切札ジョー

登録日:2017/06/18 Sun 22:40:00
更新日:2023/05/15 Mon 20:38:54
所要時間:約 10 分で読めます







引き金は二度引かねぇ、一発が全てだ!


切札ジョーは、「デュエル・マスターズ」(漫画/アニメ)の登場人物であり、デュエル・マスターズシリーズの三代目主人公である。





概要

初代主人公・切札勝舞の弟にして二代目主人公である切札勝太を父親に、勝太の幼馴染であり『デュエル・マスターズVSシリーズ』のヒロインを務めた滝川るるを母親に持つ少年。
漢字表記は『切札勝』。

勝太が主人公交代した時と同様に、ジョーが主人公の座を受け継ぐと共にカードの枠やパワー表記等のフォーマットが新しくなった。

また、勝太編が革命ファイナルにて終了する事が2016年初頭から言明されていたため、2016年の秋頃には既に『新主人公の名前は切札ジョー』という情報
が出回っていた。
そのためアニメ『VSRF』では、第40話からの新EDに一瞬だけ登場しており、さらに本編でも第44話から登場、第45話からは正式に主人公となる前日譚が放送された。

また、勝舞・勝太の二人は主人公となったのが小学校5年生だったのに対し、ジョーは1年下の小学校4年生からのスタートとなっている。



生い立ち

世界を禁断の力でゼロにしようと目論む赤城山バサラと、それを止める勝太との最終決戦から大体4年後、クリーチャー達の住むカツドン星にて勝太とるるとの間に生を受ける。
なお、この時勝太とるるは18歳であり、妊娠期間を約1年と仮定すると、るるがジョーを身籠ったのは17歳の時だと推測される。なんだこの深夜32時半アニメ。
ただし、生まれた場所がクリーチャーワールドであり、後述するヒロインの出自や後述の髪型や能力などを考えると、実際には血のつながっていない養子であるとも考えられる。

それから3年後、勝太とるると共に地球に降り立ち、双方の家族友人そして視聴者に初お披露目される。
その後、正式に夫婦となった勝太&るると共に暮らし始める。

さらに5年後の8歳の時に、デュエマを始めたばかりのジョーは、幼馴染であるキラにデュエマで勝ちたいと勝太に相談。
勝太はデュエマを教えてくれると約束したが、その直後に行方をくらます。
ジョーは勝太を探しに、べんちゃん百獣レオ佐々木コジロールシファー、バサラといった、かつて勝太と激戦を繰り広げたライバル達と自分の作ったオリジナルカードを用いてデュエマを行い、
少しずつデュエリストとして成長していく。
そして海外に旅立つ事となったキラとの最後のデュエマで見事に勝利すると、それまでジョーのデュエマを陰から見守っていた勝太が姿を現し、
負けた方が勝った方の言う事を何でも聞く」という条件の下でデュエマを行う。
これまでのデュエマで得た経験と対勝太用に作り上げたカードで奮戦するも、父親である威厳を見せた勝太に敗れたジョーは、勝太より「主人公の座」を
受け継ぐように言われる。
そしてカツドンと共に宇宙へと旅立つ勝太に、自分の作った勝太の仲間達をモチーフにしたデュエマカードをプレゼントし、親子はしばしの別れを告げた。

時は流れて3年後、クラスメイトのシャチョーの父親が経営する会社が作り上げたデュエマカード実体化システムを自慢された帰り道、流星群を目撃。
その時に空から降ってきたデッキケース・デッキーと出会い、彼の「クリーチャーの絵を実体化し、それをカード化する」能力により誰も見た事の無い新たな文明・ジョーカーズを作り上げる*1
デッキーから「デュエルマスター候補」であると見做されたジョーは、デッキーと共にデュエルマスターを目指す事となる。


ちなみに、VSRFにてジョーがバサラに出会った際、バイクレーサーとして活躍するバサラの姿に憧憬を抱き、一方的に「師匠」と憧れるようになる。
この「主人公の息子(中の人が父親と同じ)が、改心した嘗ての主人公の宿敵を慕うようになる」というのは、ドラゴンボールの孫悟飯とピッコロのオマージュかも知れない。



容姿

細身であった勝舞や勝太と比べて、ややふっくらとした体型で背が低く、幼い印象を受ける。劇中で彼よりも背が低いのはクラスメイトの古今プリ人かウサギ団のぴょんこ姫ぐらい。
特徴的な下八重歯と併せ、カッコよさよりも可愛さが目立つビジュアルとなっている。
声も、勝舞や勝太よりも子供っぽいトーンになっている。
髪の色は前髪が金髪で残りの部分が茶色。ジョーカーズを用いた初めてのデュエマ中に、前髪が「デュエルマスター」の頭文字である「DM」を模した形を取った。
後ろ髪は切札家の男子特有のギザギザ頭。

首に巻いているバンダナは、VSRF時代に幼馴染のキラと別れる際に彼と交換したもので、キラは赤いバンダナを巻いている。



性格

平凡な性格で、加えてからかわれたり危害を加えられそうになると「サーセンしたッ!」と謝ってしまう、争い事を好まない性格。
だが、デュエルウォーリアに捕らえられたももを助けるために奮戦したり、デュエマに対する熱い想いを語ったボルツに感化されて彼とのデュエマを臆する事無く受け入れる等、切札一族らしい勇敢さを持っている。

また親思いでもあり、カレーパンがそんなに好きではないにも関わらず、るるが作ったカレーパンを出されるたびにそんな態度を一切見せないのは「そんな事いったらかーちゃんが傷つくから」との事。
ええ子や…
母が女手一つで自分を育ててくれているという事も十分に理解しており、ゴールデンウィークにどこにも出掛けられない事に不満を抱きつつも、その事をるるに伝える事はなかった。

そして、あのカードゲームアニメきっての外道&ゲスっぷりに定評のある勝太の息子だけあって、ここぞ言う時には中々のゲスっぷりを見せる。
シャチョーとのデュエマにて、ジョーカーズを見て驚くシャチョー達をゲス顔で嘲笑したり、「お金がないならお金を作るジョーカーズを作ればいいじゃない」と何の躊躇も無く作り上げたりした。
これで小学校4年生なのだから、将来有望である。

また、アニメ版では非常によく転ぶ。毎回、どこかのシーンで一回は転んでいるのが見られる。

ちなみに、漫画版では《ジョリー・ザ・ジョニー》を餌にシャチョー・プリ人・ハンターの三人を罠に嵌めてからかうという、父親に似て悪戯好きな一面がある。



能力

勝舞・勝太に「クリーチャーと会話できる能力」があるように、ジョーにも能力がある。
それは「自分でデュエル・マスターズのカードを生み出す」というもので、VSRF時代は、自分が考えた「無条件で相手のクリーチャーを一掃する」「自分の召喚コストを全て1にする」といったチート級のカードを作っていた。

デュエル・マスターズ(2017)からは、デッキーの能力により自分だけの文明『ジョーカーズ』を作り上げた。


ドロドロドローは、西部劇の街並みをバックにカードを打ち抜く、通称「ウォンテッド・ドロー(仮称)」。風呂でデュエマをする際はバンクのために服を着るのも父親譲り。

逆風も風の内…俺が!追い風に変える!!

バッキューン!ズッキューン!!ドッキューン!!ドローッ!!!

俺の風ッ!ビュービュー吹いてきたぜッ!!



嗜好

幼い頃から父親の大好物であるカレーパンを食べてきたため、カレーパンはあまり好きではない。
代わりにジョーはラーメンが大好物で、行きつけの店を持ち常連になっている。味は特にこだわりが無く、ラーメンであればなんでも良いらしく、自身が生み出した「誰も見た事の無いラーメンを作ってくれる」ジョーカーズ《THE ラー漢》のクリーチャーを素材にしたラーメンも喜んで食してしまう。ちなみに味は「凄くおいしかった」との事。
加えて、行きつけの店でラーメンを食べて帰宅した後、さらにラーメンを食べるという早くも成人病が心配な食生活を送っている。



家族

切札勝太

ご存知、デュエマシリーズ二代目主人公にして漫画・アニメ界きってのカレーパン馬鹿。ジョーの父親。
職業は宇宙生物学専攻の学者。
VSRF終盤にてジョーのデュエリストとして成長させるために、友人達やかつてのライバル達に協力を仰ぐ良い父親。
ジョーに主人公の座を託すと、カツドンと共にまだ見ぬカレーパンを求めて宇宙に旅立って行った。カレーパン馬鹿の業か、父親の遺伝の賜物か。
メタ的に言うと、中の人の負担を減らすためだと思われる


切札るる

ご存知、勝太の幼馴染にして妻である、VSシリーズのヒロイン。ジョーの母親。丹下ボイスの黒髪人妻。
勝太が宇宙に旅立っているため、実質シングルマザー。
ゴールデンウィークでお店が忙しい時でも、店を休んでジョーと出掛ける等、良妻賢母っぷりを見せる。
ただ、ちゃんと叱る時は叱る。そして怒ると非常に怖い。


カツドン

ご存知、勝太の相棒にしてクリーチャー。
幼少期のジョーと共に過ごした、兄弟とも言えなくもない存在。

新シリーズでは、中の人がナレーターとして活躍中。違う意味でジョーを見守っている。


切札勝舞

ご存知、デュエル・マスターズシリーズ初代主人公であり伝説のデュエリストである勝太の兄。ジョーにとっては父方の伯父になる。
職業は内閣官房長官。
ルシファー共々、ジョーを溺愛して甘やかすため、るるから苦い顔をされている。
義理の妹を困らせる兄さんは嫌いだ…


ルシファー

ご存知、勝太の最大のライバルにしてるるの実の兄。ジョーの母方の伯父。
VSRF時は、世界的な指揮者として世界中を飛び回る傍ら、ジョーに会うために帰国する事もしばしば。
ジョーを溺愛する余り、時には命の危険すら伴うデュエマから遠ざけようと画策した。
そんな彼の懸念は、3年後に的中する



交友関係

デッキー

クリーチャーワールドからデュエルマスターを探しにやって来た謎のデッキケース。
ジョーの事を「ジョー様」と呼び慕っており、デュエマや実生活においてもアドバイスを行う。
どことなく、某妖怪アニメの某執事を連想させるポジションである。


キラ

キンキラキンにキラめく光文明使い。
ジョーの幼馴染にして兄貴分で、彼よりも1歳年上。恐らく、ジョーに初めて出来た友達。
自身の正義のために現実世界とクリーチャーワールドを股にかけて活動するも、ジョーとの関係に苦悩する一面も。


ボルツ

マジでBADな火文明使い。
デュエマの武者修行としてジョーの街を訪れて行き倒れた際に、ジョーに助けられ、それ以来ジョーの友達となった。
ボルツのデュエマに対する熱い想いを知った事で、ジョーは「ボルツと戦ってみたい」と決意した。
ボルツもジョーの事を「今は弱い」と前置きしつつも「必ず強くなる」とジョーをライバルとして認めている。


うららかもも

気になる噂を聞きつけても~も~びっくりする、豊崎ボイスのピンク髪っ娘。ジョーのクラスメイトにして今作のヒロイン。
様々な噂話を見聞きしてはジョーに報告し、時には巻き込んでくる。
そのためか、気になる事に触れるてテンションが高くなっている状態の彼女にジョーは余り関わりたくないような素振りを見せるが、二人で新世代ホビーフェアに行く等、基本的には嫌いではない様子。
その好奇心の強さが災いしてデュエルウォーリアに捕らえられ、その度にジョーに助けられる事が多いヒロイン体質。


ラーメン屋の親父

ジョーの行きつけのラーメン屋「THE・らーめん」の大将。顔のパーツが「ラーメン」という文字になっているのが芸コマさん。
ジョーの事を「ジョーの旦那」と呼び、語らずともジョーの考えている事を当ててしまうダンディでハードボイルドな男。
恐らく、るるに匹敵するぐらいのジョーの理解者。


ウサギ団

レアカードを狙って活動する、愛すべき三馬鹿トリオ。
ジョーの持つジョーカーズを狙い、喫茶たきがわにアルバイトとして潜入する。
両者の中はそこまで険悪ではなく、いわゆる「仲良く喧嘩している」状態。


シャチョー・古今プリ人・ハンター

スネ夫&ジャイアンの如く、ジョーに見せびらかしては仲間外れにして揶揄う、愛されない方の三馬鹿トリオ。
ウサギ団と同じくジョーのジョーカーズを狙っているが、どちらかと言うとジョーにちょっかいを出す事にウェイトを置いている節がある。




主な切り札

ジョリー・ザ・ジョニー

最初に生み出されたジョーカーズであり最高レアリティであるマスターカードの1枚。
ジョーの大好きな西部劇・風のガンマンをモチーフに作られた。

ちなみに、第1話での登場BGMが某メダルライダーOPテーマに似ていると話題になった。


ジョット・ガン・ジョラゴン

ドラゴンを欲したジョーの想いに応え、遂にデッキーが産み出した待望のドラゴン。
ジョニーからジョーカーズのリーダーの座と帽子を受け継いだ。

新章以降の世界では《煌龍 サッヴァーク》に続いて2体目のドラゴンでもある。

ちなみに、TCG版ではオリジナル環境(超次元・超GR使用不可)でその性能が強すぎると判断され、殿堂入りしている。

勝熱英雄 モモキング

『デュエル・マスターズ キング』以降の切り札。
鬼札王国に対抗すべく、「鬼を退治するなら桃太郎」という発想から、前身の《勝熱龍 モモキング》と『桃太郎』の絵本を混ぜることで、モモダチと共に生み出された。

TCG版の王来篇と連動している『キング!』にも、王来英雄 モモキングRXにパワーアップして続投。
過去の英雄の力を受け継いだレクスターズとして、デュエマの歴史の破壊者たるディスペクターに挑む。




余談


演歌ユニット・はやぶさが歌うオープニングテーマ『未来はジョー!ジョー!』では、「勝つんだジョー!」という歌詞が含まれており、デュエマアニメでは初となる「主人公の名前が歌詞に入った」歌となっている。
さらに、歌詞の中には「引き金は二度引かねぇ 一発が全てだ!」とジョーの台詞が含まれており、実際にその部分を喋っているのはジョーの担当声優である小林由美子氏である。


かつてのコロコロのライバル誌であったコミックボンボンがタイアップを行ったTCG『ミラクルVマスター』の漫画作品『カードファイトVマスター』に、『ジョーカー・ジョー』という主人公のエースカードにしてキャラクターが存在した。
エピソード3にて、同じくミラクルVマスターを元ネタとした【DMR-11 ウルトラVマスター】というタイトルの拡張パックが発売されていたが、恐らく偶然だろう。


Youtubeのコロコロチャンネルのスペシャルにて、ブシロードの展開するTCGバディファイトの主人公・未門牙王とカードバトルで対戦するという、同業他社の枠を超えた異色の対戦カードが実現した。
なお、流石に二つのカードゲームで対戦するという訳にはいかないため、カードゲームはカードゲームでもトランプのババ抜きで対決という事となった。
ちなみに、結果は二人で延々とババを引き続けたため、引き分けに終わった。まるでどこぞの最弱王決定戦である


立て逃げも項目の内…俺が!良項目に変える!!

バッキューン!ズッキューン!!ドッキューン!!追記修正ッ!!!

俺の項目ッ!ビュービュー吹いてきたぜッ!!



画像出典:アニメ『デュエル・マスターズ』公式サイト、アニメ『デュエル・マスターズ』第1話
TM and(C)2016, Wizards of the Coast,Shogakukan,Mitsui/Kids,ShoPro,TV TOKYO
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最終更新:2023年05月15日 20:38

*1 この「ジョーカーズ」という名称はジョーが名付けたもので、英語で“切り札”を意味する『JOKER』と、“ジョーの(作った)カード”という意味である『Joe Card's』とのダブルミーニングである