帆風潤子

登録日:2017/05/09 (火) 10:42:39
更新日:2023/10/31 Tue 11:00:06
所要時間:約 5 分で読めます










帆風(ほかぜ)潤子(じゅんこ)とは、とある科学の超電磁砲外伝『アストラル・バディ』の登場人物で本作の主人公。

あの食蜂操祈の派閥のナンバー2であり、食蜂のことを敬愛・崇拝して「女王」と呼んでいる。


彼女の持つ能力は大能力(レベル4)の『天衣装着(ランペイジドレス)』!

















いきなり帆風潤子という名前が出てきて頭にはてなマークが出ている人も多少はいるだろう。
実は彼女は本作が初登場ではなく、とあるシリーズにすでに登場しているあの人である。


ん? 結局だれかって?




それは……この人




画像出展:とある科学の超電磁砲 鎌池和馬 冬川基 アスキー・メディアワークス. 2012年10月27日



そう帆風潤子の正体は「縦ロールちゃん」「縦ロール先輩」「縦ロールの常盤台生」などと呼ばれていたあの人!
彼女の初登場は『とある科学の超電磁砲』第四十話であり、実に6年越しの本名アンド能力判明である。


概要

上述したように食蜂操祈の取り巻きの一人で、彼女の派閥の側近格の少女。
アニメでの声優津田美波

その彼女への心酔っぷりと基本的に誰にでもお嬢様口調の丁寧語で話すために勘違いされがち…というか忘れがちだが、
彼女は常盤台中学の三年生であり、実は食蜂や御坂美琴よりも年上

ちなみに名前が判明している常盤台中学三年生は同じく『超電磁砲』に出てくる口囃子早鳥だけだった*1
食蜂とは面識はないものの、同じ「才人工房」の出身者でもある。

食蜂の取り巻きの中でも非常に存在感のある人物で、かつての通称の通り、縦ロールにしたプラチナブロンドが特徴。
とはいえ、最初から縦ロールだったわけではなく春先までは三つ編みだった。
だが毛先を整えるために入った坂島道端の美容院*2にてついウトウトしている間に坂島の思い付きで縦ロールに変えられてしまった。

すぐに戻せると言われたため元に戻そうかとも考えていたが、寮へと急ぐ帰り道で食蜂に褒められたため以降そのままにしている。
ちなみに実際には食蜂は「愉快力の高いヘアスタイル」と感想を言っただけであり(「ウケるわ」とも言っている)、別に褒めてはいない


上述したように言葉遣いや振る舞いが上品な典型的お嬢様だが、やや天然で純情。
18禁的な内容には完全に疎く、BLAUこと青髪ピアスの語っていた内容に関しては食蜂と美琴が一定の反応を示す中、一人だけ理解不能な反応を見せた。
ただし『とある魔術の禁書目録』本編では暗殺者染みたオーラを出す一面も……。

また自身に全く非はないのにお詫びをかけたとしてインディアンポーカーを渡したり、
100%善意で美琴と食蜂の関係を良好にしようとしたり、無実の人形を可哀想だと思ったりと、邪心とか欠片も無い、純粋で優しい良い子。
軽く人間不信の食蜂がナンバー2として側近にしている時点で当然かもしれない。まあ、意外と策士でどちらにも悟られずに美琴と食蜂の親睦会を開けたりしているが。


食蜂との関係は彼女に対して敬愛・崇拝する形となっており、
インディアンポーカーにおける幸せな夢の内容が正真正銘の女王となった食蜂にメイドとして一生仕えるという、明らかにM度が強めな人だが、
食蜂の派閥にいる取り巻きの中ではきちんと自分の意見を彼女に言える数少ない人物

ちなみに折角の素晴らしいプロポーションが崩れるからと食蜂を気遣い節制するよう苦言を呈しているのだが、
その度に腹いせで洗脳され、自分が知らないうちに大食いに挑戦させられるため体重の増加に悩まされている。
このほかにも食蜂にしょっちゅう記憶を改竄されているようだが、本人は全く気付いていない。
とはいえ彼女に洗脳されること自体は彼女も許容しているのだが。まさかこんな腹いせにまで能力を使われているとは彼女も思うまい*3

なお、上述の描写からそっちのけがありそうにも思えるが、本人には百合のけはなく自身に対する同性愛の感情には頭から煙を出しながらパニクった。



ゲコラー

そんな彼女だが、実は美琴と同じく大のゲコ太ファン(通称:ゲコラー)。
携帯電話も美琴と同じラヴリーミトンの携帯(ピョン子モデル)を使用しているほど。

このほか、美琴とゲコ太トークで盛り上がれるだけでなく、ご当地シリーズ等にも拘りを見せリスペクトが足りないと批判したり、
Mフェス限定版を観賞用と保存用に2個確保するためPCの前で3時間粘ったり、と筋金入りの濃ゆいファン。
また旧約12巻のハンディアンテナサービスの契約特典ストラップ情報についてもいち早く手に入れ美琴に相談に行ったりもしている。

美琴がゲコラーであることはカバンのストラップから以前から気づいており、同好の士ゆえか取り巻きの中では美琴に友好的。
四コマ漫画では美琴ともにゲコラー派閥を作り上げたが、当然というべきかメンバーは二人のままで終わった。

そういう意味でも美琴と食蜂には仲良くしてもらいたいのだが、その度に邪魔が入ってしまっている。
とある偶像の一方通行さま』第8話ではTVに映る二人の姿が彼女の理想の姿であったため、テンションが上がっていた。



『天衣装着(ランペイジドレス)』

スピンオフ作品『アストラル・バディ』にてついに判明した彼女の能力。小説版『超電磁砲』でも披露している。
彼女自身の体細胞中の電気信号を操作し、パワー・スピード・五感・動体視力などの身体能力のリミッターを外し、限界を超えることのできる力である。
どちらかと言えば「水分操作」の食蜂よりは「電流操作」ができる美琴の方が能力が近い様子。

スピンオフ作中では、嗅覚を強化して犯人の残り香を追ったり、
動体視力を上げて屋上から落ちた人を空中で受け止めたり、外壁を蹴って軌道を変える…など様々な応用が見られる。

ただし、あくまで「身体能力を強化する」能力であり、骨や関節などの肉体そのものを強化しているわけではない。
さらに体を保護する機能は能力にないため、あまり無茶をし過ぎると場合によっては体を痛めたり怪我をしたりする恐れがある。

なお、とある科学の超電磁砲本編では水泳帽に収まっていた縦ロールを維持または即セットしたりしていたが、
これがこの能力によるものなのかは不明。仮に能力でなくても学園都市ならなんかやれそうではあるが。


余談

彼女は初登場時、初めて描写された食蜂の派閥の中で、中央付近に非常に目立つ形で描かれていたため、
そのただのモブにしては濃ゆい外見に「こいつが第5位(心理掌握)か?」と一部読者に思わせた*4

実際には彼女に一番近いとはいえ取り巻きの一人だったが、
まさかこの初登場時に彼女が主人公のスピンオフが作られるとはだれも思っていなかったに違いない。
まあ、実際にはそのスピンオフは彼女だけではなく常盤台中学のスピンオフ作品とのことだが。

なお、そのスピンオフによれば「派閥」を管理運営してるだけあって彼女のファンも多いらしく、中には彼女を「お姉さま」と慕うストーカーもいる。


あ 駄目だ この二人が組んだら追記・修正も容易い

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最終更新:2023年10月31日 11:00
添付ファイル

*1 後に『アストラル・バディ』にて弓箭入鹿が登場する。

*2 DNAマップなどが産業スパイに奪われないよう、常盤台中学では美容院まで指定がある。

*3 一応、やせ過ぎないようにという操祈なりの善意もあるのだが、劇中描写的にはやり方が間違っているとしか言えない。

*4 前後の描写から実際にはその前で隠れているバッグを持った長髪の女性が食蜂操祈だった様子。