かぐや(Wonderland Wars)

登録日:2017/04/20 (木曜日) 16:22:00
更新日:2020/04/18 Sat 22:53:40
所要時間:約 20 分で読めます





今宵、何かが変わる。予感がいたしますわ



-なよ竹の巫女-



かぐやは、ゲーム「Wonderland Wars」の登場キャラクター。

Art:萩谷薫
CV:井上喜久子



【概要】

「Wonderland Wars」(以下wlw)のプレイヤーキャラクター「キャスト」の一人。
初期にはいなかった、アナザーキャストではない新規追加キャスト。

イベントにて、美猴のアナザーキャストである大聖と同時に実装された。

【人物・モチーフ】

サンドリヨンの項で解説した通り、本作のキャストや装備アイテムであるサポートカードは全て童話や神話をモチーフにしつつ、
「それらの物語は『闇の軍勢』と戦った戦士たちの活躍を描いた『戦記』だった」という設定のもとにアレンジがなされている。
彼女のモチーフは「竹取物語(かぐや姫)」。学生時代、国語の教科書などで見たことのある人も多いはず。

双剣を持って舞踏会ならぬ「武闘会」に向かったサンドリヨンや、
狼に騙される無垢な少女だったのが何の間違いかオオカミスレイヤーになってしまったスカーレット、
マッチの炎どころか業火を操る少女と化したミクサと比べるとアレンジは控えめ。
原典では戦いには全く縁のなかったキャラクターだが、彼女に縁の深い「竹」や、
原典で月人が示した武力をモチーフにしたスキルを操る、というアレンジがなされた。

ビジュアルは原典を踏襲した和装で、紫をメインカラーにした十二単と、原典で月に帰る際に着た羽衣を纏う。
長い黒髪も相まって、高貴な雰囲気が伝わってくる。
それに加えて、サブモチーフとして原典のタイトルにもなっている「竹」や、彼女の故郷である「月」を意識した装飾がなされており、
頭上に浮かぶ天使の輪のような竹の円環、細い竹製の杖とその先端に浮かぶ満月のような球などにそれらが見て取れる。
サブモチーフとローブのように長い十二単のおかげで、「姫というよりは魔導師のよう」という神筆使いも。
色気よりも「高貴な美しさ」を感じさせるデザインだが、キャストセレクト時の立ち絵やWS時の一枚絵では十二単から覗く美しい素足を拝むことができる。

原典でのかぐや姫は人格・性格の描写が少ないためか、今作では「姫」の身分であることが強調され、
「お淑やかで、物腰の柔らかいお嬢様」といった性格に設定されている。
台詞もやわらかい口調のものが大半で、お嬢様らしい「~ですわ」という語尾も完備。
「旅路への支度は出来ました」(キャスト選択時)などの台詞から原典で月に帰ることを決めた後のようで、
物腰は柔らかながらも芯の強さを感じさせる台詞もいくつかある。
また、「高貴な姫→世間の常識には疎い」という解釈のようで、西洋のイベントであるクリスマスを知らなかったり(チャット「クリスマス」)とかわいい面も。

本作ではどのキャラクターもそうだが、台詞は原典を意識したものや、「月」に関するものが多め。
  • 「育てていただいた、大恩を胸に…」(キャスト決定)
  • 「呼び醒ます…月輪(がちりん)の力を今ここに!」(戦闘開始)
  • 「天へと還る時が来ましたか…」(撃破)
など、ちゃんと原典の設定を踏まえていることがわかる。

【性能】

ロールはサポーター。
実装当時はゲーム初の「超遠距離型」キャストで、その解説通り中~遠距離を適正距離とする援護向けのキャラクター。
ショット・スキル含めて他のキャストにない強い個性があり、他のキャストのノウハウを応用しにくい中~上級者向けのキャスト。

基本性能は足が遅く、各種行動の硬直も大きい代わりに、最大MPが多い。
そのためドローやスキルを連発しやすく、兵士処理にストレートを主力にすることもあって他キャストよりMPを潤沢に使える。
スキルはサポーターらしく味方を支援するものや敵を妨害するものがメインで、積極的にキルを取りに行くことは難しいので、
搦め手でキルや拠点破壊の支援をする立ち回りが主軸となる。

サポーターとしてのコンセプトは「MP・防御力の操作」「敵の弱体化」。
「望月の加護」「花天月地」で味方のMP回復速度を早めたり、「月影の矢」で逆に相手のMPを奪うなど、MPに関連するスキルが主力。
ドローとスキルのリソースとなるMPに干渉できるのが弱いはずもなく、かぐやが一人いるだけで味方全体のMPに余裕が生まれる。
特にスキル重視のキャストと組んだ際は強いシナジーを発揮する。
もう一つの「敵の弱体化」は、スキル「時忘れの呪縛」「無月の闇」に強く表れている。
どちらもヒットすれば敵を長時間弱体化させる強力なスキルであり、結果的に味方のサポートに繋がる。

「超遠距離型」の触れ込みは伊達ではなく、適正距離であれば鈍足なキャストや、各種硬直が長いキャストに対してはかなり優位に立ち回れる。
『運命の時刻盤』では兵士列を貫通する新スキル「無月の闇」も手に入れたため、サポーター内で見れば「兵士列越しの撃ち合い」は得意。

弱点は、近距離戦の適性がまったくないこと。
ドルミールやシレネッタなど「近づかれると辛い」キャストはこのゲームでも数多く存在するが、かぐやのそれは他キャストとは悪い意味で一線を画する。
文字通り、「近づかれたら死ぬ」というレベルの弱さで、上位帯のプレイヤーでさえ近接系のキャストにまとわりつかれたら死を覚悟する。
その弱さは広く知れ渡ってしまっており、かぐやが対面になると、普段は接近戦をしないようなキャストでも積極的に近づいてくるほど。
一応Ver.3.XXから追加されたマスタースキル「エルガーグランツ」(ミクサのヒートインパクトの威力低い版)で自衛程度はできるようになったが…。

原因は、かぐやのあらゆる要素が近距離戦にアンチシナジーしてしまっていることで、
  • 足が遅い→足の速い近接キャストからは「にげられない!」
  • 「竹光の足枷」「時忘れの呪縛」以外に相手をダウンさせる実用的な選択肢がなく、「相手を寝かせて安全確保」という行動が咄嗟にできない。
    また、このために兵士(ミニオン)を「ダウンさせて足止めする」こともできない
  • ストレートは発生が遅く、分裂前は低火力。その上硬直も大きいのでよしんば当たっても硬直差でこちらが不利
  • ドローは発生こそ早いがこちらも当たったところでよろけさせるだけ、
    相手があまりにも近いと「ドローの着弾点が自分に重なっていると発射がキャンセルされる」仕様のせいで撃つことさえできない
  • 唯一の切り札である「竹光の足枷」も発生が遅く、敵キャストの間合いで撃ったのでは遅い
と、あらゆる要素が近距離戦に向いていない。
このため、「そもそも近距離キャストと対面する状況を作らない」ことが最大の課題となり、仲間との連携が他キャスト以上に重要になっている。



【ショット関連】



【スキル】



【ビルド】

サポーターの中でも、かなりビルドの方向性が固定されがちな部類。
良く言えば強化の方向性に迷いにくく、悪く言えば自由度がない。
理由としては
  • かぐやはLv3時点でストレートによる兵士一確が求められる
  • 遠距離で戦うため、経験値クリスタルの回収範囲を広げるサポート「誠実な王の服」が必須
  • かぐやは端レーン適性が低いため、基本的には中央レーンに向かうことが想定される
の3つがあげられる。

また、ビルドに必須なカードも多いためメジャーなビルドを組むだけでもカード資産が求められる。
現在は実装直後~『月下の舞闘曲』時代よりビルド難度は落ち着いたが、
このビルド難度の高さもかぐやが中~上級者向けキャラと評価される要因の一つになっている。

専用アシストは「輝夜の御鏡」(Lv3解禁)。
かぐやが装備したときのみ、レベルアップ後の一定時間、ドローのヒット時に「相手のMP回復速度を落とす」という追加効果を与える。
効果自体は強力ではあるが、かぐやはアシストカードの枠が余ることが少ないので、「装備したいが、枠が足りない」というジレンマに悩まされる。

【テンプレ】

多くのかぐや使いが目指すことになるであろうビルド。
前述の「『誠実な王の服』の装備」「Lv3時点でのストレート兵士一確」を両立したビルド。

基本的には「誠実な王の服」で一枠、サポート一枚+ソウル枠でストレート一確達成(足りない場合は残り一枠も費やして達成)、という形になることが多い。
サポート+ソウルで一確達成ができる場合一枠が余ることになるが、そこには
  • 「月影の矢」で兵士一確を達成するために「白き女王のショール」「巧みなる猪狩りの笛」
  • ストレートの弾速を上げてキルを狙う「マグスの魔笛」
  • ドローの当てやすさに着目し、欠点のスピードを補う「飛将の赤兎馬」
  • 専用アシスト「輝夜の御鏡」
などが考えられる。

「かぐやを使いたい」と思ったらまずこれを目指すべき、と言っても過言ではない一種の完成形ビルド。

【端レーン用】

昨今ではマッチング精度の改善により少なくなってきたが、
ネットワークマッチの都合上「かぐやがどうしても端レーンに行かねばならない」という状況になることも多い。
そんな時、苦手な端レーン戦を少しでも快適にするための変則ビルド。

経験値取得は激戦区である中央レーンに一任し、「誠実な王の服」の枠も攻撃強化に回してテンプレビルドより殺意をマシマシにしていく。
上記のテンプレビルドと違い「これ」という決まった形はないものの、Lv3ストレート一確は維持しつつ、ドローに強化値を振るのがセオリー。

【おすすめアシスト】


【関連キャラクター】

ツクヨミ

「月輪よ、仇なす者共を帰依(きえ)せしめよ!」
かぐやのアナザーキャスト。ロールはファイター。
モチーフは日本の創世神話より「月読命(ツクヨミノミコト)」。
物腰の柔らかいかぐやとは正反対に、神様らしくナチュラルに尊大で高圧的。

ファイターとなったことで、ドローショットの攻撃範囲が広く、ダウン属性に変化。
足の遅いキャストにとっては更にいやらしい存在となった。
スキルは支援系の行動がほとんど失われた代わりに、相手のMPを吸収する「朧月の幻惑」など攻撃的に。
特に目立つのが、一定時間ドローを強化する「月輪の加護」。弾速と攻撃範囲が強化されるので、ただでさえ回避しにくいドローが更に凶悪となる。
足の遅いキャスト相手なら、緊急回避ごと捻り潰してキルすることも可能。
ファイターになっても「近距離の弱さ」は健在だが、こちらは「竹光の足枷」が全体的に強化された上、
『運命の時刻盤』で壁を無視して移動できる移動スキル「昇天の羽衣」も手に入れたので、かぐやに比べると近距離の脆さはいくぶんか改善されている。

さかきの(みやつこ)

「姫は渡さぬぞっ!!」
ソウルカード。竹取物語における「竹取の翁」。
「甲冑を身にまとい、両手に金色の竹槍を持った筋肉モリモリマッチョマンの爺さん」という凄いビジュアルが特徴的。
恐らく、月の使者を追い払わんと武装した姿なのだろう。

性能はLv3解禁、ストレート&HP強化というもの。原典が同じだからか、かぐやとも噛み合う。
現在はリーフショップでリーフを払えば確実に手に入るので、「Lv3一確を達成したいけど、お目当てのソウルが手に入らない…」という人にはオススメ。




近接系キャストの闇討ちに気を配りつつ追記・修正をお願いします。


画像出典:2015年2月19日稼働開始 セガ・インタラクティブ『Wonderland Wars』より一点
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • セガ
  • SEGA
  • ワンダーランドウォーズ
  • Wonderland Wars
  • wlw
  • サポーター
  • 童話
  • かぐや姫
  • 竹取物語
  • 井上喜久子
  • 萩谷薫
  • 接近戦=死
  • かぐや

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2020年04月18日 22:53
添付ファイル