Re:CREATORS

登録日:2017/05/08 Mon 00:20:36
更新日:2021/05/27 Thu 13:31:45
所要時間:約 9 分で読めます






ようこそ


享楽の神々共の恐るべき世界へ―――



『Re:CREATORS(レクリエイターズ)』は、2017年4月から9月にかけて放送されたテレビアニメ。
製作はTROYCA。全22話。


◆スタッフ陣

原作・キャラクター原案:広江礼威
監督:あおきえい
シリーズ構成:あおきえい・ 広江礼威
キャラクターデザイン:牧野竜一
メカニックデザイン:I-IV
アニメーション制作:TROYCA
音楽:澤野弘之


◆ストーリー

人は、その手で多くの物語を創造してきた。

喜び、悲しみ、怒り、感動。

物語は人々の感情を揺れ動かし、魅了する。

しかし、それは傍観者としての感想にすぎない。

もしも、物語の登場人物たちに“意思”があるとしたら、

彼らにとって、物語を産みだした我々は神の存在なのだろうか?

――我らの世界に変革を。
――神々の地に制裁を。

「Re:CREATORS」

誰もが皆、《創造主(クリエイター)》になる。


◆登場人物


  • 水篠颯太(みずしの そうた)
CV.山下大輝

内向的だが人の良い高校2年生の少年。
本人によれば自分はあくまで狂言回しであり、主人公ではないとの事。
クリエイター志望で、自分でも絵を描くが、最近はスランプ気味。
スランプ時の気分転換に『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』のアニメを見ようとしたところ、アルタイルがセレジアを現界させようとしているところに鉢合わせてしまい、セレジアを自分の部屋に現界させてしまった。
そしてそれをきっかけに顕界した被造物達の戦いに巻き込まれていく事になり、図らずも彼らの「創造主」達とも関わることになる。
アニメやゲームに詳しく、現界したキャラクターの解説役を担う。

  • セレジア・ユピティリア

ライトノベルを原作とするファンタジーロボットアニメ『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』のヒロイン。アヴァロンブリゲードに対抗する王国騎士団の一員。
「フォーゲルシュバリエ」と呼ばれる巨大兵器の乗り手。しかし、アルタイルの『森羅万象(ホロプシコン)』によって消失してしまい、現在は失われている。
軍服の姫君から「世界の変革」への協力を求められるが、信用できないと切り捨て、敵対する道を選ぶ。
ちなみにアニメから現界した為、それより先の原作の展開は知らない。なので後に親友に裏切られると知ってショックを受けている。
サーベル「ソードリベリオン」を装備し、生身で空を飛ぶことも出来るが、フォーゲルシュバリエ無しでの戦闘は長く続かないと設定されている為、他の被造物に比べると戦闘能力は高くない。

  • メテオラ・エスターライヒ

オープンワールド型RPG『追憶のアヴァルケン』に登場する勇者(主人公=プレイヤー)を導く賢者。
ラストテーブルランドの最果てにある万里の図書館クンストヴンダーカンマの司書。ラストステージの直前で、ザルカザンの秘法を伝授する役割を担う。
その役割から多彩な魔法を使いこなすが、修復魔法はこちらの世界では効きが悪く、回復魔法はそもそも使えないらしい。攻撃系の魔法もあまり得意でないため、自衛隊からパクった武装を勝手に使っている。後にばれたので謝った。
魔導書の力によってこちらの世界の構造は理解できたため、すぐに馴染んだ。
こちらの世界は被造物の世界と比べて情報量が多い分、食べ物の味も重層的(弥勒寺曰く「味が深い」)らしく、すっかり気に入って大食いキャラになっている。

アルタイルが何か嘘をついている事を感じ取り、袂を分かったが、彼女と戦うかは決めておらず、自分の創造主がどのような感覚で自分の世界を作ったか、それを見定めてから自分の行動を決定するつもりだった。
もし、創造主がいい加減な気持ちで自分の世界を創造したのなら、この世界を守るために戦う義理もないとただの傍観者に徹するつもりでいた。
しかしメテオラの創造主である『追憶のアヴァルケン』のゲームプランナーは既に事故で他界しており、メテオラはそれをきっかけに『追憶のアヴァルケン』を自力でプレイ。創造主がそのゲームにかけた情熱を感じ取った事で自分の世界と役割を受け入れ、世界の崩壊を防ぐために戦うことを決める。

  • アリステリア・フェブラリィ

ファンタジー伝記モノの漫画・アニメ『緋色のアリステリア』の主人公。
空飛ぶ馬に騎乗し、馬上槍を使う姫君。
軍服の姫君が語る「世界の改変」によって戦乱の絶えない自分の世界を救おうとしている。
実直ではあるが苛烈かつ単細胞な性格で、『緋色のアリステリア』の原作者を脅迫・拉致するという暴挙を敢行した。

平時は土木作業のバイトで糊口をしのいでいる模様。

  • 煌樹まみか(きらめき まみか)

女児向けの魔法少女アニメ『マジカルスレイヤー・まみか』の主人公。
微笑みの力を奪うアクマリンを倒すために永遠の国の妖精みりみりからマジカルスレイヤーに変身する力をもらった魔法少女。
自分の世界で困っている人達を助けられるという理由からアルタイルの世界改変の話に賛同し、当初は彼女の側に付いていたが、その真意を知って離反。結果粛清される形で殺害されてしまった。
子供向けアニメの世界から来たため、力はあるが人を傷つける事や物を壊す事に慣れていない。
ちなみに登場する被造物の中では多分一番有名。カレーにもなっている。

平時はファミレスでバイトをしていたが、アルタイルに粛清されてしまったため、結果的にアルタイル陣営の稼ぎ手が減ってしまい、アルタイル自らもバイトせざるを得ない状況に追い込まれてしまうことになってしまった。

  • 弥勒寺優夜(みろくじ ゆうや)

漫画『閉鎖区underground-dark night-』の主人公・白亜翔のライバルでありラスボス。
元々は翔の親友だったが、突然翔のもう一人の親友と妹を殺してチームを脱走し、結社アラジンを創設。
大災害で無法地帯と化した足立区で翔と激闘を繰り広げていた。
「神木・黒薙丸」という木刀を使い、「板額」というスタンドないしペルソナ的な『アトラス』と総称される化身を召喚できる。弥勒寺によれば「呪い」との事。
自分の世界を気に入っている為、「世界改変」には特に興味が無い。
セレジアを助けたかと思えば、「やりたいようにやる」と言い残して姿を消したりする自由人。
現界したばかりの頃にブリッツと戦っており、彼と決着を付けるために颯太たちの側に付いた。
真鍳との戦いで「神木・黒薙丸が通用しない」という嘘を裏返された上、板額まで奪われてしまい、大幅に弱体化してしまった。

スピンオフ漫画『Re:CREATORS わんもあ!』では本編の物語が進行する裏側で、翔に憧れる女子高生・三瓶美晴と関わる姿が描かれている。

  • 鹿屋瑠偉(かのや るい)

ロボットアニメ『無限神機モノマギア』の主人公。
2124年、新仮想都市エネルギアイチハラに突如現れたアイオーンと戦う為に作られた巨大兵器ギガスマキナのパイロット。セレジアと違い、機体ごと現実世界に顕界している。遠隔操縦可能。
普段は割と気弱だが、癇癪を起こしやすく、話がいまいち通じない。
特別事態対策会議の保護下に入ってからはアルタイルの目論見を阻止するため颯太たちに協力する。
弥勒寺と意気投合している。

  • 星河 ひかゆ(ほしかわ -)
CV.夏川椎菜

18禁ゲームを前身とした美少女ゲーム『ほしぞらミルキー☆ウェイ』のヒロイン。
作中におけるまりねの発言から非処女疑惑あり。

  • 築城院真鍳(ちくじょういん まがね)

伝奇系ライトノベル『夜窓鬼録』の敵キャラ。
自分がついた嘘を現実に変える能力『言葉無限欺』の使い手。ただし条件があり、相手がそれを嘘だと断じなければ発動できない。
その為、話を素直に聞いてしまういい子や、そもそも会話に応じる気がない奴などには効かない。
享楽的に人間を殺害することを厭わない危険人物。
自分の状況を理解するや否や創造主の元に向かい、改変が上手くいかないと知るや創造主を殺害。単独で行動を始める。

  • ブリッツ・トーカー
CV.斧アツシ

サイバーパンク漫画・アニメ『code・Babylon』の登場人物。元刑事の賞金稼ぎ。
軍服の姫君の陣営に属している。その理由は元の世界に戻る為との事だが、アリステリアの見立てではその言葉に自分の世界への憧憬は感じられないとの事。
かつて機械に組み込まれた娘を自分の手で殺した過去を持つ。
アルタイルの精神的な脆さが娘と重なり、放っておくことが出来ず、アルタイルの目論見を全て承知の上で彼女の側に付いている。

  • 白亜翔(はくあ しょう)
CV.岡本信彦

弥勒寺同様に『閉鎖区underground-dark night-』を出典とするキャラクターで、同作の主人公。

  • 軍服の姫君/アルタイル

被造物を現実世界に顕界させている元凶。当初は名前は名乗らず、ただ「軍服の姫君」とだけ呼ばれていた。
無数のサーベルや機関銃を使い、サーベルは自分の周囲に高速回転させることで防御にも使う。
『悠久大戦メガロスフィア』なる作品の「シロツメクサ」を改変した二次創作キャラクターであり、創造主は「シマザキセツナ」という少女。
セツナは颯太とも知り合いらしく、アルタイル自身も颯太を知っている素振りを見せている。
ちなみにセツナらしき人物は第一話冒頭で線路に身を投げ、自殺している。
元が二次創作な為か、自分から更に派生した作品で追加された能力すべてを使う事が出来、その総称を「森羅万象(ホロプシコン)」と呼んでいる。ただ、今の段階ではすべての力を際限なく使うと世界から弾き出されてしまう為、被造物によって御柱が揺らぐのを待っている。
「我らの世界の変革」、「神々の世への制裁」を標榜しているが、実際のところは後者のみを目的としており、この世界のみならず、全ての物語世界の破壊を目的としている。
そしてそれはセツナの復讐の為であるらしい。その本性は冷酷にして残忍。
シマザキセツナの最後の作品である「World Etude」は(現実の)ニコニコ動画でも公開されている。

元キャラのシロツメクサの名は花の名称でもあり、世間一般的にはクローバーと言った方が馴染み深い。
それらしく花言葉は「幸運」「幸福」等が挙げられる。しかしそれとは別に「 私を思い出して 」「 約束 」「 復讐 」といった意味も含んでいる。

平時の生活については、当初は自分の陣営のメンバーに稼がせるだけで自分はロクに何もしてなかったらしいが、まみかを殺害してしまったことで稼ぎ手が減ってしまい、自分自身もバイトせざるを得なくなってしまう状況に。
結果、メイド喫茶では接客業の不慣れさから逆にギャップ萌えを感じた客にセクハラされ、風俗で添い寝から本番までをヤらされそうになったりと、因果応報とはいえ散々な目にあった模様。

広江氏曰く「普段は神羅万象でカップ麺とか出して食べてる」「コンビニで売ってるジャンク物が好き」「原作者的にはジャージ姿でコンビニ袋を下げてる姿が鉄板」とのこと。
……何処までのイメージが普段のアルタイル像として承認されるかは視聴者次第だろう。
ちなみにジャージ姿にコンビニ袋は『ぶっちゃけRe:CREATORS』表紙イラストで拝むことができる。

やはりというべきかその衣服は作画スタッフ泣かせらしく、色々とフリーダムだった第13話ではメテオラに「いつかジャージに着替えさせる」とまで言わしめた。

  • 松原祟(まつばら たかし)

『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』の原作者。本名「大沢武志」。
自分のイメージそのままのセレジアからのファンレター(を装った罠。いわゆるハニートラップ)におびき寄せられる形でセレジア達と接触し、被造物の戦いに巻き込まれる事になる。

  • まりね

『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』の挿絵を担当しているイラストレーター。本名「皇浦綾乃」。
設定の「改変」を試すために松原に呼び出され、以降セレジアとメテオラを自宅に住ませることになる。エブリデイ女子会。
ちなみに体系はどちらかと言えばややぽっちゃり気味の模様。

  • 中乃鐘昌明(なかのがね まさあき)
CV.杉崎亮

『無限神機モノマギア』の脚本、構成担当のシナリオライター。
『無限神機モノマギア』を視聴していたところ、軍服の姫君とギガスマキナの戦いに出くわし、ギガスマキナごと鹿屋を自宅に現界させてしまった。
咄嗟にテレビを外に持ち出した為、現界時のギガスマキナに家を粉砕される事はなかったが、その後自衛隊との戦いに巻き込まれて結局家を壊されてしまった。エブリデイノーホーム。
ちなみに自衛隊が強硬手段に出たのはギガスマキナの出現を危険視したせいだったりする。

  • 八頭司遼(やとうじ りょう)
CV.濱野大輝

『閉鎖区underground-dark night-』の原作者。

  • 駿河駿馬(するが しゅんま)
CV.寿美菜子

『code Babylon』の原作者。PNから誤解されがちだが女性。

  • 高良田 概(たからだ がい)
CV.柳田淳一

『緋色のアリステリア』の原作者。本名「宝田直也」。

  • 大西にしお(おおにし -)
CV.福島潤

『ほしぞらミルキー☆ウェイ』の原作者。

  • シマザキ セツナ

軍服の姫君/アルタイルの創造主。本名「島崎由那」。

  • 菊地原亜希
CV.恒松あゆみ

キャラクターたちが現界する事態に対応すべく政府が結成した「特別事態対策会議」を率いる統括調整官。
異常事態への対応の為、メテオラ達に協力を願い、彼女たちのバックアップを約束する。


◆用語


  • 創造主
漫画、アニメ、ゲーム、ライトノベルの原作者やストーリー構成を務めた者の総称。
現界した被造物は大なり小なり創造主に複雑な感情を持っているため、場合によっては危険に晒される事になる。

  • 被造物(ヒソウブツ)
軍服の姫君によって現実世界に現界した創作物のキャラクターの総称。
現界する条件は不明だが、弥勒寺は「多くの人間の印象に残っている」、つまり「人気がある」事が重要だと推察している。
現実世界の創造主の手によって「改変」が可能とされているが、軍服の姫君が語るところによれば、改変を行うには現実世界の常識を揺さぶる必要があるらしい。
基本的に設定通りのキャラクターだが、物語という枠組みから解き放たれた事で普段は表に出ない設定の影響を受け、独自の目的を持つ可能性がある、と弥勒寺は考えている。
死亡すると肉体は残らず(血痕などは除く)消滅する。

  • 大崩壊
メテオラが仮定する現実世界と物語世界にもたらされる危険性。
被造物の存在のつじつまを合わせるために現実世界は修正力を消費しており、このまま野放図に被造物が増え続ければ、
いずれ修正力が限界に達し、矛盾の解消のために世界が全てを抹消する瞬間を迎えるのではないかという仮説。
メテオラはこの事態の解決には創造主の力が必要になると考えている。

  • niwavideo(ニワビデオ)
現実のニコニコ動画等に相当すると思われる動画配信サービスで、アルタイルも元々はこちらで展開された二次創作由来。
終盤の「エリミネーション・チャンバー・フェス」ではこちらでもVSアルタイル陣営の実況映像が配信されることとなった。



追記・修正は被造物の方がお願いします。

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最終更新:2021年05月27日 13:31