チャリンコヒーロー

登録日:2017/06/03 Sat 22:11:50
更新日:2022/11/14 Mon 06:33:26
所要時間:約 7 分で読めます






ヒーローノリノリ!

チャリンコヒーロー!!



チャリンコヒーローとはコンパチシリーズの一作品のゲームソフトである。
2003年7月17日にバンプレストから発売された、ニンテンドーゲームキューブ対応のシリーズ唯一の作品でもある。


概要

タイトル通りSDサイズのヒーローたちがチャリンコに乗って競うというレーシングゲーム。
ただしチャリンコといっても三輪車である。
コンパチシリーズとはあるもののオリジナルキャラやガンダム系のキャラは登場せず、
登場キャラはウルトラマン系と仮面ライダー系のキャラだけである。
仮面ライダーは元々バイクに乗っているので親和性は高い事は分かるが、ウルトラマンはどうなの?と思うだろう。
ただ 1970年代に発売された玩具でウルトラマンやバルタン星人とかが三輪車に乗った物があるので 意外と無くはなかったりする。
三輪車に乗るガンダムとかも見てみたいけどねぇ……。

3Dポリゴンのコースとキャラグラで、ステージも各シリーズを元としたものとなっている。
ステージ中のアイテムを駆使して1位を目指すという破壊妨害何でもありのレースゲームゲームシステムであり、
それだけでなくキャラクター別に固有の必殺技が存在し、後述のヒーロークリスタルを使用することで発動できる。


ゲームモード

  • グランプリ
基本となる一人用モード。
ストーリーは無く、プレイキャラと1ステージ=4コースを選択しCPUと対戦する。

  • バトルレース
プレイヤーやCPUとレースする対戦モード。ステージかコース単位で遊ぶかを自由に選べる。

  • タイムトライアル
読んで名のごとく、選択したコースを走ってベストタイムを競う。
青い字でタイムトライアルとあるが、はるか先後輩ライダーを予言したわけではないだろう多分。


アイテム

一部を除きコース内に設置されているアイテムボックスに触れると手に入る。

  • ヒーロークリスタル
青い結晶の形をした、上記の固有必殺技を使うのに必要なアイテム。
1回使用すると1個消費し、最大で9個まで持てる。
これだけアイテムボックス内ではなくコース上にそのまま置かれている。

  • クールボトル
青色のボトル。
自分のヒートゲージ*1を空にする。

  • ヒートボトル
オレンジ色のボトル。
順位が一つ前のキャラクターをオーバーヒート状態にする。

  • オールヒート
箱詰めされたヒートボトル数本。
自分以外をオーバーヒート状態にする、サンダーポジションのアイテム。

  • タイヤ
前方にタイヤを発射する
追尾性は無く一直線に飛んでゆき壁に当たると跳ね返る。
ようするに緑のコウラ。
ちなみにボタン長押しで後方に構え続けることができる。

  • スタンマイン
星の模様と白いトゲのある青い爆弾を後ろに投げて攻撃する。
誰かが当たるまでコース上にずっと残る。
これもボタン長押しで後方に構え続けることができる。

  • 画鋲
後方に画鋲をばら撒いて攻撃する。ようはバナナ。
スタンマイン同様誰かが当たるまでコース上に残る。
よく見ると面の部分にドクロの絵がある。

  • バリアー
読んで字のごとし、一定時間バリアーを展開する。
必殺技や障害物をも防御できる。
ただしヒートボトルのオーバーヒートだけは防げない。


キャラクター

ウルトラマンとライダーがそれぞれ5名、各シリーズの怪獣と怪人がそれぞれ3名登場している。その中にダイナやクウガ、2号とかがいないのが惜しまれる……。
元々自分達が乗っているバイク、防衛組織の戦闘機や車両、乗り手の印象が深い物等が元になったチャリンコに乗っている。
一部自分の顔が張り付いているだけなのは気にしてはいけない。

キャラクターごとに「アクセル」「スピード」「ハンドル」「ブレーキ」「ジャンプ」がそれぞれ5段階で決まっている。


ウルトラシリーズ

マシン:ジェットビートル
必殺技:スペシウム光線
アクセル:4 スピード:2 ハンドル:1 ブレーキ:1 ジャンプ:5

ご存じ初代ウルトラマン。
幾度となくシュワッチと飛び去った故なのかジャンプが全キャラ中最高値で、
ターボの間もやっぱりシュワッチと飛んで進む。

マシン:ポインター
必殺技:アイスラッガー
アクセル:5 スピード:1 ハンドル:3 ブレーキ:2 ジャンプ:2

ウルトラ兄弟の三男。
OPでなぜかレースを中断し死神博士と将棋を満喫している。
……が通り過ぎた他の集団によって滅茶苦茶にされてしまう。

マシン:ガッツウィング
必殺技:グリッターティガ
アクセル:3 スピード:2 ハンドル:2 ブレーキ:4 ジャンプ:2

平成三部作シリーズの一作目からの参戦。

マシン:ピースキャリー
必殺技:アグルブレード
アクセル:2 スピード:2 ハンドル:2 ブレーキ:3 ジャンプ:4

平成三部作シリーズの三作目からの参戦。
上のティガ共々平均的なステータスをしている。
マシンがXIGファイターではなくピースキャリーな点はともかく、必殺技が何故かフォトンエッジクァンタムストリームではないのはツッコミどころ。

マシン:テックサンダー
必殺技:フルムーンレクト
アクセル:3 スピード:2 ハンドル:5 ブレーキ:1 ジャンプ:2

平和を愛する心優しき青トラマン。
必殺技のフルムーンレクトは追尾性ありの便利な仕様。
ちなみに本作の発売当時(2003年)では一番最新のウルトラマンであったが、こちらの方は既に番組の放送が終了しているため参戦出来ている。

仮面ライダーシリーズ

マシン:サイクロン号
必殺技:ライダーキック
アクセル:5 スピード:3 ハンドル:1 ブレーキ:1 ジャンプ:3

ご存じ、原点の仮面ライダー。
あえて新一号ではなく旧一号の姿でのまさしく始原の姿での参戦である。

マシン:ハリケーン
必殺技:V3きりもみキック
アクセル:2 スピード:3 ハンドル:3 ブレーキ:1 ジャンプ:4

力と技のV3。
V3といえば反転キック、ということでジャンプ力が高い。

マシン:マシントルネイダー
必殺技:ライダーブレイク
アクセル:2 スピード:3 ハンドル:4 ブレーキ:2 ジャンプ:2

平成2号ライダー。
タイトル画面や必殺技時にスライダーモードを披露する。

マシン:ドラグランザー
必殺技:ドラゴンファイヤーストーム
アクセル:2 スピード:4 ハンドル:1 ブレーキ:5 ジャンプ:1

平成3号ライダー。
まさかの通常形態を差し置いてずっと最強フォーム。乗り物の見た目の都合かは知らない。
これにはオーディンもびっくり。

まあ、事情を考えると本作が発売された当時(2003年)で一番最新の仮面ライダーシリーズの作品として『仮面ライダー555』が放送中(2003年1月~2004年1月)だったのだが、
放送中の作品のキャラクターを出すと今後の展開のネタバレにもなりかねない可能性もあるのか、既に放送を終了している『龍騎』の方を出した、という事情だろう。
そういう事情も含めれば、旧一号が一番古い姿の仮面ライダーの代表であれば、こちらは『555』に次ぐ最新の姿のライダーの代表として最強フォームで登場した、という事なのかもしれない。

マシン:ダークレイダー
必殺技:疾風断
アクセル:3 スピード:4 ハンドル:2 ブレーキ:1 ジャンプ:3

同じく龍騎から参戦した2号ライダー。
龍騎共々、元からバイクを使った必殺技なので違和感がなさすぎる。

怪獣&怪人たち

マシン:バルタン母船
必殺技:白色破壊光線
アクセル:1 スピード:4 ハンドル:1 ブレーキ:5 ジャンプ:2

お馴染みのシリーズ随一の人気怪獣。
フォッフォッフォッという鳴き声も健在である。

マシン:大阪城
必殺技:大阪城落とし
アクセル:1 スピード:5 ハンドル:2 ブレーキ:4 ジャンプ:1

怪獣殿下……ではなく古代怪獣。
アクセルとジャンプは低いが、最高値のスピードを持つというマリオカートでいうところのクッパ。
必殺技を使う度に大阪城が壊れていく。
超振動波が使えれば……

  • カネゴン(隠しキャラ)
マシン:100円硬貨
必殺技:銭落とし
アクセル:1 スピード:5 ハンドル:3 ブレーキ:3 ジャンプ:1

お金大好き怪獣。
必殺技はそのお金をランダムにレース中の全キャラに当てるというもの。
ただし自分自身も対象に入っていると博打性が高い。

マシン:ショッカーエンブレム
必殺技:ミニショッカー
アクセル:4 スピード:2 ハンドル:4 ブレーキ:1 ジャンプ:2

ご存じ特撮戦闘員の顔。
数いる怪人を押しのけてまさかの参戦。
必殺技で一位(自分が一位の場合二位)のキャラにミニ戦闘員をぶつけて妨害する。
のちの戦闘員ミサイルの元祖ではないはず…

マシン:イカデビル
必殺技:催眠光線
アクセル:3 スピード:1 ハンドル:5 ブレーキ:2 ジャンプ:2

ショッカー2代目大幹部。
OPでなぜかレース中にウルトラセブンと将棋を満喫している。
通り過ぎた他の集団により(ry
マシンはまさかの自分の怪人体。
必殺技の催眠光線は操作が逆になるという対プレイヤー用な技。

マシン:地獄大使
必殺技:竜巻攻撃
アクセル:2 スピード:2 ハンドル:1 ブレーキ:5 ジャンプ:3

ショッカー3代目そして最後の大幹部。
死神博士とは逆に、自分の人間体がマシンになっている。
必殺技が竜巻攻撃だが、ガラガランダ(地獄大使)と竜巻にどんな関係があるかは不明。


ステージ

それぞれのシリーズに出てくる施設を元ネタとしたコースとなっている。
背景には様々なキャラや馴染みのある小物がちりばめられており、レース中にそれらを探してみるのも面白いかもしれない。
中でも近づくと「おりゃああああああ!」と五代の声で叫ぶクウガは必見。見つけてみよう。

ウルトラステージ
  • 最速!ウルトラサーキットコース
  • 灼熱!怪獣惑星コース
  • 突入!海中洞窟コース
  • 出撃!ウルトラ警備隊コース

ライダーステージ
  • ジャンプ!ライダーアリーナコース
  • 潜入!ショッカーアジトコース
  • 人情!夕暮れ下町コース
  • わくわく!ライダーランドコース

スペシャルステージ
  • どきどき!トーキョーシティーコース
  • ゆらゆら!豪華客船コース
  • 炎上!港湾コンビナートコース
  • 探検!古代遺跡コース

ミラーワールドステージ
「どきどき!トーキョーシティーコース」「わくわく!ライダーランドコース」「人情!夕暮れ下町コース」「ジャンプ!ライダーアリーナコース」を反転させた、ミラーステージ。
『龍騎』の原作同様、レース開始時にキーンと鳴っているなど細かいところも再現している。


余談

本作のCMで、爆発をバックに三輪車に乗る仮面ライダーV3、ビルのミニチュアの中で三輪車に乗る初代マンの映像がなんと実写特撮で流れていた
SD化も何もないので完全にシュールな絵柄である。後者なんて律儀にビル破壊までやってるし

上記の通り、コンパチシリーズ唯一のゲームキューブ対応ソフトだが、実はバンプレストが出したゲームキューブ用ソフトはこれを含めてなんと2つしかない。
ちなみにもう一つのソフトは、同社の人気シリーズの一作であるあの『スーパーロボット大戦GC』である。

今作を最後に音沙汰のない状態だった*2コンパチシリーズだが、
8年近く時は過ぎ、ついに次のシリーズ作品にあたる『グレイトバトル フルブラスト』が発売されシリーズも復活することとなった。
逆にフルブラストが出ていなかったら今作がシリーズ最後の作品になっていた可能性もあるかもしれない。


追記と修正は特撮名所を三輪車で巡ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • チャリンコヒーロー
  • バンプレスト
  • コンパチヒーローズ
  • ウルトラマン
  • 仮面ライダー
  • ガンダムは不在
  • 隠れた名作
  • チャリンコ→三輪車
  • GC
  • レース
  • キーコーキーコー
  • SD
  • ヒーロークリスタル
  • 後のシャカリキスポーツ
  • 仮面ライダービースト←ではない
  • 仮面ライダーゲンム←ではない
  • 三輪車
  • キャラゲー
  • ゲーム
  • ゲームキューブ
  • ニンテンドーゲームキューブ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年11月14日 06:33

*1 ターボを使用中に増加するゲージで、一定値まで上昇するとオーバーヒート状態となって、Aボタン連打で回復するまで一定時間走行できなくなる

*2 一応スパロボOGシリーズで戦士ロア等のキャラが出演など全く話題がないわけでは無かったが