EXハード(スパロボ)

登録日:2017/04/21 (金曜日) 17:52:00
更新日:2023/07/02 Sun 23:03:59
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EXハードとは、スーパーロボット大戦シリーズのシステムの一つ。


◆概要
初登場はORIGINAL GENERATION2のGBA版。
所謂ハードモードであり、シリーズによってはエクストラハードと表記されているものもある。
基本的にゲームを1周クリアした後に解禁される追加モードで、ノーマルモードに各種制約がかかったり敵が強化される方向で難易度を引き上げたモードといえる。

現状実装されているのがOG2(GBA版)、第3次αOGSOG外伝Z第2次OG、OGDP、OGMDの8タイトル。
版権シリーズで採用されたのが2回だけしかないので、実質的にOGシリーズ特有のモードといえるか。


ノーマルモードからの主な変更点
概要の項でも記述している通り、ノーマルモードで出来たことが出来なくなっていたり、敵がノーマルモードよりもさらに強化されるといった点が主。
自分に関わる点は青、敵に関わる点は赤で記述しています。


武器改造不可or機体・武器改造不可
火力アップ手段の一つ・武器改造が出来なくなる。
そのため、攻撃力を上げる手段は後天スキルのインファイト・ガンファイト及び一部機体のカスタムボーナスやイベントでの武装追加のみとなる。
ノーマルモードならHPがウン十万あっても楽に1ターンキル出来たボスも少々ターンをかけなければならなくなる。

シリーズによっては機体の改造も禁止されてしまう上に加入時から数段階改造されている機体も改造値ゼロで加入するようになる。

パイロット養成に必要なPPが2倍orパイロット養成不可
能力アップ・特殊スキル習得のコストも高騰。
OG2では必須スキルと言われているSP回復やアタッカーの習得にもPP160~200を要する。
シリーズによっては改造と同じく養成も禁止されてしまう。

敵ユニットの改造段階が増加
ノーマルモードでも改造されている場合はさらにプラスされる。
プラスされる段階はだいたい+3ほど。
強力なボスクラスの敵がさらに強化されるため危険。

敵パイロットの撃墜数がノーマル時より増える
シリーズによって違うが、だいたい15~30はプラスされる。
敵パイロットはレベル=撃墜数であることが多いため、中盤辺りの敵は全てエースボーナスを所持することになる。
特に一般兵はエースボーナスが最終命中・回避アップである事が多いので地味に厄介。

熟練度(SRポイント)に関係なく難易度が難(ハード)固定
ポイントが0だろうと問答無用でハードになる。
ザコ多い・ボス硬い・ターン制限やHP寸止めの条件が厳しい等、マップによっては普通のクリアでも厳しい場面も出てくる。
だが、ザコが多い=気力が上げやすい・獲得資金やPPが増えるというメリットもある。
しかし、前述の通り最近のEXハードでは改造・養成が出来ないことが多く、稼ぎに関してはほぼ無意味。
加えて気力に関しても通常より上昇量が下がったりする場合が多い。

アビリティ購入不可
OGDPとOGMD限定。
同じものを3つ装備すると効果が発動するアビリティの購入も不可。
後述するが、特定の敵機撃墜で入手できる分でやりくりするしかない。


「改造・養成なしでクリアしろとかなにかんがえてるの?」と初見は思いがちだが、それらのカスタマイズをせずともクリアは可能なバランスなので、そのシリーズのシステムを理解すれば十分攻略できる。
強化パーツやアビリティといった装備アイテムはノーマルモード同様、所持している敵機の撃墜による入手・装備は可能なので有効活用しよう。
特に強化パーツはデュアルセンサーや高性能照準器といった命中補正アップ系が最重要になる。


攻略のポイント
EXハードを生き抜くために必要なポイントの例をいくつか挙げていく。
ここで挙げたポイントをしっかり守って確実に攻略するのも良し、全部無視して己の限界に挑戦するも良し。

前周回であらかじめ撃墜数を稼いでおく
いろいろと制限の付くEXハードであるがエースボーナスは獲得出来るので、あらかじめ撃墜数を稼いでおけば序盤でボーナスを獲得できるのでいくらか楽にはなる。
シリーズによっては撃墜数にも周回引継ぎの割合がかけられることもあるのでいきなりボーナス獲得というわけにはいかないことも。

素の火力が高いユニットや合体攻撃を持つユニットを使用する
機体性能は基本的に最初から最後まで変わることがないので、主なダメージソースは素の火力が高いユニット頼みとなる。
基本的にその機体で最も攻撃力の高い必殺技タイプの武器はバリア貫通効果が付いていることが多い。
合体攻撃も相手のバリアを無視できる上に火力が高めなので重要。

アタッカー等の火力底上げスキル所持パイロットを優先的に育てる
武器改造が出来ないので最終ダメージアップのアタッカーや攻撃力を上げられるインファイト・ガンファイトも重要。養成できないシリーズでは特に顕著。
第2次OGとOGMDに限るが、援護攻撃が無くても4体同時攻撃を繰り出せるマキシマムブレイクを使用するために必要なスキル・統率(MB発動)所持者も重要になってくる。
HPが一定値を切ると撤退する強化パーツ持ちの敵を撃墜するためには援護・マキシマムブレイク・プレースメント補正といったシステムを最大限利用する必要がある。

指揮効果・信頼補正をフル活用する
信頼補正で特に重要なのは命中・回避の上がる友情ボーナスと与ダメージの上がる恋愛ボーナス。
もう一つ、ライバルボーナスもあるがこちらはクリティカル上昇なのであまり気にしなくていいかも。

ノーマルモードではあまり気にしないだろう指揮効果もEXハードでは非常に有用。
指揮持ちは母艦が主だが、一部母艦よりも足の速いパイロットも持つため、そういったパイロットも活用すれば素早く足並みを揃えて敵陣へ接近することもできる。

精神コマンドは戦闘系のみを使っていく
特に重要なのは感応、必中を持たないパイロットの補助として必須。
アタッカーが殺られたら元も子もないので信頼や絆といった回復系も1人くらいは使えるようにしておくと安心、修理だけじゃ賄えないこともあるからね。
努力・応援くらいは使ってもいいが、幸運・祝福・修行は完全封印すべし。稼いでも使えないんじゃ意味がないからな!

資金・PP・SRポイントには拘るな
↑でも散々言ってるが、前周回から引き継いでいても改造・養成不可なので稼いでも意味はない。次周の事より今が大事。
SRポイントもシリーズによってはハード相当のポイントを稼いでいると最終話までのマップ数が増えるケースもあるため、ただクリアするだけならポイントを無視したほうがいい。

敵のステータスを正確に把握する
HP回復を持っているか、状態異常武器を持っているか(及ぼす状態異常が何か)、最大射程はどれくらいか…それらをしっかりと把握することも重要。
ターンはかかれどもHP回復を持っていない敵を射程外or射程の穴からジリジリと削っていくのも時には必要。

いろいろな乗り換えを試してみる
ほぼOGシリーズでの話になるが…
最初はパイロットがいるけど後に別の機体に乗り換えるので空席になる機体が結構あり、そういった機体が余らせるのがもったいない強機体というパターンもある。(例:第2次OGのグルンガスト参式とか)
そういった機体も有効活用すれば攻略の一助になるかもしれない。

全滅プレイも視野に
場合によっては全滅・味方母艦撃墜によるゲームオーバー後のリトライを繰り返してレベルアップや撃墜数稼ぎをするのもいい。
リトライ後はSRポイントを獲得できなくなってしまうが、取らなくても強制ハードモードなので先述した通り拘る必要はない。

時間はかかれども、補給可能機体が複数揃った際にお互いを補給し合って経験値を稼ぐ相互補給でレベルをカンストさせるのも有効。
もちろんやらなくてもクリアは十分可能。


EXハードをクリアすると…
採用された初期の頃(OG2・第3次α)は、クリアすると第3のモード「スペシャルモード」が解禁される。
このモードは従来の資金・PP・撃墜数の引継ぎに加えて、「改造段階が10→15段階に引き上げ」「全ての強化パーツ及び換装武器を所持」「(小隊システム採用シリーズのみ)小隊編成時における各ユニットのコスト緩和」といった特典がある。
しかし、「周回がより楽になるモードの解禁が縛りプレイモードのクリアというのは…」的な意見が多かったからなのか、
Zでは「両主人公でクリア」、第2次OGでは「モードを問わず2周クリア」でスペシャルモードが解禁されるようになった。

最近のシリーズではEXハードのクリアがトロフィーの条件になっているため、トロコンを目指すなら避けては通れない。


エキスパートモード
EXハードとは違うが、類似しているシステムなので本項にて解説する。

Xから採用されたモード。『X』『T』の二作品で採用されている。
難易度がハードで固定・敵機体が強化される点はEXハードと同じだが、こちらは機体改造やパイロット養成の制限が一切なく、SRポイント獲得条件が全マップ共通で「全滅後のコンティニューを使わずにマップをクリア」となる。
SRポイント獲得でターン数に追われることは無くなるものの、戦力の揃っていない序盤から3段階以上改造された敵が襲い掛かってくるので、やっぱりキツい。
第1話の敵に対しても通常で命中率が100%を割ったり、「集中」を使っても100%に届かないなんてことも…
また、『T』ではすべての敵機体にカスタムボーナスが採用されており、第12話以降で難易度ハードだと改造段階が全5段階以降になるので、不意討ち気味な強化がされた敵も出現する。

そして、『T』では後のアップデートでエキスパートモードを超える「スーパーエキスパートモード」が追加された。
基本的な使用はエキスパートと同じだが…
こちらはエキスパートからさらに敵機体の改造段階が増加している上に敵パイロットの撃墜数も「=レベル」ではなくスタート時点から増加しているため、いきなりカスタム&エースボーナスを持った敵と戦わされることになる。
特に1周目だとプロローグにあたる第0話でも普通にゲームオーバーになってしまうことも…
しかし、同アップデートによってこちらにも有利な追加要素*1が増えているので、周回プレイで挑戦するなら恐らく苦戦はしない…はず。



ゲームスタート時にモードを選択するのだが、EXハードと違って周回中でもインターミッションのシステム設定でいつでもモード変更は可能。
どうしても進めなくなったら素直にノーマルorビギナーズに切り替えよう。






追記・修正はEXハードをSRポイント全取りでクリアした方がお願いします。

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最終更新:2023年07月02日 23:03

*1 レベル上限が99→200、各能力値の上限が400→999、改造段階が1周目の時点で20段階、一部のレベル制特殊スキルに最高段階の「EX」が追加etc…