亡霊魔導士 レイバトス

登録日:2017/06/03 Sat 13:17:02
更新日:2024/04/11 Thu 19:53:36
所要時間:約 5 分で読めます








我が体に眠る怪獣使い・レイブラッドの血よ、

ウルトラ戦士に倒された亡霊を、再び現世に復活させ給え……。




レイバトスとは『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』に登場した亡霊魔導士。
あの怪獣使いレイオニクスの血を引いている存在でもある。

別名:亡霊魔導士
身長:49m
体重:4万t
出身:惑星ヨミ

CV:宇垣秀成(ウルトラファイトオーブ)、金子はりい(ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀


概要

素性不明の存在で、彷徨える怪獣達の亡霊を自在に操る事が出来るネクロマンサーにして、
かの究極生命体・レイブラッド星人の血を引く怪獣使い・レイオニクスでもある。
青と白を基調とした色合いはレイブラッド星人やレイモンに似てるかも。

かつてのウルトラマンベリアルですら成し遂げられなかった、
怪獣墓場に眠る怪獣達を蘇らせ、それを自身の配下に置く事での全宇宙を支配を目論むという『ウルトラマンオーブ』にあるまじき王道の悪役

その目的を果たすためにかつての戦いで消滅したギガバトルナイザーを探し求めており、同時に、自身の計画において最大の障害であるウルトラ戦士達も根絶やしにしようと画策している危険な存在。やっぱり王道

基本的に戦闘は復活させた配下の亡霊怪獣達に一任しているが、自身の戦闘力も決して低くはない。
また「魔導士は不滅だ」自称豪語するほどの不死身の肉体を持っており、生半可な攻撃では体を傷付けられても即座に再生してしまう。
そのため、一点集中タイプの技である八つ裂き光輪系統の切断技には普通の怪獣達より強い様子。

本来ベリアルやレイブラッド星人でなければ完全に扱えないギガバトルナイザーを自身の魔力と共鳴させて多少は扱えるあたり、魔導士としては非常に優秀と思われる。
普通のバトルナイザーを所持している様子は見られなかったため、レイオニクスとしての力量は不明だが……。
また、誕生経緯が不明な点もあって、かつてのレイオニクスバトルの際に彼が何をしていたのかは不明。


使用技

レイバトスシュート
レイバトスの必殺技で、腕から放つ光弾・光線。

バリア(仮)
光が放射状に展開した後、円状に回転するバリア
スペリオン光線を完全に防いだ。

ベリアルジェノサンダー?
ギガバトルナイザーから放った光線。
その見た目と発射方法から、恐らくはベリアルジェノサンダーだと思われる。


【劇中での主な活躍】

初登場は『ウルトラファイトオーブ』の序盤。
惑星ヨミにて謎の儀式を行い、ジュダ・スペクターを復活させていた。「これで貴様は二度と蘇ることは出来ない!」
また、同時期に地球にて彼が復活させていたと思われるデマーガ人の迷惑も考えず出現している。

その後、メカゴモラとジュダ・スペクターを倒したウルトラマンゼロウルトラマンオーブの前に現れ、
自身がレイブラッド星人の遺伝子を受け継ぐ者である事と、宇宙制覇のためにウルトラ戦士を根絶やしにする事が目的であると語る。

そして新たにキングジョーグドンツインテールバードンハイパーゼットンビクトルギエルといったかつての強豪怪獣達を復活させて、ゼロとオーブへと差し向けた。

自身は亡霊怪獣軍団に戦闘を任せてその場を離れるが、自身を追跡してきたスペシウムゼペリオンに叩き落され、とある惑星上でオーブとの戦闘に突入。
スペリオン光線をバリアで防ぎ、更にトリニティウム光輪を受けて真っ二つにされかけるが、ガイさんが「やったか!?」とか言ったせいで即座に再生してみせ、
逆にオーブトリニティを背後から攻撃してオーブオリジンへと解除させた。その後、オーブに自身の目的が100体の怪獣を蘇らせる事であると告げその場を去った。

そして怪獣墓場に到達すると、ギガバトルナイザーを復元・回収。
追跡してきたゾフィーウルトラマンジャックに対しては足止めとしてタイラントを差し向けると、自身はワープ。
そこでギガバトルナイザーを使い、100体の怪獣達を復活させるための「暗黒の儀式」を開始する*1

しかしそこへ10年間の特訓を終えて、ウルティメイトゼロの力を借りて飛来してきたエメリウムスラッガーの妨害を受け、オーブとの再戦となる。

オーブとの再度の対決では復活させたギガバトルナイザーを駆使して戦い、エメリウムスラッガーのトリプルエメリウム光線による攻撃を受けてもなお再生する余裕を見せるが、
それを見て「再生が追い付かない程の攻撃を刻み込んでやる!」と豪語したエメリウムスラッガーによるオーブスラッガーショットまでも使用した猛攻により大ダメージを受け、
最後はフルチャージしたESスペシウムを長時間受けて敗北。

闇は潰えんぞ…。光がある限り……!!

と言い残して消滅した……。このセリフが似合うのも『オーブ』の敵らしくない

しかし、完全には死亡しておらず、青き瘴気を放つ全身の肉がただれたような不気味な姿という、満身創痍の状態で再び復活。
最後の力でギガバトルナイザーの本来の主であるウルトラマンベリアルを復活させようとする。

だが、儀式が不発に終わった事からベリアルが既に生き返っていた事に感付き、愕然。
その直後に背後から現れた謎のウルトラマン不意打ちで放った光線を受けて、今度こそ完全に滅ぼされた。
「その気配、貴様は……!?」と言っていた事から、レイバトスはそのウルトラ戦士がどんな存在なのか予測がついていたようだが……?


ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀

アブソリュートタルタロスに引き連れられる形で登場。腰回りを直視してはいけない
復活させたギマイラウルトラマン80と戦わせた他、フューチャーアースが存在する宇宙にて、ウルトラマンサーガに倒されたバット星人を蘇生させた。

なお、こちらの個体はEpisode 10(最終回)にて、完全に倒される直前の時間軸から連れて来られた並行同位体である事が判明している。


ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

引き続きタルタロスの配下として活動し、手始めにデビルスプリンターを回収させる手駒としてギナ・スペクターを復活させる。
怪獣墓場でグリージョを襲撃し居合わせたゼアスナイス・ボーイと戦闘。
ニュージェネレーションヒーローズが駆け付けると「いくらでも手駒を増やせるから厄介」とオーブとエックスに優先的に狙われ苦戦。
撃破される寸前でタルタロスに救出され、集めたデビルスプリンターを投与される。
レイブラッド星人の思念体が浮かび上がる程に強化されるが、レイブラッドの器には相応しくなかったようでジュダ・スペクターとモルド・スペクターを復活させ
グア・スペクターに融合させたはいいものの、ギガバトルナイザーを復元した直後に苦しみ消滅した。
皮肉にもレイブラッドが残した負の遺産によって消滅する末路を辿ってしまい、同時に『レイブラッドを継ぐもの』といった野望は簡単に叶わないということを証明されてしまった...
ちなみに、崩壊したレイバトスの肉体はザラブ星人によって修復され、レイバトスとも関連の深い者の復活に使われることとなる…



復活させた怪獣

復活の方法に怪獣墓場が関与しているのかは不明だが、完全機械のメカゴモラやキングジョーすら復活させている*2
また、タイラントを復活させる際には7つの赤い光がギガバトルナイザーから注がれていた事から、
今回のタイラントは単純な復活ではなく、ギガバトルナイザーによって元となった7つの怪獣を復活させた後に合体させた存在だと思われる。

その他、レイバトスが蘇らせた亡霊怪獣軍団の面々は全て登場するウルトラ戦士とフュージョンアップ形態に関連した怪獣となっている。

ベリアルがプラズマスパーク・エネルギーコアとギガバトルナイザーで復活させた100体怪獣と比べるとかなり生前のスペックを再現出来ており(流石にラスボス怪獣2体は微妙だが)、あちらのようにある種の脆さは見せず、決め技クラスの攻撃でないとトドメを刺し切れていない。


余談

  • 怪獣を蘇らせるときに唱えていた呪文「ウジュイカ レエガミヨ」とは、「蘇れ怪獣」を逆さ読みしたもの。考案者は脚本の足木淳一郎氏。

  • レイバトスのデザインは元々は2000年代に別作品のために板野一郎氏がベースデザイン、酉澤安施氏がリライトしたものを決定稿としてスーツ化されていたものとのこと。
    2000年代に没になった作品として、既に怪獣のスーツが何体か新造されており、脚本では「魂の集合体である人型の敵」が登場する予定であったある映画が存在する。

  • レイバトスという名前は「霊媒師」と「レイオニクス」を掛け合わせた名前とのこと。それにベリアル繋がりで悪魔の名前である「バルバトス」をかけている。
    同時期に某ロボットアニメ同名のロボットが活躍していたのでそのままいくかどうか若干迷った部分はあったらしい。
    なお、変更前の名称が「亡霊魔導士 レクイエム」だった可能性が高い。

  • 『オーブ』に登場する敵役はジャグジャグを筆頭に変態や変な地球を滅ぼしかねない怪獣と特殊な敵が多かったためか、「怪獣をよみがえらせて宇宙征服を狙う悪い魔法使い」という、(学年誌掲載の漫画版や超闘士激伝などに出ていてもおかしくなさそうな)かなり真っ当なタイプの悪役であるレイバトスに対して「すごく普通で真っ当なレイバトスは癒し」などと一部では言う人も……。
    彼が本来登場する予定だった作品作風を想像すると、よくここまで真っ当な敵になれたとも言えるか。

  • 『ウルトラマンゼロTHE CHRONICLE』において『ウルトラファイトオーブ』完結後に『ウルトラゼロファイト』を放送するという若干変則的ともいえる構成となっているが、これはレイバトスがベリアルの復活を知らなかった事を描写した後、彼が復活していた事が明かされる『ゼロファイト』を放送することで、ゼロファイト初見勢(強いてはゼロ&ベリアル初体験勢)への伏線とするためだったと思われる。
    まあ、『ゼロファイト』を含めた『ウルトラマン列伝』での物語やダークネスファイブとの漫才、更には『新ウルトラマン列伝』での出来事と『大怪獣ラッシュ』での彼らの乱入の物語を知っている視聴者は「レイバトス、ベリアル復活知らなかったのかよ」とか思ってるかもしれないが。

  • ラストにてウルトラマンジードによって倒されるという展開には驚いた人も多かった様子。
    あらすじには確かに衝撃のラストって書いてあったが、まさかジードが先行登場するだけでなく、彼がレイバトスに止めを刺すとまでは思っていなかっただろう。
    また、ジードはレイオニクスであるベリアルの血を受け継ぐ存在であるため、自身と同じレイブラッドの血を引く者に引導を渡されたともいえる。
    • と思っていたら、『ジード』最終回におけるベリアルの回想では、このシーンでレイバトスを倒したのが自身が復活させようとしていたベリアルになっている。
      超全集によればこれはレイバトスが未来を予見し、ベリアルの姿にジードを見ていたためだった事が判明している。
      つまり、レイバトスの視点では本当にベリアルの姿がジードに見えていたという事になる。



スマシイガネオ イセウシュキイツ
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最終更新:2024年04月11日 19:53

*1 ベリアルの場合はプラズマスパーク・エネルギーコアのブーストで100体を一気に復活させていたので、ギガバトルナイザーと儀式だけで同等の状態に持ち込めるレイバトスは流石亡霊魔導士といったところか。

*2 怪獣墓場には普通の怪獣や宇宙人だけでなく、ロボット怪獣の概念も流れ着いている。