地球怪獣(ウルトラマンガイア)

登録日:2017/05/05 Fri 22:07:28
更新日:2023/12/09 Sat 22:56:13
所要時間:約 5 分で読めます





地球の……地球の叫びだ!



ウルトラシリーズにおいて、地球出身の怪獣(地球怪獣)は珍しい存在ではない。
だが、『ウルトラマンガイア』においては主役のウルトラマンもまた地球出身という異色の設定が取り入れられており、地球怪獣(または地底怪獣とも)達もストーリーの根幹に関わる重要な役割を持つ。

本作の敵組織(と言っていいかどうかは微妙だが)、「根源的破滅招来体」の地球侵攻に誘発されて目覚めたのが『ガイア』における地球怪獣。
過去のウルトラシリーズの地球怪獣に比べ体重が重めに設定されているのが特徴である。

また、同個体が倒されずに後に再登場したり、同種族の別個体(所謂「2代目」)が多く登場し、近年では減少傾向にある「4足歩行」の怪獣が多いのも特筆すべきポイント。


代表的な地球怪獣


  • マグマ怪地底獣 ギール
破滅招来体第1の刺客たるコッヴが倒されて直ぐに出現した怪獣。
食欲旺盛で、ビルだろうと喰らい尽くしてしまう。
背中は固い表皮に覆われ、腹にある第2の口からマグマ弾を放つが、ここが弱点でもある。
後にウルトラマンアグルこと藤宮博也によって目覚めさせられたギールⅡ、終盤にはギールⅢも出現した。

  • 甲殻怪地底獣 ゾンネル
亀のような姿をした怪獣。背中には核融合炉を備え、小型の太陽が詰まっている。
性格は比較的大人しいが、天体級の大きさを持つ怪獣ディグローブ迎撃のためにアグルによって目覚めさせられた。
後にゾンネルⅡも登場、彼はストーリーにある大きな影響を及ぼす事になる。

  • 剛腕怪地底獣 ゴメノス
怪力と火炎弾を武器にする力自慢の怪獣。腕を高熱化させる事もでき、さながらガイア版レッドキングである。
地球怪獣にしては珍しく狂暴かつ残忍な性格をしており、自分を怒らせるならたとえ相手が自分より遥かに小さくともピンポイントで攻撃して殺害したり、自分が有利にあると目を歪めて笑うといった行動を見せる。
後にゴメノスⅡも登場するが、初代ほどの狂暴性は見られなかった。

  • 伝説魔獣 シャザック
カナダの森林に親子で暮らしている怪獣。ヤマアラシに似た姿をしている。
普段は透明化しているが、感情が高ぶると姿を現す。
武器は口から吐く突風と背中のトゲ、体を丸めての体当たり。
現地では魔物として恐れられていたが、実際には大人しく、子供を守るためにしか戦わない。
子供は最大で4匹が確認されている。

  • 地殻怪地底獣 ティグリス
地底奥深くに生息する怪獣。大地のエネルギーに守られている。
性格は大人しく武器も持たないが、地球怪獣をも危険視するG.U.A.R.D.によって地底貫通弾を撃ち込まれ、ボロボロの状態で地上に出現する。
そんな状態でも人間に復讐しようとするが、すんでの所で絶命、その姿は多くの人の心に残る事になった。
しかし、実はこの時使った地底貫通弾は別の悲劇をも生み出していた……。
後にティグリスⅡ、ティグリスⅢも登場し、破滅招来体へ戦いを挑んでいく。

地脈を守る龍神で地球怪獣のリーダー的存在。
詳しくは個別項目を参照されたし。

他にも古代から生息していたクラブガン&アネモスやアルゴナ、深海に生息するボクラグにカンデア、変わり種としてはどこかにある町「ウクバール」の守護獣ルクーと言った地球怪獣が登場している。
彼らに悪意はなく、あくまで自分の居場所を守るために戦っていたのだ。





そして……





以下、ネタバレ注意









「奴らは立ち上がった……自分の生まれた星を守るために……」







遂に迎えた最終章
無数に出現するドビシやカイザードビシ、そして破滅招来体の切り札・根源破滅天使 ゾグの猛攻に倒れる2人のウルトラマン。
人々が絶望する中、突如として現れたのは……



地底から、森の中から、都市のど真ん中に現れる、地球怪獣の大軍勢だった。



彼らはマグマ弾、いや地球のエネルギーを吐き出し、ドビシを撃退していく。
しかし多勢に無勢、どんどん旗色は悪くなっていく。
それを見て人類が思いついたのは、彼らのエネルギーをウルトラマンに集中し、復活させる計画「ミッション・ガイア」だった。

作戦は見事に成功。
人類、怪獣、そして地球の力を受け継いだガイアとアグルは、遂にゾグに勝利するのだった。

なお、この時画面に映った怪獣は6体だが、ミッション・ガイアに出動したXIGファイターはチームライトニング、チームファルコン、チームクロウのファイターチームとチームシーガルの神山リーダー*1が駆る10機なので、他にも地球怪獣が出現していた可能性がある。

当初は彼ら怪獣達もひとくくりに破滅招来体とされていて、倒すべき相手となっていた。
宇宙からすれば癌細胞ともいえる地球人類に「怪獣は敵・悪」と認識させる事で同士討ちさせ、地球の戦力を減らす破滅招来体の狡猾な作戦の可能性も考えられる。
今作の終盤が見せた「怪獣が人類の味方として一緒に戦う」という展開は以降の作品に大きな影響を与え、ウルトラマンが悪意のない怪獣を説得・保護する流れも今まで以上に強まっていく。


関連人物


ご存じ我らが主人公・ウルトラマンガイア。
特捜チーム XIGの一員で、天才児集団アルケミースターズのメンバーでもある。
最初は地球怪獣も人類の敵として倒してきたが、後に彼らの真意を悟り、味方とみなすようになる。

  • 藤宮博也
ご存じもうひとりの主人公・ウルトラマンアグル。
最初は人類を滅ぼす道具として地球怪獣を利用していたが、彼もまた改心し彼らと共闘する。

  • 柊博之
XIGの上層組織である対根源的破滅地球防衛機構G.U.A.R.D.の幹部。
かつてゾンネルに部下を全滅させられており、地球怪獣を憎むようになった。
彼らを殲滅するために地底貫通弾を使用してきたが、ティグリスⅡと破滅招来体の戦いを見て考えを改め、彼らを戦友とみなすようになる。
後に因縁のゾンネルと組み、カイザードビシを撃破する活躍を見せる。

  • 黒田恵
風水師。あくまで風水は趣味の一環だと自負するも、その力は常人離れしており、地球怪獣の声を聞いたり、ミズノエノリュウを説得した事もある。
我夢や柊に接触して助言するなど陰ながら助力しており、本作屈指のキーパーソン。
しかし、最終章には登場しなかったため、何をしていたのかは不明。



これが……これが追記、修正なんだ!



お―――――――――い!!!!!



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最終更新:2023年12月09日 22:56

*1 ピースキャリーのパイロットを兼任