*1 M231ポートガンの後部に飛び出してるアレ
*2 アッパーレシーバーはAR-15との完全な互換性があり、SCRのロアレシーバーに他のアッパーを載せたりも可能とのこと。このため「AR-15を曲銃床にするキット」とも言える代物で、実際ロアレシーバー単体でも売られていた。
*3 「どうにかしてAR-15を持ちたい」という需要は根強いようで、競技用ライフルメーカーCobaltKinetics社の「Model27」など、脱法ライフル・改造キットは他にも存在する
*4 写真ではマガジンのようなものがぶら下がっているがこれはマガジン風カートキャッチャー。とはいえ見た目重視なだけに容量はお察しであくまでファッションアイテム程度の意味しかないが。
*5 ただし、作中のモデルはM16の面影が強く、チャージングハンドルやボルトリリースボタンが備わっていたりフルオート射撃可能などアレンジが多いが
*6 短機関銃のイングラムM11より速い。繰り返して言うがこいつは「アサルトライフル」である。平均的なアサルトライフルがせいぜいで分間700~850発程度、900発以上ともなればかなりハイサイクルであることを考えるとこの連射速度は常軌を逸していると言わざるを得ない。ただしあくまでバースト射撃時の速度であり、フルオート時は460発/分と抑えめ。
*7 まず密閉容器にマガジンを差し込んで弾を装填し、マガジンを銃上部のマガジンハウジング部に前方から差し込む。その後銃側面のハンドルを数回捻って回してようやく準備完了。固定弾倉じゃあるまいし戦場でこんなことモタモタやってたらどうなるのかなんぞお察しである。
*8 装弾筒付翼安定徹甲弾。細長い矢状の弾をサボットと呼ばれるカバーで被覆することで高初速と空気抵抗の軽減を両立させたもの。
*9 と言っても当時の情勢ではブルパップ構造自体一般的ではなくまだゲテモノの部類だったが
*10 といっても変な銃ばかり作っていた訳ではなく、AK-47の後継銃のトライアルの提出されたTKB-517がAKMとともに最終選考に残っていたりなど優れた銃器開発の才能を持っていた。
*11 この辺りも詳しい資料が少ないので詳細は不明だが、同様の発射サイクルのアサルトライフルAO-63(2銃身式。何の因果かこいつもTKB-059の同期だったりする)がバースト時限定であることを鑑みるに恐らくこちらもバースト射撃時限定の発射速度と思われる。
*12 一説には「政治指導部に技術力を見せ付けて予算を貰うためのデモンストレーションであり、実態は開発時期も近いXM214マイクロガンのソ連版をを開発する計画だったのでは」とも言われている。マイクロガンのファイアレートはこの銃と同じ6000発/分であり、実際そうだと考えると合点がいく点もある。
*13 撃針が銃弾の後部の雷管をぶち抜いたことで薬莢内の火薬の燃焼ガスが漏出する現象。当然吹き戻しが射手に当たれば重傷を負いかねない大事故である。
*14 先述の連中のおかしさに隠れて霞みがちだが分間900発のフルオート射撃は一般的な突撃銃としてはかなりハイレートの連射である。
*15 1970年代から現代まで、西側は5.56mm弾、東側は5.45mm弾が主流となっている。
*16 機構上連射時にしか効果が得られなかった。その跳ね上がり防止効果自体もあまり有効なものではなかったらしい。
*17 なおPDWは元々H&K社が開発していたものに付けられた名称だったが、こちらはMP7と言う名称が付いたため個人用防衛火器の総称になった。
*18 ボトルネック形状の薬莢に尖った弾頭の小型ライフル弾のような形だが、尖った形状ゆえに拳銃弾よりも初速が速いのでボディアーマーをぶち抜くが、人体に食い込むと弾の重心の関係でそのまま横転して停弾することで確実に大きなダメージをターゲットに与えつつ貫通しないようになっている。
*19 これ以外にも給弾不良がやや多い(要するに細長いドラムマガジンみたいなもんなので給弾のためにゼンマイを巻いておく必要があり、しかもこいつがなかなかの曲者だった)、マガジンの取り付け方が煩雑で素早いリロードに不向き、バレル下にアタッチメントを懸架したりフォアグリップを取り付けたりできない、そもそもマガジン1個の値段がクソ高くて量産に向かないなどの問題もあった。ほぼ全部マガジンのせいじゃねぇか!!
*20 そのため伏せ撃ちしやすい形状になっており、遮蔽物の少ない平地での撃ち合いに有利な点は評価されていた。
*21 マガジンのバネが粗悪で弾上がりが悪く、頻繁に給弾不良を起こした。そのため前線の兵士は最大装弾数より1、2発程度装弾数を減らして使うなどの工夫を余儀なくされていた。おまけに異物の侵入に構造的に非常に弱かった。
*22 見ての通りの廃材アートの如き安っぽさから粗悪品のイメージが最後までつきまとい続けた。
*23 コックせずにマガジンを挿しっぱなしにしておくと取り落とした際に暴発する危険性があったりと色々ヤバい仕様があった。
*24 ウールワースは当時アメリカにも進出していたオーストラリア発の安売り雑貨店。いわゆる100均ショップ的な激安スーパーを運営していたのでそこで売ってそうな粗悪品という意味でこう呼ばれた。また粗悪な作りだった後述のFP-45も同様の蔑称で呼ばれていた。
*25 鹵獲したMk-Ⅱのコピー品(ゲレート・ポツダム)を改良したゲレート・ノイミュンスターことMP3008。設計を簡略化するためにMP40用マガジンを流用しており、ある意味ブリスカヴィカの兄弟銃だといえる。ナチスはどうやらこれを大量生産して一般市民を寄せ集めて作った国民突撃隊に配布し、ドイツ版ホームガード的なことをやらせようと目論んでいたらしい。
*26 最終生産型のMk-Vにサプレッサーを装備したMk-VI
*27 粗悪品というイメージは過分に誇張された面もあり、また給弾不良に関しても現場の兵士がマガジンをフォアグリップ代わりに握って射撃した事でマガジンが変形してしまったという運用面での問題もあったりする。
*28 下方に折り畳めるフォールディングストック、螺旋状の溝を彫り火薬カスなどのゴミを自動排出できるようにしたボルト、装弾不良対策にローラーを組み込みつつステンとの互換性も備えたマガジンなどなど
*29 主に立入検査隊用
*30 小型サイズの短機関銃は内部構造の都合上この程度の発射速度になりがち
*31 外見上ではわかりにくいがコイツの銃身長は120mmと短くて銃口っぽく見えるハイダーの先端よりかなり内側で切れている
*32 実際にPKOで9mm機関けん銃を持ち込んだ例は確認されていない
*33 大体年平均3000丁前後
*34 類似例としてはイギリス軍もL85採用以前はFALとスターリングSMGを併用していた
*35 サボット弾。ワッヅというプラスチックで弾頭を包んだ物で、発射と同時にライフリングに食い込み弾頭と共に回転、その後ワッヅは分離して離脱。弾丸は強力な回転運動により、独楽の原理で安定した命中率を叩き出す……という代物。ちなみに一般的なショットガンに使われるスラッグ式のサボットですら、一発500円以上する高価な弾丸なのでもはや察して欲しい。
*36 有名な所では映画「ブレードランナー」。作中敵対することになる4人のレプリカントの一人がこの銃を獲物としているほか、「マトリックス・リローデッド」でもパーセフォニーがこの銃を使用している。
*37 MGSシリーズの麻酔銃をイメージしてもらうと分かりやすいか。
*38 他に有名なところではスミス&ウェッソンの「M327 M&P R8」などが挙げられる。リボルバー形式だと装弾数を増やすためにはシリンダー径を大きくするか弾を小口径にするしかないため、普通は5発か6発が限界なのだ。
*39 アメリカ軍が実施した次世代携行火器開発計画G11の辺りでも触れたACR計画のご先祖様。この頃のアメリカ軍は変な銃を試作しては「別に今あるやつで良くね?」とポイ捨てする謎計画を度々ブチ上げていた。
*40 こうした構造はマテバM2006やKriss Vectorなどにも見られる特徴である。
*41 創作でスナイパーが線香やタバコの煙を風になびかせている描写がまさにこれ。風向きと風速を見極めているのだ。
*42 一応回転式弾倉を備えた小銃の例は19世紀中頃にもあったが、シリンダーギャップから噴き出す発射炎で射手が負傷する欠陥があったため、レバーアクション式が開発されると早々に廃れてしまった。
*43 ゲリラ作戦の都合上敵軍兵士と至近距離でばったり遭遇してしまう危険性を伴う為、武器を持ち変えずにそのまま撃ち合いができるよう、また余計な装備が増える事による全備重量の増加を回避する為と考えられる。一応この突撃銃としての側面を強めた兄弟銃として同時期にAS Valが開発されている。
*44 最大で90羽もの数を撃ち落とした記録もあり、100羽以上撃ち落とす事もあったらしい。
*45 散弾銃はその性質上、火薬カスでの汚れによる作動不良に気を使う必要がある。
*46 弾倉の周径が大きいため補助がないとトリガーストロークが長くなり、しかも弾倉自体が重いのでトリガープルが極端に重くなってしまう。
*47 大砲としては中近距離かもしれないが機関砲的な本器にとっては遠すぎる。例えばM60機関銃だと、最大射程は3km超えでも有効射程は1.1km程度としている
*48 なお64式小銃も開発時に類似するトラブルに見舞われたという。こちらは銃身の厚さを改善して対処しており、62式開発陣にもその情報を伝えたらしいのだが……
*49 例えば米軍が供与したM1919機関銃の扱いづらさや設計レベルの古さ
*50 機関銃にとって銃弾の細かい仕様一つを取っても動作の確実性を左右する重要な要素である
*51 通常、航空機に搭載される機関砲は軍用トラックのような防弾設備がない物を想定している