真・女神転生デビチル(アニメ)

登録日:2011/09/07(水) 23:21:03
更新日:2023/12/27 Wed 22:26:34
所要時間:約 4 分で読めます





ゲート・オープン!マカイへGO!!



『真・女神転生 デビチル』とは、2000年にTBS系土曜朝7時30分から放送されていたアニメ。
ゲーム『真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書・赤の書』が原作。
アニメーション制作はトムス・エンタテインメント。


○概要

メガテンシリーズ初のアニメ化であるが、アニメの放送時間や対象年齢の関係上、明るくコメディな感じの作品。
原作の主要キャラでも、この作品では性格や設定が違う箇所が見られる。
これで女神転生シリーズを知った人が原作ゲームをプレイすると、別物と感じる人もいる。
なお、アニメの雰囲気を壊されたくない人は、『真・女神転生 デビルチルドレン(漫画)』を読まない事を強くお薦めする。

当初は2クールでの放送予定だったが、人気が出たため4クールまで延長。
2008年にはDVD-BOXも全二巻で発売。さらに2019年にはデジタルリマスターされてBlu-rayBOXも発売された。
後に、原作ゲームがPSにパートタイムヴォイス版として移植された時も、本作の声優の内セツナ・ミライ・ルシファー・ゼットが続投している。

土曜日の朝という事もあり、この作品を見るために早起きした人も多いだろう。
また、当時は週休二日制がなく、土曜日に学校や仕事があった。
この作品を見た後に、家を出る人もいるだろう。

遅刻しそうになって学校からコールされた思い出のある人もいるだろう。
これと前番組の『モンスターファーム』シリーズは鉄板だったらしい。

勘違いする人は多いが、この作品は『デビルチルドレン』ではなく『デビチル』である。
タイトルが略称なのは海外に配慮してとのこと。
(宗教上の理由でDevilの意味が重い。「Pokemon」や「バーニングガンダム」と同じ理由) 


○あらすじ


新しい街に引っ越してきた主人公・セツナ。
引っ越し早々、街に突如降り注いだ石の雨により、住むはずだったアパートが壊されてしまう。
途方にくれるセツナの前に、マカイ研究家と名乗る要広海が現れる。
広海はセツナにマカイの事を教え、彼をもう一人のデビルチルドレンだと見抜き、研究所へと連れていく。
セツナはパートナーのミライと共に、魔王ルシファーと戦う為にマカイへと旅立つ。


基本的な流れは、

街に異常発生

マカイへGo!

原因のデビル発見

何とか倒して解決

コール!or消える

研究所へ帰還


仲魔が増えたり、段々と敵の正体が分かってきたりと、王道な流れとなっている。


○登場人物


CV:森久保祥太郎
主人公。熱血漢であり、まさに少年向けアニメの主人公と言えるべき性格。
戦いではデビライザーを使い、仲魔を召喚して戦う。セツナ自身も機転を利かせながら共に戦う。
最後には、戦ったデビルをコール!で仲魔にしている。
毎回着地に失敗する。
ちなみにセツナ役の森久保氏は、後に女神転生の派生シリーズ『ペルソナ4』の花村陽介を演じている。
放送されていた同時期にはナゾナゾの怪人も演じており、平日の朝からお馴染みだったりする。

  • 要ミライ
CV:ゆかな
ヒロイン。しっかり者であり、暴走しがちなセツナをとめるストッパー。
戦いではヴィネコンを使い、サポートに撤している。
また、行方不明になった父親を探している。
セツナとは仲が良いやら悪いやらな関係。
しかしヘカトンケイルとの戦いの際、それなりに意識してるっぽい描写があった。

  • クール
CV:井上喜久子
セツナのパートナーであるケルベロス。
当初はルシファーに操られていたが、セツナにより正常に戻る。
戦いでは彼が主力となり、仲魔と協力しながら戦う。
プライドが高く、セツナとは喧嘩友達のような関係。

  • ベール
CV:大沢千秋
ミライのパートナーであるグリフォン。
ミライと同じく、戦いではサポートに撤している。
友達思いで優しい性格。
実は水とコウモリが苦手。

  • 要広海
CV:亀山助清
ミライの祖父で、自称天才科学者。

  • ジャックフロスト
CV:氷上恭子
雪だるまの姿をしたデビル。
クールとベールを除いた仲魔では一番出番が多い。
最後までセツナ達と一緒に戦った。ヒーホー。
人気が出たためアトラス自体のマスコットとして定着。一時は「プリント倶楽部」(本家)のキャラにまで出世した。
冷蔵庫キングフロスト曰く大きいフロストは強いフロストなのだとか。

  • メッチー
CV:釘宮理恵
可愛らしい姿をしたデビル。別にツンデレでも後のりせちーでもない。
クールを気に入り、自分から仲魔になった。
マスコット枠なのかジャックフロストと一緒に出る事が多い。
あまり強くないが電気(ジオ)を操ることができ、多少無理をすればヴィネコンの充電も可能。
一家に一台位欲しいレベルである。

  • スフィンクス
CV:川田伸司
物語中盤から仲魔になったデビル。
中盤以降の主戦力となる。
実は姿はゲーム版の没デザインの方のネオスフィンクスである(漫画版に出てくる方がゲーム正規採用版に違い)。


  • タカジョーゼット
CV:くまいもとこ
後半から登場した謎の少年。
敵か味方か分からない言動をとるが……。


○敵キャラ

  • 魔王ルシファー
CV:置鮎龍太郎
前半におけるマカイの支配を企む悪のデビルの親玉。
セツナとミライにより、倒されて封印されてしまう。
ゲーム版と違い血のつながりとかそういうのは無く、単なるボスキャラと言った具合。

  • フェンリル
CV:岩田光央
ルシファーの部下の、白い狼の姿をしたデビル。
オカマ口調で話し、毎回セツナ達の邪魔をする。
過去にケルベロス一族を滅ぼした張本人でもあるが、その時はかなり凶悪な人相である。
本編第一話までに何があった。
最後は「消える」


  • アバドン
CV:高木渉
ルシファーの部下の、忍者の姿をしたデビル。
ござる口調であり、フェンリルと行動を共にしている。
やはり最後は「消える」

余談だが後に某青いハリネズミのゲームにて、悪の科学者に仕えるフェルリル声ロボとアバドン声ロボが登場していたり。


  • デモゴルゴン
CV:梁田清之
後半から登場。
ルシファーが倒れた後に頭角を現し、「一番多く領土を獲得した者がマカイの支配者となる」という契約の元マカイを支配しようとした「悪デヒル三人衆」の1人。
暴力と破壊により力づくでマカイを支配するという方針で配下を送り込む。
屈強な見た目と、その見た目通り暴力さえあれば何でも解決できると考える脳筋。
アギ系の魔法が得意。

  • ビビサナ
CV:高塚正也
「悪デヒル三人衆」の1人。
緻密な策略を練って知的にマカイを支配するという方針で配下を送り込む。
頭脳派を気取り落ち着いた態度を取りながらも、それ故に慇懃無礼で神経質な性格。
知略に拘る割にはパイモンの配下の方が知恵を巡らせてるとか言ってはいけない。
ザン系の魔法が得意。

  • パイモン
CV:長沢美樹
「悪デヒル三人衆」の紅一点。
「他者から富を搾り取る」ことでマカイを支配するという方針で配下を送り込む。
高価な物が大好きな、狡猾で強欲な性格。
気怠げなコギャル口調が特徴だが、切れると拡声器で怒鳴り立て八つ当たりするなど非常にヒステリックな所がある。
ジオ系の魔法が得意。


〇余談

後に、同じデビルチルドレンの『光の書・闇の書』を原作にしたアニメ『真・女神転生 Dチルドレン ライト&ダーク』が2002年にテレビ東京系列で放送された。
スタッフは前作とほぼ同じだが、前半26話までは前作の下請けだったアクタス、後半は諸事情でスタジオコメットがアニメを制作。
しかし、こちらはあまり人気が出ずに終了。
おまけに終盤3話は『炎の書・氷の書』を下敷きにしながら打ち切りエンド。所謂『続きはゲームで!』という奴である。
これが祟ったのか不明だが、こちらは前作のようにDVDおよびBlu-rayがいまだに発売されていない。アクタスから諸事情でスタジオコメットに変わった事による問題が響いているのだろうか…?
そんな『ライト&ダーク』ではあるが、あの宮野真守がアニメ声優として初出演した作品だったりする。
そういう声優の歴史的な意味ではかなり貴重な声が聞ける作品だったりするが前述のように円盤が発売されていないので視聴困難。
どうしても視聴したければレンタルビデオ店でレンタル落ちしたものを入手して見るしか無いが、やはりそれでも視聴は難しい。
同じボンボン世代のヒーローであるサイボーグクロちゃんも円盤化はされていないが、動画配信サービスで配信され視聴困難の状況を脱しているので、どうかそちらでも良いので是非……。


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最終更新:2023年12月27日 22:26