ギュンター(FE)

登録日:2017/04/23 Sun 21:55:12
更新日:2024/01/09 Tue 16:44:42
所要時間:約 5 分で読めます






このギュンター、いつまでも貴方様と共に……。



出典:ファイアーエムブレムif ビジュアル資料集 ペルシード・クリスタル
徳間書店、2019年4月25日


概要

『ギュンター』とは『ファイアーエムブレムif 白夜王国/暗夜王国』の登場人物。
初期クラスはグレートナイト

CV:納谷六朗

誕生日は6月13日で、軍の中で一番息切れしない。
人気投票男性部門12位。英雄総選挙総合部門272位。

暗夜王国に古くから仕える老騎士。
ガロンの命令で、幼少期に暗夜王国へと連れ去られたカムイの教育係を務める。
カムイには厳しくも愛情を持って接しており、カムイからも本当の父親のように慕われている。
カムイが暗夜城に連れてこられたばかりの時、彼の衣食住の環境改善をガロンに提言するも却下されたため、密かに食べ物を運んだり部屋で添い寝をしてあげたりしていた。
その時の習慣を今でも密かに続けている。

ジョーカーフェリシアフローラ姉妹を執事・メイドとして指導したのも彼。
特にジョーカーに対してはのような教育を行ってきたため、彼からは「ジジイ」呼ばわりされるもなんだかんだで信頼関係を築いている。
ただ、ジョーカー自身はその時のことは二度と思いだしたくは無いらしい。

普段は礼儀正しいが、融通が利かない面がある。
また、王族相手でも容赦なく怒りを見せることがあり、慣れていないものが視るとものすごく怖い。

平民出身で、コネではなく実力で武功を立て、王城に仕えるまでに出世した叩き上げの武人。
長年の経験を活かした洞察力は鋭く、透魔編ではゾーラが変装したイザナの挙動不審さを一瞬で見破った。
それ以外の場面でも、カムイに対してアドバイスを送る場面が目立つ等、軍師的な役割を務めることが多い。

序盤で加入するお助けユニットだが、3章クリア後にカムイと2人きりで撤退する最中、
ガロンの命令で待ち伏せしていたガンズに襲われ、無限渓谷の底へと突き落とされ、消息不明となる。
暗夜・透魔ルートではその後再加入するが、白夜ルートではそれっきり登場しなくなり、離脱扱いされてしまう。


暗夜ルートでのみ支援会話があり、王族以外の上級職ユニットでは珍しく、カムイ以外にジョーカーとの支援がある。
女カムイと支援を深めると、結婚することも出来る
ストライクゾーン広すぎだろ。

ちなみに、彼の声を担当した納谷六朗氏は、本作発売前の2014年11月に亡くなっており、本作が遺作となった。



性能

初期クラスはグレートナイト。
シリーズ伝統である、ジェイガンポジションのお助けユニット。
前作のフレデリクとは対照的に、初期値・成長率共に壊滅的に低い。
特に速さの成長率が0%(職種補正頼み)なのが致命的である。
序盤はともかく、暗夜ルートで再加入した後は、まず出番をもらえることはないだろう。

透魔ルートであれば再加入時点での味方ユニットはカムイ、ジョーカー(フェリシア)、アクアのみなため、序盤の貴重な戦力としては重宝する。
しかし暗夜ルートであれば進行度の都合でついていた補正値がこちらでは全くないため、
継続して戦場に出撃させられるかといわれれば難しい。
あくまでも味方の戦力が固まってくるまでの繋ぎとして運用を割り切った方がいい。

個人スキルは、主人公が前衛に居る場合主人公の命中率と攻撃力が上がる「絶対進攻」。
むしろギュンターの使い方としてはこちらの方が主流。
特に暗夜15章は、カムイとアクア、そして彼しか出撃できないため、このスキルは非常に重宝する。

どうしても前衛として使いたければ、お互いに追撃が発生しなくなる「守備隊形」の習得は必須。
暗夜編ではカムイ女にアーマーナイトの素質を設定しておけば結婚後に「マリッジプルフ」経由で習得できる。
さらに火力を上げるための「月光」、防御面の強化に「聖盾」「魔殺し」も有効。
ただし、そうまでしたとしても他のユニットの方が圧倒的に有能なため、使うには当然のことながら愛が必要である。
(エルフィブノワを育てていなくても道中で強いジェネラルを捕獲できたりする)

尚、カムイと結婚しても彼の子世代は存在せず、カムイ固有の子世代であるカンナが生まれるのみ。
さらに言うまでもなく成長率はすこぶる悪くなるので素人にはオススメできない。

サブ素質はドラゴンナイト系とマーシナリー系。
攻撃性能の上がる「見下す者」「太陽」や仲間の支援に役立つ「守備の叫び」「技の叫び」「死の吐息」等を習得できる。


支援会話

支援があるのは前述のようにカムイとジョーカーのみ。
カムイの場合、男と女でそれぞれ支援会話の内容が異なってくる。
尚、透魔編ではユニットとして参戦はするものの、支援会話が出来ない状態になる。


台詞

  • 主君の為、力を尽くすのみ。
  • 断じて幽霊などではございませんぞ。この腕も足も、この通り本物です。
  • 甘く見てもらっては困る。この汚らわしい幻術……見覚えがあるぞ。さあ、正体を見せろ!
  • ふふっ、やはり捕れませんでしたな。では、約束通り私の言うことを聞いていただきます。どうか……私と結婚をしてください。
  • お前が一人前になるまでは死にきれん。恥を残してこの世を去るなど……騎士としてあるまじき行為だからな。
  • ふふふ……家族みんなで寄り添って寝るなど……いつ以来のことであろうな……このような幸せを……もう、二度と失いたくないものだ……。



ストーリーには初期から参戦している。デザインしているのは山田章博氏。
斧を振るう騎馬系ユニットとして参戦している。
CVは納谷氏のもので、『if』からのライブラリ出演となっている。

専用武器は『老騎士の古斧』。
ターン開始時に自身のHPが50%以上あれば、敵軍内で最も速さが低い敵の攻撃と守備を-5する。
最も速さが"低い"敵、という点がポイントで、
封印スキルに代表されるような非接触で敵の能力を下げる効果は大抵"高い"者を対象とするため、
それらの効果と競合しづらい。
また武器錬成により、周囲2マス以内に歩行か騎馬の味方がいれば、
戦闘中は自身とその味方の攻撃と守備を+4とする効果を付与できる。

その他、補助スキルに味方の弱化を強化に反転させる『一喝』、
Aスキルに自分から攻撃した際に守備+6とする『金剛の一撃3』、
Cスキルにターン開始時周囲1マスの騎馬ユニットの攻撃と速さを+6にする『騎刃の鼓舞』を覚える。


追記・修正お願いします。










以下、透魔ルートにおけるネタバレ注意……。




















どうやら……三文芝居はこのあたりで幕引きのようだな。


透魔ルートの終盤において、彼はボスとしてカムイたちの前に立ちはだかる。
実は無限渓谷に落下した時点で、彼は全ての元凶である透魔竜ハイドラに身体を乗っ取られており、戦いの中で徐々にハイドラと精神が同調していった。
ついに彼は自ら「透魔王」を名乗り、カムイの自らに対する信頼を嘲笑し、滅ぼそうと襲ってくる。

彼はかつてガロンから「竜の血」を賜り、彼の側近になるよう薦められたことがあったが、妻子を大切にしたいギュンターはこれを固辞した。
これに激怒したガロンは、ギュンターの妻子はおろか彼の故郷を滅ぼしてしまうという凶行に出る。
この事件がきっかけとなり、ギュンターはガロンのみならず、国民の命を軽視する王族そのものを憎悪するようになった。
カムイの世話係を買って出たのも、復讐の機会をうかがうためであった。

暗夜ルートでのタクミからもわかるように、人に嫉妬する感情・人を憎悪する感情は、ハイドラの器としてはうってつけの存在であった。
ギュンターの「憎悪」の感情に目を付けたガロンは、ガンズに彼を無限渓谷へ突き落すように命じた。
はたしてギュンターはガロンの目論見通り、ハイドラの洗脳を受け、カムイらと同行しながら彼を抹殺する機会をうかがうようになっていた。
尚、暗夜ルートで透魔の眷属とならなかったのは、早期にアクアの歌を聴かされていたためと推察される。

明言こそされていないが、虹の賢者の試練の3人目の達成者である「名も知らぬ騎士」の正体がギュンターではないかという説もある。
彼の目的はガロンへの復讐であるため、同じく試練を乗り越えたガロンに対抗する力を得ようとしたのかもしれない。

作中では終盤に正体を現す場面を含め、3度カムイの命を狙っている。
1度目は白夜・暗夜のメンバーと共に無限渓谷へ飛び込む際に、落下するカムイに並行して襲いかかっている。
この時はクリムゾンが自らの命と引き換えにカムイを守ったことで失敗に終わる。
その後も、透魔城の中でカムイを襲い、気絶させることに成功するも、トドメを刺すことはできなかった。
そして3度目、クリムゾン殺害の罪をカムイに被せようとするも、自らボロを出すハメになり、ついに彼らと対峙する。


ボスとしてのギュンターは、を使い分け、さらにボス等限られたユニットしか習得できないスキル「竜鱗」を持っている。
この時点ではカムイの「夜刀神」は覚醒していないため、ダメージが非常に与えづらいという特徴がある。
……しかし所詮ジェイガンポジだからかその辺の雑魚にも負けるほど能力が低く、終盤のボスとしてはかなり弱い部類に入る。
また「勇者の槍」「鋼の剣」「トマホーク」と射程1~2の武器を持たず、かつ特効を2つも抱えているため、武器の持ち替えの隙を突きながら特効武器で攻めればあっけなく終わる。
せめて銀の投撃槍ぐらい持っていても良かったような。

撃破すると、ハイドラの意思に抗い自ら剣を腹に突き立て、自決を図る。
その後、サクラエリーゼの回復により一命をとりとめ、カムイの命で最終決戦に同行する。

上述の通り透魔ルートでは支援ができないため、早い段階でギュンターのことを疑っていたプレイヤーも多かった様子。


追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年01月09日 16:44