ニムト

登録日:2017/05/12 (金) 00:44:00
更新日:2020/12/31 Thu 12:56:54
所要時間:約 2 分で読めます




ニムト(6 Nimmt!)はトリックテイキングに近いドイツのカードゲームである。原題は「6枚取れ!」の意味。
本来のドイツ語呼称では「ゼクスニムト」なのだが日本では「シックスニムト」や「ろくにむと」と英語や日本語を混ぜた呼ばれ方をされるケースも有る。
デザイナーはヴォルフガング・クラマーとクラウス・パレシュ。1994年にAmigo社から発売された。同年にドイツゲーム大賞*1で1位となる。
日本ではメビウスゲームズ社から日本語版が販売されている。

プレイ人数は2人から10人、この手のカードゲームの中では比較的幅広いのも特徴である。

カードセットは1から104までの数字が書かれた104枚のカードで構成されている。このうち、
  • 下一桁が5のカードは牛が2つ
  • 下一桁が0のカードは牛が3つ
  • ゾロ目のカード(33など)は牛が5つ、55のみ7つ
  • それ以外のカードは牛が1つ
描かれている。これが マイナス点 であり、ゲームの目的はなるべくカードを取らず牛の多いカードをいかに他人に押し付けるかとなる。

まず各プレイヤーにカードを10枚配り、その後場に表向きで4枚カードを縦に並べる(それぞれがカードの列を表す)。
その後、各プレイヤーは手札から1枚を裏向きで出し、一斉に表向きにする。
表向きにされたカードについて、数字の小さい順に以下のような処理を行う。

  • 場にあるカードの列の内、最も右側に有るカードを見て「処理するカードより数値が小さい中で最大のもの」を探す。
例えば場にあるカードの内、一番右側の物が「4,15,28,72」で処理するカードが「32」であった場合、選ばれるカードは「28」となる。
同じ場で処理するカードが「27」であった場合、選ばれるカードは「15」となる。

  • 処理するカードを先に選んだカードの列の一番右に置く。
  • この時に列の枚数が6枚になった場合、一番右の(今置いた)カードを残して残りの5枚を取る。これは手札とは分けておく。残しておいたカードは一番左に移動させる。
  • もし処理するカードより数値が小さいカードが列の右端になかった場合、4列の内好きな列のカードを全て取り、処理するカードを代わりにその列の一番左に置く。

全員が出したカードを処理するまでこの手順を繰り返した後、次のラウンドに移る。
これを10回繰り返し、手札が無くなったところで手元のカードの点数を数え、一番点数が少なかったプレイヤーが勝利となる。

少しプレイすれば理解出来るシンプルなルールながら、読みと駆け引き、人数が多ければ紛れと運も相まって盛り上がるゲーム。
一方、少人数(4人位まで)の場合「1から人数に応じて必要な枚数だけ使う」という上級ヴァリアントルールを使うと、よりシビアな読みあいが楽しめる。

派生も豊富で「11ニムト」や「Xニムト」、「Hornochsen!(日本語訳タイトル無し、俗に「赤箱ニムト」と呼ばれている)」、10周年版や20周年版にボードゲーム版まである。

追記・修正は55のカードをニクいアンチクショウに押し付けてからお願いします。

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最終更新:2020年12月31日 12:56

*1 いわゆる「ドイツ年間ゲーム大賞」とは別物。