ゴジラの技一覧

登録日:2012/01/30 Mon 17:46:41
更新日:2024/03/12 Tue 16:02:37
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東宝の特撮映画ゴジラシリーズに登場する“怪獣王”ゴジラが劇中で使用した技の一覧。



◆放射熱線(放射能火炎)
ゴジラと言えば「コレ」というくらいに有名な技。口から放つ青い光線状の物質で、ありとあらゆる物質を破壊・爆発させてしまう。
英語ではAtomic Breathと訳されている。
原子怪獣現わる』にて、予算の都合さえなければリドサウルスが「放射性の火炎」を吐く予定だったことから、
それが元ネタなのではないかと推測する海外の研究者もいるが、実際のところは不明。

おそらくエネルギーの高い放射線を当ててるんだろうなぁ、と想像つく後述の白熱光と違い、どういう原理で発射されているのかは正直不明だが、
児童誌などでは「ゴジラの体内にある放射能エネルギーをスパークさせて口から発射する」と説明されている。

この熱線の原理を『空想科学読本』シリーズ作者の柳田理科雄氏が研究した際には
「放射性物質を直接相手に浴びせて核爆発を引き起こしているのではないか?」と推察していた。アブネーッ!?
VSシリーズの頃の怪獣図鑑では、「強く息を吸い込むことで核反応袋が肺に圧迫されて反応が始まり、息を吐くと引きずられて反応物が吹き出す」となっているものもあった。
新しいゴジラを印象付けた『シン・ゴジラ』では、体内の元素変換機能を利用した生体維持システムの過程でカスとして生成された高熱を放つ放射性粒子を高速で打ち出しているのだと予想されており、ここまで来ると最早粒子ビームの類である。

昭和シリーズでの書籍では「放射能火炎」「放射火炎」などと説明されていることが多かったが、
現在では「放射熱線」がファンの間でも浸透し、これが一般的な名称となっている。(作中人物が熱線と言っていることも大きいか)
実際、派手に見せたいとという演出の意図もあったのだろうが84年版以降は光線(熱線)と呼んだ方が納得出来る描写となっており、昭和期よりも長射程で直線に強い指向性を持たされている。
なお、ゴジラ2000 ミレニアムまでの書籍によっては「放射火炎」を使用する書籍もあったため、そちらに愛着がある人も意外と多い。

ちなみに口から何かを吐き出すというのは怪獣物では代表的な技の演出の一つだが、
純粋に火を吐いたり、ビーム系の技を体の部位から発射する形式が多いため意外にも「口から熱線を吐く」怪獣は少ない。

またゴジラの対空迎撃能力が非常に高いため、体格の大きい飛行怪獣はおろか音速で飛ぶ戦闘機すらも上手に撃ち落とす。
避けられた場合でも首を動かして薙ぎ払いにして当てたり、一部作品では偏差射撃を行っている。


威力や描写、バリエーションなどは作品や時代ごとにまちまちで、以下大雑把に説明。



◇昭和シリーズでの放射熱線

初出は『キングコング対ゴジラ』。昭和シリーズ全体で見ても使用頻度は多くなく「ここぞ」という時に使用している。
意外にも熱線による怪獣撃破はモスラ、クモンガ、チタノザウルスなどごく限られている。
また後述するが、放射熱線を使って空を飛ぶことができる。


◇平成シリーズでの放射熱線

この時代あたりから「強力な青いビーム」として描写されるようになっている。
使用頻度もかなり多くなり、その様子は完全にゴジラの通常技。(VFXの進歩で合成が容易になったことや、巨大感を損なう格闘を嫌った川北特技監督の意図等の制作事情もあると思われる)
熱線で薙ぎ払うことにより、地上に展開した防衛部隊をほぼ一撃で粉砕することもめずらしくない。
更に熱線のバリエーションも増え、『ゴジラVSメカゴジラ』からはより強力な赤い熱線も披露した(それらについては後述)。



◇ミレニアムシリーズでの放射熱線

CG技術の進歩により、熱線の描写が徐々に派手さを増していった。

ゴジラ2000 ミレニアム』『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では従来の青いビームのような熱線ではなく赤いマグマのような熱線となっており*1、背ビレの発光から吐くまで時間がかかってしまう欠点もある。
その威力は平成シリーズと比べて上昇しており、一撃でオルガの右半身を粉砕し、メガギラスを焼殺した。

ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』での放射熱線は小型の原爆並の威力と長射程を誇っており、一発でも食らうと強大な護国聖獣でも甚大なダメージを負ってしまう。
おまけにそれを無情にも人間に向けて発射する場面もある。

ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では背びれが発光する際、「ボンッボンボンッ」とストロボのような効果音を発する。
また全体的に見ても威力は控えめに思われがちだが、4万tの機龍をDBよろしく吹き飛ばしたり、モスラを焼却する等、その気になればかなりの威力が出せる模様。

ゴジラ FINAL WARS』ではシリーズ最強の威力を見せ、様々な兵器や怪獣を比類なきまでに破壊している。
その威力は7万tのヘドラと5万tのエビラを高層ビルごとまとめてありえない距離を吹き飛ばし、爆散させるほど。
ヘドラの扱いがあんなんになったのは、大体人間どもが強すぎたのとこの熱線の威力のせい


◇モンスターバース版

2014年公開のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』でもしっかりと使用。
従来のとは少し仕様が違い、背びれの発光は尻尾から背中にかけて徐々に光っていくものとなっている。
また、放射熱線の発射には体力を大きく消耗してしまうようで、多用することはできない模様。
演出は熱線というよりはバーナーの炎のような感じでまさに「放射能火炎」と言った感じ。
威力や射程はお世辞にも高いとは言えず、雌ムートーにも周囲のビルにもほとんど被害を与えていない。この時のゴジラは対戦相手であるムートーが発するEMPの影響で弱体化していると考えられているが、
小説版の描写ではムートーのEMPは至近距離でのみ熱線の着火を阻害するだけで熱線の威力自体は下げないため、これがこの時点のゴジラの全力の可能性もある。
最終決戦ではムートー(雌))の口をこじ開けて、口内に熱線を流し込んでトドメを刺すという斬新な使い方をしている。

次作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」では背びれの成長とともに熱線エネルギーも強化成長したのか、平成版に近い巨大な熱線状となっており、
南極の戦いではモナークの基地を広範囲にわたって爆砕している(なおこれはモナーク基地を狙って攻撃したのではなく、キングギドラを狙った際に反撃の電撃を受けて誤射してしまったためである)。
また、核爆弾のエネルギーを吸収した際には天を貫かんばかりの力強い熱線を披露している。
その直後のボストンでのキングギドラとの戦いでは序盤に不意打ちで放ってからさらに格闘戦中にも放ったにもかかわらず消耗した様子はなく、ある程度の連射が可能となったようだ。

ゴジラVSコング」での公式設定によればその威力は3.15×10の14乗J。
TNTで換算するとなんと79キロトンに及び、広島原爆の5倍に相当する。もうお願いだから地上に来ないでくれ。


◇アニゴジ版

アニメ映画『GODZILLA』3部作においては「高加速荷電粒子ビーム」という名称がついており、
ゴジラ自身から発せられる電磁気により身体と背鰭がスパークを起こした後、文字通りレーザービームの如き青白く細長い閃光が放たれる。*2
他のゴジラと違い、口を大きく開かず鼻先の辺りから放たれるのが特徴。一部では鼻水みたいだと言われる。
推定射程距離は30kmもあり、一発でロサンゼルスや川崎市を消し飛ばせる
40メガトンに及ぶ核爆発に耐えたゴジラ自身をもってすら、反射されたこのエネルギーが直撃すればかなりのダメージを追うほどである。
前史小説においては「オペレーション・グレートウォール」でヒマラヤ山脈の地下に閉じ込められた際にこの熱線で岩盤を溶かして脱出した他、
それ以前にも地球に迫る直径30km、質量が月に匹敵する小惑星ゴラス長期に渡ってエネルギーを充填することで一撃で破壊している。
流石に後者には莫大な熱と電磁波によるフィードバックが起こり、北極海は煮えたぎり、北半球すべての軍事衛星が電波障害を起こしていた。


◇シン・ゴジラ版

作中での呼称は「放射線流」。なんと口だけでなく背部や尻尾の先端からも出る。

発射の際には体の発光が赤から不気味なに変わり、グロテスクな口をガバッと開くと下顎が左右に裂ける。
もはやホラー映画に出てくるクリーチャーがやる描写。初見だと間違いなくビビる。

劇中初披露の際、初めは大量の黒煙を吐き出し、次第に煙は猛烈な熱焔へと変化。
熱焔はやがて収束して細い紫色の放射熱線に変化する。

威力のほうは歴代のそれにも引けを取らないもので、黒煙や熱焔の時点でビル街をいとも簡単に吹き飛ばす威力を見せ、熱線になると数km離れたビルを首ちょんぱ焼き切ってしまう。
射程や貫通力、破壊力、照射時間、対空性能、そして与えてくる絶望感は恐らく歴代トップクラス。

さらに背部から発射される熱線はなんと数十本に拡散する。(確認できただけでも20本以上の放射熱線が背中から飛び散る。)
イデオンの全方位ミサイルか何か?

その圧倒的で暴力的な無数の光の筋は、空から迫る敵を打ち落とし、瞬く間に周囲一帯を業火に包んでしまう。
威力や演出としては『風の谷のナウシカ』に出てくる巨神兵の「プロトンビーム」が近いだろうか。

この熱線を初披露を行う直前に、大多数の都民は地下鉄の線路へと避難していた。
直接的な描写はなかったものの、黒煙からの業火が地下へと流れ込み、
数千、数万単位の人間を消し炭にしたのは想像に難くない
一発の熱線における殺害数なら、間違いなく歴代トップといえるだろう。

また、初披露のシーンで内閣主要人物が搭乗していたヘリコプターを横薙ぎにした熱線が直撃し、搭乗者全員が死亡したことから、
誰が呼んだか内閣総辞職ビームのあだ名がついた。

このたった数分の熱線初披露シーンはみんなのトラウマとして名を挙げている。

しかし初回使用時は止め方がわからなかったらしく、敵を撃滅後も熱焔を吐き続けた末、完全にエネルギーを使い果たして活動を停止。
再チャージに350時間以上(約15日)も要してしまった。

ただし、活動停止中も周囲に意識を張り巡らせており、
攻撃圏内に飛来した飛行物体に対しては、身体から発射される熱線によるピンポイント狙撃で撃墜する。
ただ、あくまで空中からの敵を迎撃するために身につけたためか、地上から接近する場合は攻撃されない模様。
活動再開後に多数の無人機による攻撃を受けた際は、当初背部から熱線を乱射して迎撃、途中で効率が悪いことを学習したのか口と尻尾の二か所から熱線を撃ちながら薙ぎ払う形に変更した。最後はエネルギー切れで撃てなくなったところに血液凝固剤を注入されて活動停止した。

余談だが、放射線流の前に口から出した黒煙や熱焔の描写がまるで嘔吐物を口から吐き出してるようにも見えたことから、
MUTOの口内に放射能火炎をぶっ放したギャレゴジとともにゲロゴジと呼ばれることもある。
……まあ、何でこんなもん使えるんだ?と予想された理屈によれば前述のように不要となった放射性粒子を吐き出していると予想されるのでゲロと呼んでも差し支えない訳だが。
尚、最初に放った時は上記のように黒煙(放射性粒子の奔流)、次に火焔(高熱の粒子が着火)、放射熱線(粒子を収束させたビーム)と段階を経ていたが、
終盤の活動再開の際には完全に攻撃的機能としての完成を経た為に最初からビームとして放たれ、急速に生体維持システムが損なわれている状態でもガス欠したこともあったが、尚もビームとして放たれている。
ちなみに初回とヤシオリ作戦のいずれも映画の描写上は数分でガス欠に至っているが、後に公開されたタイムラインにて1時間程ぶっ放し続けていたことが判明しており、燃費が悪いわけではないらしい。


◇ゴジラ-1.0版

シンゴジでオミットされた「着弾すると爆発する熱線」が復活した。
が、その爆発の威力は歴代でも図抜けて凄まじく、その様相は誇張抜きで核兵器そのもの。
海中からの放射が直撃した重巡洋艦「高雄」は存在した痕跡すら残さぬ勢いで跡形もなく消し飛び、銀座で発射された際は戦後復興の途上でありつつも活気を取り戻しつつあった町並み*3を猛烈な衝撃波で薙ぎ倒し、後には身長50.1mのゴジラを遥かに上回る大きさのキノコ雲、更地と化した銀座、そしてそこに降り注ぐ黒い雨だけが残った。

また発射に至るシークエンスも特徴的であり、「モンスターバース版の尻尾の先から光りだす描写」や「GMK版の発射前に大きく息を吸い込む描写」を取り入れつつ、光りだした背びれが身体から押し出されてせり上がり、発射の直前に引き込まれるという新たな要素も付加されている。
初使用の際には海中から行っており、青く光る水底、また前述の尾鰭の動きからしても露骨なまでに原子炉を想起させるシークエンスとなっている

上記のように凄まじい威力を持つ本作の熱線ではあるが、しかしその威力の代償は大きく、強烈な熱がゴジラ自身をも焼いてしまい連射ができないという欠点がある。
作中の描写を勘案するに、出力の調整もできないようだ。
更に熱線を吐き続けるといったことも不可能であり、後述する放射熱弾のように一発の大きな青い光弾を放つ、と形容すべき描かれ方をされている。

総じて言えば、本作の熱線はあらゆる意味でゴジラの必殺技であると言える。
監督の制作インタビューにおいても、熱線を安易に使うのはやめ、ある種の儀礼的に描きたかった、と語られている。


◆放射熱弾
1984年版『ゴジラ』が1回のみ使用した、放射熱線の応用技。
エネルギーを照射するのではなく砲弾のように単発で吐き出す。
劇中ではヘリコプターへの対空攻撃に使った。
非常に珍しい技であったが、後に2023年公開の『ゴジラVSメガロ』にて久しぶりに使用されている。

漫画版『VSデストロイア』では同名だが性質の違う技を偶発的に使用。
バーニング状態で熱量が高まり過ぎた結果、体中の皮膚の裂け目から熱線のエネルギーが単発の砲弾のように漏れ始める。
遂には周囲一帯に対する機関銃の掃射のようになり、囲んでいた戦車隊を全滅させてしまった。
ゲーム作品では平成VSシリーズのゴジラ以外も含めて熱線の弱攻撃として採用されている場合が多い。


◆白熱光
初代ゴジラと『ゴジラの逆襲』での初期のゴジラが使用した口から吐く白い霧状の放射能。
三大怪獣 地球最大の決戦』では前作『モスラ対ゴジラ』でのダメージが残っており、
ゴジラは放射熱線が使用できない…という設定で代わりに白熱光を全般に使用していた。*4

放射熱線とは違い、対象を爆発させたりすることはできず、対象を「高温で焼いていく」というものである。
対怪獣への威力はイマイチであり、対アンギラス戦と対ラドン戦で使用するも両者とも首を振って嫌がるだけであった。
それでも都市や戦闘機や戦車を焼き尽くすには十分な威力で、多くの人々を恐怖のどん底に叩き落した。

PS3ソフト『ゴジラ GODZILLA』では「蒸気熱線*5と名前を変えてゴジラの隠し技として実装。
通常の熱線よりも熱線ゲージ溜め速度は早いが、原作を再現してか威力は低いという性能になっている。


◆格闘
強靭な歯と顎を使った噛み付き、力強い腕で繰り出す引っ掻きなど動物的な攻撃の他に、
ドロップキックやマウントパンチといったプロレス技など二足歩行の利点を生かした攻撃も混ぜ込んで戦う。

◆テールハンマー
ゴジラの太く長く逞しい尾は、ただブラブラさせているだけでも人類にとっては十分脅威であるが、
いざ他の怪獣への攻撃に用いれば、強力無比な武器と化す。
昭和シリーズ初期の悪役色が強かった頃のゴジラは、満足に動けなくなった敵怪獣を尾でメッタ打ちにして追い打ちをかけるという、
強力ながらもかなりえげつない攻撃を毎回のごとくやっていた。
尤も、尾のある後方はゴジラにとって死角でもある為、調子に乗って後方確認を怠っている隙に、敵怪獣から尾に手痛い反撃を喰らうことも……。

一方で、後方の死角から奇襲をかけようとする敵怪獣に対し、気付いてないフリをしながら尾でカウンターを浴びせる事もできる。
『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では、尾の先端をグルグル回してメガニューラの目を回したり、
メガギラスの尾に自分の尾を巻き付けて空中から引きずり下ろすなど、割と器用な事もできるようだ。

さらに渾身の力を込めて放たれる尾の一撃は恐ろしい威力を誇り、
『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』では1万tのバラゴンをホームランのごとくかっ飛ばした。
オルガや機龍(どちらも4万t)など、自分(2万5千t)より重たい怪獣に対しては脚部を狙うことで転倒させている。
『GODZILLA ゴジラ』では、ムートー(雄)をこの技でビルに叩きつけて仕留めている。

アニメ映画『GODZILLA』3部作のゴジラ・アースは自身から発せられる電磁気を尻尾の先端に収束させ、
それを高速で振り抜くことで衝撃波を伴うプラズマ状の刃を放ち、後述の超振動波と併せてゴジラ討伐部隊を壊滅させている。

久松文雄の漫画版『モスラ対ゴジラ』の冒頭紹介では「ハンマーフック」と紹介。
SFCの格闘ゲーム『ゴジラ 怪獣大決戦(スーパーファミコン)』でも尾を水平に振り回す必殺技を「ハンマーフック」と表記。
熱線より出が早く通常技よりリーチが長いため中距離では重宝するが昇龍拳のコマンドで横方向への攻撃が出るのに困惑したプレイヤーも多いとかなんとか。

ゴジラがゲスト出演した『スーパーロボット大戦X-Ω』ではこの技がゴジラの通常技となっている。

◆ジャイアントスイング(ゴジラ投げ)
昭和、平成問わずゴジラが多用する技の一つ。
敵の尾などを掴み、大きく振り回して投げ飛ばす。相手が自分より重かろうが、巨体だろうが関係ない。
ゴジラ FINAL WARS』では、クモンガをギャグにも思える勢いで空の彼方に投げ飛ばした。

◆踏みつけ
二足歩行をするゴジラは、その体重を支える為、非常に太く力強い足をもつ。
地響きを立てて迫り来る巨大な足は逃げ回る人々にとって、むしろ熱線よりも恐怖の的である。
対怪獣では主に倒れ伏したところに追い打ちをかける形で使用する。軽くても2万tもするゴジラに踏みつけられて、喜ぶようなマゾ怪獣は皆無であろう。
怪獣総進撃』では倒れたキングギドラの首を散々踏みつけて殺しており、
『ゴジラVSメカゴジラ』でも墜落したラドンやオーバーヒートして倒れたメカゴジラを踏みつけている。
『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』でバラゴンを執拗に踏みつけている光景は、あまりのむごさに人間ですら見るのがつらくなってくる程。
『ゴジラVSコング』では、体重およそ9万トンのゴジラがコングの胸に強烈な踏み付けを喰らわした結果、あわやコングの心臓が止まりかけてしまった。
『ゴジラVSガイガンレクス』では地面に叩きつけたガイガンミレースへの追い打ちに使用し、一撃で粉砕してのけている。

◆岩石投げ
多くの怪獣が羨む光線技を持ちながら、昭和時代はこんな原始的な攻撃も結構使っている。
命中率も高く、決まり手にもなりうる技。
ただし、相手怪獣が器用だと打ち返されて、そのままラリーに発展してしまうことも…。

◆カンガルーキック
ゴジラ対メガロ』で使用したジェットジャガーとの協力技。ジェットジャガーが押さえつけているメガロに向かって
助走をつけて放ったドロップキック。かなりの距離を尻尾を引きずりながら平行移動するゴジラの姿はかなりシュール。
2023年に公開されたリメイク版の『ゴジラVSメガロ』においてもやはりというか意識した技が使われた。
ただしこちらはダウンしたゴジラが自身に向けて突撃つつあるメガロへのカウンターとして使用し、背びれからのエネルギー放出により自身を"発射"して蹴りつけるといった形になっている。
尻尾を地面にズルズルしていた過去作と異なりこちらは凄まじい速度で半ば飛行しており、演出も相まって非常に格好良い。

◆飛行
ゴジラ対ヘドラ』で逃走するヘドラを追撃する際に使用。尻尾を抱え、口からの熱線を放射する反動で空を飛ぶ。
そのあまりにあんまりな光景から今も昔も賛否両論。使ったのがどこかユルい昭和ゴジラで良かった。
平成ゴジラが使うとシュールを通り越して不気味である。

……と思ったらPS3ソフト『ゴジラ GODZILLA』では「バックタックル」という名称でゴジラの隠し技の1つとしてまさかの実装。
地面に放射熱線を放った勢いでそのまま背鰭から体当たりするというもの。
流石に大空を飛ぶ事はできないが、その姿勢は紛うことなきあの奇妙なゴジラの姿の再来であった。
しかも作中のゴジラの姿は平成ゴジラなので本当にシュールを通り越した不気味な光景が拝めた訳である。

ちなみに『対ヘドラ』の監督はさすがにマズいかも…と思ったのか飛ぶバージョンとと飛ばないバージョン両方を撮っていたが、
プロデューサーが入院中で全権を委任されていた制作部長がや宣伝部長が「飛ばしたほうが面白いんじゃないか」という判断を下し採用されることになった。
トリビアの泉で紹介された際には特殊技術の中野昭慶氏が登場し、「誰が考えた?」という質問に対し「はっきり言って僕なんですが」と答えていた。
ちなみに、脚本では「山にへばりついたヘドラに対して熱線の反動を利用して背中から体当たりをかます」という、前述のゲームにおけるバックタックルまんまな記述だったという。
やけにマニアックなネタから取ったものである。

◆帯電体質
元々、昭和ゴジラは電気が苦手(『キングコング対ゴジラ』より)だったが、『ゴジラ対メカゴジラ』においてメカゴジラ(昭和)との決戦に向け、とある孤島で稲妻に打たれ続ける滝行ならぬ雷行を行い、これを克服。
さらに、体を電磁石化する能力を獲得した。

これが起死回生の一手になり、飛行するメカゴジラを磁力で無理やり引き寄せ、怪力で首をねじ切り勝利した。

また、アニメ映画版のゴジラは自身の身体に金属元素を有し、その細胞が電磁石の役割を持っている。
そこから発せられる電磁気によって熱線などの武器はもちろん、シールドを生成することも可能となっている。

◆ゴジラプレス
キングギドラなどに対して使用。
敵の尾や首を掴み、空中に振り上げた後地面に叩きつける。自分よりも体重が重い敵にも普通に使っている。
逆にゴジラが食らうこともある。

◆エネルギーを爪から放射し突き立てる技(名称不明)
◆噛み付いてエネルギーを流し込む技(名称不明)
スペースゴジラに対して使用。
スペースゴジラのエネルギー供給源である結晶体にダメージを与えるために使った。
これら自体は決定打にはならなかったものの、MOGERAの搭乗員たちにスペースゴジラの弱点を教えることとなった。

◆背びれカッター(仮)
メガギラスに対して使用。鋭利で巨大な背びれを持つミレゴジならではの技。
高速で動き回るメガギラスに一撃加えるため、カウンター技として使い見事に腕を切り落とした。
実はコロコロコミックでのコミカライズでは似たような技を前作で使っている。

◆フライングボディプレス
メガギラスに対して使用。ルパンダイブのごとくジャンプして飛びかかり、全身・全体重をかけて押しつぶす技。
2万5千tもの重量がもろに襲い掛かってくれば、昆虫怪獣などクシャリと潰れてしまいそうである(さすがにメガギラスは頑丈だったが)。
平成シリーズ以後のゴジラがジャンプすること自体稀であり、重量感溢れるゴジラが自ら宙を舞う姿は圧巻の迫力である。

◆超振動波
アニメ映画版でゴジラ・アースが使用。
大音量の咆哮によって引き起こされる共振現象であらゆる対象を粉砕する。
劇中では先述の尻尾から放つプラズマ・カッターとこれを用いて討伐部隊を壊滅に追いやった。
ちなみにこれに先んじることおよそ10年、とある名前の似た怪獣も同名の技を使用していたが性質は大きく異なる。
「ゴジラ! 超振動波だ!」

◆ゴジラ剣法示現流
東宝公認アンソロジー『THEゴジラCOMIC』に収録されている破李拳竜の短編漫画『GODZILLA怪獣戦士』で使用。
地球に落下していた勇者の剣を手にしたゴジラが、人類側の兵器ジェットジャガー(この漫画では有人機の設定)に対し
剣技も何もあったもんじゃないひたすらぶっ叩きまくる戦法で逆転した。
示現流が「ひたすらぶっ叩きまくる」のはあくまで稽古のことで、実際は「二の太刀いらず」という一撃必殺の斬撃である。
稽古「ひたすらぶっ叩きまくる」のは地面を叩かないために横木を渡しているだけで実際は素振りのようなもの。
ちなみに中の人は示現流の心得がある。

◆石による攻撃
同じく『THEゴジラCOMIC』収録の風忍の短編漫画『Gからの警告』で使用。
死後、人間の赤ん坊に転生したゴジラが、小石を投擲したり、岩を持って殴りかかるなどの戦い方を作中披露した。

◆アトミック・パンチ
久松文雄の漫画版『モスラ対ゴジラ』にてモスラ相手に見舞った攻撃。技名は冒頭の怪獣紹介から。
文字通り、ゴジラの全力を奮って放たれた鉄拳の一撃で、体重2万tのボディから放たれたそれは差し詰め核弾頭級の威力だろう。
マジンガーZの兄弟で偉大な勇者ウルトラ六番目の弟の技とは特に関係はない。

◆シェー
『怪獣大戦争』のX星でキングギドラを撃退したときにやっていた。本来は赤塚不二夫のキャラ、イヤミの持ちネタ。
つまり攻撃技ではないが、PS3ソフト『ゴジラ GODZILLA』でなぜか攻撃に使用。左右を入れ替えながら前方にジャンプして張り倒す。しかも結構強い。

◆熱線を応用した技(名称不明)
『ゴジラVSメガロ』にて新たに披露した技。
胸の炉心から手に熱線エネルギーを伝達し、青白い炎を纏った手で相手を攻撃する。
分析していた自衛隊隊員によるとエネルギー効率がいいらしい。
発動時に体内放射のようなエフェクトが発生することから体内放射の要領で腕だけにエネルギーを集中しているのかもしれない。
攻撃の仕方には熱線エネルギーをまとった強力なパンチや張り手を放ったり、相手を掴んでから直接熱線エネルギーを相手に流し込むなどのバリエーションがある。
また、この応用で背びれから背後に熱線エネルギーを爆発的に放出することでロケットのごとくゴジラの巨体を発射させて強力なドロップキックを放つという荒業も見せた。
昭和のゴジラ対メガロでのドロップキックのオマージュと思われるがこちらは迫力抜群。熱線でも大したダメージを受けなかったメガロに膝を付かせた。

◆体内放射
全身発光、全方位放射などとも表記される。英語ではAtomic pulseと呼ばれる。
初披露はビオランテ戦。平成VSシリーズではほぼ毎回使用している、接近戦におけるゴジラの切り札。
熱線のエネルギーを体内に逆流させ、全身の皮膚から放ち、敵の拘束を振り払ったり、吹き飛ばしたりする技。
最初に熱線エネルギーを体内に逆流させることから体内放射という名前が付いた。そのためか発動前に口から熱線の青白い光がカメラのストロボのように漏れ出す演出がなされることもある。
ビオランテ戦では収束されたカッター状の衝撃波が放たれてビオランテの触手を斬り飛ばすような演出になっているが、
その後のVSキングギドラでは稲妻状のスパークが走ってキングギドラが感電して弾き飛ばされるような演出となり、
さらにVSモスラでは光輝く衝撃波が球状に全方位に広がっていくようになるなど、作品によって演出に違いがある。
それらが単なる演出の違いなのか、ゴジラが状況に合わせて使い分けているのかは不明である。
ゴジラの熱線を反射するモスラの燐粉攻撃をモスラごと吹き飛ばしたり、VSデストロイアのコミック版では熱線を吸収できるはずの量産型モゲラを消し飛ばすなど、熱線と違って物理的な衝撃波に近い性質があると考えられる。

メカゴジラのショックアンカーを受けた際にはこれにより電撃を逆流させ、
デストロイア戦では、メルトダウン寸前の極限状態で放ったため、最早敵を吹き飛ばすのではなく、
爆風と爆炎で敵を焼き払うレベルの威力になっていた。

『ゴジラVSガイガンレクス』では張り付いたガイガンミレースを粉々に吹き飛ばしている。
続編の『ゴジラVSメガロ』においてはメガロの拘束を解くのに使用したほか、手からのみ放射する応用技も見せている。

2000ミレニアムにてオルガ・フェイズIIにも一応これを使用。全身が発光して高熱化?、上半身を粉砕して撃破した。
このシリーズのゴジラの熱線が歴代よりも溜めを必要とするのと同様に、こちらも溜めを要するが、大爆発を起こしており、威力は歴代一かもしれない。

ただ敵の体内での使用だったので、見た目的には「(敵)体内放射」。
書籍でも通常の放射熱線であるなど、表記がバラバラだったりする(漫画版では、全身を発光させて発射した熱線となっている)。

バーニングゴジラが熱線を放つ際、背びれから後方に熱衝撃波のようなものが発射されていたが、これの分類が体内放射と同じなのかは不明。


モンスターバースのゴジラもキングオブモンスターズにて体内放射を披露している。
最終決戦でモスラがキングギドラに倒された際に、モスラは自分のエネルギーをゴジラに分け与えることでゴジラをパワーアップさせた。
その結果、ゴジラの全身が赤熱化して超高温を発するようになり、さらにこの状態でゴジラが熱線エネルギーをチャージすると超高温のエネルギー波を全身から球状に全方位に放射できるようになり、
このエネルギー波でキングギドラの翼と首二本を焼き払った。
この全方位に放射されるエネルギー波にはモスラの翼の模様が浮かび上がり、さらに発動時にモスラの鳴き声が響き渡るという演出がなされており、この技がモスラとゴジラの絆の力で発動していることが描写されている。
この全身が赤熱化している状態はヒートウォークと呼ばれており、キングギドラの雷撃を受けても全くダメージを受けないなど攻撃力のみならず防御力も大きく上昇している。
ドハティ監督によるとこれはモスラのエネルギーを吸収することで発動可能となったこの時限定の能力で普段は使えないとのこと。

また、コミック版のゴジラ・アフターショックではムートープライムに超音速衝撃波で背びれを破壊されたゴジラが、
ムートープライムを抱え上げて背びれの傷口から竜巻状の熱線エネルギーを放射してムートープライムを遥か上空まで吹き飛ばして大ダメージを与えるという体内放射に似た技を披露している。
この描写からするとモンスターバースのゴジラの熱線は体内炉心から背中の背びれを経由してから口から放射されるのかもしれない。


◆熱線のバリエーション
●親子熱線
怪獣島の決戦 ゴジラの息子』で使用したミニラとの協力技。リング熱線ではないちゃんとした熱線を使用できるようになった
ミニラの熱線が合わさり、ゴジラの熱線だけでは倒しきれなかったクモンガにトドメをさした。

●スパイラル熱線
ゴジラVSキングギドラ』でキングギドラに対して使用。
通常熱線とは違い、チャージに時間をかけて全力で撃ち出す強化熱線。
その名の通り軌道は螺旋状で貫通力が大幅に強化されており、キングギドラの翼をぶち抜き、真ん中の首を吹き飛ばした。

●引力放射熱線
ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』でキングギドラに対して使用。
ただでさえ強力だった放射熱線にキングギドラの引力光線を吸収、上乗せして放った。
通常の放射熱線には耐えきれたキングギドラも、流石に至近距離で放たれたこの技には耐えられず爆散、消滅した。
ただしこの映画ではキングギドラの光線は名前こそ引力光線であるものの設定上では雷撃光線であり、ただしくは雷撃放射熱線と呼ぶべきものである。
作中設定では雷撃にもかかわらず、視聴者の混乱を避けるために技名は従来のキングギドラと同じ引力光線と表記したために混乱を招くことになっている。

●ハイパースパイラル熱線
ゴジラ FINAL WARS』で妖星ゴラスに擬態して地球に降下してきたモンスターXを迎撃する際に使用。
地面に脚と尾をアンカーのように埋め込み体を固定、チャージして放つ放射熱線。
大気圏を余裕で突破し、ゴラスの部分を木っ端微塵に粉砕し、巨大なクレーターを作る等、出る作品を間違えてるレベルの凄まじい威力と超長射程を誇る。
ゴジラの視力は一体どうなっているのだろうか……?

●ヌクレアタイフーン
漫画『怪獣王ゴジラ』の対キングギドラIII世戦で使用。
台風の如く渦を巻いた放射熱戦で、これによりキングギドラIII世を吹き飛ばし、首2つを持っていく事に成功した。
ちなみにこの技、咆吼の字幕とはいえゴジラ本人が技名を叫んでいる

●リング熱線
PS3ソフト『ゴジラ GODZILLA』で隠し技として実装できる。
元々はミニラの技だが、何故か使用可能。
口からゆっくりと飛んで行き、敵に連続ヒットするという見た目以上に強力な技になっている。
しかしやはり使用者が例にもよって平成ゴジラなのでやっぱりシュール。

◆火炎放射
昔のゴジラのポスター(とくに海外)にてよく使用されている。
歴代二位の大きさを持つマーベル版やハンナ・バーベラ版にて放射火炎の代わりになっている。
ハンナ・バーベラ版は目からビームも発射する。『ゴジラ・ザ・シリーズ』のエメゴジ二世?が吐いているスチールがあるが、これは厳密には誤植に近い。

◆パワーブレス
エメリッヒ版ゴジラの一族とコモディスラックスが使用。ベビーは使用しない。
初代?のブレスは、純粋な肺活量を活かして放射される暴風であり、設定上は戦車を吹き飛ばせるなど、
少なくとも地球上で発生する最強の竜巻以上の威力がある。*6
また、体内には高濃度の水素や酸素やメタンガスなどが貯蔵されているのか、火気に触れると引火爆発を起こす。*7*8ゲームではけっこう威力が高い。

制作の予定があった続編では、放射火炎に匹敵する武器となっている。*9*10
武器としてだけでなく、餌の魚群を誘導するために威力を弱めて海中にて使用するケースもあるなど、機能的な能力という意味で生物らしさを見て取れる。

続編の設定を活かされた『ゴジラ・ザ・シリーズ』のパワーブレスは緑色であり、*11
後のギャレゴジを思わせるような後方からの発光、シン・ゴジラのように首元が光る、目が発光するという特徴がある。*12
「ハイ・パワーブレス」と呼ばれる強化版も使用できる。*13
冷気を武器とする怪獣とブレス対決になると、周囲に竜巻や雷雲などを引き起こすが、敵怪獣が起こした強力な竜巻は貫通できなかった。
また、発射までの時間は他のどのゴジラよりも速く、敵怪獣を吹き飛ばしたり宇宙戦艦を一撃で破壊したり、放射時間にも優れ、火炎自体も太く命中率も良かったりするなど、かなり使い勝手が良い。
ゲームでは火球、雑誌ではオレンジ色の熱線的なブレスや火炎放射 (緑、黄緑、オレンジ) を使用している。
なお、スキートラがコピーすると火球となる。

二代目?の嫁コモディスラックス*14は、背鰭がないが青いパワーブレスを発射する。

親の遺骸をエイリアンがサイボーグ化したアメリカ版機龍ことサイバーゴジラは、青いパワーブレスを吐く。

・強酸性の火炎
『ファイナルウォーズ』に登場したジラが吐くとされる。*15
これは、海外のゴジラファンが北村龍平にインタビューした際に判明したらしく、日本の媒体では紹介されていない。
一瞬だが、路上の人々を火炎が襲う場面があり、これがその強酸火炎なのではないかと推測する声もある。

●赤い熱線
平成以降のシリーズ(前述の2作品は除く)において使用されるゴジラの「必殺技」と呼べる技。
本当は青い炎の方が温度が高いけどな!

ただし『ゴジラVSデストロイア』では核エネルギーの暴走で常時赤い熱線(バーニング熱線)になっていた。
『VSデストロイア』のムックではこの赤さは熱線そのものの色ではなく空気が燃えている色と説明されていた。
(劇中でもゴジラが核爆発を起こすと大気圏に火が点き地球全体を焼き尽くしてしまう危険性が語られていた)

以下は劇中でゴジラが使用した赤い熱線の種類の紹介。

・ハイパーウラニウム熱線
スーパーメカゴジラに対して使用。
メカゴジラの攻撃で瀕死に追い込まれていたゴジラが同じく瀕死状態だったラドンのエネルギーを吸収、復活した後に放った。

熱線の温度は驚きの100万度
通常の熱線の2倍の温度を誇る(熱線の基本温度は昭和の設定で10万度、平成vsシリーズで50万度とされている)。
ダイヤモンド・コーティングが半分溶解していたとは言え、耐熱合金NT-1を簡単に炎上させる超威力。
余談だが、この熱線の使用後にゴジラの口から煙が出ているのはあまりの高温のため口の中まで溶けているため。

・バーンスパイラル熱線
スペースゴジラに対して使用。最終決戦の最中、スペースゴジラのエネルギーを吸収して放った。
熱線の温度は90万度とハイパーウラニウム熱線より少し低いが、破壊力はハイパーウラニウム熱線のそれを上回るようで、
たった3発でスペースゴジラとMOGERAを爆破するほどの威力を誇る。

・バーニング熱線
ゴジラVSデストロイアのほぼ全編にわたって使用。

・ハイパーバーニング熱線
デストロイアとの最終決戦に対して使用。別名インフィニット熱線

これらバーニングゴジラの熱線について詳しくは当該項目を参照のこと。

・バーニングGスパーク熱線
カイザーギドラに対して使用。
カイザーギドラに力を奪われ瀕死状態だった際に、G細胞を粒子化した轟天号のGメーサー砲を浴びて力を取り戻した後に放った。
ハイパースパイラル熱線をオレンジ色にしたような見た目であり、体を一回転させて発射する。
10万tのカイザーギドラを大気圏外にまで吹き飛ばし完全消滅させた、恐らく最強の赤い熱線。

●バブル熱線
仮称。『vsスペースゴジラ』のラスト、リトルゴジラが使用していた。威力はないとされる。*16

●不発熱線
仮称。『vsデストロイア』にて一回だけ使用。
デストロイアの集合体に集られた際、口からフラッシュのような熱線を発射。頭の辺りにいた集合体にダメージを与えた。
これはこれで強みがあるのかもしれない。


◆白い熱線
ゴジラフェスにて公開され、現在ではyoutubeの東宝特撮チャンネルで無料公開されている新生ゴジラシリーズのゴジラの最強必殺技。
ゴジラの背びれと胸が真っ白に輝き、口から純白の熱線を照射する。
その破壊力は圧倒的で通常の熱線では有効打にならなかった怪獣を一瞬で消し飛ばすほか、地形に当たるとゴジラが豆粒に見えるほどの凄まじい大爆発が起こる。その威力は映像化された範囲では恐らく歴代最強*17
また、その際には体内放射のごとくゴジラの全身からも強大なエネルギーが放射されているために熱線に当たらずとも近付くだけで焼き尽くされてしまう。
ゴジラ自体もそのエネルギーを完全には制御しきれていないようで、熱線の反動で姿勢を崩しかけていたり、背びれが溶けかけているようにも見える。
この技を発動するとゴジラと熱線の輝きにより周囲が白黒に染め上げられているように見えるため、凶悪な必殺技でありながらどこか幻想的ですらある。

追記・修正はゴジラの赤い熱線の直撃を受けた後にお願いします。

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最終更新:2024年03月12日 16:02

*1 熱線の色が青から赤に変わった理由としては『ミレニアム』が公開された年に起こってしまった東海村臨界事故に考慮したと言われている

*2 後述の超振動波とともに、ゴジラ・アースがデスザウラーやキング・ゴジュラスみたいだとされる理由の一部となっている。

*3 銀座から放ち戦車部隊がいた国会議事堂前に着弾してその場は巨大なクレーターと化し、そこから銀座までの最低でも半径2km程度が爆風で消し飛んだ。

*4 ただし客船を撃沈する際にはいつもの青い熱線を吐いている。

*5 エメリッヒ版ゴジラの前身であるデルガドザウルスは、高温の水蒸気ブレスも検討されていた。

*6 肺活量を活かすというのは、初代ゴジラの白熱光の初期段階の設定と類似している。

*7 濡れた地面に向けて発射しても引火しているので、たとえば吹き飛ばした破片によって発生するほどのちょっとした火花も起爆剤になると思われる。

*8 「ドラゴンが現実にいたら?」というドキュメンタリーが制作されたことがあり、そこでも体内の特殊バクテリアと構造によって高濃度の水素を生み出し、それによって浮力と引火材としているとされた。

*9 元々、初代エメゴジも撮影の直前までは熱線を吐く予定であった。設定画や関連商品などにて、白、青、赤のバリエーションが見られる。

*10 設定画の一部には、『ドラゴン・ハート』のドレイコのように鼻からも発射したり、『サラマンダー』『ハリー・ポッター』『ゲームオブスローンズ (一部)』を先取りしたかのように、口の中に管があり、そこから発射しているようなものもあった。

*11 通常時の威力は東宝版の初代の白熱光<パワーブレス<二代目の放射火炎

*12 威力によって目の発光のカラーリングが異なる。

*13 外部エネルギーを消費していないので、より体力を消費しているのかもしれないが、劇中にてデメリットは確認されていない。

*14 リドサウルスへのオマージュと、予定にあった雌ゴジラの名残

*15 細身の見た目といい、強酸性といい、どことなく『エイリアン』シリーズを思わせる能力かもしれない。たしかにエイリアンに操られていたが。

*16 といっても、自分の足の指に誤爆したリトルゴジラは悶えており、人間が喰らえばヤバい事になるかもしれない。

*17 さすがに小説版で描写されたゴジラ・アースの最大出力の熱線には劣ると思われるが。