憂う者(デビルサバイバー2)

登録日:2011/10/19(水) 20:55:28
更新日:2024/01/16 Tue 07:59:19
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私は『憂う者』
それ以上でも、それ以下でもないさ


憂う者とはデビルサバイバー2に登場する登場人物である。
アニメでのCVは櫻井孝宏

■作中での活躍
初登場は4日目。倒したはずのメグレズが再び現れたという報を聞き、駆けつけた主人公たちの前に現れる。縁が結べるキャラの中では最も登場が遅い。
メグレズを指パッチンで破壊し、それが本体ではないことを告げて去る。この時、『ニカイア』の管理人であることがジョーに予想され、実際4日目終了時にティコが「あの方」と呼んでいた。
また、この時前述の指パッチンに加え、召喚アプリ無しで悪魔を召喚したり、空を飛んだりと、人間離れしたところを見せた。
これ以降、主人公たちの前に現れては意味深な発言を残したり、セプテントリオン対策に悩む主人公たちにアドバイスをしたりした。
ヤマトはどうやら彼を知っているようで、主人公に対し彼のことを聞いてくる。
憂う者本人も、今回の一件をあらかじめヤマトに教えていたことを主人公に語る。





以下ネタバレ






その正体は八体目のセプテントリオン、アルコル
ミザールの伴星にして、死兆星の名を冠する星である。
過去、ポラリスやセプテントリオンの統一自我に疑問を覚え、有史以前に人間に文明を与え、その可能性の成長を見守った。
だが、あまりにも急速な進化を遂げた人間は種としての飽和を迎えてしまったとポラリスに判断され、結果その存在の抹消が決定してしまう。
この時、アルコルは「自分の行動が人間を滅ぼしたのではないか」と考え、憂いを抱く。

アルコルは人間の世界を守るため、かつてから力を与えていた峰津院家の当主、ヤマトに今回の真相をあらかじめ伝えたが、期待に反し彼は「実力主義」世界の野望を果たす為に行動しポラリスに恭順することを決意する。
そこで今度は多数の人間に向けて死に顔動画「ニカイア」と「悪魔召喚アプリ」を公開。死の運命に抗い悪魔を御する者たちの中でも、特異な存在である主人公に注目し度々姿を見せることとなった。
一方でヤマトに対しては失望し、配下の悪魔で妨害したり彼を死に導こうとしたことも。

終盤、ベネトナシュを倒してポラリスに謁見する権利を得た主人公たちの意思を確認し、最後の試練として立ち塞がる。
戦いの後は主人公たちをポラリスの元へ導き、消滅した。



以下、更なるネタバレ



と、上までは5つあるルートのうちの4つの話。
憂う者に関する自由イベントを全てこなすことで見ることが出来る隠しイベントでアカシック・レコードの存在を聞いていた場合、彼と共に歩むルートが出現する
このルートは憂う者が仲間になる、という時点で他のルートと展開がかなり違う。
6日目の夜。それまでの仲間たちが自分達の意見を通す為に3つに分かれる中、主人公は憂う者と共にポラリスを倒して憂う者を天の玉座に座らせ、アカシック・レコードを操って世界を原初からやり直すことに決める。
だが、この選択は他の仲間全員と違うものであり、すなわち他の仲間全員と決別することを意味していた。

こうして7日目は主人公と憂う者の2人で戦い抜くこととなる。
共に闘う友として、アル・サダクという呼び名を主人公に教え、まずは東京勢を降伏させる。
次いで大阪、名古屋もヤマト、ロナウド、ジョーを除いた全員を降し、トランペッターの協力の元ベネトナシュを撃破。
最終日にはロナウド、ジョーを倒し、竜脈でターミナルを強化。それの横取りに現れたヤマトを退けポラリスとの直接対決に臨む。ちなみにこの時のヤマトと主人公のやり取りは涙腺崩壊必至。
ちなみに、一見ギャグに絡みそうにないキャラだが全然そんなことはない
天然っぷりを存分に発揮して(主にダイチと)コントを繰り広げたりしている。
「そして私はアル・サダクだ」

要約すると上記の通りなのだが、このルート難易度が他のルートと比べて明らかにおかしい。ぶっちゃけ相当準備しないと1周目で選ぶのは自殺レベル。
まず7日目序盤の東京勢前半戦。サダクの初期レベルは55固定で、まぁこの時点では高い方。順調に来ているなら主人公も大体そのくらいかちょっと低いくらい。待ち構えるヒナコとジュンゴ相手なら適正レベルになる。だが、敵増援に現れるのが


破壊神シヴァ Lv.76


何かの間違いと思いたくなるが、ホントにこいつが現れる。
コイツ自体はヤマトやロナウドのルートにも現れるし、ヒナコさえ倒せば撤退するのだが、主人公とサダクの2人だけで後ろから迫るシヴァの追撃と立ちはだかる他の敵をかわしながらヒナコを倒すのは戦力的にかなり難しい。というか精神的にキツイ。しかもシヴァが倒れるまでヒナコの方から仕掛けてもくれない。
じゃあシヴァを倒せばいいじゃないかと思うだろうが、このゲームにはレベル差補正なるものがある。レベルが20離れた敵には殆ど攻撃が通らない。
しかもシヴァは万能以外が効かないチート耐性。
一応物理無効を付けた上で邪龍のスキルを使って遠距離攻撃を繰り返すのがベターな倒し方。でもやっぱり本来4人がかりでフルボッコにして倒す相手なので2人ではキツイ。
ここを乗り越えて、縁を上げた仲間を説得できればしばらくは楽。他ルートでの憂う者の試練はもちろん全スルーできるし、ダイチやロナウドルートと比べてヤマトが弱いというメリットもある。あんまり釣り合っていないし、このせいで試練に現れるじゃあくフロストの解禁が不可能なのだが。

そして迎えるラスボスのポラリス戦。
サダク強制出撃、サダク自身の攻撃はポラリスに無効&途中でサダクが行動不能になる&サダクが一回でも死んだら負け&サダク以外が全滅しても負けという重度のハンデを背負っての戦い。1周目ではこういった条件が無い中戦うのも難しい相手なのにこのハンデ。

こんな茨の道だが、サダクとの縁でアスラおうやルシファーが合体解禁になるので、1周目で挑戦してみる価値はある。ただし周回ポイントが足りないと折角解禁されたルシファーを作れない事態*1に陥ってしまうが……

以下、最後のネタバレ





ポラリスに宣戦布告したサダクは仲間の協力の元、ポラリスを滅ぼす。
天の玉座に着き、主人公の意思を最後に確認した後、世界を原初に戻す。
だが、サダクはそのための礎となってしまう


新たに始まった世界、しかしそこには物質としての姿を持っていたサダクはいない……。


■ユニットとしての憂う者

  • アルコル
サダクルート以外の4つのルートで最終日に戦う敵。攻撃された時ダメージが200プラスされる「死兆星」という状態異常をかけてくる。
更に、ターン経過か一定量のダメージを受けると第二形態となる。この時、喰らった攻撃と同じ属性の攻撃を返してくる。だが、威力は桁違いであり一発で致命傷を負うレベル。初見で万魔の乱舞撃って瞬殺されたのは筆者だけではないはず。
と、こう書くと強そうだがあくまで何も知らずに挑めば強いという話。特性をきっちり把握すればはっきり言ってラスボス直前とは思えないほど弱い
死兆星は状態異常なのでアムリタなどで簡単に対処できるし、1ターンで治る。何よりアルコルが積極的に攻撃してこないので、雑魚を他チームに任せれば危険はない。
第二形態もこちらが放つ攻撃に反射耐性を付ければ勝手に自滅する。特に物理弱点なので物理反射を付けて千烈突きすればそれだけで致命傷となる。
そもそもメグレズのように段階を踏まなければ死なないわけでなく、ターンを回す前に4人がかりでフルボッコにしてしまえば第二形態突入前に死ぬ
もっとも、だからといって油断すれば逆に瞬殺されることもあるので気をつけよう。周囲に控える悪魔もかなり強いし。

  • サダク
素の耐性が他キャラと比べて高く、ステの合計値も非常に高い。
だが、微妙に魔が優れているだけでだいたい均等に振られているという、器用貧乏パターン。早くに魔がカンストするフミやオトメの方が活躍しやすい。
豊富なスキル選択肢でうまく差別化して使いたいが、魔系の優良スキルは大体他キャラも付けれる。耐性も終盤は全門系や反射をスキルで付けるのがデフォになるのでここでも差別化しづらい。イオやヤマトと異なり、Lv99でも魔・力ともにカンストしてくれないのは辛いところ。
一方でHP・MPが非常に高く、どちらも味方キャラ中トップとなる。特にHPはレベル99で999とカンストするほど。更に行動速度が行動の回転力が高い仕様になっているの。これらを活かして物理を半減で耐えてもらい、サポートやヒット&アウェイを繰り返す遊撃手にしたりすると光る。







■アニメ版
アニメ版では第一話から登場、更には第四話(2日目、メラク戦)でヒビキの前に姿を現す。原作よりかなり早い接触となった。
初接触時から「アルコル」と名乗り、更には4日目時点で自らがセプテントリオンであることを明かすなど、原作と比べてあまり情報を出し惜しみしない。
過去にはヤマトを「輝く者」としていたらしく、袂を別った今でも彼を「友達」と思っているようだ。
5日目以降はまさかのヒビキ自室に居候を開始。天然っぷりをいかんなく発揮しており、コーヒーに感動したり、歩くときにどちらの足から出すかをまじめに悩んだり、エプロン着用で豪勢な朝食を用意したりと、可能性をエンジョイしているようだ。



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最終更新:2024年01月16日 07:59

*1 合体Lv制限解除は必須。加えて素材を用意するために仲魔やマッカも必要