奇怪な笑い声を上げながら出現する。
連発式でスコープの付いたミサイル ボウガンが武器。これもとにかくかわされる。人間への変身能力を持つ。
第9話で01のブラストエンドによって完全に破壊された。

・朱ムカデ 声:大宮悌二
第5・6話に登場。レッドハカイダーが変身したロボット。ムカデというより赤サボテンに見える。
手品師(演:宮口二朗)に化け、「恐怖の大魔術」にやってきた子供たちを誘拐しその体内でを培養し、東京にばらまく計画を遂行する。
体のトゲを発射するムカデダーツやムカデ毒針(毒針の方は当たると爆発する)で攻撃し、バラバラになっても動ける特殊能力あり。やっぱりサボテンっぽい。
初戦時では01と1対1でもそれなりに戦えており、3人衆では最強なんではなかろうか。後ろからアキラを襲うシーンはなかなか怖い。
最後はゼロワンドライバーとブラストエンドの前に敗れ爆発、その後レッドの姿に戻る。

◇ブルーハカイダー 声:和久井節緒
3人衆の一人。ボスの座を狙う野心家で胸当てが青色で赤い「B」のマークがあり、顔と体には青い線がある。。
5万ボルトの電流を流せ、電流の強さを10万ボルトに上げることが可能な電磁ムチが武器。絵的に映えるためかこれはよく命中していた。すぐに切り落とされることも多かったが。劇中ではムチを相手の首に絡ませぶん回す電磁ムチ地獄回しやムチを木の枝に絡ませてターザンのように移動する技も披露した。
レッド同様に人間への変身能力を持つ。
第9話でレッドハカイダーと共にブラストエンドの直撃を受けて爆死した。
レッドとブルーは同時に造られた為、回路が繋がっており、片方が死ねば両者とも死ぬ。

・青ワニ 声:依田英助
第5話に登場。ブルーハカイダーが強化され変身したワニ型ロボット。黄色い卵から出現し、青ワニ島の島民を捕虜にしハカイダーの基地建設にこき使った。大顎で人間を丸呑みにすることが可能で人間を丸呑みして骨だけ吐き出すシーンはちょっと怖い。でも弱い。この大顎は分離して噛み付くことも可能。
実は卵型のカプセルが本体でどんなに傷ついても中に入れば回復する特殊能力がある不死身のロボットだが、殴られたらすぐ卵に入りたがるため虚弱に見える。最後はカプセルの中にあるリモートコントロール装置を見破ったキカイダー兄弟によって装置を破壊され爆発。その後ハカイダーの姿に戻りシルバーハカイダーに救助される。

◇シルバーハカイダー
3人衆の一人で伸縮自在の電子が武器。劇中では電子棒を投げつけ飛び道具として使用するほか、空中に投げて鉄棒の大車輪を行う電子棒大車輪という技も披露した。
クールな性格で一説によるとハカイダー4人衆では最後に作られて性能的に向上していたらしく、
サブリーダーにされていたが、劇中ではそういう描写はない。
胸当てが銀白色で黄色の「S」のマークがあり、顔と体には銀白色の線がある。
3人衆の中では1話だけ長生きしたが、10話での全基地爆破後の最終決戦で01のブラストエンドを受けて爆死した。

  • 銀エビ 声:渡部猛
4話に登場。シルバーハカイダーが変身したロボットで、「ビビビビビビビ」という鳴き声を出す。ハカイダーは幽霊ロボットと呼んでおり、赤い血に姿を変えることでどこにでも入り込める。
シルバーハカイダーの10倍のパワーを持ち、体を球状に変形させ体当たりする必殺銀エビ地雷が必殺技。その他に液状化して地中に潜ったり、アキラを捕まえるためにわざわざケーキに化けていたりした。両手のハサミによる攻撃も強力である。でも弱い。
最後はブラストエンドで敗れ元の姿に戻った。

  • ガッタイダー 声:渡部猛
第7・8話で登場。ハカイダー四人衆が合体した四人衆合体ロボット。
顔のない、黒と4つの脳の頭部、体の脳の皺のような装飾、紅白のマントにハサミハンドとハカイダーの面影がないダサすぎるデザインで有名。
合体ロボらしい混沌とした見た目ともいえるが脳の色が変わるのはさすがにおかしいような…
4倍のパワーを持ち、四人衆全ての武器を使用できる。
固有の武装である死神ミサイル原爆砲の威力は絶大で、その他に肩部の飾りを発射するショルダーブーメラン飛行能力テレポートといった多彩な能力を使える。必要に応じて四人衆に戻ることも可能。
やっと01と互角に渡り合ったものの、ブラストエンドの直撃を受けて空中で爆発し、レッド、ブルー、シルバーの合体回路が破壊、合体不可能になった。
余談だが、第8話では風呂でアキラを待っていたのに次に登場し時にはアキラが服を来ていたりする。着替えるの待ってた?

●アンドロボット
アンドロボット製造工場で大量生産されるハカイダー部隊の戦闘員。若葉マークのような顔で「ハイル!」と叫び稲妻型の武器を使う。人語をしゃべり人間への変身能力を持つ。
消耗品としての扱いが強く、八つ当たりで破壊されることもしばしば。
第8話では爆弾を内蔵した者が登場し、キカイダーと戦った。

●ハカイダー基地
序盤で何回か登場してる。出てきては爆破される哀れな施設。
3年がかりで全国に作っていたが10話で全国のハカイダー基地と連動した自爆装置(!?)で全部爆破された。


余談

元々キカイダー01はキカイダー撮影の遅れやスポンサー料の高騰によって予算がかなり苦しかった。
その中で人気悪役だったハカイダーの再登場とハカイダーの予備スーツの流用の案が採用された結果がハカイダー部隊だったのだ。
話も最終兵器争奪になることは決まっており、そのままのキャラクターでの再登場は難しかったと判断されたのだろう。

中の人である飯塚昭三氏も二枚目悪役だったハカイダーの変節にはたいそうがっかりしたらしい。


初期のスチール撮影会では胸の星印がなかった。

前作とは違いサブローの姿になることはなかったのはテレビランドの解説では「サブローは処刑された」と説明されている。

企画書では、サブローが自身の手でギルの脳を死体から移植したと記述されていた。


その他のメディアでの活躍


漫画版


俺はもうおまえの弟分などではないし…もちろん光明寺でもない……!!
おれは…ギル・ハカイダーだ!!

01編開始から登場。漫画版ではここからがハカイダーの真骨頂である。

ダーク基地破壊の際に骨がガタガタのボロボロもひとつおまけにグシャグシャになったプロフェッサーギルが延命のためハカイダーのボディに移植したもの。(瀕死のギルのとなりにハカイダーが寝かされている伏線がある)
今作では自らをギルハカイダーと名乗り人格も明確にギルのものである。また、当初はサブローの姿も披露している。

キカイダーに破壊されたダーク基地の証拠隠滅のため活動を開始。
初戦ではハカイダー3人衆とのコンビネーションでキカイダーを破っている。
キカイダーは彼らに対抗するためにイチローを目覚めさせることになる。

ダークの最終兵器ジャイアントデビル=アーマゲドンゴッドの秘密が隠されたアキラを追うのは特撮版と同じ。

アキラ奪取のためガッタイダーに合体しキカイダー兄弟と戦うも連携で脳を破壊され倒された。
こちらのガッタイダーはハカイダーと比べると異形じみてはいるがまだ、ハカイダーらしさを残している。やっぱり脳の色は違うけど。
たったの6ページで倒されてるのは内緒。
ガッタイダー破壊後は残ったパーツを寄せ集めてハカイダー一人になる。

アキラをシャドウに確保されてしまうものの、ジャイアントデビル制御の図面が書かれたギルの子供ルミの設計図は確保することに成功する。
何とかシャドウに対抗するために01と手を組むことになるがそのときの台詞は必見。


「やぁ01」
「おれはもうきみたち兄弟とは戦う気はないよ!!」
「このまえきみたちにやられたときどうやらメカの一部が狂っちまったらしくてな…!!…すっかり悪いことをするのがイヤになったのだ!!」
「信じるものは救われん。おれはもうきみたちの味方だ…!!」

誰だお前。かなり怪しかったものの、しばらくはキカイダーと行動を共にすることになる。

シャドウからアキラを取り返し、二人をどうにかキカイダーたちから引き離す方法を考えていたとろこでシャドウのミエ子=ビジンダーと接触。
彼女がキカイダー達を撹乱している間にまんまと奪取することに成功。
秘密基地でアーマゲドンゴッドを完成されてしまう。


ハカイダー基地に乗り込んできたキカイダーたちをアーマゲドンゴッドのESE(エネルギーストップエネルギー砲)により完勝。
その後、シャドウとの総力戦にも勝利。とうとう世界征服が見えてきた!

しかしキカイダーたちをとらえ、服従回路「イエッサー」を組み込んだのが運の尽き。
ブラスターを解放したキカイダーに01たちを破壊され自分自身も敗れ脳を破壊され完全に死亡した
世界に王手をかけたギルハカイダーだったが最後には「苦しめられたキカイダーを仲間にする」という自分の悪心で身を滅ぼしたのは皮肉としか言いようがない。


後日譚『ギターを持った少年』にてジロー曰く「人間のきたない手で服従回路を埋め込まれた」とあるが、ギルの頭脳と人格で動き、世界征服などというくだらない欲望のために人造人間という新たな知的生命体の可能性を潰したギルハカイダーのごときは同胞と認めないという事であろうか。

キカイダー01 THE ANIMATION

ほぼ漫画版準拠。声優はプロフェッサー・ギルを演じた小川真司氏が務めている。
今作ではほぼギルと呼ばれている。
また、今作ではシャドウ=ダークであり終盤ではダーク再建を果たしている。
アキラを成長させるためにあえてキカイダーに渡す、リエコの記憶を利用して誘い出す、アーマゲドンゴッドでの市街地破壊など原作以上に悪辣でやり手な印象。
一方で終盤ではアキラを気遣うような言動も見せている。(子供としてなのかパーツとしてなのかは不明だが)
終盤は、マントを着用している。

最後は原作以上にエグイ末路になっているため必見。
作画が全体的に良くない最終回の中でことさらに悪いのが玉に瑕。


ゲーム作品

スーパーヒーロー作戦

ダーク壊滅後に登場。テキストの表記ではギルハカイダー。サブローハカイダーとは戦闘データも別物として設定されている。
今作では、死亡寸前のギルが宇宙刑事シャイダーのフーマに回収され、メタルダーネロス帝国の手でギルハカイダーとなった。
容量の事情か不明だがゲルドリング率いるモンスター軍団ドランガー率いる機甲軍団は未登場で、
彼らの代わりにギルハカイダーが破壊ロボット軍団凱聖、ワルダーが暗殺ロボット軍団凱聖の称号を得ている。
どうせならギルハカイダーとゲルドリングで『口八丁手八丁・卑怯未練恥知らずコンビ』組ませればよかったのに…

ゴッドネロスとはギルとして会話してたり服従回路「イエッサー」をキカイダーたちに組み込もうとしたりとマンガ版と(あえて?)混同してるような節がある。

なぜか、01登場時にはハカイダー4人衆全員で襲ってくるのに、TDF基地では四人で来たのにギルハカイダー一人で戦い、彼が負けたら全員逃げる、最終決戦時には一人一人襲ってくるという意味不明なことをしてくる。

戦闘的には弱い。
ハカイダー三人衆が時々状態異常にしてくるくらい。
ハカイダー三人を倒したあとのガッタイダーは結構強いもののわざわざ雑魚でOTPをためさせてくれるので必殺技連打でどうにかなるだろう。
しかも最終戦では凱聖バルスキーやきれいなままのワルダーのあとに戦うためどうにも小物感がぬぐえない。
しかも、このあとはゴッドネロスとの対決のため余韻も特にないという……

キカイダーたちにはサブローは貴様のような卑怯な男ではなかったなんて言われたりする。
最も今作のギルハカイダーは割と地味な存在のため卑劣云々はあまりピンと来なかったりする。もっとひどいやつも多いし…

ちなみに犯罪組織シャドウはエンディングで言葉のみ登場。首領ビッグシャドウは姿を見せなかった。
ふんぞり返ってるダサい風貌のキャラがスタッフのお気に召さなかったのだろうか?


スーパーヒーロー作戦 ダイタルの野望

キカイダー編で登場。
キカイダー01シナリオがメインのため初めからギルハカイダー。
ガッタイダーやハカイダー4人衆の変身後の姿も登場。
しょっぼいハカイダー基地もほぼ再現されている。
今作ではシャドウの代わりにイナズマンの新人類帝国に所属することとなる。飯塚昭三に使われる飯塚昭三
キカイダー編最終話まで登場し、キカイダーたちに敗れ帝王バンバにみっともなく助けを求めるも逆に始末されてしまう。
その後は今作の黒幕のダイダル帝国に強化復活させられ、町でかくれんぼの後にガッタイダーになるも敗北。今度こそとどめを刺された。
なお、今作もシャドウおよび首領ビッグシャドウは未登場。


スーパー特撮大戦2001

未登場。ファンが冗談で言っていたギルハカイダーなんていなかったというのをマジにしてしまったらしい。
シャドウの幹部成分はシャドウナイトが担っている。


特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝

サブローハカイダーとギルハカイダーがそれぞれ別個体として登場する。
サブローハカイダーがギルハカイダーを「只の薄汚い偽者だ」と罵るシーンもある。
キカイダーを主人公に選んだ場合、死んだと思われたギルが実は生きており、ギルハカイダーはギルの笛で操られていたという展開になり、しかもギルハカイダーが何体も登場する。



ワルダー、貴様ほどのバカは見たことはないぞ

何の事だ?

女子供には手出しはせぬといったな。その貴様が子供の建てた項目になぜ削除依頼を出したのだ?

余計な斟酌はご無用に願おう!子供とはいえ、中身のない建て逃げをするとは言語道断!拙者、天罰を下したるまでのこと。

はっはっはっは、それがバカというのだ。貴様はこの子供が建て逃げした時、その手助けをした!その上、改心し、追記・修正しようとした時に貴様は逆に削除依頼をした!天罰が聞いて呆れるわ!

拙者は悪を助け、善を見殺しにしたと申すか…拙者は…拙者はなんということを…。

悲しめ、ほざけ、そして追記・修正しろ!


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最終更新:2024年04月18日 19:07