ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア

登録日:2017/05/19 (金) 11:17:34
更新日:2024/04/03 Wed 16:13:03
所要時間:約 4 分で読めます




Fate/Apocrypha』の登場人物。
黒のセイバー・ジークフリートのマスター。


スペル:Gordes Musik Yggdmillennia
年齢:36歳
誕生日:1月1日
血液型:AB型
身長:168cm
体重:98kg
イメージカラー:肉の脂みたいにてらてらした白色
特技:チェス(弱い)
好きなもの:権威
苦手なもの:逆らう者
天敵:ホムンクルス
CV:大川透


ダーニックに与するユグドミレニア一族の魔術師。
外見は小太りの中年男性。

かつて錬金術の名家として知られたムジーク家の跡継ぎで、腕は確かな一流の魔術師。
しかし、両親からムジーク家がかつて如何に優れた錬金術師の大家だったのかを教え込まれ育った彼は、36歳になっても現実と夢想の区別が出来ず、「名門であった」という誇りだけが立派に成長してしまっている。

自身は戦闘慣れしてないが、戦闘用の高度な魔術も一応取得しており、自作のホムンクルスを利用した魔力供給源の分割という別の時間軸でケイネス・エルメロイ・アーチボルトが講じたそれと同じ策を編み出す等、魔術師としては間違いなく優秀な人物。
フィオレに次ぐユグドミレニア一族の後継者候補でもある。(ただし後継者争いをする気はない)
が、没落した自身の家に対するコンプレックスから、自尊心と自己顕示欲が膨らんだ傲慢で精神的余裕のない小心者になっている。

聖杯大戦においてもその性格が災いし「弱点の露呈を防ぐ為に極力口を開くな」とジークフリートに命令してしまう。
ジークフリートの弱点はあまりに有名であり、お調子者なアストルフォなど真名を簡単に漏らしてしまう可能性が高い。
実際アストルフォはケイローンの真名をあっさり漏らしたりもしているため、全面的に隠すこと自体は一理ある。
だが、弱点だけ気をつければよいものを意思疎通を全て封じてしまったため、連携が全くうまくいかなくなってしまう。
戦闘慣れもしてないのに戦場の前線にしゃしゃり出る等、下らないミスを繰り返す始末。

これは権威が失墜し鬱屈した状況下で、この晴れの舞台で最優とされるセイバークラスの中でも最高の英霊の一人とされるジークフリートを無事引き当てたことで舞い上がり、持前の自己顕示欲という火に油が注がれたのも一因。

まるで権威を失墜したバージョンのケイネスだが、完全に強い使い魔程度の認識であり、戦術についてはある程度放任していた彼とは違って、下手に連携しようとした末にミスの繰り返しや令呪の無駄遣いをして足を引っ張る等、ある意味彼より性質が悪いかもしれない。
魔術師としての力量も、供給源分割作戦に関してはかなりの成果だが、魔術師の力量としてみればケイネスとは比べるべくもない。(本編のネタっぷりで忘れられがちだが、ケイネスはシリーズ屈指の魔術師である)


だが、聖杯大戦では自身の傲慢から、最優のセイバーにしてその中でも指折りの強者である大英雄ジークフリートを大戦の序盤で失うという大失態を犯す。
ジークフリートのマスターとなって調子ぶっこいて前々から反感を買っていた経緯から、周りから暗愚と罵られたりアヴィケブロンの作成するゴーレムに必要な材料として目をつけられたり(実行はされず)と、完全に戦力外扱いへ。

その後は、私室で酒を飲みながら、ジークフリートに対して不満をぶちまける一方でちゃんとコミュニケーションを取っていればと後悔し始めるも今更無意味と判断、聖杯戦争を尻目にそのまま酒浸りの日々を続けていた。
が、酒におぼれつつも自己分析は続け、実際は英霊にビビっていたことや、英霊という格上の存在に道具以下認定の蔑視を向けられたことについて思惟してもいた。
そうした態度を他人にとってきた普段の自分がどんな輩か、写し鏡のように実際にまざまざと見せつけられた衝撃的な体験だったと改めて気付き、この経験によって、それなりに自分自身を省みるようになる。
後にジークと出会った際の問答では彼をジークフリートと重ねて後悔と悲しみの念を慟哭するも、コミュニケーションを取ろうとしなかった自身の非をようやく認めた。
自分の息子の再教育を決意したときには「ここで叩き潰さなければ私の二号ができあがるのだぞ」と言っており、自分の人格が相当にダメであることを自覚するに至っている。

道具扱いしていたホムンクルス相手にも態度を改め始め、最底辺のマスターからツンデレのおっさんに変化。
悪態をつきつつもホムンクルスの生命維持や治療を行い、ユグドミレニアのマスターとしてカウレス達と行動。
その行動はホムンクルス達からの信頼を(本人の意思とは無関係に)勝ち取り、戦争終了後もゴルドと共に生きたいと望むホムンクルスが出るほどに慕われることに。

クールなホムンクルス達のリーダー格、トゥールには悪態をスルーされることやホムンクルス達への負い目もあって強く出られず、やり込められることもあるが、
ゴルドはともかくトゥール本人は(おそらく)ゴルドを数々の贖罪のための行動から見直しているため、言葉上ほどは険悪な関係ではない。

ダーニックを失い、戦争が黒陣営完全に不利に傾いていく中でも、ゴルドは逃げなかった。
新たなボスとなったフィオレに対してはしゃしゃり出た挙句の大失態で懲りたのか、補佐に徹した。
アニメでは黒のアサシンによる城塞襲撃時には建物内に逃げ込んだ上で錬金術で香を焚き、アサシンの毒霧からホムンクルスたちを守るというファインプレーを見せている。

最終決戦には参加せず、本拠地の城塞に残留し、各組織との交渉に当たった。惨めな敗戦処理だが、聖杯大戦の中で惨めな体験は十分すぎるほどしていた。
全てを死んだダーニックのせいにして他のメンバーはダーニックに逆らえなかったという形にし、保護した赤陣営のマスターを魔術協会に引き渡し、ユグドミレニアは解散、財産類も全て魔術協会に差し出すことでゴルドら生存メンバーは粛清を免れた。
戦争終了後はゴルドに何人かのホムンクルスと共にトゥールもついていくことを本人が告げており、ゴルドも渋々ながらそれを受け入れている。
ついていくことを告げた時のやり取りを見たカウレスは『案外いいコンビ』と感じていた。

この後、息子の根性を叩き直す事を頼まれたトゥールは容赦なく息子を叩きのめし、それに抗議した奥方を叩きのめし、ついでにゴルドを叩きのめしてムジーク家の頂点に立ったとか立たないとか。
ちなみに『Fate/Grand Order』の登場人物であるゴルドルフ・ムジークは彼の息子。
父親が明示されるのは2章からだが、ゴルドを知っていれば、誰でも親子だと気づく位そっくり。
アニメ版Apocryphaのラストで彼が父親のゴルドに魔術の指導を受けているシーンがチラッと映っている。

魔術師としての価値観に染まっており、カウレスが扱うパソコンなどの電子機器に良い印象は持っておらず、自らのサーヴァントも使い魔と同一視し、一人の人間として接する事はなかった。
しかし、ジークとの問答の際には「悪いと言ってくれれば私だって譲歩した」と自省は出来る人物である模様。

マスターとして有能とは程遠く、自己顕示欲は少々ゆがんでおり、自らの問題点を自覚しながらも改善できないなど困ったところも大量に見せた。
一方で、敗色濃厚な聖杯戦争からも逃走せず、酒に溺れながらも自らの過ちを認め、口は悪いなりに周囲を気遣う誠実さもある。
魔術師ではあるが、良くも悪くも凡人らしさを持ったキャラであり愛すべき無能としてファンも少なくない。

ちなみにジークフリートの触媒は彼が生前に竜の血を浴びる際に背中に貼り付いていた菩提樹の葉。
アインツベルンと伝手があるようで、ホムンクルスの製造だけでなく、触媒の提供もアインツベルンによるものらしい。
第四次聖杯戦争騎士王の触媒をアハト翁が発見出来なければ、もしかしたらジークフリートの『Fate/Zero』や『Fate/stay night』の登場も有り得たかもしれない。
なお『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』によると『Fate/stay night』本編の時系列では、ジークフリートの触媒の菩提樹の葉は某眼鏡の人形師の手によって消失した為、ジークフリート召喚には別の触媒が必要になった模様。

当初の予定では1巻で死亡する予定だった。
それも堪忍袋の緒が切れたジークフリートに撲殺という形で。
ジークフリート的にもゴルドさん的にも流石にひどいのではないかということで生き残ることとなり、後に活躍の機会を与えられることとなる。

追記・修正は自らのサーヴァントとちゃんとコミュニケーションを取りながらお願いします。

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最終更新:2024年04月03日 16:13