ヴァルハルト(FE)

登録日:2017/04/20(木)00:00:00
更新日:2024/01/17 Wed 11:20:26
所要時間:約 9 分で読めます






見よっ! 我が覇道っ!!


出典:任天堂公式LINE、https://goo.gl/cfjRLJ、2018年2月14日、
ファイアーエムブレム 覚醒、インテリジェントシステムズ、任天堂、2012年4月19日、
(C)2012 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ヴァルハルトとは、ゲーム『ファイアーエムブレム 覚醒』の登場人物。

CV:楠見尚己

「覇王」と恐れられるヴァルム帝国の皇帝。
平和を実現するためには力による恐怖政治しかないという信念の持ち主。
神を否定し、力による世界統一を果たすことで神を超えようとしている。
彼の圧倒的な実力とカリスマ性により、小国に過ぎなかったヴァルムは急速に勢力を拡大。
その勢いのままイーリス大陸にも進出し、ペレジア王ギャンレルに代わる新たな敵となる。
序盤のギャンレルの侵略行為もイーリス大陸を武力で統一しヴァルムに対抗しようとした側面があったことが後に判明している。

野心家ではあるが卑怯な戦法を嫌い、正々堂々とした戦い方を好む。
軍師エクセライに籠城作戦を勧められた際もそれを退け、正面から迎え討つことを選択した。
エクセライがペレジアの間者であることも気付いていたが、その上で敢えて受け入れていた。

その強引なやり方に反発する勢力が多い一方、ギャンレルとは違い彼に心酔し忠実に付き従う部下も多い。
将軍であるセルバンテスやフェルスはもとより、一般の兵士達も不利な戦況に陥ってなお高い士気を保っていた。

話し方にも厳格な性格が現れており、難しい言葉遣いが特徴。
二人称が「うぬ」のため、プレイヤーからの通称は「うぬ様」で定着している。
思想や口調、馬に跨った姿等、様々な面で某世紀末覇者に似ている点はよくネタにされる。

クロムの「王道」に対する「覇道」の体現者であり、二人の対決時には専用の会話が発生する。
色的にもクロムが自軍の象徴である青、ヴァルハルトが敵軍の象徴である赤で対になっている。


ヴァルム軍との戦いが始まるのは12章から。
大陸最大最強の騎馬軍を持つとの評判通り騎馬重装系飛行の比率が高く、特効が活きる場面が多い。

ヴァルハルトとの直接対決は19章と20章。
クラスは専用職「オーバーロード」だが、外見的にはデカくて赤いグレートナイト。
獣とアーマー両方の属性を持ち、剣・槍・斧が使え、物理系能力に優れる点も同じ。
違うのはスキル「覇王」の存在により特効ダメージを受けない点。

19章では技の確率でスキル「太陽」が発動する剣「太陽」を所持している。
ただでさえ硬いのに回復されては厄介なため、魔法等の間接攻撃をメインに戦いたい。
倒すとこの剣を入手でき、DLC『無限の神器』を除けばここが唯一の入手機会となる。

20章では錬成した「トマホーク」より強力な専用の投斧「ヴォルフベルグ」を使う。
「太陽」よりも基本性能は高いが、クロム等剣使いなら19章より戦いやすいことも。
この時は城内で玉座に陣取っているが、攻撃範囲に入ると突っ込んでくるので注意。

難易度に従って能力が上がるのは他の敵ユニットと同様だが、彼の場合は特に耐久力の強化が著しい。
ハードでは「先の先」「聖盾」、ルナティックでは「大盾」「王の器」を習得し、素の能力の高さもあり非常に硬い。
ルナティック+だとさらに必ず発動する「聖盾+」「大盾+」となり、もはや「王の器」も必要としなくなる。
またルナティック以上では「スレンドスピア」を持つため、剣使いでも続けて攻撃を回避するのは難しくなっている。
ルナティック+のランダムスキルを除けば火力を強化するスキルを持たないのが救い。
スナイパーなら「ロングボウ」や「バルフレチェ」で射程外から攻撃することも可能。
ぶっちゃけルナティック以上でここまで来れるなら大した問題ではないかもしれない。
倒すと己の敗北を素直に認め、潔く散る。

終盤で明かされたところによると、クロム達がギムレー復活を防ごうとしたのに対し、ヴァルハルトは復活したギムレーを自分の力で倒すつもりだったらしい。

ちなみに、セレナが加入する外伝の敵将ネルソンも元はヴァルム軍の所属である。
この外伝はティアモが男性ユニットと支援Sになれば解禁されるため、本編の進行に関係なくいつでも挑むことができる。
しかしヴァルハルト敗北後ならともかく、それ以前だと厳格な彼が部下の離反を許すのは不自然な気がしないでもない。



台詞
  • 我は神を越えていく者。 人の世の王となるが我が覇道。 ゆえに、神如きと同等の軍略など我は必要としておらぬ。
  • 勝利とは! 後に言い訳さえ許さず完膚無きまでに叩き潰すことを言う! 圧倒的な力を見せつけよ! 勝てる道など無いことを教えよ! それ以外を我は勝利と認めぬ!
  • 誰の許しを得る必要がある? 神か? 法か? 王か? 答えられまい! 当然だ! 答えなどありはしないのだからな! 人は神という毒に冒されて思考する力を失ったのだ! なぜ悪いのか! 神がそう決めたから! なぜ善いのか! 神がそう説いたから! 笑止!! 人に代弁される程度の神の言葉も、神の意志を借りねば言えぬ人の言葉も我には不要!! 我は我の言葉で語る! 我は我の力で導く!! これからの世に神はいらぬのだ!!
  • 覇王として生きる覚悟ならば、生まれた瞬間に決めておる。
  • 同じ道? 通じ合う? 馬鹿を言うな! 覇道とは、ただひとりで歩むからこそ覇道というのだ!仲良く歩ける程度の速度で、神を超えることなどできぬ!! 人は、我が歩いた道に続いて神を超えていけばいいのだ!! そうすれば、もはや争いも無い! 我の力の前にすべて一つとなる!
  • 我はすべての人の言葉に耳を傾ける! 我はすべての人の想いを受け止める! そのうえで、我は我を押し通す!!
  • ふむ…此度の策、まずは見事、と言っておこう…しかし、肝心が足りぬ。うぬはまだ、我らの戦いを他人面で見ているのではないか?招かれし異界、仮の戦場ゆえな…。否、断じて否!己を一角の英雄として請われるならば!既に戦いはうぬが身の内にあると知れ!そして、戦いを決すは常に意志の力。人を統べ、神をも超えて…勝利へ向かう確固たる意志だ。うぬは未熟…されど資格はあり。ゆえに我は共に征き、その器を見定めよう。よいな、エクラ!

  • 他人の田畑を勝手に荒らすなど、草食主義者の風上にもおけん奴らめ! このヴァルハルトが直々に成敗してくれるわ!!



我が名はヴァルハルト! 偉大なるヴァルムに大義を成し、人の世を統べる覇王なり!


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

スマホゲーにはご先祖様に遅れること1年、18年7月29日に期間限定の大英雄戦に登場した。

緑属性の斧使い。騎馬ユニット。
異世界の英雄が集うアスク王国を気に入っており、クロムと再戦する事を望んでいるようだ。

イラストを担当されたのは添田一平氏。攻撃絵、被弾絵共に不動を貫いている。
添田氏はヴァルハルトを描くにあたり、現実に赤い鎧はあまりないので、
朱漆の上に透漆を薄く塗り重ねた赤いメタリック感のある足軽胴を参考に描いたとの事。


武器は守備3と周囲2マス以内の敵と味方の数(自身と戦闘相手を除く)が同じか敵の数の方が多い時、戦闘中全ステータスを+4する『ヴォルフベルグ』

Aスキルに騎馬特効を無効にする『グラニの盾』
Bスキルにはターン開始時、敵軍内で最も守備が高い敵の守備を-7する『守備の封印3』

高い攻撃と守備を持ち、対物理において破格の強さを見せる攻撃・守備特化型の斧騎馬ユニット。
グラニの盾は原作の専用スキル「覇王」を再現する形で付けられているが、斬馬刀やポールアクス等物理特効武器対策ならともかく、
魔防が低いのでウルフ系魔法はグラニの盾があろうがなかろうがどのみち耐えられないため、変えるのも手。
そもそも物理武器で騎馬特効を用いてくるキャラ自体が当時から少なく、当時もあまり需要は無かった。
奥義は守備が非常に高い都合上、デフォルトで持つ「月光」より「緋炎」のほうが打点が出やすいのでそちらのほうがオススメ。

が、先に出ていたマークスやカミュが原作再現で遠距離反撃内蔵武器を所持した人権性能持ちの騎馬キャラだったために、原作で投げ斧だったヴォルフベルグを持ってくるヴァルハルトの事も「武器に遠距離反撃を内蔵しているだろう」と予測していたユーザーからの評価はあまり良くなく、当時は大して流行ることも無かった。
「周囲2マス以内の敵と味方の数」と言う条件も地味に難儀で、武器効果を使おうとすると味方のサポートを受けられなかったのも痛い。
当時は聖杯も無かったので凸もそこまで進まず、完全に「趣味で使うキャラ」だった枠。

2021年12月のアップデートでヴォルフベルグは錬成武器対象に。
ステータス上昇の発生条件が自分から攻撃した時または周囲1マス以内に味方がいない孤立時に変更され、
加えてターン開始時周囲4マス以内に敵がいる時、更に全ステータス+6のバフがかかる効果が追加された。
特殊錬成ではターン開始時、周囲4マス以内の敵の攻撃、守備を-7し、かつ反撃不可の状態異常を付与、
更に戦闘開始時敵のHPが75%以上の時、戦闘中敵の攻撃、守備を更に-5する効果がつく。
この効果は4マス以内の最も近い敵に状態異常を付与するのではなく、周囲4マス以内にいる敵全員が対象となるので、脅嚇よりも更に強力。
要件をすべて満たせばヴォルフベルグだけでヴァルハルトは全ステータス+10、かつ敵には攻撃、守備を-12とかなり強力なバフとデバフがかかり、反撃不可の効果も相まって敵を圧倒する。
ただしこの場合、守備の封印の効果が腐りがちになるので、他のBスキルの継承を検討すべき。手軽に行くなら「速さの封印」あたりが良い。
Aスキルもそもそも反撃されなくなるため、相手の撃破に特化するようなスキルが良い。
超高級品だが相手のデバフで発動できる「機先」との相性は最高。

普通の戦場でも「4マス以内全ての敵に反撃不可とデバフ」はかなり強く、ヴァルハルトを釣り出して受ける=反撃できない上に攻撃守備-7状態になる、なので下手に受けようとした相手に大打撃を与えられる。
しかし、最もこの効果が活躍するのは実はロキの盤上遊戯。
密集している多くの敵を一気に反撃不可とデバフに巻き込めるため、敵の弱体化・無力化にかなり貢献する。
特に盤上遊戯では相手よりレベルが高ければ先に動く仕様上、厄介なキャラの集団を一方的にこちら側の攻撃で殲滅することも可能なほど。
反撃が非常に恐ろしい闇エーデルガルトや闇レアを始めとする各ユニットも「そもそも反撃できない」状態にすれば無力なサンドバッグに。
運良く引ければ非常に有利な状態になるだろう。

幻影異聞録♯FE』ではヴァルハルト自身は登場しないものの、蒼井樹マスターロードとの二択でオーバーロードになることが可能。
部下であるセルバンテスやフェルス、エクセライは登場している。


立て逃げする者を我は許さぬ。

追記・修正せぬ者を我は許さぬ。

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最終更新:2024年01月17日 11:20