はねバド!

登録日:2017/05/22 (月) 00:00:12
更新日:2024/03/20 Wed 09:46:20
所要時間:約 6 分で読めます





白帯を通して向かい合うのは、常に自分の心








【概要】


『はねバド!The Badminton play of Ayano Hanesaki!』とはGOOD!アフタヌーンにて2013年から2019年まで連載されていた漫画である。
作者はかつて週刊少年ジャンプで『どがしかでん!』『パジャマな彼女。』を連載していた濱田浩輔。


何よりも作風、絵柄の変化で話題になりやすい漫画である。
1~3巻頃はスポーツ要素は抑えめでかわいい女の子たくさん日常系の様相だが、5巻辺りから迫力ある動きや心理描写、ぶつかり合う熱意と熱意の熱血スポ根へと変貌を遂げる。
漫画系のまとめサイトなんかで目にした人も多いのではないだろうか。
だがその片鱗は『パジャマな彼女。』でも見え隠れしていたような気もする(パコさんとか)。
全国大会からはだいぶかっこよさとかわいさのバランスが安定した…と思う。



2018年7月よりTVアニメ版が放送中。制作はライデンフィルム。
原作では序盤とそれ以降で雰囲気がガラリと変わるが、アニメではスポ根路線に絞るためか人間関係や設定の一部の改変が行われている。
躍動感・迫力溢れる作画が特徴で、バドミントンの「最速のスポーツ」ぶりを見事に描写している。
OP:ふたりの羽根/YURiKa
ED:ハイステッパー/大原ゆい子




【あらすじ】


立花健太郎(大学3年生)は母校である神奈川県北小町高校でバドミントン部のコーチを受け持っていた。
しかし彼が赴任してからというもの練習メニューに部員は耐えられず続々とやめていき、男子、女子共に団体戦にすら出られないほどの人手不足に。
部の中心選手である荒垣なぎさもある出来事から陥ったスランプにより彼に反抗的で先行きは真っ黒、せめてなぎさの練習相手になりうる実力者がいればと思案を巡らせるのだが…

そんなとき、立花は羽咲綾乃という1年生に出会う。綾乃の手にはバドミントン経験の跡こそ明らかなのだがに彼女はバドミントンに関わることに強い拒絶を示す。
だが実は綾乃こそ、なぎさがスランプに陥った原因であるジュニア選手権で彼女をスコンクで下した因縁の相手であり―――!?



【登場人物】



北小町高校

神奈川県の一般的な普通校であり、バドミントン部も弱小。荒垣なぎさのみ県下三強と目される有力選手だが…
CV:大和田仁美
本編の主人公。この漫画で最も変化し続けるキャラクター。詳細は個別項目参照 。
アニメ版では全日本ジュニアで「神藤」ではなく「羽咲」で出場していた。

CV:島袋美由利
北小町高校バドミントン部の主将でエース。もう1人の主人公。詳細は個別項目参照 。
アニメ版では当初のスランプが原作でのダウナー型ではなく、周囲にも厳しい練習を強要する八つ当たり型に変更。
部員減少の原因はこちらになっている。
また、こちらでは綾乃を一目見ただけで正体に気付く。

  • 泉理子(いずみりこ)
CV:三村ゆうな
北小町バドミントン部の副主将で、真面目で優しい部の良心。
なぎさの支えであると同時に彼女自身にもプレイヤーとして飛躍できる余地は充分にあり…
原作では全日本ジュニアの観戦に行っていないが、アニメ版ではなぎさの応援のため観戦に行っている。
このためなぎさの完封負けを見ており、対戦相手の綾乃も知っているため偶然学校で見かけた際に直ぐに気付いている。

  • 立花健太郎(たちばなけんたろう)
CV:岡本信彦
体育大学から母校にコーチにやってきた現役生。
実はオリンピック強化選手にも選ばれた実力者だったのだが、膝を故障したことでコーチの活動に専念する。
3年生だが就職活動にはまったく手を付けていない。
選手として活躍してきたこともあって若輩ながらアドバイザーとしてはかなり優秀。
原作では厳しい練習を課した部員減少の原因だったが、アニメ版では赴任のタイミング自体が変更され部員減少後にコーチに就任している。

  • 藤沢エレナ
CV: 小原好美
綾乃の幼馴染み。強気な性格であり自己主張の少ない綾乃を傍で守ってきた。後にバドミントン部に入部する。


フレゼリシア女子短大附属

宮城県のバドミントン強豪校。ミッションスクールでデンマークに姉妹校がある。
去年のインターハイ団体戦準優勝。今年の優勝候補筆頭。

  • コニー・クリステンセン
CV:伊瀬茉莉也
デンマーク生まれの少女で、身寄りの無い幼少時、綾乃の母親に育てられる。
恵まれたフィジカルと綾乃の母親から受けたコーチングによりプロ入り、タイトルを総なめする。
しかしある理由からプロを抜け、交換留学を利用してフレゼリシア女子短大附属高校にやってくる。
作中の学生最強候補。

CV:茅野愛衣
フレゼリシア女子短大附属の主将。
IHシングルスは怪我持ちの状態でベスト8、春の選抜大会では個人戦全国制覇を果たした全国三強。


港南高校

神奈川県。団体の実力は北小町とそう変わらないレベルだが、芹ヶ谷・笹下のダブルスは全国レベル。
  • 芹ヶ谷薫子(せりがやかおるこ)
CV:下田麻美
1年生。ピンク髪ツインテでかリボンという二次元的キャラデザゆえ作風の変化に伴い違和感がすごいことになった人。
綾乃にとってはある意味コニーやなぎさよりも因縁深い相手。
中学生当時、対戦予定の綾乃にバイオテロ(風邪をうつす)を仕掛け、有千夏が家を出る遠因を作る。

  • 笹下ミキ(ささしたミキ)
1年生。薫子とダブルスを組む。


逗子総合高校

神奈川県。二年前まで団体戦連続優勝していた強豪校。去年は準優勝だった。
  • 石澤望(いしざわのぞみ)
CV:櫻庭有紗
3年生で県下三強の一人。監督からはセオリーを徹底されるも自分のバドミントンを目下探求中。なぎさのこと意識しすぎ。
インターハイには団体戦シングルス1で出場。二回戦でフレゼリシア女子・志波姫唯華と対戦し、自分のバドミントンの方向性を見つける。
入学当初髪留めは梵天が付いていたが、いつしか割り箸状に変化した。
アニメではなぎさ、理子と同じ中学のバドミントン部に所属していた経歴になった。

  • 倉石(くらいし)
逗子総の監督。厚底眼鏡とタラコ唇が特徴。データを元にした分析とアドバイスは理に敵い実践的。でもうるさい。
なぎさにとっては逗子総への特待を取り消しされた因縁の相手。基本的にできる大人。

横浜翔栄高校

神奈川県。私立高校で、昨年度の団体戦優勝校。バドミントンの特待制度があり、AランクからCランクの評価によって学費免除が受けられる額面が異なる。

  • 橋詰英美(はしづめえみ)
県下三強の一人。東京都の中学からA特待生で横浜翔栄に入学した。素質はあるがメンタルに不安があり、そのため本気で部活に取り組むことができずにいた。最後の大会では…

  • 重盛瑞貴(しげもりみずき)
ダブルスでは橋詰と組む。特待生だが判定はCランク。技能・体力で他の選手に劣るが、視野の広さ、試合中の修正力は高い。

  • 木叢(こむら)
横浜翔栄高校の監督。生徒の自主性に任せる指導方針。倉石監督とは同県でトップを争うライバル。

宇都宮学院

栃木県。私立高校でバドミントン部の寮がある。

栃木県シングルス・ダブルス代表。3年。
全国三強の一人で同世代最強と目される選手。

  • 旭海莉(あさひかいり)
栃木県ダブルス代表。3年。
益子泪とダブルスを組み、インターハイ決勝まで勝ち上がる。
本編中では瞼を伏せて険しい表情が目立つが、クリスマスイラストでは年相応の笑顔を見せた。
寝癖がひどい。

  • 楢崎美空
栃木県シングルス代表。学年不詳。

インターハイ出場選手

  • 豊橋アンリ(とよはしアンリ)
愛知県代表。尾張渋川高校3年。
1年生の頃からIHに出場し続けていた強豪選手。
打倒益子を目標にしていた。

  • 狼森あかね(おいのもりあかね)
青森県代表。青森高田高校2年。
今大会の選手の中で最速と目されるスピード重視型。
三強の中でも特に志波姫をライバル視していた。

  • 津幡路(つばたみち)
石川県代表。塩津中→加賀雪嶺高校3年。
全国三強の一人で昨年のIHで3位、春の選抜では準優勝の実績を持つ。選手としては体格に恵まれた攻撃型。
志波姫、益子とは小学生時代からのライバルであり、「三強であること」に並々ならぬ執着を持つ。
ただし益子からは1勝どころか1セットすら取れたことがないらしい。

  • 久御山久世(くみやまくぜ)
京都府代表。天神台中学→宇治天神台高校3年。
古くから豊橋アンリとは友人関係。中学時代にきらめきカップ準優勝(優勝は色んな意味で成長しつつも減量に成功した津幡路)。
豊橋と共に小学生当時から上級生にも負けないと評判の強豪選手だったが、津幡をはじめ後の『三強』には中高6年間で全く歯が立たなかった。
『根本から変えなあかんわ』との本人の弁だが、果たして高校進学後は順当に成長を続けたらしく、春の選抜で好結果を残す。
その甲斐あって、夏のインターハイは益子泪を上回る序列の第三シードでエントリーされる。
立花の分析では荒垣や狼森と並んで、薄いながらもインターハイ優勝を狙える位置に付けている選手とされていた。
四回戦で荒垣と対戦。
馬野山とは違い、『力技でどうにかなる相手ではない』と荒垣を焦らせるほどの実力を見せる。
細身の体躯に慎ましいサイズの胸を持ち、一本結びの髪を中学時代は帯でまとめていた(高校三年時は不詳)。


  • 馬野山美保(うまのやまみほ)
島根県代表。松江愛鹿3年。

その他

  • 羽咲有千夏(はねさきうちか)
CV:大原さやか
42歳。綾乃の母であり、バドミントン女子シングルス全日本総合優勝10連覇を成し遂げた実力者。旧姓は神藤(しんどう)。
関わる人関わる人にロクデナシ扱いされる作中で一番ダメな人。

  • ヴィゴ・スピリッツ・キアケゴー
デンマーク出身の元バドミントン選手で全英オープン4連覇、オリンピックでヨーロッパ唯一の金メダル獲得を成し遂げた。BWF特別顧問。
才能大好き。なのでコニーが一番のお気に入りだが期待しすぎて逃げられた。

  • 松川明美(まつかわあけみ)
42歳。有千夏の古くからの友人であり、かつて(26歳当時)日本代表でチームメイトだった。
現在はバドミントン雑誌の記者として高校生年代を追いかける。


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最終更新:2024年03月20日 09:46