アイゼン(テイルズ)

登録日:2017/05/01 (月曜日) 13:00:00
更新日:2023/08/12 Sat 03:16:19
所要時間:約 10 分で読めます




テイルズ オブ ゼスティリア』に登場するドラゴン。
ドラゴンとは憑魔化した天族の成れの果てであり、完全に実体化した浄化不能な最強最悪の魔物。

霊峰レイフォルクを住処とし、周辺で度々目撃されている。
何故か天遺見聞録に記載が無い八天竜伝説の一体とも噂される。


パーティキャラクターのエドナの兄であり、ザビーダのかつての親友。
人間好きな変わり者の天族だったが、ある日旅に出て帰ってきた頃にはドラゴンとなっていた。
ザビーダはアイゼンを殺そうとしているが、これは以前にドラゴン化した場合エドナを害する前に殺すようアイゼンと約束していたため。


スレイはドラゴン化の治療法を探すことを条件にエドナを仲間に加える……のだが、治療法の探索はその後殆ど行われない
おまけにロゼの影響で「浄化できないなら殺すことも救い」という結論に至り、最終的にアイゼン殺害を決め実行に移す。
この決定を聞いたエドナは内心認めながらも号泣している。

一応ジークフリートで天族を「力の矢」として撃ち込めば浄化できる可能性があったが、災禍の顕主ヘルダルフに対する切り札だったため使えなかった。
結局ヘルダルフ戦で四連射しても天族の誰も死亡せず、悪影響は無かった。
アイゼンはとんだ無駄死と言えなくもない。

なお、このアイゼン討伐に関する一連の流れはサブイベントである。




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自分の舵は自分で取る

それが俺達の流儀だ



テイルズ オブ ベルセリア』の登場人物。


プロフィール

年齢:1000歳(外見年齢30歳)
性別:男性
身長:187cm
戦闘タイプ:格闘家
ブレイクソウル:ドラゴニックドライブ
出身:霊峰レイフォルク


概要

鋭い眼付きと黄色の髪が特徴の強面の男。
特殊な術「聖隷術」を操る地属性の聖隷。

聖隷ながらアイフリード海賊団の副長を務めており、行方不明となった船長バン・アイフリードを探している。
ベルベット・クラウ達とは海門要塞を突破するために一時共闘し、その後も利害関係の一致から行動を共にするようになる。


『TOZ』に登場したデゼルの「周囲に不幸を齎す反転した加護」に似た「死神の呪い」を患っており、この影響で常識では考えられない事象が周囲で頻発する。
潜入した場所で業魔病が蔓延する、ババ抜きをすると必ずジョーカーを引く、釣りをするとまともなものが掛からない、いたはずの場所から海を隔てた別地方にワープする等。例の極一部だけでこれである。

元々はこの呪いを解除するために数百年旅をしており、異大陸にその解決策を求めてバンエルティア号に乗船。
しかし呪いの影響で船長、副船長、船長代理が立て続けに死亡、バンエルティア号は呪われた船として廃棄されることに。
その噂を嗅ぎつけたアイフリードが船を奪取、アイゼンを認識できる程の高い霊応力を持っていたアイフリードから「呪いを含めてアイゼンである」と諭され仲間に迎えられた。

呪いの影響でクルー達は常に死の危険に晒されているも同然だが、全員アイゼンに絶大な信頼を寄せている。
彼らにとって死神の呪いは冒険に刺激を与えるスパイスのようなものらしい。
一応常に最悪の事態を想定して動くことが身に染みるレベルで徹底されるというプラス?効果もある。

聖隷として宿る器は女神マーテルと魔王ダオスが描かれたカーラーン金貨。
これでコイントスをするのが癖だが、呪いの影響で裏のダオスの目しか出ない。
呪いの影響はこのコイントスにも徹底しており、両目が表のコインで試そうものなら鳥に搔っ攫われたり、コイン自体が自壊する事態も発生するほど。


基本的には物静かで冷静沈着な性格。
一見堅物だがノリも良く、漫才やおふざけにも積極的に参加する。
アウトロー故に目的のためなら手段を選ばないが、敵対した相手であっても認めた相手ならば助言を惜しまない等面倒見も良い。
ひたすら復讐に突っ走るベルベット、未熟なライフィセット、色々な意味でイカれているロクロウ・ランゲツ、いい加減なマギルゥ、優等生すぎるエレノア・ヒュームという個性的なパーティメンバーの中では最年長ということもあり、頼りになる兄貴分ポジション。
特にライフィセットの人格形成に大きな影響を与えている。

アイゼンを語る上で欠かせないのが「自分の舵は自分で取る」という流儀。
自分の行動に他者の意図が介入したり、行動を強制されたり、行動決定について他者に丸投げすることを一切許容しない。
これは海賊団全体の流儀になり、最終的にはベルベット一行の流儀としても定着した。
本作における一つのテーマとも言える。


多方面で非常に拘りが強く、一人で突っ走ることもしばしば。
死神の呪い抜きにしても本人が極度の中二病で技名から服のセンスも中々。海賊衣装に関するスキットではあまりの中二的な設定やネーミングセンスで男性陣には好評だが女性陣にドン引きされている。
拘りが高じてロクロウとしょうもないことで張り合うこともある。(クワガタとカブトどちらが恰好良くて強いかetc.)
職業柄故に宝や骨董品に目が無く、異海探索でお宝を発見すると子どものようにテンションが上がる。

1000年も生きている上に経験も豊富なので、様々な知識に精通しており説明役を担当することも多い。
ただし、知識が古いもので止まっているものも多く、エレノアに説明を修正されショックを受けることも。
何かとアイフリード海賊団の自慢をしたがったりする癖もあり、所謂残念なイケメンである。



妹が一人おり、冗談や興味本位で「会ってみたい」等と口にすると「妹に手を出す野郎はぶっ殺す」というテンプレ台詞を返す程にシスコンをこじらせている。
旅に出たのは死神の呪いが妹に害を与えるようになったからで、呪いを自分の一部であると受け入れられた現在でもまた害を与えることを恐れて帰ることができていない。
もっとも、妹への心配以上に現在の海賊生活が楽しくて仕方なく、自分に最も合う生き方と定めているので帰るに帰れないという事情もある。
その言い訳として各地で手に入れたお土産と共に定期的に手紙を贈っているが、まともな返事が返ってきたことは殆どない。
この妹こそ『TOZ』のエドナである。

穢れを生む人間と共に生活することで自分がいずれドラゴンとなることを予見しており、「流儀を貫いた結果のドラゴン化であるなら」とその未来を受け入れている。
一方で自我を失い、愛するエドナを襲うことになることに対しては恐怖を抱いている。
本作のサブイベントでは自分のドラゴン化への対処をザビーダやフェニックスに頼んでいる様子が描かれている。


真名は「ウフェミュー=ウエクスブ(探索者アイゼン)」
中の人公認で言いにくい。
劇中ではエドナに宛てた手紙や、ザビーダとの約束の際に名乗っている。
ちなみに、エドナの真名「ハクティム=ユーバ(早咲きのエドナ)」はアイゼンが考えたもの。


キャラクター性能

格闘術と地属性+αの聖隷術を操る魔法拳士型。
装備は一応ブレスレットだが実戦の上では装飾品のようなもので、パーティキャラクターで唯一武器を使わない。
これは呪いの影響で武器を使うと必ず動作不良を起こすので自分の身体以外全く信用ならないため。(剣で攻撃しようとすると刀身がすっ飛んでいく…etc.といった事態が以前頻発した。)
回復・蘇生術やバフも扱えるためオールラウンダーとして立ち回ることができる。

ブレイクソウル「ドラゴニックドライブ」
ダウンorスタン状態の敵に対し広範囲・高威力の追撃を行う。
レベルアップや特殊条件達成で追撃「ドラグーンダイブ」、より強力な追撃「タイラントセレブレイト」を習得する。
ソウルさえあればドラゴニックドライブを発動した時点でタイラントセレブレイトまでの発動が殆ど確定するので積極的に使っていこう。


劇中での活躍


港町ヘラヴィーサを出港したベルベット達を急襲。
戦って実力を確かめた上で、王都ローグレスへ向かう唯一の航路である海門要塞ヴォーティガンを突破するため共闘を持ち掛ける。
ベルベットから行方不明の船長アイフリードの行方について特等対魔士メルキオルが関与しているという情報を聞き、その後も行動を共にする。

地脈点に配置された喰魔達を引き剥がす旅の中でメルキオルと遭遇。
メルキオルが使役する鬼のような業魔に既視感を覚える。

そしてエンドガンド領にてその業魔がアイフリードであることを確認。
流儀を無理矢理歪められ、らしくない手段すら平気で取るアイフリードに激怒し、自分の拳で命を奪う。
死に際に理性の戻ったアイフリードと言葉を交わし、海賊団に喧嘩を売った聖寮に対し落とし前をつけるため、ベルベットの旅に最後まで付き合うことを決めた。

最終決戦後はカノヌシの領域が消滅したことに伴いクルー達から姿が見えなくなってしまったが、開門の日以前と同様「死神」として彼らの旅路を見守っている。

サブイベント

アイフリードが最後に戦ったとされたペンデュラム使いの風の聖隷ザビーダとは目的は同じながら流儀の違いから衝突を繰り返す。
ザビーダの恋人テオドラがドラゴン化していると知った際は彼女を殺すことに拘り、ザビーダの思いも理解した上で最終的に殺害する。
これは「人間を愛していたテオドラがドラゴンとして人間を傷つけることを望まないだろう」と考えたからで、「殺しによる救い」を与えた。
ザビーダもアイゼンの考えを理解し、「お前がドラゴンになったらテオドラの敵討として殺してやる」とお互いに真名を明かして約束を交わす。



テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス


コイツは全部忘れちまったんだ

散々タイマン張ったことも、命懸けで旅したことも、潰れるまで飲み合ったことも、何もかも全部!

お前は!アイゼェェェン!!!

『TOZ-X』でもゲーム版と同様、レイフォルクでドラゴンとして登場。
エドナを気にも留めず、約束を果たすために自分を殺しに現れたザビーダと戦闘を繰り広げる。

回想で聖隷(天族)だった頃の幼いエドナとの触れ合いが描かれた。
『TOBe』ではアイゼンの口から語られるだけだったが、実際に映像化されると非常に微笑ましい。

ゲーム版と違いエドナを僅かながら認識できているらしく、その様子を見たザビーダは今一度ドラゴン化の治療法探しを許容した。
そしてスレイは歴代導師の誰もが成しえなかったドラゴンの浄化ができるまでに成長、アイゼンの救済はほぼ確実視されていた。

エドナの了解の下、ヘルダルフの後に浄化される予定だったが、地脈から吹き出る穢れを纏うヘルダルフを完全浄化するためにスレイが自分を犠牲に封印を行ったためお預けを喰らってしまう。
しかし、スレイによる地脈の浄化と後を託されたアリーシャ達の尽力により世界全体の穢れが適正値となり、アイゼンも自我を取り戻すレベルまで回復。
姿こそドラゴンのままだがエドナと共に暮らしている様子が描かれ、この際に一言だけだが妹の名前を喋っている。


余談

『TOZ』では八天竜の一体に数えられているが、その内訳はマオテラス、アイゼン、ティアマット、イルルヤンカシュ、ファフニール、ドラゴンゾンビ(パーフェクトガイドより)。
マオテラスは見た目はドラゴンだが憑魔化止まりで本当の意味のドラゴンまで至っていないし、ティアマットは劇中リアルタイムで天族がドラゴン化させられた存在なので矛盾の塊になっている。
というか全部で六体しかいない…どういうことだってばよ。

『TOBe』での八天竜はカノヌシ、ヘルカイト、バジリスク、アジ・ダハーカ、ファブニール、イルルヤンカシュ、シェンロン、ヴィーヴィル。
やっぱり本当の意味でドラゴンじゃない奴や最近ドラゴン化した奴が混じっているが、今回はちゃんと八体いる。
そもそも八天竜=八頭竜カノヌシ一体を指し、目撃譚が伝説化された後に内容が忘れ去られ、各地で目撃されたドラゴンを適当に当てはめていった…というのが八天竜伝説の真相。
また、ディスティニー・ドーンにいた特別な八体のドラゴンが真の八天竜という伝承もある。

死神の呪いの正体は「加護の所有者に厳しくも適切な試練を与える」という地属性由来のれっきとした加護。
アイゼンは今の世界や人間達を気に入っているため、この加護はアイゼン本人だけでなく周囲にも同じ効果が現れる。
アイフリード海賊団が何人も仲間を失いながらも最大規模の海賊団に成長できたのはこの加護のおかげであり、ベルベットの復讐の旅が成し遂げられたのもこの加護あってこそ…なのかもしれない。
デゼルの「反転した加護」とは根本から別物である。

アイゼンの直接的なドラゴン化の原因は、『TOBe』より800年後のデス・エイジに出現した新たな災禍の顕主と戦い強力な穢れを受けたため。
この時にドラゴン化しながらも災禍の顕主を喰い殺し、穢れの脅威から世界を救った。
その場にはザビーダもいたらしい。

『TOZ』でエドナが履いている靴はアイゼンのお下がりである。
『TOBe』でエドナが幻として後姿のみ登場するシーンがあるが、この時はアイゼンの記憶から抽出した幻なので別の靴を履いている。

CVを担当している森川氏はテイルズオブシリーズ常連声優の一人で、故塩沢兼人氏から『テイルズ オブ ファンタジア』のダオス役を引き継いでいる。
『TOP』と同一世界観の『テイルズ オブ シンフォニア』でもユアン役として出演しており、カーラーン金貨関連はこれらのファンサービスである。




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最終更新:2023年08月12日 03:16