邪竜ギムレー

登録日:2017/04/17 (月) 01:51:09
更新日:2024/03/05 Tue 20:36:32
所要時間:約 12 分で読めます







さぁクロム……君の戦う懐かしい姿を、僕によく見せてくれ。




出典:ファイアーエムブレム 覚醒、インテリジェントシステムズ、任天堂、2012年4月19日、
(C)2012 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS



概要

『邪竜ギムレー』とは『ファイアーエムブレム 覚醒』に登場する邪竜にして、本作のラスボス
クラスは『ギムレー』

CV:細谷佳正沢城みゆき、大川透

FE史上とてつもなく巨大な竜。その大きさはイーリス城を軽く超え、王都を覆うほどはある。
その体は蛇のように細長く3対の翼を生やし、頭部には巨大な角を生やしている。
次作透魔竜ハイドラも巨大ではあったものの、ギムレーには及ばない。
第1回英雄総選挙総合部門121位、第2回英雄総選挙総合部門93位。

マルスがいた時代の1000年後で、本編開始の1000年前のアカネイア大陸に突如として出現した邪竜。
世界を滅亡させんと大暴れしていた時、神竜ナーガの加護を得た人間の若者が立ち上がる。
その者は英雄王・マルスの末裔であり、ナーガから託された『神剣ファルシオン』と封印の盾『ファイアーエムブレム』を装備して立ち向かった。
激闘の末に若者はギムレーに勝利し封印に成功した。
そして若者は『イーリス聖王国』を建国し、初代聖王になったという。
またギムレーを封印した後、初代聖王はファイアーエムブレムについている5つの宝玉の力を人の身に余るとして外したという。
紋章の設定ではそんな事をすればドルーアの地竜の封印が弱まるが、覚醒本編では特に何も起きていない。

この出来事から人間達に邪神として信仰されており、『ギムレー教』まで出来ているばかりか、イーリスの隣国『ペレジア国』では国教にまでなっている。
ギムレーの遺体は1000年経った現在もペレジア国の近隣にあり、イーリス国とペレジア国の国境にある砂漠にはギムレーの尻尾の骨が、
ペレジア王都の砂漠には頭部の骨が、中央砂漠には肋骨がある。


本編では未来の世界で封印が解けて復活し、世界を滅亡直前に追い込んでいる。
ルキナはファルシオンの力を完全に発揮出来なかったため、ナーガの力で過去改変する事でギムレーの復活自体をなかった事にしようとする。
これには流石のギムレーも焦り、自らも過去へとタイムトラベルする。

そして過去へとやって来てギムレー教の最高司祭になっていたその姿は、マイユニット……ルフレそっくりだった。


それもそのはず、ギムレーはルフレ本人であり、ルフレの未来の姿こそがギムレーであった。つまり同一人物

元々ギムレー教団の教主ファウダーの先祖はギムレーをこの世に復活させるためにギムレーの血を己に取り込んで、ギムレーの器になるために代々試行錯誤をしていた。
そしてついに創りだしたのがギムレーの器となるルフレである。そのためルフレにはギムレーの邪痕がある。
ルフレがギムレーとして目覚めてしまえば最後、その意識はギムレーに完全に乗っ取られる。
ようするにギムレーとルフレは『聖戦の系譜』に登場した暗黒神ロプトウスユリウスの関係とまったく同じである。
違いとしてはルフレとは別に竜の方のギムレーも独立して存在しているという事。

本来はルキナの過去改変を阻止するついでに、過去の自分自身と融合する事で能力を高めようとしたが失敗、この時代のルフレはギムレーに目覚めなかった。
しょうがなく未来のルフレは竜の祭壇の力でギムレーを復活させる。

ギムレーの力は絶対的であり、それは神剣ファルシオンですら封印するのが精一杯なほど。
初代聖王とナーガは好きでギムレーを封印したのではなく、滅ぼせなかったから封印したのだった。
しかしそれはファルシオンの力では不可能という訳ではなく、大元のナーガがギムレーの倒し方が分からないため倒しきれないのだ。
つまりナーガ側がギムレーの倒し方に気付けばギムレーを滅ぼすことも可能である。
しかし本編のナーガにはそれを考えている時間もなく、主人公・クロムとファルシオンにはギムレーを倒すことは不可能である。

ではどうやって倒すのかというと、誰にも倒せないのだからギムレー自身に自殺してもらうしかない。
つまり同一人物である本編時空のルフレにギムレーとなった未来のルフレを殺してもらう事で、ギムレーは完全に滅びる事になる。

しかし半身と言えるルフレが死ぬことにクロムは納得できず、最終決戦では二つの選択肢が出る。

  • クロムが止めを刺す
ギムレーは完全に倒せず、クロムの意思を受け継ぐ子孫に討伐を任せる。

  • ルフレが止めを刺す
ギムレーは完全に滅びるが、ルフレも仲間の元へ帰って来ない……。
しかし……?





本編の時間軸ともルキナがいた未来とも違う、全てが悪い方に進んだ並行世界。
この世界ではファルシオンの存在を特に恐れており、復活して早々に覚醒の儀を二度と行えないように神竜ナーガを殺している。
さらにルキナを狙っての事だったが、結果的にチキの殺害すら成功している。

しかしその後ナーガの介入でクロム達がルキナ達を手助けした事で劣勢になり、
チキが新たなナーガに覚醒したためファルシオンの真の力を発揮するのを許してしまう。

チキとルキナの力が合わさったファルシオンの力は絶大であり、ダメージ99固定のうえギムレーを完全に滅ぼしてしまった。

ギムレーを完全に滅ぼしてしまった。

大事な事なので2度言いました。
ナーガとクロムェ……。

これはナーガの血を色濃く受け継ぐルキナだからこそなのか、それともチキが本編のナーガを上回った力を持っていたからなのか、
チキがナーガになった瞬間、ギムレーの倒し方でもひらめいたのかは定かではない……。
もしくはギムレーの中のルフレが己の死を望んでいたからこそ、なのかもしれない。

そして死んだルフレの魂は仲間の……クロムの元へと逝った。



マルスが活躍していた時代にもギムレー自体は存在していた事が判明する。

マルスの時代には滅びていた古代都市テーベが健在だった時代に、悪魔と呼ばれる錬金術師フォルネウスがいた。
フォルネウスは死者を思い通りに動かせる術……つまり『屍兵』と『究極の生命体』を生み出す研究をしていたという。
フォルネウスは自分の血と何処かで手に入れた『神竜の血』を取り入れた所、破壊衝動の化身が生まれたという。それは人造竜であり、『ギムレー』と名付けられた。
瓶の中で生れた時点では人間の胎児そっくりであったが、次第に竜の姿へと変化していったという。
設定集で全容が明かされたが、ギムレー創造に使われたのは神竜の血と人間の体液、フォルネウスの血、ある種のハーブとネクタルであり、屍蟲は使われていない事が分かった。

一方でテーベの元老院はフォルネウスとその研究を恐れていたため、フォルネウスはギムレーと一緒に地下迷宮に封印された。

つまりマルスがガーネフと戦っていた時、その地下深くには既にギムレーがいたのである。
もし、かの時代に何かの拍子で目覚めてしまっていたならば、マルスがギムレーと戦う事だってあり得た事だろう。


そしてアカネイア大陸に来たアルムセリカはテーベの封印を解いて地下迷宮に入り、最深部でギムレーと遭遇する。
生れて数百年であろうこのギムレーは小型で……と言っても他のマムクート程度にはあるが、覚醒のそれとは大きく見劣りする。
この時のクラスは『邪竜』であり、器を介せずにギムレーと直接戦闘できる。
そしてアルムとセリカに倒されたギムレーは消滅するが、不穏な気配が消える事がなかった。

つまりこの時アルムがギムレーを倒したからこそ、1000年後の時代に強化して蘇り初代聖王と戦う事になり、そしてクロムへ繋がったのだ。
(ファルシオンで倒すとギムレーは1000年の眠りにつく)

しかしそもそもアルムがテーベの封印を解いて地下迷宮に入らなければギムレーが目覚める事も、
初代聖王がギムレーと戦う事も絶望の未来が訪れる事もなかったと言える。
ファルシオンの使い手が封印を解いたからこそ向こうの1000年大事なかったともとれるっちゃとれるが。
アルムとセリカェ……。



性能

クラスはギムレー。あまりにデカすぎる為最終決戦はギムレーの背中で行われる。
また実際に戦うのはギムレーの器たる未来のルフレ。
ギムレーは長い首で後ろからサポートしている。自分の攻撃で背中を痛めているが大丈夫だろうか……?

ギムレーは一定のダメージを与えると頭部に人の頭蓋骨というか、顔を模した仮面というか変なものが現れる。
覚醒ではこれが何なのか不明だったが、Echoesでの設定を考慮すればこれはフォルネウスの顔、もしくはその血を取り込んだ結果の産物なのだろう。

ラスボスだけあってスキルが強力であり、ノーマルから『赤の呪い』『邪竜の鱗』装備。
また、立っている場所が玉座と同じ地形効果を得る専用地形のため、防御や回避まで上がっている。
固有スキル『邪竜の鱗』はダメージ半減、滅殺・カウンターを無効化する。
またハードでは攻撃力上昇の『華炎』とダメージを半減する『大盾』が追加される。
ルナティックでは専用スキルであり、奥義発動率+30%というトンデモ効果である『神の器』まで追加されてしまう。

ルナティックでは華炎、大盾の発動率は驚異の80%、そして華炎込みの攻撃は90となり、しっかり育成しておかないとまともに戦うことすらできない。
頼みのファルシオンも大盾で半減されるため直接攻撃ではかなり厳しい……が、
大盾はデュアルアタックには無力であるため、クロムやルキナは『後衛として』前衛の勇者武器による4回攻撃でデュアルアタック4回してもらうのが有効な戦術。
覚醒の主題となっていた『仲間との絆』が勝利のカギを握るラストバトルとなる。

絶望の未来版はスキルが一新され、邪竜の鱗は共通だが、赤の呪いや華炎が消えた代わりにノーマルからルナ+専用スキルの『絶対命中』を所持。
また、難易度が上がると大盾、聖盾の両盾装備となり、神の器で前衛の攻撃をほぼシャットアウトする鉄壁となる。
……が、即死火力を失った上に相変わらずデュアルアタックには無力
更にお茶目なことに、難易度ルナ+では「大盾」「聖盾」がそれぞれ「大盾+」「聖盾+」にパワーアップする。
この二つは絶対に発動するため、発動率を30%上げるだけの神の器は完全に死にスキルと化しているのだが、このギムレーは神の器を所持したまま。
その辺に出てくる「大盾」「大盾+」を両方装備したジェネラルや、
「命中+20」「命中+10」「絶対命中」の無駄セットをそろえたスナイパーのようなドジっ子ぶりを発揮する羽目に。



我はギムレー。破滅と絶望の竜。相応の敬意を払うなら、君も苦しまずに殺してあげるよ。
我はギムレー。破滅と絶望の竜。相応の敬意を払うなら、あなたも苦しまずに殺してあげましょう。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
スマホゲーにもルフレのバリエーションキャラの一人として登場。何気に各タイトルの中でラスボスがFEHに参加したのはギムレーが初。
2018年2月には通常排出で登場。イラストは『ヤング ブラック・ジャック』の大熊ゆうご氏。
ルフレ自身は竜ではないが、ギムレー(の頭)を何処からともなく召喚して戦うのでマムクート扱い。ついでに初の重装である。
このギムレーの器は時空を超えて召喚された際に記憶が抜けてしまったらしく、儀式を重ねても取り戻せない事と、人間の体の脆さにイラ立っている。

投票大戦には『鏡の中の影』にて参加。決勝戦でドーマ教団の魔女セリカとの宗教戦争に勝利した。
『戦渦の連戦~運命か、絆か~』にはラスボスとして登場。最終面は原作同様ギムレーの背中。
マルス仮面を追って異世界からやって来て、そこで女ルフレ(通常)と出会ったため驚いていた。

ユニットとしては緑属性の竜・重装ユニット。
闇魔法は本来赤属性になるはずなのだが、ファルシオン勢弱点の設定を尊重するためか特例として緑属性になっている。主人公勢に殺されるラスボスの鑑。

武器スキルは敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する。射程2の敵に、敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算する『邪竜のブレス』
Bスキルは自分のHPが50%以上で敵から攻撃された時、絶対追撃かつ自身の攻撃による奥義発動カウント変動量+1の『迎撃隊形3』
Cスキルは周囲2マスの味方竜は戦闘中、守備、魔防+4の『竜盾の紋章』

重装ユニットとしては、遠距離反撃を内蔵した『邪竜のブレス』で敵を迎撃して返り討ちにする迎撃タイプ。
ステータスも攻撃は勿論のこと、守備も高ければ魔防もそれなりに高いのでファルシオンなどの竜特効武器を持ってこられない限りまず落ちず、重装やマムクート限定のバフスキルをかけあえるパーティーを作れば頼もしい壁役として活躍してくれる。
しかし裏返せば敵として出てきた場合、ルフレから殴らせるかファルシオンで殴るかしないと反撃で殺される非常に厄介なユニットということでもある。
なお、重装特攻の弱点も背負っている。
闘技場では、特に重装リーダーやマムクートリーダーのパーティーと戦う場合、彼が出てきた場合どう戦うかの算段はしておくべきだろう。

しかしインフレが進んだ今、魔防もかなり高いディアドラとユリアの登場に加えて攻守ともに対応可能になった伝承マルス、伝承ロイ。
赤属性+竜特攻以外で対応可能になった総選挙エイリークや伝承エーデルガルトなど増えた事から今は少し狭い立ち位置にいる。

2021年7月のアップデートで錬成対象に選ばれた。特殊錬成すると自分のHPが25%以上ある時、
戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4かつ敵の奥義カウント変動量+1。ステータス強化と奥義を遅らせる個性を獲得した。下述の女ギムレーも対象。

ちなみに、本人は関係ないが、マーク(男)がギムレーの名を関する魔導書『魔書ギムレー』を持って来る。
ファウダー実装が遠退いた


上記の男ギムレーの一ヶ月後、同年の3月には期間限定の伝承英雄として女ギムレーも参戦。イラストはチーコ氏。
ヒーローズ始まって以来初となる無属性・竜でミルラ以来の飛行ユニット。なお器となる女ルフレは羽もないのに宙に浮いている。
男同様に時空を超えた際に記憶を失っており、スペシャルマップに登場した女ギムレーは男ギムレーと一つになる事で記憶を取り戻そうとしている。

武器スキルは男同様に『邪竜のブレス』

Aスキルは飛行特効無効
敵から攻撃された時、戦闘中、守備、魔防を+4にする『邪竜の鱗』
Bスキルは自分のスキルによる3すくみ強化を無効化、相性不利の時、敵スキルによる3すくみ激化を反転させる『相性相殺3』
Cスキルは戦闘後、敵の周囲2マスの敵の魔防を-7にする『魔防の紫煙3』

ステータス傾向は偏りのないバランス型。特に拘りがない場合は、自前のスキルを活かした反撃主体の運用が基本となる。
その場合、飛行特効無視と攻撃された時に守備・魔防が強化されるAスキル『邪竜の鱗』は、
女ギムレーの生命線と言っていいスキルだが、自分から攻撃するタイプにするなら思い切ってより攻撃的なスキルに変更してしまうのも手。
無色ということで激化レイヴン対策となるBスキル『相性相殺』も有用ではあるが、
相手にいないなら実質無意味となる。より汎用性を求めるなら、『切り返し』や『待ち伏せ』に変更するのもアリ。
Cスキル『魔防の紫煙』に関しては、反撃メインの女ギムレーよりも味方の魔法・竜ユニットにとって有用なスキルとなるが、
飛行、もしくはマムクートで統一パーティーを組むなら専用鼓舞や紋章を持たせる方が良いかもしれない。

2021年7月のアップデートからは上方修正。
『邪竜の鱗・承』が加わり、Cスキルが『速さ魔防の牽制3』に変わった。
受け性能が格段と上がる強化で攻撃されるか戦闘開始時に敵のHPが75%の時は戦闘中、全ステータス+6かつ、敵のバフ無効と受け型に特化。
さらに速さ魔防の牽制3で追撃と魔法ダメージが通りやすくなった。
錬成効果と組み合わさればダメージを抑えられるので文句なし。

余談だが、伝承ギムレーは上記の男ギムレーの戦禍の連戦の後に実装された。
戦禍のプロローグには女ルフレが登場し、エピローグでロキは「彼女もギムレーとなる」と言った。
ル……マルスは彼らの絆を信じ、彼女はギムレーにはならないと確信していたが、おそらく……。



隠しているお菓子はすべて出しなさい。そうすれば、命だけは助けてあげますよ。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

なんと2020年10月には女ギムレーが超英雄として収穫祭に登場した。イラストはteffish氏。
竜・飛行なのは伝承版と同じだが属性は緑。
破滅と絶望の竜なのにウキウキでコスプレまでして収穫祭に参加している。
器のルフレだけが浮かれているのではなく、本体の邪竜にもカボチャのアクセサリーを付けているあたり、ギムレー当人が浮かれている。
レベル40会話では、お菓子を堪能しているのをエクラに見つかり、次回の収穫祭にも自分を呼ばなければ世界を破滅させる……、
つまり遠回しに「来年まで世界を破滅させない」とまで言い出している。

武器スキルは敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する。
射程2の敵に、敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算する。
周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、奥義による攻撃でダメージを与えた時、自分の最大HPの30%回復する『暁闇のブレス』

Aスキルに飛行特効を無効にする。
敵から攻撃された時、または敵のHPが100%で戦闘開始時、戦闘中、敵の攻撃、魔防-6、 かつ敵の攻撃によりダメージを受けた時、奥義発動カウント変動量+1にする『邪竜の大鱗』
Bスキルは自分のHPが50%以上で敵から攻撃された時、絶対追撃、かつ、自分の追撃不可を無効にする『竜の逆鱗3』
Cスキルには周囲2マスの味方竜は、戦闘中、攻撃、速さ+4にする『竜刃の紋章』

簡潔に伝承ルフレ(女)の上位互換(錬成実装前)
受け主体はそのままだが自体武器効果が伝承版と異なり、
相手の弱化へと変わったが遠距離反撃効果は変わらず内蔵されたままで奥義加速も備わったお菓子なだけにてんこ盛り。
追撃不可も諸ともせず、奥義が発動するだけで体力を簡単に回復する見た目はアレだがラスボスらしい効果。影で伝承ルフレが泣いている…。

代わりに速さはルフレの中で一番遅い。
追撃不可を無効にしても相手の追撃は封じれないので追撃は確実に刺さる。
いくら固かろうと竜特効に弱い事に変わりなく、主にロイ、伝承マルス、アルムはスキル次第では一回の戦闘だけで退場もある。
緑属性なこともあって赤属性が刺さるのも拍車をかける。


トリックオアトリート? 僕が選ぶのは世界の破滅だよ。

……冗談で言っていると思うかい?


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2021年10月でも後に続いて男性も超英雄で登場。イラストは引き続き大熊ゆうご氏。
通常男ギムレーと同様に竜・重装ユニットだが無属性に変わっている。
破滅と絶望と言っているが本当はお祭り楽しんでるだろ。
ちなみにルフレ(男)は約三年ぶりの実装。衣装も女性と異なっているが見た目と方向性は全く一緒であってやはりこっちも浮かれている本当にラスボス?
浮かれているように見えると指摘されるが本人曰く「警戒心が無い証拠」と言う始末。……ハッキリ言って説得力が無いです。

武器スキルは射程2の敵に、敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算する。
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃+6、敵の攻撃-6、
戦闘中、奥義による攻撃でダメージを与えた時、自分の最大HPの30%回復(与えたダメージが0でも効果は発動)『誰彼のブレス』

Aスキルは敵から攻撃された時、戦闘中、攻撃、守備+6かつ、敵の奥義発動カウント変動量-1『鬼神金剛の構え3』
Bスキルは自分のHPが25%以上で敵から攻撃された時、戦闘中、絶対追撃、かつ、自身の弱化を無効『正面隊形・自己3』
Cスキルは周囲2マス以内の味方が剣、槍、斧、竜、獣の敵から攻撃された時、スキル所持者は【護り手】を発動スキル所持者が「護り手」を発動時、戦闘中、攻撃、魔防+4
【護り手】
攻撃された味方の代わりに味方のマスで戦闘を行い、戦闘後の効果を受ける。『兜の護り手・近間3』

重装らしく攻撃された時は圧倒的な固さで自分や味方を守る邪竜。味方を守るあたりやっぱり楽しんでる。最初から持っている夕陽との相性が良く攻撃を喰らうだけですぐ発動する。
武器スキルは女性版と奥義発動時の回復効果は同じだが遠距離反撃が無く、代わりに自分の強化と敵の弱化、キラー武器効果が内蔵された。
受けに回るとスキルやユニットなどで対策していない限り、体力を削られず、反撃で倒させる火力が襲いかかる。ラスボスらしさは健在である。

ステータスは男性版(闇落ち)と比べ、やや低めだった魔防が上昇して魔道相手に強くなる。
得意の攻撃と守備もさらに上がるが速さはたったの21とルフレの中でワースト2位。

固いのは固いのだが遠距離武器だと一方的に殴られるだけ。女性版と違い、遠距離反撃は搭載していない。
重装特効や竜特効は相変わらずでどちらかを喰らえば致命傷は免れない。
近距離では総選挙エイリーク、総選挙マルス、総選挙エリウッド。遠距離はミカヤ、伝承クロムと天敵だらけ。
そして無属性特有のレイヴン系も苦手で魔王リオンナギにも弱い。
他にも遅すぎる、攻める事が苦手と闇落ち版同様の弱点もそのまま。

重装ユニットの中ではかなり弱点が目立っている。
遠距離反撃を継承させて弱点をカバーするか、味方の補助スキルやパッシブスキルで乗り切るしか無い。


最も強力な武器を知っていますか? 

心を殺し、未来への希望を奪う……その名は恐怖。なによりも鋭利な刃。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

22年10月に魔器英雄として女ギムレーが参戦。イラストは大熊まい氏。
無属性の竜は一緒だが、重装ユニットになっている。
通常版では召喚の影響で記憶を失っていたが、今回は完全な形で召喚されたようだ。
そのうえで魔器英雄としての力まで会得している。
というか異世界への召喚で新しい力を得られるのではないかと思い、あえて召喚された。
しかし完全に力が馴染んでいないため、通常ルフレのフリをしながらアスクで過ごしている。
異界の神々の存在を知りながらも、世界を滅亡させる気は変わらない。

武器スキルは『魔器ギムレー』
射程2の敵に、敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算。奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、絶対追撃、ダメージ+攻撃の15%(範囲奥義も含む)、かつ戦闘後、HP7回復。
魔器であるため、他のマムクートに属性問わず継承することが可能(ただし、このギムレー以外は専用スキルとは同時に持てない)。
ちなみにこれを継承しても、他のマムクート達がギムレーを召喚するようになったりはしない。

Aスキルは重装特効無効。
敵から攻撃された時、または、戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備、魔防-8、自身の奥義発動カウント変動量+1(同系統効果複数時、最大値適用)の『邪竜の重鱗』
Bスキルは戦闘中、敵の絶対追撃を無効。
敵から攻撃を受ける時に発動する奥義を装備していたら、1ターン目開始時、奥義発動カウント-2。
上記の奥義発動時、奥義が「ダメージを○○%軽減」効果なら、その奥義効果を複製発動する『盾壁隊形3』
Cスキルは周囲2マス以内の味方が、剣、槍、斧、竜、獣の敵から攻撃された時、スキル所持者は【護り手】を発動。
スキル所持者が「護り手」を発動時、戦闘中、攻撃、速さ+4 【護り手】 攻撃された味方の代わりに、味方のマスで戦闘を行い、戦闘後の効果を受ける『刃の護り手・近間3』

開花フィヨルム以来の盾壁隊形持ち。奥義は「大盾」なので遠距離武器の壁とは逆に近距離武器への壁役に適した性能。
しかも条件こそ全く違うがダメージ加算とHP回復は大抵開花フィヨルムと似ついている。
刃の護り手の効果で、護り手時にはよりアグレッシブに攻めに行く。

ステータスも伝承版以上に高性能で少し心許なかった魔防は改善して隙の無いバランス型。
その性能をざっくりと説明すると、本体は「超高速の護り手」であり、そこに専用Aスキルで「奥義加速」「重装特効無効」「敵のステータス大幅減少」を持っている。
そこにBスキルで「敵の絶対追撃無効」があるので「超高速の魔器ギム子相手に速さで大幅に勝たないと敵は追撃できない」状態。
つまり、護り手ユニット最大の弱点である「キャンセル持ちの敵相手に速さで負けて、敵の追撃で大盾(聖盾)が抜かれて大ダメージ」という状況に陥りにくい。
盾スキルを使う護り手は奥義加速スキルとの併用がほぼ必須になるため、Aや聖印を呼吸にすることでフォローする必要があるが、このギムレーの場合Aでフォローしているので聖印枠はフリー。
大盾+盾壁隊形で近接相手のダメージをほぼシャットアウトし、魔器ギムレーの効果で戦闘後に回復することで不沈艦のような状態になっている。

本体火力は魔器ギムレーのダメージ増加効果と絶対追撃、本体の速さによる素の追撃判定で賄っており、よほど速さと魔防が高い相手でなければ大盾の護り手ループで耐え続けて相手が沈むのを待つ運用も可能。

一方で、重装特効は潰したものの、竜特効は残っている。
大盾と盾壁隊形、魔器ギムレーの戦闘後回復効果があるので大体の攻撃は例え特効でも余裕で防ぐとはいえ、伝承マルス(封印の盾で反撃不可になるため、万が一速さ負けするとマルスの2発目の攻撃が直撃する。そうでなくても大盾を剥がされ、後続の攻撃が素通しになってしまう)や普通に火力自体が高い総選挙チキ、比翼チキなどの攻撃は痛い。

また、大盾は2距離に大して無力なので、間接攻撃+竜相手に大ダメージ奥義の伝承ベレト、伝承ベレスも大の苦手。
女ギムレーで必ず持っていた遠距離反撃が失われているので遠距離武器への対応力が弱いのも難点。
竜専用の遠反はあるにはあるが、聖印を持たせたところでそもそものスキルが近接戦闘特化の大盾なので攻撃を防げず、素通しでダメージを受ける。
遠反聖印を無理に付けるよりも間接攻撃相手の護り手を別に用意するか、地雷可能なユニットを前面に出してギムレーに間接攻撃が直撃しないように動かすことでフォローした方が良い。


第8弾『生と死-運命の先へ』から登場。
初登場時は女ギムレーだが、その後男ギムレー、女ギムレー2回目で3種類登場した。後ろ2回はSR。
ユニット名は「ギムレー」だが、それぞれルフレ(男)かルフレ(女)の同名ユニットのように重ねてレベルアップできるスキルを持っている。
しかしなぜかギムレー自身には(男)(女)の区別がなく男女で同名扱いである。


余談

コラボ作品・幻影異聞録♯FEのラスボスは暗黒竜から暗黒竜メディウスが選ばれたためギムレーはハブられた。
しかしその最後はギムレーのクロムエンドを彷彿とさせるものなため、多少は関わっている。

ギムレーは覚醒の設定集によれば地竜族の末裔という説があるそうだが、実際はどうかは不明。
しかも人間に直接変身していないのでマムクートなのかどうかも不明である。
単なる竜だとしても、退化の現象が起きているアカネイア大陸の竜がそのままでいるのは不可能に近いのに、
ギムレーは器を介して人間と会話しているため竜でありながら知性を有しているようにも見える。
初代聖王と戦った時はギムレー本体の人間体があったのかもしれない。

そして『もうひとりの英雄王』で判明した事実を合わせるとギムレーは地竜族とは関係なく、どちらかというと神竜族の親戚にあたるのだろう。
また人造の竜である(しかもルフレ・ギムレーどちらも通常の竜特効は受けない)ため、マムクートという訳ではないようだ。
ギムレー創造に使われた神竜の血は何処の誰のものかは分かっていない。
ただチキの親であったナーガはテーベで没したはずなので……。

絶望の未来でルキナが覚醒したファルシオンでギムレーに止めを刺す瞬間、ギムレーのユニットの色がに変わっている。
ルフレの最後の抵抗が実った瞬間といえよう。



追記・修正はギムレーの器に選ばれてからお願いします。

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最終更新:2024年03月05日 20:36