フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア

登録日:2017/05/24 (水) 22:21:23
更新日:2023/01/07 Sat 19:56:19
所要時間:約 3 分で読めます




Fate/Apocrypha』の登場人物。
黒のアーチャー・ケイローンのマスター。

スペル:Fiore Forvedge Yggdmillennia
年齢:19歳
誕生日:7月12日
血液型:A型
身長:162cm
体重:47kg
スリーサイズ:B84/W57/H82
イメージカラー:水色
特技:素手のくるみ割り
好きなもの:小動物全般
苦手なもの:小動物全般
天敵:みすぼらしい犬
CV:赤﨑千夏


ダーニックに与するユグドミレニア一族の魔術師の女性。
外見は高貴な雰囲気を漂わせた車椅子の少女。

ユグドミレニア一族の中でも高位の魔術師であり、一族の長であるダーニック・プレストーン・ユグドミレニアの後継者と目されている。

魔術師としては一点特化型の天才で、ほとんどの魔術を不得手としているが、降霊術と人体工学においては時計塔の一級講師に勝るとも劣らない腕前を持つ。
特に独自のアレンジを加えて創り出した数々の接続強化型礼装は、三流の魔術師でも一流を仕留めるに足る威力を誇り、時計塔のロードであるケイネス・エルメロイ・アーチボルトの創造した月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)に匹敵する完成度を誇る。
そう言われるとイメージしづらいかも知れないが多段変形する金属腕で戦うと言えば分かりやすいか。
戦闘形態は世界的に有名な雲男の宿敵であるタコ博士そのもの。*1

余談だが、作者の東出祐一郎先生は、以前ガガガ文庫でケモノガリという小説を書いていたのだが、
その小説に出てくるとある登場人物が、超変形車いすで戦っていたので、それを思い浮かべた人も居たとかどうとか。

フランケンシュタインのマスターであるカウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニアは実の弟。
姉弟の仲は魔術師の家系にしては良好で、魔術師らしくない弟の振る舞いに姉として小言を言うこともあるが、見下してはおらず、普通に家族として接している。
とても良い姉弟同士である。

弟のカウレスとは違い科学技術に関しては疎く、「インターネット」と聞いて何かの網の一種かと思ってしまうなどかなりの世間知らず。
幼い頃、父親の命令で可愛がっていたペットの犬を魔術の生贄にさせられた(というより、魔術の生贄用の犬をペットとして可愛がり始めてしまった)事があり、今でもそれがトラウマとなっている。

聖杯に掲げる願いは「魔術を使えるまま脚を動かせられるようになる事」
彼女は魔術回路の変質により両足が麻痺しており、車椅子生活を余儀なくされているが、魔術回路の関係で足を治せば魔術が使えなくなる。
その為、本来は両立しないこの願いを聖杯に託す事で叶えようとしている。
ただフィオレ自身は、そうした魔術師にとっては常識としか捕えられない状況を聖杯で打破しようとする自身の欲求を内心では恥じている。

聖杯大戦が始まる前は、一般的な魔術師と同様に時計塔で魔術を学んでいた。
時計塔には友人が多く在籍しており、またダーニックとは違い魔術協会に対して取り立てて不満があった訳ではない。
その為、魔術協会とユグドミレニア一族の力の差もあって、当初は聖杯大戦に参戦することにはあまり乗り気ではなかった。

だが、一族の長であるダーニックの決定には逆らう事はできなかった。
またダーニックに「聖杯さえあれはお前の秘めた願いも叶う」と唆されたことで聖杯大戦に身を投じることを決心する。

聖杯大戦では先端が青黒い色に変わっている古びた矢(恐らくケイローンの死因となったヒュドラの毒矢)を触媒に黒のアーチャー・ケイローンを召喚した。

自らのサーヴァントとの仲は陣営内でもかなり良好。
ケイローンとは主従というよりも教師と教え子のような関係を築いており、召喚後は常に近くに控えて貰いサポートして貰っている。
ケイローンは聖杯への願いを恥じるフィオレの心を理解している。また、例え平凡であっても努力する人物は教師であることに誇りを持つケイローンにとっては好ましい人物である。
その意味でも相性がよく、ケイローンはフィオレの努力を正当に評価し、良いマスターと会えたと考え、彼女を「最後の教え子」とも考えている。
彼女もまたケイローンの事を慕っており、友愛とも恋愛感情とも違う複雑な感情を彼に対して抱いている。

夢を通じてケイローンに頭を撫でられているアキレウスを見た際は、それを羨ましいと感じ、自分も撫でられたいと思っている微笑ましい場面も。

また外道や非道な者も多い魔術師の中で珍しく人間らしい倫理観の持ち主。
だが、それ故に魔術師として価値観と噛み合わない所があり、どこかで無理を重ねており、ケイローンはそんな彼女の行く末に不安を感じていた。

アサシンの起こした殺人事件の被害者に、かつて同じ学科に学んだペメトレキスという魔術師がいたことから彼女たちの存在に気づき、その動向を調べるべくシギショアラへと向かう。
そこでアサシンと対峙していた獅子劫たちを見つけ、戦端を開く。

マスター同士の戦闘では独自の礼装を用いた多彩な攻撃で獅子劫を攻めたてるが、経験の差から戦局をひっくり返される。
だが弟カウレスの助けによって難を逃れ、ミレニア城塞で決着をつける事を宣言し、その場は撤退。

黒と赤の戦闘が混迷を深める中、ダーニックから突然黒の陣営の指揮権を移譲され、彼がランサー諸共消滅させられると同時に、ユグドミレニアの当主として責任を負うこととなってしまった。
この時点で自陣に残ったサーヴァントはケイローン、アストルフォのみ。アストルフォの戦闘能力は大したことがなく、頼みのケイローンもアキレウスにいいとこ互角。
そんな無理ゲーを赤のセイバールーラージークを取り込む形で立て直した手腕自体は決して悪くない。

カウレスは姉なら大丈夫だと想っていたが、ケイローンの「フィオレは人を殺すことが出来るのか」と言う問いに、カウレスはかつてのことを想い出す。
姉のフィオレは幼い頃、父親の命令で可愛がっていたペットの犬を魔術の生贄にさせられた事があったことを。
もしかしたら……となったのだが、やはりフィオレにとっては今でもそれがトラウマとなっていた。

そして不安は的中し、黒のアサシンに襲われ、殺されるという状況の中、フィオレは恐怖で身動きが取れなくなってしまい間一髪ケイローンに助けられる。
その場は凌げたものの、カウレスがかつてのことなどを話し、フィオレがこれからどうしたいのかなどを聞く。

会話の結果、自分が魔術師にまるで向いていないことを自覚したフィオレは、聖杯大戦の終結後、フォルヴェッジ家の当主の座と先祖伝来の魔術刻印をカウレスに托し、魔術師ではない道を歩いていくことを決心した。

ちなみに『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』でも理由は不明だが、こちらの世界線でも魔術の道を捨てて一族から出奔したことがカウレスの口から語られている。


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最終更新:2023年01月07日 19:56

*1 聖杯大戦の勃発は2000年。なので、かの蜘蛛男の実写映画は未公開である