魔蝕虫

登録日:2017/05/04(木)08:25:00
更新日:2017/09/06 Wed 19:19:33
所要時間:約 10 分で読めます





()(しょく)(ちゅう)とは、SFCソフト(後にWiiでVC配信、DSでリメイクされた)『不思議のダンジョン2 風来のシレン』のラスボス
前作に当たる初代『トルネコの大冒険』には明確なボスがいなかったため、「不思議のダンジョン」初のボスキャラである。
後にWii及びPSPのソフト(DL版はVita対応)『風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』にも登場している。

三つの目と二本の牙、大きな羽と長い尾を持ち、二本足で歩く巨大な虫のような容姿。
口から蜘蛛のような糸を吐き、外敵には強烈な尾突きで攻撃する。
本作の舞台「こばみ谷」にそびえるテーブルマウンテンの頂上にかつて存在した黄金郷を滅ぼした怪物。

神鳥・黄金のコンドルの加護の下繁栄を極めた黄金都市アムテカが300回目の月を迎えた日、魔蝕虫が襲来。
黄金を次々と貪り食われ、黄金のコンドルも地獄の糸で封印されてしまい、アムテカは滅亡を余儀なくされる。
住人達は石碑にこれまでの歴史を刻み、いつか黄金のコンドルを解き放って欲しいとの願いを後世に託した。
時は流れ、伝説を知る風来人達は黄金郷を目指し、こばみ谷に挑むようになった。

チュンソフト公式ノベライズ『黄金郷アムテカに舞う花』ではこの辺についても掘り下げられている。
また、ファミ通から出た『テクニカルガイドブック』によると黄金のコンドルの正体は運命神リーバらしい。

そんなわけで、本作の当面の目的は魔蝕虫を倒し、黄金のコンドルを救い出すこと。
最終フロア30階の「滝壺の洞窟」で戦うことになり、一般のモンスターより遥かにステータスが高い。
攻撃力はこれまでで最強の敵であるドラゴンの2倍近く、HPに至っては3倍近い250という数値を誇る。
「風魔の盾」「重装の盾」といった強力な防具を装備していても一撃でHPを70~80程削られてしまう。



…が、ぶっちゃけこの魔蝕虫、弱い


というのも、特殊効果に対する耐性がほぼ皆無なのである。
さらにこれといった特殊能力もなく、マムル等の序盤モンスターと同じく通常攻撃しかしてこない。
普通のモンスターと違うのはせいぜい「ブフーの杖」で肉にできないのと、ぼうれい武者系に変身しても乗り移れない程度。
何しろこのゲームはステータスが高い敵もアイテム次第で容易に大ダメージを与えたり、無力化してやり過ごせたり、即死させられるのだ。
この反省を踏まえてか、次作以降のボスキャラはしっかり特殊能力や耐性効果を備えている。

そんなわけでコイツ、

  • 「バクスイの巻物」で他のモンスター共々眠らせる。
  • 「ジェノサイドの巻物」を投げて消滅させる。
  • 「ドラゴン草」や投げた金額の1/10のダメージを与える「ギタン投げ」を連発。
  • 「痛み分けの杖」でこちらが殴られた際のダメージを反射させる。
  • 「身代わりの杖」で混乱+身代わり状態にし、他のモンスターと一緒にボコる。
  • 「カラクロイドの肉」を食べて地雷や大型地雷、空腹スイッチやデロデロ湯等を作り踏ませる。地雷系なら爆風に巻き込んでも良い。
  • 「めぐすり草」を飲んで地雷や大型地雷を探し、見つかったら魔蝕虫を巻き込めるタイミングで踏む。
  • 「マムルの肉」等を投げて弱いモンスターに変身させて倒す。
  • 「エーテルデビルの肉」を食べて透明になったまま倒す。
  • 「モンスターハウスの巻物」でフロアのモンスターを入れ替える。


等々、少々工夫すれば実にあっさり片付けることが可能。俺Tueeeeさせてくれる大ボスの鑑である。
そして魔蝕虫を倒した時点でそのフロアのモンスターは全て消滅し、その時点でほぼクリアが確定する。
「モンスターハウスの巻物」が対策として有効なのはこのためであり、最も確実な攻略手段と言える。


ただし、「モンスターハウスの巻物」自体はこばみ谷には出現しないため、「白紙の巻物」に書き込むことでしか使えない。
書き込めるのは最大6文字までだが、「はうす」「もんすた」「もんすたー」「もんすたーは」「もんすたはう」等でOK。
だが、現実世界で最もメジャーな略称である「もんはう」だと何故か認証されない。
また初代以外では一度でも読んだことのある巻物以外「白紙の巻物」に書き込んで使うことはできない仕様である点に注意。
そのため、リメイク作であるDS版ではこの方法で魔蝕虫を瞬殺することはできなくなった。
とは言え、依然として対抗手段は多いため、強敵とまでは言えないだろう。

倒すとSFC版では9999、DS版では7777の経験値が入るが、これ以上こばみ谷で戦う相手がいないので番付のスコアを伸ばす程度の意味しかない。

DS版では、寝ている時はうつ伏せになって尻尾を丸めた姿になる。
この状態だと魔蝕虫も少し可愛……くない?


厄介なのは、コイツ自身よりも同じフロアに複数存在するガイコツまおう
遠距離から杖を振り、レベルダウン・鈍足・おにぎり化・睡眠といった致命的効果をもたらす。
ただ、魔蝕虫がガイコツまおうの杖に巻き込まれて身代わり状態になり、姿を見る暇すらなく魔蝕虫が死ぬ場合すらもある……。
初回プレイでこれが起きると何が何だか分からないだろう。

26階か27階でガイコツまおうが出現した時点で、「ジェノサイドの巻物」で存在を封じておけば安心感が増す。
序盤で下級モンスターのガイコツまどうを封じておけば終盤での接触自体も避けることが可能。
ぶっちゃけ26階で接触すること自体かなりリスクが伴うため、その意味でも賢明な選択とも言える。


他にも体当たりで転ばせ持ち物を散らせるマッドレムラス、DS版では罠目掛けてシレンを投げるタイガーウホホも出現する。
しかし、こちらは近付かなければ問題ないため、ガイコツまおうさえジェノサイドしておけば策を講ずる猶予は幾らでもあるし、その前に魔蝕虫に倒しても良い。

厄介なのは同時に出現するモンスターだけでなく、道中に出現するモンスターの方にも及ぶ。
例えば、テーブルマウンテン突入後は前述のガイコツまおうと21~24階に出現し、催眠術でシレンを操るスーパーゲイズが事故死要因の筆頭となる。
SFC版では「やまびこの盾」なら杖と催眠術の両方を跳ね返せるため雑魚同然となるが、効果が強力な分かなりのレアアイテムとなっている。
店で売っている場合もかなり高いため、泥棒でもしないととても手が出せない場合が多い。
さらにDS版では「やまびこの盾」が杖の効果を10ダメージに変換する「プリズムの盾」と催眠術を無効にする「ゲイズの盾」に分離している。
どちらもこばみ谷攻略後に挑戦できる隠しダンジョン「死者の谷底」でしか入手できないため、それ以前は盾による対策は不可能となった。
ただ、スーパーゲイズの催眠術は隣接していなければ発動しないため、先に矢やギタン投げで攻撃するか、杖の効果等で対処したい。



術師達魔蝕虫との戦いに勝利し黄金のコンドルを解放したシレン達はその背に乗り、渓谷の宿場へと戻る。
その姿を見た人は願い事が叶うと云われ、人々は黄金のコンドルが実在したことに驚きつつも祈りを捧げた。


再度こばみ谷に来た場合、当然ながら30階に魔蝕虫と黄金のコンドルは存在せず、上述の雑魚モンスター達がいる(DS版では無人)のみ。
フロアの奥に進み、黄金のコンドルの羽根を拾った時点でクリアとなる。
「ボス撃破による雑魚敵の消滅」が利用できないため、ぶっちゃけ魔蝕虫が生きていた頃よりも対処が面倒かもしれない。
あくまで油断していたら…くらいでそう大げさではないが、通常よりも難易度を下げうるラスボスって一体……
とは言え、SFC版はともかくDS版はこばみ谷でレアアイテムが手に入ることは殆どないため、周回するメリットは少ない。


こばみ谷攻略後は、これに加えて幾つかのイベントをこなすことで隠しダンジョンに挑戦できる。
SFC版ではモンスターの肉が鍵を握る「食神のほこら」と罠を利用して攻略する「掛け軸裏の洞窟」、99階攻略を目指す「フェイの最終問題」の3つ。
いずれもアイテム持ち込み不可、初期ステータスからスタートすることになり、これまで倉庫等に頼り切っていた風来人にとってまさに試練となる。
DS版ではレベル等引き継ぎ、アイテム持ち込みありのダンジョンとして上述の「死者の谷底」と「儀式の洞窟」「魔蝕虫の道」の3つが追加された。
それぞれ「アイテムが殆どギタンで罠が多く、偽物の階段もある」「キグニ族や火炎入道が多数出現する」「とにかく最初から敵が強い」等が特徴。

…追い打ちをかけるように、この魔蝕虫より格段に強い雑魚が多いのも本作ならではである。
相対的な強さではとおせんりゅうあたりに負け、射程距離ではアークドラゴンデブートンなどに負け、馬鹿力ではメガタウロス他多数に完敗。涙拭けよ。


魔蝕虫の姿や動きを何度でも見たい場合、コイツを倒す前に逆に倒された記録を作っておく必要がある。
……別にそんなの見たくないって?







ギギ ガガ ゲゴゴ ボギギガ!(追記・修正お願いします!)


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