ミラキュラス・レディバグ

登録日:2017/05/14 Sun 02:30:16
更新日:2024/02/15 Thu 00:31:34
所要時間:約 20 分で読めます




ストーリー


舞台はフランス、パリ。
高校1年生の中華系フランス人マリネットは、同じクラスに通うアドリアンに恋する普通の女の子。
アドリアンは1年前に母親を失い、自身がモデルをしているファッションブランドの社長である父親との仲も冷え切っていた。
そんな彼らの秘密は、再生の力を持つヒーロー「レディバグ」と破壊の力を持つ相棒「シャノワール」に変身して街を守っていること。

妖精クワミが宿る中国伝来の魔法の装飾品「ミラキュラス」の持ち主に選ばれたレディバグとシャノワールは、
2人のミラキュラスを狙う謎の男「ホークモス」に洗脳されたスーパーヴィランを元の人間に戻して破壊された街を再生させ去っていくが、その正体はお互いにも秘密。

※ここでは記載がない限り日本語版を基準に表記する。




この作品はフランスと韓国により合同制作された魔法少女系3D女児アニメ。
フランス、韓国、英語圏を中心に世界各国で放送されており、日本でも2018年7月23日よりディズニーチャンネルで放送が開始された。
日本語版の正式タイトルは「ミラキュラス レディバグ&シャノワール」。

全身スーツの斬新なキャラデザインに派手なアクションシーン、忘れた頃にそっと突っ込まれるぶっとんだカオスギャグ、変態的な登場人物のキャラクター性、そしてそれらによるコミカルでありながら切なくもどかしい恋愛要素などの女児アニメの概念にとらわれない「王道でありながらテンプレでない」独特の作風は本来のターゲットである子供だけでなく世界中の大きなお友達からの評判がかなりいい。

ちなみにパリが舞台だが親でも殺されたのかというくらいになぜかほぼ毎回エッフェル塔が被害を受けている。
エッフェル塔「解せぬ」


レディバグの創造、幸運とシャノワールの破壊、不運の力、変身前のお互いのすべての私服やイメージカラーが反対色(捕色でもある)の関係にあるなど徹底してレディバグとシャノワールのモチーフは対極化がなされている。
自分が大好きな街・パリとその人々を守るために戦うレディバグ、日頃の鬱憤を晴らし何よりも大好きなレディバグに会うという自分のために変身するシャノワールと2人の変身する理由も正反対。
凸凹コンビな2人の恋愛模様にも注目である。


キャラクター



ミラキュラス所有者


正式名称は「Miraculous」と複数形「Miraculouses」であり、fansubではミラクル・ストーンと訳されたが製作者に否定されている。
ミラキュラスは古代から存在する魔法の装飾品で、代々の所有者はこの力で変身し人類を救ってきた。
マスター・フーが次世代の所有者を探した末にマリネットとアドリアンに与えられている。
宝石箱の上部には蛾(蝶)孔雀、そして最も強力で2つを手にした者は世界を支配するといわれるてんとう虫黒猫のミラキュラスが確認されていたが、
シーズン2では箱の側面にのミラキュラスが保管されていたことが判明。
モチーフは陰陽五行と十二支。

レディバグ達の活躍はニュース等で報道され、正義のヒーローとしてパリ全域で認知されている。
この作品では異世界や妖精界などは存在せず、古代中国発祥の地球産戦士。

変身すると武器が1つ与えられ、変身直後は腰に付けているが使用頻度が高く手が塞がるために武器で直接相手を殴りつける攻撃か蹴り技が多い。
必ず特殊能力を1つ持っているが、使用すると数分以内に変身が強制解除されてしまう(制限時間が近づくとミラキュラスが点滅する)。

  • マリネット・デュパン-チェン/レディバグ
「わたし、レディバグになる!友達が危険なのに黙って見てるなんてできないよ!」
CV:奈波果林(日)、Anouck Hautbois(仏)、여민정(韓)、Christina Vee(米)

本作品の主人公。
優しい性格だが、貧乏くじ体質でドジっ子なことから少し自分に自信が持てない女の子。
フランス人の父と中国人の母のハーフ(フランスでのハーフは両親の姓を名乗ることができる)。
平穏に学校生活を過ごしたいと思っており、争いごとが嫌いな平和主義者。
生まれ育った街や大切な人達を守りたいという意思が強く、潜在的なリーダーシップを秘めている。
ファッションデザイナーを目指しており、日々大好きなパリの街にインスピレーションを受けている。
そのセンスと実力は一流デザイナーであるガブリエルにも認められるほど。
日本語版での一人称は「わたし」。

アドリアンのことが好きで、部屋の壁一面が彼の写真で埋まっていたり2ヶ月先のスケジュールを把握していたりとナチュラルにストーカー。

創造と幸せの力を司るてんとう虫のイヤリングのミラキュラスの所有者。
変身時のセリフは「ティッキー、スポッツ・オン!」
変身すると勇敢で冷静沈着な性格が現れ、積極的に戦陣を切りシャノワールに戦法を指示する。武器はヨーヨー。
戦闘スタイルは高い身体能力を生かした格闘戦を基本とするオーソドックスなインファイター。
シャノワールはただの同僚程度の認識であり、アプローチも軽く流している。

必殺技はランダムガチャ「ラッキーチャーム」
状況を打破できるアイテムを召喚(創造?)できるが使い方は自分で考えないといけない。
一見ガラクタのようなものから武器であるヨーヨーとほぼ同等の性能を持つ物まで出せる。
アクマを捕獲・浄化して破壊されたものを元に戻すのはレディバグにしかできない。セリフは「リベール・ドゥ・マール!」

ただのパートナーであるシャノワールの正体が大好きなアドリアンだとは夢にも思っていない。


  • アドリアン・アグレスト/シャノワール
「レディバグ、言っとくけど僕の心はいつでも好きにしていいよ」
CV:逢坂良太(日)、Benjamin Bollen(仏)、남도형(韓)、Bryce Papenbroo(米)

今作の主人公その2。
イケメン優しい金持ちと3拍子揃ったパーフェクト美少年。
勉強スポーツも不得手なし、ファッションモデルで女の子にもモテモテ…とここまで書けばただのリア充なのだが、1年前に母親が失踪して父親とは気まずい上に仕事と学校以外は自宅に幽閉されている状態。
ちなみにクラスメイトは彼以外全員親との仲は良好であり、父兄参加の授業も自分だけ親が来ないという事態になっている。
「学校に行って他の人みたいに友達を作りたい」と思っており、友達や家族との絆を大切にしたいと思っている好青年。
ちなみに足が臭い。日本語版での一人称は「僕」。

レディバグのことが好きで昼間から詩的なラブレターを書いたり、変身するとキスをふっかけたり臭いを嗅いだりと彼もまたマリネットに負けず劣らずの変態。

破壊と不幸の力を司る黒猫の指輪のミラキュラスの所有者。
変身時のセリフは「プラッグ、クロー・アウト!」
放送国によって変身した姿の名前が違っており、シャノワール(仏版)、ブラックキャット(韓版)、キャットノワール(米版)と呼ぶ。
噛ませレディバグを擁護する立ち回りが多い。武器は棒。
戦闘スタイルは棒術と軽快に動き回り相手の不意を突くインファイトの2軸からなる。
変身すると軽口になって街を飄々と飛び回り、レディバグを「マイレディ」と呼んで積極的に口説くようになる。

必殺技は「カタクリズム」
どんな物でも即座に劣化、腐敗させ破壊することができる。
触った物そのものはもちろん触った箇所のみを部分的に破壊することもできる。
また聴力が高く暗視ができるのが特徴。

大好きなレディバグの正体がクラスメイトで真後ろに座っているマリネットだとは想像だにしていない。



クワミ(妖精)


1つのミラキュラスに対応するクワミが1匹存在する。
由来は本作の世界線の名称「Quantic Universe」と「Kami(日本語の神から)」を合わせた造語。

変身すると妖精はミラキュラスに吸収され、戦闘パワーそのものへと変化する。
必殺技は妖精の体力をかなり消耗するようで、必殺技を使うとその時点から5分で強制的に変身が解けるタイムリミットが発生する。
変身中ミラキュラスが体から外れると強制的に変身が解けクワミは外へ追い出される。


  • ティッキー
CV:長縄まりあ(日)、Marie Nonenmacher(仏)、장은숙(韓)、Mela Lee(米)
マリネットのパートナー妖精。
明るく前向きかつ冷静な性格で、プライベートでも片時も側を離れないほどマリネットのことが大好き。かわいい。
アドリアンとの恋を応援しており、冷静な着眼点でマリネットにアドバイスをすることが多い。
マリネットの変態言動にはやんわりとツッコミを入れるか静かに引く。

プラッグと比べて特に目立った奇行はしておらず、クラスメイトの名前も覚えているなどマリネットの生活にもすんなりと順応している。
チョコチップクッキーをよく食べるがプラッグと比べて食事のスピードがかなり遅く(というかプラッグが早すぎるだけだが)、一度変身が解けると相当の間隔を挟むことになる。
日本語版での一人称は「わたし」。


  • プラッグ
CV:高坂宙(日)、Thierry Kazazian(仏)、전태열(韓)、Max Mittleman(米)
アドリアンのパートナー妖精。
カマンベールチーズが大好物で、他のどの妖精よりも食べ物に対する執着が強い。
敵が現れてもチーズを食べ続け変身を拒否するなど欲望に忠実かつ適当で横着な性格をしており、度々アドリアンを困らせている。
ちなみに変身を拒否しても強制的に指輪にボッシュートされるのがお約束。
このせいでアドリアンは臭うカマンベールチーズを常に持ち歩く羽目になっている。
だらだらしたりテレビを見たり遊ぶことが大好き。かわいい。
ティッキー同様伝説等の知識はあるものの適当な性格故きちんと説明をしないために、アドリアンとマリネットの知識量や危機感に差が生じている。
また思ったことを無遠慮に口にする毒舌家で、特にレディバグで破顔したアドリアンは「キモい」と評しており積極的に煽る。
アドリアンの相手が誰でも関心はないようだが、俗っぽい性格から恋愛沙汰自体には興味があるようでからかうことも多い。

しかし家庭問題でアドリアンが真剣に悩んでいることはちゃんと理解しており、それに関しては決して煽ることはせずに黙って見守り寄り添っている。
名前の由来は「plague(疫病)」から。ちなみにフランスではてんとう虫は病気の人にとまると飛ぶ時に病気を持ち去ると言われている。
日本語版での一人称は「オレ」。



フランソワーズデュポン高等学校


  • アルヤ・セザール
CV:川上彩(日)
マリネットの親友。
友達思いで面倒見のいい姉御肌。また正義感が強く曲がったことが大嫌い。
勢いがよくサバサバしていて、まさに竹を割ったような性格。弟妹が多くおり、子供の扱いも上手い。

スーパーヒーローの類が好きで、レディバグの大ファン。
レディバグの正体を尽き止めようとしており、出現情報などをまとめた「レディブログ」を運営している。ちなみにアドリアンはそのブログの愛読者。
レディバグのためならば敵のいる現場に生身で急行、ヴィランに捕らわれても生放送を続けるなど己の危険を顧みない。
将来の夢は記者になること。
父親は動物園の飼育員、母親はクロエの父親が経営するホテルのオーナーシェフ。

ニノのことは何とも思っていなかったが、2人で閉じ込められた時に急接近し付き合うことになる。


  • ニノ・ラッフェ
CV:宮本誉之(日)
ワクワクさんアドリアンの親友。
DJをやっており、ノリが軽くいつも遊びに全力。
クラスの嫌われ者のクロエと話しているために登校初日からクラスメイトに避けられていたアドリアンに同情、そして彼の決してクロエを言い訳にしない姿を見て友達になった。
誕生日を祝ってもらえないアドリアンのためにガブリエルに直訴しに行くなど友達思い。

元々マリネットが好きだったが、アルヤと閉じ込められてから意識するようになり付き合うことになった。
現在はマリネットの恋を応援しており、アルヤには若干尻に敷かれつつも仲は良好な様子。


  • クロエ・ブルジョワ
CV:櫻庭有紗(日)
唯我独尊、自分勝手でわがままかつ傲慢な性格。
クラスメイトを積極的に煽る一方で煽り耐性は皆無と、良くも悪くも単純で根は脆い。

アドリアンのことが好きだがどちらかと言えばイケメンの有名人と相思相愛(思い込み)の自分に陶酔している面が強く、一国の王子がホテルを訪問した際は彼に積極的にアプローチをかけた。
サブリナのことは舎弟のように扱っている。
父親はパリ12区区長兼高級ホテル社長で、かなり甘やかされて育っている。
いつも寿司を食べているらしい。

アクマ化する流れの9割9部はコイツが原因であり現にクラスメイトだけでもニノ、イヴァン、マックス以外は全員クロエの被害者という凄まじい実績を誇る。ある意味この物語の影の支配者。
そのため毎度毎度敵に襲われる自分を助けてくれるレディバグの大ファン。
レディバグからの助言は優しく笑いながら素直に受け入れたり、嘘つき呼ばわりされた時は大泣きするなど彼女への思い入れはかなり強い。
反対にシャノワールへの態度はかなりドライであり、変身前後で相手への態度が真逆になっている。
ヴィランに襲われても服や髪を最優先に気にするなどアルヤ同様色んな意味で逞しい。
ちなみに大好きなレディバグに静かにするように言われても普通に声を出すため、人を貶めようとしている以上に根っから自分が最優先で空気が読めない様子。


  • サブリナ・レインコンプリズム
CV:小堀幸(日)
クロエの友人兼取り巻き。
従順で主体性がなく、クロエには高級ブランド品の試着で買収されている。
あくまでもクロエの悪巧みに乗っているだけで彼女自身の性格は決して悪くない。
マリネット以上に思い込みが激しく些細なことでも過大解釈する。
しかし自分をこき使うクロエへの不満は持っているようでマリネットに庇ってもらった時はあっさり彼女に寝返った。
父親は善良な警察官。


  • イヴァン・ブリュエル
きれいなジャイアン仏頂面と大きな体に反してガラスのハートの持ち主。つまりヘタレ。
ミレーヌに片想いしており1度告白を失敗してからなかなか勇気を出せなかったが、レディバグの後押しで自分の素直な気持ちを伝えられて晴れて両思いになる。
ホラー映画の撮影中に怖がるミレーヌを強く励ます優しい彼氏になった。


  • ミレーヌ・ハプレーレ
臆病で内気な性格で、とても怖がり。
イヴァンのことが好きだが最初に彼から告白された時は大音量の声(歌)の怖さが勝ってしまい、その場から逃げ出してしまった。
後に改めて彼からの告白を受け、両思いになる。
父親はパントマイムのパフォーマー。


  • アリックス・クッドデル
運動神経抜群で男勝りな性格。キムとはスポーツのよきライバル。
父親と兄はルーブル美術館の歴史学者。
高級レストランでマナーを指摘されながら食事をするなど家は比較的良家の様子だが本人はおてんば。
しかし家宝を壊されたときは涙を流しており、実家への思い入れはむしろ強い。


  • レ・チェン・キム
CV:駒田航(日)
典型的な体育会系で自分に自信満々なガキ大将。
度を過ぎて人をからかうことがあるがクロエに比べればはるかに可愛く見えるレベルであり、現に片思いしていたクロエにこっぴどく振られ(偶然が重なって告白に失敗し醜態を晒してしまったところをクロエに写真を撮られ、なんとその写真をクラスメイトに拡散されてしまう)ている。
ベトナム系の出身で、キムの部分が名前。


  • マックス・カンテ
典型的な理系でかなり計算高い。
キムと仲が良く彼の告白を成功させるべく論理的にプランを組んだり、チーターに走って勝てると豪語する彼に冷静に計算して現実を伝えるなど突っ走るキムのツッコミ役兼ストッパーを務めている。
マリネットとアドリアンに実力は及ばないもののかなりのゲーマー。


  • ローズ・ラビラント
CV:本田真梨子(日)
メルヘンな不思議ちゃん。
一国の王子がパリを訪問すると聞いて、彼と結ばれることを夢見て手紙を書く乙女。
クラスメイトの中でクロエに煽られても唯一逆恨みしなかった純粋で優しい女の子。


  • ジュレカ・カフェイン
オカルトな不思議ちゃん。
学校に悍ましい見た目のアクマが現れ周りが怖がり逃げ回っていても「かっこいい…」と見惚れるなどちょっと変わった感性の持ち主。
写真を撮ると毎回何かしらが起こって必ずマミられることから写真がトラウマになっている。
現にオープニングでも顔が隠れている。


  • ナサニエル・カートバーグ
絵が得意だが大人しく恥ずかしがり屋な性格から、今まで1人でこっそり描いてきた。
自分の描いた絵をマリネットに褒められたのをきっかけに彼女に片思いしている(当然マリネットはアドリアンに首ったけのため彼のことはアウトオブ眼中)。
その健気さ、薄幸さなどから世界の一部のお姉さま達から大きな人気を博している。
名前の由来は本作品の美術監督、苗字はアメリカの有名漫画家Jacob Kirbyの本名Jacob Kurtzburgから。ユダヤ人。


  • リラ・ロッシ
1期最終回に初登場した謎の転校生。
本人曰くハリウッド監督に大学を推薦してもらうなど華やかな生活を送っている。
その本性は狡猾かつ卑怯な性格で、大量に嘘をついてアドリアンに激しくアプローチしている。
アドリアンの目の前で嘘を暴かれ恥をかかされてからは彼への恋愛感情を上回ってレディバグを激しく憎悪している。
ホークモスにアクマタイズされたときは目に見えて敵と分かる容姿ではなく狐の(偽)ヒーロー「ヴォルピーナ」へと変わり、レディバグとシャノワールの連携をかき乱した。
謝られてコロッと態度が変わるクロエと違い、レディバグに謝罪されても逆ギレして和解もしなかった。イタリア人。


  • カーリン・ビスチェ
マリネット達のクラスの担任。かわいい。



家族たち


  • トム・デュパン
CV:蓮岳大(日)
マリネットの父親。
情熱的な性格で愛妻家かつ子煩悩。
しかしマリネットが過失を犯せばきちんと叱るなど決して甘やかす性格ではない。
妻とパン屋を経営している。


  • サビーヌ・チェン
CV:塙英子(日)
マリネットの母親。
とても優しい性格で、理由を告げずに遅刻や早退を繰り返すマリネットを決して責めない娘の良き理解者。
中国人。おじに有名な中華料理人がいる。


  • ガブリエル・アグレスト
アドリアンの父親。
世界的に有名なファッションブランド「ガブリエル」の社長。
エッフェル塔の目の前に豪邸を構えている。
一流のファッションデザイナーであり、マリネットの憧れの人。
非常に冷徹かつ頑固な性格で、部下への態度もかなり高圧的。
1年前に妻が失踪してから人が変わってしまったとのこと。事実親子3人で写っている写真では優しく微笑んでいる。
アドリアンに対して非常に過保護であり無断でアドリアンが外出すると過剰なまでに取り乱す。
必要以外は家に留めさせたり過度に習い事をさせるなど明らかに毒親の兆候があるが、根は息子を愛している。
名前の由来はシャネルのデザイナー、ココ・シャネルの本名「ガブリエル・シャネル」から。


  • ナタリー・サンクール
ガブリエルの秘書。
仕事は確実にこなすがその態度はかなり事務的かつ冷淡。
アドリアンのスケジュール管理なども勤めているが、あくまでも彼女の本業はガブリエルの秘書でありアドリアンには輪をかけて淡々と接する。
しかしガブリエルが襲われた時はいの一番に自分が先に逃げ隠れるなどガブリエルに対してもそんなに忠誠心があるわけではない様子。
苗字の由来「Sans cœur」はフランス語で「心がない」という意味。


  • ボディガード
名前は不明だが、大きい体と顔つきからアドリアンは「ゴリラおじさん」と呼んでいる。
アドリアンのボディガードと合わせて運転手も勤めている。
ボディガードなだけあって一般人の中では破格の戦闘力を誇り、ヴィランとほぼ対等に殴り合った。


  • アドリアンの母親
本作が始まる1年前に行方不明になっている。
ガブリエル曰くかなり気が強く熱い性格だったらしい。
若々しく美しい容姿で、アドリアンは母親似。
彼女に何が起こったかは2期で明らかになるとのこと。



他のミラキュラス関係者


  • マスター・フー
御年なんと186歳の男。
老衰していく自分の後継を探してマリネットとアドリアンの優しさを見出し、ミラキュラスを送り込んだ。
レディバグとシャノワールの正体を知っている唯一の人物。
この関係は一方的なものでありマリネットとアドリアンに対しては自分の正体は話していない。
癒しの力を司る亀の腕輪のミラキュラスの所有者で、普段は家で中国医学っぽいマッサージサロンを開いている。

ウェイズの発言から若い頃は変身して悪の力を壊滅させたようで、ティッキーには「偉大なるガーディアン」と呼ばれている。
もう現在は変身できないが生活は普通に自立しており、素はかなりお茶目なおじいちゃん。


  • ウェイズ
マスター・フーのパートナー妖精。
寄る年波に体が衰えている彼の体を案じている。
パートナーを名前で呼ぶティキやプラッグと違いマスター・フーを「マスター」と呼んでおり、忠義を誓っている。


  • ホーク・モス
CV:藤井隼(日)、Antoine Tomé(仏)、홍시호(韓)、Keith Silverstein(米)
本作の敵キャラ。
服従の力を司る蛾(フランスでは蝶と蛾を区別しない)のブローチのミラキュラスの所有者。
怒り、悲しみ、挫折などの負の感情に暮れる人にアクマを送り出し、契約を持ちかけアクマタイズする。
負けた後はポエミーに負け惜しみをするのがお約束になっている。

その正体は蝶のミラキュラスで変身したガブリエル
神の力を得られるというレディバグ達のミラキュラスを狙っているが、神の力を得て何をするのかは不明。
人々をアクマタイズするのはあくまでも正体不明のレディバグ達を呼び寄せるためであり、パリの街を侵略する意図はない。
狙ってやっているのかは不明だが観戦中おねだりポーズや萌えポーズをとることがある。


  • ヌル
ホーク・モスのパートナー妖精。
ミラキュラスの力を悪用してはならないと忠告したが聞き入れられず、奴隷のように扱われている。


  • アクマ
ホーク・モスの操る蝶。由来は日本語の「悪魔」から。
普段は真っ白な姿をしており、ホークモスのアジトにいる。

ホーク・モスが憑依する人を見つけると黒く染められその人へ向かって飛んでいってアクセサリーなどの身に付けている物に入り込み、人々をスーパーヴィラン(怪物)の姿へ変えてしまう。憑依のことを本作では「アクマタイズ」という。
ヴィランはアクマタイズされる前に抱いていた思い(夢や復讐心など)を反映した能力を与えられ、自らの欲望に従って街で暴れまわりつつ、力の見返りとしてホークモスの為にミラキュラスを奪おうとレディバグ達に襲いかかる。
しかし基本ヴィランは直情的に行動するために、時にホークモスの意図に反する思考や性質を帯び、それがそのままヴィランの弱点に繋がることも多い。

物を物理的に壊してアクマを追い出すと洗脳が解け、ヴィランは元の人間の姿に戻る。
一度追い出されたアクマはそのままにしていると悪党の姿や能力を記憶した状態で大量に繁殖され、無差別に人々をそのヴィランの姿に変える。
最初に憑依された大元の人間が再びアクマタイズされると合わせて動き出し、手のつけようがなくなってしまう。
レディバグの浄化技で白い蝶へと戻る。







展開


このアニメはフランスのアニメ会社Zagtoonが絵コンテ等の作成、Method Animationが出資や宣伝事業、映像そのものの制作は韓国のSAMG Animationが行っている。
放送前は東映アニメーション制作のコンセプトPV(2D)が発表されたが、そこからさらにキャラクターデザイン等が変更され3Dでの放送に至っている(現在はPVが削除されているためおそらく2Dでの制作は中止されていると思われる)。
公式情報の発信はZagtoon及びそのスタッフが行っているが、ビッグマウスかつ事前情報と実際の内容が合っていないこともザラなのであまり鵜呑みにしない方がいい。
東映アニメーションは社名こそクレジットされているものの制作からは一切手を引いている。
ちなみに玩具展開はバンダイが担当している。


基本1話完結のストーリーで、日本では現在1期全26話が放送済み。
さらに特別編が制作されており、現在は「クリスマスのレディバグ」が海外で公開済み。ミュージカル調になっている。
後に2期の1話に組み込まれたためある種の先行公開のような扱いなのかもしれない。
他には「ハロウィンのレディバグ」「中国の伝説」「ニューヨークのレディバグ」が2018年以降に公開予定。

海外では2期全26話(クリスマス編+新ストーリー25話)が放送済みで、現在3期放送中。
日本では2019年3月より2期が放送される。


+ 物語の核心には触れてませんが、2期ネタバレ注意!
2期ストーリー
ついにマスター・フーとの対面を果たし、強力なバックアップを得ると共に使命感を新たにするマリネット。
しかしホークモスの送り込むヴィランに苦戦することが増えていき、新たなミラキュラスのヒーローを選ぶことになる。
恋愛にヒーローに大忙しなマリネットとアドリアンの日々は続いていく。

新しいキャラクター
  • つるぎカガミ
日本人の転校生。分かりにくいが「つるぎ」が名字。
家はフェンシングの名門で、自分にも他人にも厳しいストイックな性格。
アドリアンに対戦を申し込む。
  • ルカ・カフェイン
ジュレカより2歳年上の兄で、優しく穏やかな青年。
人の気持ちをギターで登場するのが得意。
マリネットに一目惚れしている。

追加戦士
これ以上ミラキュラスが失くなることをマスター・フーが危惧しているため、レディバグたちがピンチになった時だけミラキュラスを預かり変身する。
  • リナ・ルージュ
アルヤが変身する狐のヒーロー。
変身時のセリフは「トリックス、レッツ・パウンス!」
アクマタイズされた双子の妹を助けたい気持ちで覚醒。
跳躍力が高いのが特徴。必殺技は幻影を出せる「ミラージュ」。
  • キャラペース
ニノが変身する亀のヒーロー。
変身時のセリフは「ワイズ、シェル・オン!」
捕らわれた恋人のアルヤを守りたい気持ちで覚醒。
防御型でありシールドバッシュ攻撃が基本スタイル。必殺技はバリアを発動する「シェルター」。
  • クイーン・ビー
クロエが変身する蜂のヒーロー。
変身時のセリフは「ポレン、バズ・オン!」
最初はマリネットが落としたミラキュラスで変身した。
ヒーローになっても自分勝手な振る舞いが変わらない所をレディバグに咎められ、拗ねてその場でアクマタイズされてしまう。
後にレディバグと正面から話して自分の気持ちを吐露し和解、本当の意味でレディバグの力になることを決意する。
パワーこそ弱いが高機動で動きが素早い。必殺技は毒針を刺して相手を動けなくする「ヴェノム」。




  • Webisode
完全オリジナルストーリーの2Dショートアニメ。
マリネットたちの日常を描いたスピンオフ的な内容。

  • Miraculous Secrets
既出の映像をまとめたものにキャラクターが振り返る形で新規ボイスが付いた独白シリーズ。
マリネット達の本心や意外な裏話が覗けるかもしれない。

以上の動画の英語版は こちら から。
なぜかWebisodeとMiraculous Secretの再生リストはいっしょくたになっている。


  • Miraculous Chibi
デフォルメしたレディバグたちのショートギャグアニメ。
サイレントアニメなので英語が分からない人も是非。
動画は こちら から。


YouTubeの公式チャンネルは フランス語版 英語版 韓国語版 がある。





いま追記修正してあげる!リベール・ドゥ・マール!
やったね


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最終更新:2024年02月15日 00:31