イシュタル(Fate)

登録日:2017/04/30 (日) 01:19:09
更新日:2024/01/10 Wed 13:43:34
所要時間:約 23 分で読めます




私は女神イシュタル。美の女神にして金星を司るもの

せいぜい敬い、畏れながら貢ぎなさい



Fate/Grand Order』に登場する擬似サーヴァント
クラスはアーチャー


イラスト:森井しづき
CV.植田佳奈


身長:159cm
体重:47kg
出典:メソポタミア神話
地域:メソポタミア
属性:秩序・善


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B B B EX A A++

◆クラス別スキル
対魔力:A
Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。

単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を使用する場合はマスターのバックアップが必要。

◆保有スキル
美の顕現:EX→B
美の女神としての恐るべきカリスマ性。
他者を惹き付ける力。憑依しているだけの状態ながら、既に人の域を超えている。
本来は強力な誘惑を主体とした複合スキル(ゲージ吸収、呪い、スキル封印)となるはずが、
憑依された人間の強い意向によって相手への束縛効果が外されて、実質的にはカリスマ単体のスキルになっている。
(本来ならEXランクだが、Bに下がっている)
ゲーム中では3ターン味方全体の攻撃力とクリティカル威力を上昇させる。

輝ける大王冠:A
権能を模したスキル。
女神イシュタルの数多の権能のうちの一つを顕す大王冠が輝き、様々な効果をもたらす。
ゲーム中では確定で自分のNPを最大50%増加し、ランダムで無敵貫通状態と無敵状態を自分に付与する。

魔力放出(宝石):A
ありあまる魔力を武器に付加させ攻撃力を増す。
本来、イシュタルの神気は自由自在でほとんど万能なのだが、憑依体の影響か、なぜか宝石にしか魔力を蓄積することができなくなっている。
強力な魔力放出スキルではあるが、宝石に込めてから放つ、という工程が必要なため、使いどころがやや難しい。
ゲーム中では設定を再現してか、1ターン後の自分の攻撃力をアップさせるというバフを自分に付与する。

女神の神核:B
生まれながらに完成した女神であることを表す固有スキル。神性スキルを含む複合スキル。
人間の器を借りている為か、他の女神に比べてランクが落ちている。


宝具
『山脈震撼す明星の薪(アンガルタ・キガルシュ)』
ランク:A++ 種別:対山宝具 レンジ:999~??? 最大補足:???


いいわ、金星まで連れて行ってあげる!

飛ぶわよ、マアンナ! ゲートオープン! ふふっ、光栄に思いなさい? これが私の、全力全霊! 打ち砕け!

ゲートオープン! よしよし、今回もよろしくね! 大いなる天から、大いなる地に向けて――

山脈震撼す明星の薪(アンガルタ・キガルシュ)』!!


意味は「大きな天から大きな地へ」
シュメル神話においてイシュタルが行った最も「破壊的で」「残忍な」行為―――
神々の王でさえ恐れ、敬った霊峰エビフ山を"ただ気にくわないから"と蹂躙し、死滅させた逸話を宝具にしたもの。
メソポタミア神話曰く、イシュタルはエビフ山に分け入り、一歩ごとにその神威を増し、
最後には山脈の頂を鷲づかみにし、その地脈の心臓部に槍を突き刺し、エビフ山を崩壊させたという。
この逸話を元に、宝具使用の際は神話時代の金星宙域にワープ、管理者権限で金星の概念を手中に収め、概念惑星としてマアンナの弾倉に詰めて放つ、という神をも恐れぬ行為をやってのける。
またの名をジュベル・ハムリン・ブレイカー
ちなみにジュベル・ハムリンとは実在する現在のエビフ山の呼び名。即ち「エビフ山ブレイカー」。
この金星にも地球にも傍迷惑な破壊によって山脈は死ぬ。

アニメ版では金星にワープするのではなく、頭上にポータルを出現させて星を呼び寄せるという演出になっている。
ファム・ファタールを吹き飛ばし、海を蒸発させて巨大な窪みが出来てしまうほどの凄まじい威力を発揮した。

ゲーム中ではBuster属性の全体攻撃宝具。
攻撃前に自身にオーバーチャージで効果のアップするBusterカード性能上昇のバフを付与するため高い火力を誇る。

『天の牡牛(グガランナ・ストライク)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大補足:400人

女神イシュタルがかつてウルクを破壊するために遣わした最大にして最強の神獣「天の牡牛」を一時的に召喚する。
上空に天の牡牛を出現させ、その超大な蹄によって地上を粉砕せしめる。
隕石落下にも等しい大破壊。輝く空が落ちてくる。美しい光を放つ明けの明星が空を埋め尽くすかの如く、黄金の大蹄は大地と空との間にあるすべてを磨り潰すのである。
敵味方問わず大ダメージを与え、一時的に全ステータスのランクダウン効果を与えるが、イシュタル本人のみ一切のダメージと効果を受けない。





メソポタミア神話における美と豊穣、そして戦の女神。
神々にもっとも甘やかされた。もとい、愛された女神とも言われる。
イシュタルはアッカド神名。シュメル神名ではイナンナといい、天の女主人を意味する。

ギルガメシュ叙事詩』においてはギルガメッシュへの求婚譚が描かれており、
ギルガメッシュに求婚を迫ったが、イシュタルの毒女ぶりを知っていたギルガメッシュはそれをすげなく拒絶した。
これに怒ったイシュタルは父親であるアヌ神に泣きつき、天の牡牛・神獣グガランナを地上に解き放った。

しかしギルガメッシュとエルキドゥはそのグガランナをも討伐してしまい、
更に激昂したイシュタルはギルガメッシュに呪いの言葉を吐いたが、それにエルキドゥが激怒し、
グガランナの腿をイシュタルに投げつけて暴言を吐き返したという。

そしてこの出来事がきっかけとなり、神々はエルキドゥに神罰を下し、エルキドゥの命を奪った。
ギルガメッシュとエルキドゥの二人にとっては大変因縁のある女神と言える。

しかし残忍で我儘なだけではなく、豊穣の女神として地に恵みをもたらす事もあったという。
良くも悪くも二面性のある女神である。
本人も女神らしく人間を見守るのが役割と語るが、
それは「さあて、人間は生き延びるのかしら、それとも滅亡するのかしら?」とニマニマ笑いながらの見守る、という意味。
まさに金星の(赤い)悪魔である。

そんなイシュタルをメソポタミアの民は
「様々な問題、様々な側面はあるものの、最終的には人の世に幸福と歓びを施さん。イナンナ女神万歳」
と讃えたとか讃えなかったとか。

しかしギルガメッシュに言わせれば「度し難い阿呆のくせに根が邪悪ではないのが厄介」との事で、
人界を乱す神性でありながら、たまに恵みをもたらすため排斥することも出来ない面倒くさい神らしい。



FGOにおいては遠坂凛に憑依した擬似サーヴァントとして現界している。
本人としては凜の体はよく馴染むらしく、人間を依代にして現界していることについては、
「この体も悪くないわね」とまんざらでもない様子を見せている。
しかし本人によれば「元の私はもっとグラマラス」との事。
ただしやっぱり神と人間とでは肉体に差異が出ており、敗れると「あれ……? 肉体って、こんな脆いの……?」と困惑する場面もある。

同じ疑似サーヴァントであるエルメロイⅡ世に能力だけを譲渡した諸葛孔明とは違い、人格の主導権は完全にイシュタルの側にある。
ただし、衝撃的な事態が起こるとたまに凛が出てくる。「ジャガ村先生ーーーー!?」
しかし、イシュタル当人が凛の性格に相当強い影響を受けている為、残忍さは奥に引っ込み、善い部分が前に出るようになった。
割合としてはイシュタルが7、凛が3との事。
そのためマスターに対する態度も非常に気軽で友好的。
ただし神としての超越者的視点も健在であり、人間と女神の関係は「自身に見惚れ、見上げ、敬うべきもの」と捉えている。
ちなみに器はエレシュキガルと二分している為、イシュタルの側には「颯爽と生きる、責任感のある女としての凛部分」が強く出ているらしい。

なお主人公に協力している理由は「凡人のくせに、健気に足掻いているところが面白かっただけ」らしいが、
ここでの面白いとは=見ていて目が離せないということ。
自身を「完成された存在」と豪語しているが、それ故に不完全で見ていて面白いと評した主人公のことは放っておけないらしく、
絆を深めたマスターに、

アナタみたいに未完成なものを長いこと見てると、変な気分になるっていうか……
あぁもうまだるっこしい! 要は、放っておけないってコト!

と語ったりしている。
最初は「自らを楽しませるために踊る存在」としか見ておらず、
愉快に踊る姿を眺めるために付き合っていたが、逆境でも心折れず足掻き戦いに挑み続ける主人公の姿が古代ウルクの人間を彷彿とさせることから評価を改めている。
結果主人公のことを非常に気に入ったようで、最終に絆レベルをMAXまで高めると、

あぁもう白状する、白状します!アナタのことが嫌いじゃないわ!
……だって、よく足掻くし、よくもがくし、なんだかんだと最後まで負けないし。
だから、これからは、私がアナタの勝利の女神になってあげる!
ふふ、覚悟なさい。たとえ冥界に逃げようと首根っこを離さないんだから!

思いっきりデレる。
なにこのかわいい神様。
また最終再臨まで到達した場合、ご褒美とばかりに主人公を特別に自身の領域である金星に連れて行く。
金星まで主人公を連れて行った後は、「さあ、何処まで行こうかしら? まだまだ退屈させないでね、マスター!」とノリノリで主人公と共に宇宙旅行に行こうと考えている。
因みに人間を金星まで連れて行く行為は実際はアウトらしい。
『CCC』のギル√のENDを彷彿とさせるシチュエーションであるが、やっぱりギルと似通ったところがあるのかもしれない。

本来のイシュタルは基本的にはもっと冷酷で無慈悲な存在であり、これほどまでに人に寄った性質の持ち主でないと語られており、
人間が許しなく下手に身体に触れた場合は無礼者として容赦なく殺す非情な一面を持つ人物だという。
そんな彼女がここまで親身になって接するようになったのは依代になった凛が底抜けのお人よしであった事が大きい。
そのため、ギルガメッシュも本来のイシュタルに関しては「即エアを抜く」とまで語っているが、
凛の影響を受けたイシュタルに関しては石ころひとつ分程度は改善されていると再評価も受けている。

ギルガメッシュ曰く、「幼くして父を失った娘の気質がイシュタルに自立を促した」との事。その娘の父親の死にギルガメッシュが関係しているのは何の因果か。
とはいえ、これはイシュタルと出くわしたギルガメッシュが賢王時代でちょっと落ち着いていたのもあるので、英雄王と出くわした場合どうなるかは不明。

ちなみにイシュタルの方はギルガメッシュが人間に力を貸している事に驚いている。
そしてエルキドゥはイシュタルに投げつけるものを探している。

凛の記憶はないのでエミヤ本人には反応を示さないが、全体浄化のシステムである守護者に関しては言いたいことがあるらしく、一言文句を言いに言った。
そして完全に摩耗しきったエミヤ・オルタに対しては哀れみを向けている。

巨大な弓であり飛行船である『天舟マアンナ』を主武装とする。
マアンナはメソポタミア世界を駆ける神の舟であり、地球と金星を結ぶ星間転移門(ゲート)でもあるが、疑似サーヴァントであるため、基本、ワープ機能は封じられている。
ちなみに神話ではただ持つだけで敵を打ち倒すという「七頭の戦鎚シタ」などの武器を持っていたが、
今回はアーチャーに徹している為、マアンナ以外は持ち込んでいない様子。
なお純粋な弓使いと思いきや、マアンナをドリルみたいに回転させて突撃したりと、バトルスタイルはまともな弓兵とは言い難い。これだから型月のアーチャーは…

元々浪費、大損、ケアレスミスを苦手としていたが、凛に憑依した事でうっかりスキルが加わってしまったらしく、更に苦手になってしまったそうな。
ちなみにイラッとすると弓を撃って金星を破壊しそうになり自己嫌悪に陥るらしい。


本編での活躍

2016年クリスマスイベント『二代目はオルタちゃん~2016クリスマス~』にて、
イベント本編には登場しなかったものの期間限定でガチャに実装され、
その後、第七特異点「絶対魔獣戦線バビロニア」に登場した。
第七特異点のスタート前後で召喚時の台詞が若干異なっていたりと芸が細かい。

ウルクの巫女所によって人間の体に憑依する形で召喚された。既に神が世界から去り、元々の存在規模では戻ってこられなくなっていたがための変則召喚である。
ちなみにこれは特異点だから可能な力技らしく、強引に召喚されたイシュタルは天に戻れなくなってしまったらしい。
何か大切なものを落としたらしく、それを探している途中で天舟の操作を誤って主人公に衝突した事で偶然出会う事になった。

聖杯を狙う「三女神同盟」の一角と見られているが、実際は彼女たちと敵対する立場にあり、
天舟で飛び回りながら魔獣を撃退していた。
しかしそのついでに凄い被害を出していったり、宝石を奪っていったり、高笑いしたりと好き放題やっていたため民はげんなりしていた。
報酬を貰っていくのは「無料で助けたら人間はすぐ堕落するから」との事だが、単に宝石が好きなだけという可能性も否定できない。
ちなみに宝石大好きだが、黄金律が致命的に欠けているらしく、宝石には縁がないとか。
昔は神や人間に貢がせていたが、今は世界がそれどころではない為、自前で集める事にした様子。

そしてゴルゴーンが本格的に動き出した為、ギルガメッシュは三女神同盟を切り崩すためにイシュタルを仲間に加える役目を主人公に与える。
主人公はエビフ山にあるイシュタルの神殿に乗り込み、ギルガメッシュの蔵の宝石三割を代償にイシュタルの買収に成功した。
ちなみに宝石を目の前にした時ちょっと凛が出ていた。
あとこの神殿、何故か巨大な招き猫がある。どこから持ってきたのか……はっ!まさか自作!?
ちなみにエビフ山は図々しくも神殿を構えたイシュタルに大層怒っており、イシュタルがエビフ山をdisったことで我慢の限界を迎え、山の化身が襲いかかってきたのでした。

次にケツァル・コアトルを仲間に加え、ウルクに戻ってみれば、ギルガメッシュがまさかの 過労死
冥界に囚われたギルガメッシュを救う為、苦い記憶のある「冥界下り」に挑むことになる。
かつての冥界下りで七つの秘宝を奪われたように「冥界を下る中で七つの負債を払う」という法則化に置かれた事で徐々に弱体化していき、
最終的に手のひらサイズになるという憂き目にあったが、どうにかエレシュキガルを仲間に加え、神性も取り戻した。
この時、冥界の各所で起こる戦闘ではイシュタルをサポートNPCとして使う事ができるが、このサポートNPCイシュタルに限り、
戦闘に参加させると話の流れに応じて小さくなったイシュタルが実際に画面に出てくる
最も小さくなると文字通りの手のひらサイズに縮まったイシュタルが画面を動き回る。
攻撃力などの性能は変わらないが、絵面としては非常にシュール。

神話で冥界下りを行ったのはエレシュキガルに「冥界なんて放っておいて外に出たらいい」と一言言ってやる為だったらしく、
彼女なりにエレシュキガルを想っての事だった様子。
あの時のエレシュキガルは「それが出来れば苦労はしない」と激怒し、イシュタルは槍でめった刺しにされて殺されてしまったが、
今回の再挑戦で図らずもその目的は達成される事になった。

そしてゴルゴーンを討伐したが、それによってティアマトが復活。
ここに至り、ギルガメッシュはイシュタルにグガランナの解放を要求するが、実はグガランナがどっか行っていた事が発覚。
これにはギルガメッシュも絶句。『私は駄目な女神です』と書かれた粘土板を持って立たせるという罰を与えた。

最終決戦では宝具によってウルクの直下の地面に風穴を開け、ティアマトを冥界に叩き落とした。
そして主人公の為に自分の存在を犠牲にしたエレシュキガルを一人見送ることになる。

まあその後なんだかんだでエレシュキガルは復活するのだが。

終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では他の第7章登場サーヴァントたちと共に登場。
生命院サブナックの足止めに尽力……というよりエルキドゥと仲よく喧嘩しながら魔神柱たちを巻き添えに蹴散らしていた。


ゲーム中の性能

最高レアリティの☆5アーチャー。
カード構成はQuick×1、Arts×2、Buster×2で奇しくもギルガメッシュと同じ。
性能としてもギルガメッシュやテスラに並ぶレベルの攻撃型で、
攻撃力&クリティカル強化の「美の顕現」でのパーティー全体支援に加え、「輝ける大王冠」により初期NPチャージ礼装と合わせることで即座に強力な全体宝具を使用できる。更に宝具強化後は星出し(20個固定)まで付いてくるようになった。
また、最短でCTが3まで短縮できる「魔力放出(宝石)」は非常に強力ではあるが扱いは難しい。次に来るカードの予測が必要な一方CTが短い故に使い忘れることもある為、
マスターにまでうっかりを伝染させるともっぱらの評判。

一方で防御面では高い対魔力と女神の神核により状態異常に対しては強いものの、
「輝ける大王冠」による無敵付与がランダムのため、相手の宝具などに対する防御目的で使用するには少々頼りづらく不安が残る。
無敵は無いものとしてNPチャージのスキルと割りきるのが吉。
その為に高い攻撃性能による先手必勝がモットーとなるだろう。

また、最大NP50チャージスキルと全体攻撃宝具を持つことから、当然周回要員としても優秀。
スキルで2種の攻撃バフを持つ上に宝具強化済な為火力も十分。「魔力放出」のタイムラグも宝具を撃つ分には気にならないのも強み。



ちなみにギルガメッシュとパーティーを組んだ際の相性であるが…
アーチャーのギルガメッシュに対しては元々のスター発生率が高いうえに、
スキル「コレクター」または「バビロンの蔵」で自分のスター集中度を上昇できるギルガメッシュのクリティカル攻撃力を「美の顕現」でさらに支援
キャスターのギルガメッシュに対してもパーティー全体のスター発生率を大幅に上昇させる彼のスキル「王の帰還」と、
「美の顕現」の併用でイシュタル自身がクリティカルアタッカーになることができ、どちらとも相性はいい部類に入る。


イシュタル(ライダー


ライダー、イシュタル、ここに参上っと。今回は特別大サービスで協力してあげるわ。お互い、ギブアンドテイクってことで

◆保有スキル
騎乗:EX
天舟アマンナを乗りこなすイシュタルの騎乗スキルは人間とは次元の違う、別格のものである。
無論、『別格』だからといって人間より『上手い・速い』という訳ではない。とにかく『いろんな意味で凄い』のである。時間とか空間とかもうあんまり気にしていないウルクドライブ。

輝ける水の衣:A
大王冠を水着に替えたスキル。
大王冠はイシュタル本人にのみ作用するものだったが、こちらはパーティ全員に行き渡る。そのかわり出力は低い。

アクセルターン
マアンアスクーターによる緊急回避。
小型になったマアンナは小回りが利くらしく、一瞬の回避を可能とする。
追っ手からの攻撃を華麗に躱す様は、ハリウッド映画のヒロインの如し。

サマー・ブレイカー!:A
夏を(いろんな意味で)破壊する女神。
「女神変生」のダウン版。

◆宝具
『神峰天廻る明星の虹』
ランク:EX 種別:対人宝具
しんぽうめぐるみょうじょうのにじ。
アンガルタ・セブンカラーズ。
マアンナが現代風の乗り物になっているため、真名も現代風にコンバートされている。
夏を全力で満喫するスタイル。
マアンナスクーターに乗り、地球の様々なリゾートを観光してご機嫌になり、そのハッピーな気持ちを魔力に変換して地上にふりまくという虹の宝具。
衣装替えも見目麗しく、地上に降り注ぐ魔力は輝く星となって敵にダメージを与える。
本人はとてもハッピーかつファビュラスな雰囲気だが、地上はほんと大迷惑。
アーチャーのイシュタルが使う弓はマアンナの船首部分だが、このスクーターはマアンナの『櫂』の部分をスクーターに変化させたもの。


天の女主人、水着で参戦。普段より露出減
配布サーヴァントであるため、イベントをこなせば確実に最終再臨、宝具レベル5まで上げられる、のだが………

イベント内ではレースイベント「イシュタルカップ」を開催する。
夏の風紀委員長とか王様'sとか50代独身数学教授&娘とか色々参加してレースは大いに盛り上がったのだが、イシュタルの真の目的は行方不明になったグガランナの復元。つまりイベントの全ての黒幕である。

特異点のための聖杯はバビロンの蔵からこっそり拝借した祭具を変化させたものであり、コノートを擬似的な金星に仕立て上げ、レースの参加者にはグガランナのパーツを渡して走らせることで魔力を充填。最終的には「イシュタルQPS(クォンタム・パワー・システム)」で本人の神格を上げつつ、グガランナMk2を誕生させようとした。

が、ここでグガランナの力が強すぎてコノートが地球上から消し飛ぶというとんでもない事実が発覚。いつものうっかりである
加えて騙されていた事にキレた参加者が一致団結。当然イシュタルはフルボッコにされ、作ったグガランナもケツァル・コアトルに粉砕され計画は泡と消し飛んだ。
(ちなみにこのグガランナは高難易度チャレンジの相手にもなっている)

さらにギルガメッシュから『私は駄目な女神です』と書かれた粘土板を持たされる*1という罰を再び与えられるどころか、記念撮影で中央に立たされて晒し者になった

流石のイシュタルもここまでされると心が折れた様子。

うう、私が悪うございました……


ちなみに後に判明した事だが、「イシュタルQPS」の原案を渡したのは夏イベを経験した主人公である。
とある事情により2017年の冬からタイムスリップしてきたぐだが、2016年時点のイシュタルに相応しいプレゼントとして渡したのがこれである。

つまり元凶の元凶はぐだである

◆性能
味方の支援も自己強化も秀でているバランス系のQuickライダー。
カード構成はBuster1、Arts2、Quick2。
Quickはダメージ以外そこまで期待できないがArtsとBusterの性能は高い。

「輝ける水の衣」は3ターン全員のBuster、Quick、NP獲得量をアップさせる贅沢な支援スキルで、カードの強化範囲が広いためアーツパ以外の構成であれば全く腐ることがなく、汎用性が高い。
「アクセルターン」は自身に回避(1回)とクリティカル威力強化(1ターン)を付与する。回数系なので攻撃が来なくても無駄にならないのが強み。
しかもスキルレベル10で、再使用可能まで最短4ターンに縮まる。
「サマー・ブレイカー!」は自身に無敵(1回)、クリティカル威力、スター発生率、NP獲得量、弱体耐性、回復量をアップ(すべて1ターン)させるが、次のターンでスタン状態になるという時間差デメリット付きスキル。
物凄く強力な分、時間差で確定のスタンが足を引っ張る。

宝具は自身にQuickアップ(OC可)をかけてからの敵全体に強力な攻撃。Quick多段なので星もNPも稼げる。


枚数の多めなQuickの性能はあまり高くなく、高性能なArtsは強化できず、同じく高性能なBusterは1枚だけ、「サマー・ブレイカー!」には時間差スタンという重いデメリットがあり、一見扱いづらい印象が拭えない。
しかしクラススキルの騎乗、単独行動、女神の神核に加えスキルの全てにバフが入っており、特にクリティカル面ではスキルを最大育成すると英雄作成のクリバフに匹敵する強化を得られる。
この為スキル全使用でBuster含みのブレイブチェインで全てクリティカルが決まると並の星5サーヴァントを超える凄まじいダメージ量を叩き出す。
ゴールデンが宝具特化だとしたらこちらはクリ殴り特化のサーヴァントと言える。
勿論バッファーとしても強力。特にQuickバフスキルは当時でも比較的貴重であり、それを味方全体に配れるのは結構大きい。

おまけ程度に思われがちなNP獲得量アップも、スキル重ね掛けかつ全カードでクリティカル発生を前提に置くなら侮れない。
Artsを1、3枚目に配置してブレイブチェインを行うと、一気に100%近くまで持っていくことができるのだ。
Buster起点の場合でも相当な量を稼いでくれる。
オーバーキル(ゲージ)補正、概念礼装といった補助要素も含めてしまえば、まさにNPお化けと言わんばかりの爆発的な超高効率を発揮する。夏だけに

で、問題の時間差スタンだが、解決法は至って簡単。弱体無効、あるいは弱体解除持ちのサーヴァントと組ませればいい。
実は発動前(時計のアイコン)の時点でもデバフ扱いとなっているので、先に予防しておくとささやかな時短にも繋がる。
上手くデメリットを打ち消せればより安定した運用も可能だろう。




その後の活躍

相変わらずギャグイベントにちょくちょく登場するが、だいたい善意(本人基準)とうっかりのせいで大騒動を引き起こすポジションに収まる。


懲りることを知らんのか。
凛を依り代にした疑似サーヴァント状態なのでこれでも随分マシである。凛すげえ。

その為扱いは「邪神」「女版両津勘吉」など散々。
作中でもあまりにやらかすせいでバトル・イン・ニューヨーク2019の辺りでは完全に慣れっこになった様子。


しかしこのイベントに出てきたイシュタルはユニバースの方であり、本物はサンフランシスコにいた
にも関わらず本物だと誰もが信じて疑わなかったのは人……いや神望のなせる技だろう。





追記・修正は駄目な女神にお願いします。























さて、FGOでは結局行方不明のままだったグガランナだが、『Fate/strange Fake』にてどこかの世界から引っ張られてきたグガランナが登場した。
フィリアに宿った『女神』の仕業であり、「ちょっとくらいならなくても困らないわよね?」と軽い気持ちで招き寄せたようだが、とんだ大惨事である。

ちなみにあとがきによればその『女神』は第七章で〇〇〇と融合して登場しているとの事。
七章で擬似サーヴァントとして登場したのはイシュタル、エレシュキガル、ジャガーマンの三人。
そしてグガランナを使役できるとなれば、明言されてはいないが候補は一人であり、後に本編内でもイシュタルと確定した。

元々聖杯を降霊するための『器』として作られたアインツベルンのホムンクルスは神を降ろすのにも適していたらしく、
凛に憑依した時のような魂が混ざった事による人格のブレはなくなり、本来のイシュタルの性格になっている様子。
きのこによればその性格は「遠坂凛とルヴィアを足して二で割ってから、人間性を全て抜いたもの」らしい。

ハルリ・ボルザークが用意した触媒に招き寄せられる形で召喚されたらしく、たまたま近くに器に適したフィリアがいた事で憑依してしまったらしい。
ちなみにハルリはエジソンを召喚するつもりだったようだが、実際に召喚された真バーサーカーは人間とは思えない異形の獅子の姿をしており、何故か『女神』はそれを制御できる様子。
そもそも近代の英霊であるエジソンと神代の『女神』が同時に召喚されるというのもおかしな話であり、その正体はエジソンっぽい形で召喚されたバビロニアの森の番人「フワワ」(フンババとも。ちなみに女性)だった。

ただ、『女神』そのものと言う訳でもないらしく、真アーチャーは「他者の人格に焼き付けた叫びの様なもの」、フランチェスカは「壊れた神様のデータ」と称している。
その為、神を仇敵とする真アーチャーはその対処を後回しにし、まずは半神であるギルガメッシュを仕留めるつもりでいる。

『女神』の目的は不明だが、ギルガメッシュとエルキドゥへの復讐を目論んでいるらしく、グガランナもその為に招き寄せた様子。おまけに神殿まで建立する等やりたい放題だが…。

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最終更新:2024年01月10日 13:43

*1 今回はご丁寧に差分付き。しかもちゃんと日本語で書いてある。